『アマゾンカワイルカ』アマゾン川に生息するちょっと怖い絶滅危惧種

「アマゾンカワイルカ」はアマゾン川で生息する川イルカの一種です。「アマゾンカワイルカ」は、別名「ピンクイルカ」とも呼ばれていてピンク色をしていて、3500万年前の原始的なクジラと同じ特徴を備えていることから「生きた化石」とも呼ばれています。

『アマゾンカワイルカ』アマゾン川に生息するちょっと怖い絶滅危惧種のイメージ

目次

  1. 1アマゾンカワイルカとは?【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】
  2. 2アマゾンカワイルカの画像【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】
  3. 3アマゾンカワイルカの体格【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】
  4. 4アマゾンカワイルカの特徴【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】
  5. 5アマゾンカワイルカの生態【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】
  6. 6アマゾンカワイルカがいる水族館【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】
  7. 7アマゾンカワイルカは怖い【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】
  8. 8人に友好的なアマゾンカワイルカの動画【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】
  9. 9アマゾンカワイルカの伝説【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】
  10. 10アマゾンカワイルカの新種発見【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】
  11. 11まとめ

アマゾンカワイルカとは?【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】

アマゾンカワイルカ (学名:Inia geoffrensis) は、南アメリカのアマゾン川などの淡水で生息する川のイルカです。

アマゾンカワイルカには別名が多く、IUCN(国際自然保護連合)によれば次のような呼び名があります。

・Amazon Dolphin(アマゾンイルカ)
・Pink Dolphin(ピンクイルカ)
・Pink Freshwater Dolphin(淡水ピンクイルカ)
・Pink Porpoise(ピンクネズミイルカ)
・Boto Vermelho
・Boto Cor-de-Rosa
・Bouto、Bufeo
・Dauphin de l'Amazone
・Inia
・Tonina

この他にも英語では「Amazon river dolphin」と呼ばれたりもします。

3500万年前に生きていた原始的なクジラと同じ特徴を備えているカワイルカは「生きた化石」とも呼ばれますが、アマゾンカワイルカもそんなカワイルカの一種類です。

アマゾンカワイルカは「絶滅危惧種」であり、IUCNのレッドリストで「脆弱」 (VU:Vulnerable) に分類されていますが、他のカワイルカ(ヨウスコウカワイルカやインドカワイルカなど)と比較するとまだ安定している種といえます。

ちなみに、アマゾンカワイルカの生息数は、数万頭規模と考えられていて、アマゾン川の他にも、同じ南米のオリノコ川流域にも生息しています。

カワイルカとは?【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】

カワイルカは「河海豚」とも書き、その名のとおり"川"で生息するイルカで、世界に5種類しか存在しません。

出典: http://www.animalesextincion.es

アマゾンカワイルカ

出典: https://www.pinterest.jp

ヨウスコウカワイルカ

クジラ類の中では最も絶滅の危機に瀕している種で、2006年11月~12月にかけての大規模な調査では1頭も確認することができませんでした。

出典: http://www.teepr.com

ガンジスカワイルカ

淡褐色のカワイルカで、水晶体を持たない唯一の哺乳類。目は光の方向と明るさを認識するにすぎない程度とされる。

出典: http://what-when-how.com

インダスカワイルカ(B)

外見はガンジスカワイルカ(A)とほとんど変らない。

出典: https://www.pinterest.jp

ラプラタカワイルカ

アルゼンチン中部~ブラジル中部にかけての東海岸に沿って分布し、淡水には生息せず浅い海に生息する。

この中で、ラプラタカワイルカは、カワイルカと命名されながら川には遡上せずラプラタ河口を中心に浅い海に生息しています。
なので淡水で暮らしてはいませんが骨格はカワイルカの特徴を持っているという不思議なイルカと言えます。

アマゾンカワイルカの画像【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】

出典: http://nazo108.sblo.jp

アマゾンカワイルカの画像

二頭で行動するアマゾンカワイルカの画像です。

出典: http://nazo108.sblo.jp

アマゾンカワイルカの画像

ジャンプするアマゾンカワイルカの画像です。

出典: http://nazo108.sblo.jp

アマゾンカワイルカの画像

浅瀬に乗り上げたアマゾンカワイルカの画像です。

出典: http://nazo108.sblo.jp

アマゾンカワイルカの画像

ドイツのデュイスブルク動物園で飼育されていたアマゾンカワイルカの画像です。

アマゾンカワイルカの体格【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】

大人のアマゾンカワイルカの体格は、

●体長
・雄:約2.8m、
・雌:約2.3m

●体重:約100~160kg

アマゾンカワイルカは、カワイルカの中では最も大きい部類に入ります。

アマゾンカワイルカの特徴【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】

アマゾンカワイルカには、海で生息するイルカと違いいくつかの特徴があります。

・口が細長く尖っている:

アマゾンカワイルカの口は、尖がった嘴(くちばし)のような形をしています。これは川底の泥の中にひそんでいる獲物を捕食するのに都合よく進化したものです。

・頭蓋骨の脳室が小さい:
体の大きさがほぼ同じ海のイルカと比較すると、アマゾンカワイルカの脳は約五分の一しかありません。

・目が退化している:

アマゾンカワイルカに限らず、他のカワイルカもそうなんですが、目が退化していて小さいです。しかし意外にアマゾンカワイルカの視力はいいと言われています。

・首がある:

多くの他のイルカと異なって頚椎の骨が互いに固定されていないので、首を曲げて頭を自由に動かすことができます。

・背びれが無い:

他のイルカと異なって、背びれはありません。

・聴覚と触角が鋭敏:

アマゾンカワイルカは、目が退化した代わりに鋭敏な聴覚と触角を持っています。

嘴(くちばし)のような形をした口の下部には感覚毛が生えていて、この感覚毛で潜んでいる獲物を見つけます。

また聴覚も鋭敏で、超音波で障害物などの位置を知る能力「エコーロケーション」を活用して、川の中の障害物などを避けて泳ぎ回ることができます。

・体の色がピンク:

アマゾンカワイルカの体の色は、ピンクを中心に茶色やクリーム色など様々な色をしたイルカがいます。

・雄の生殖器が人間のそれに似ている:

アマゾンカワイルカの雄の生殖器は、人間の男性の生殖器に似ています。

アマゾンカワイルカの生態【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】

アマゾンカワイルカは、川底近くのいろんな種類の魚類を捕獲して食べます。また小型のカメを食べることもあるようです。

アマゾンカワイルカは、単独か2頭で行動することが多く、群れることは少ないですが、稀に12~15頭群れて泳ぐこともあります。

アマゾンカワイルカがいる水族館【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】

出典: https://ja.wikipedia.org

残念ながら日本国内で「アマゾンカワイルカ」を見れる水族館はありません。

しかし、以前の日本に「アマゾンカワイルカ」がいたという情報がありました。

それは、千葉の「鴨川シーワールド」で、30数年前に「アマゾンカワイルカ」を飼っていたとのことです。

日本の水族館で「アマゾンカワイルカ」を飼育したケースは、この1件だけらしいです。

当時の鴨川シーワールドで見れた人は、本当にラッキーでしたね!

ちなみに、鴨川シーワールドでは「アマゾンカワイルカ」を飼う前には「インドカワイルカ」を飼育してたそうで、

この「インドカワイルカ」は、映画「ガメラ対ジグラ」に出演したとのことです。

日本の水族館にもアマゾンカワイルカがいた!

かって「鴨川シーワールド」の水族館で30数年前に飼われていたアマゾンカワイルカです。

出典: http://umdb.um.u-tokyo.ac.jp

「鴨川シーワールド」の水族館で飼われていたアマゾンカワイルカ

「鴨川シーワールド」の水族館で、30数年前に飼われていたアマゾンカワイルカの画像です。

アマゾンカワイルカは怖い【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】

アマゾンカワイルカは怖いのか?

一部の間で、「アマゾンカワイルカは怖い」との発言が見られます。

例えば、以下のようなものです。

・アマゾンカワイルカ怖いwwwwww

・ぶっちゃけアマゾンイルカって可愛くない、怖い

・川のイルカはとくに見た目不気味やない?

・アマゾンカワイルカの画像見ると怖いし不安になってくる…

・こんなんが大勢で寄ってきたらと思うとオシッコ漏らす

・色が毒虫の色…

・アマゾンカワイルカこええええええ

・川のイルカは不気味さ増す…

これらを見ると、見慣れた海のイルカに比べて、アマゾンカワイルカや他のカワイルカの見た
目が不気味に感じて怖い…、ということらしいです。

確かに、目が小さすぎたり、色が派手だったり、首があったり…と見慣れたイルカに比べたら怖い感じがするかも知れません。

しかし、それらはあくまで見た目の印象で、アマゾンカワイルカの性格が強暴で怖い、といったものではありません。

むしろアマゾンカワイルカは、他のイルカ同様に、人間に友好的でかわいい存在です。

人に友好的なアマゾンカワイルカの動画【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】

海のイルカ同様、人間に友好的なアマゾンカワイルカの動画です。

アマゾンカワイルカの伝説【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】

アマゾンカワイルカの雄の生殖器が、人間の男性の生殖器に似ていると上で紹介しましたが、このことが今から紹介する伝説に関係しているらしいです。

その伝説とは、

夜中になるとアマゾンカワイルカの雄は、イケメンの男性に化けて若い女性に近づき、妊娠させて翌朝元のイルカになって川へ戻っていく…。

メスも美女に変身して、男性をたぶらかす…。

という話が、現地に残っています。なので現地の人の中にはアマゾンカワイルカに対しいい印象を持たない人もいるらしいです。

アマゾンカワイルカの新種発見【アマゾン川の絶滅危惧種ピンクイルカ】

2014年にブラジルで新種と見られるカワイルカが発見されました。

新種と見られるアマゾンカワイルカは、ブラジル中央部のアラグアイア川流域で発見され、いくつもの急流と小さな運河で、他のアマゾンカワイルカと隔離された状態にあったとのこと。

また、このイルカのDNAは、他のアマゾンカワイルカのものと明らかに異なっているそうです。

今後の研究が待たれます。

まとめ

単独か2頭で行動することが多いアマゾンカワイルカですが、その求愛行動は変わっています。

繁殖期になるとオスは、枝や水草をくわえて水面を叩いたりくるくる回ったりしてメスにアピールするそうです。

またオス同士のケンカは激しく、体中傷だらけになることもあるそうです。

野生での寿命は不明ですが、ドイツの水族館で飼育されていたピンクイルカは40年以上生存していたそうです。

「鴨川シーワールド」の水族館で30数年前に飼われていた「アマゾンカワイルカ」も結構長寿だったらしいです。

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