女性ホームレスの実態!日本の女性路上生活者は売春、お持ち帰りできるのか?

日本国内で路上生活者として生きる女性ホームレスが300人以上いるのをご存知ですか?路上生活者をしても生活のためのお金は必要です。女性ホームレスには売春を生活の糧としている者もいます。日本における女性ホームレスの実態と売春について調べてみました。

女性ホームレスの実態!日本の女性路上生活者は売春、お持ち帰りできるのか?のイメージ

目次

  1. 1日本の女性ホームレスの実態!路上生活の悩み
  2. 2世界が注目する日本のホームレス・路上生活者の減少
  3. 3日本で女性が路上生活者となる理由
  4. 4金がかかる路上生活者の実態
  5. 5若くして路上生活者となった女性ホームレスと売春
  6. 6売春を糧とする女性路上生活者をお持ち帰りする日本の男
  7. 7売春を糧とする女性ホームレスはなぜ東京に集中するか?
  8. 8ホームレス売春代金500円を値切る大阪人
  9. 9冬が厳しい札幌に女性ホームレスはいるの?
  10. 10売春をせずに路上生活を送る女性!クラスAの路上生活者
  11. 11日本の女性ホームレスと売春はなくならない

日本の女性ホームレスの実態!路上生活の悩み

平成24年度の厚生労働省による調査によれば、日本全国でホームレスの数は9,237人、内訳は男性ホームレスが8,933人、女性ホームレスが304人でした。女性ホームレスの比率はわずか3.3%です。特に若い女性の路上生活者にとって悩ましい問題が生理です。この問題がいかに深刻で、その対策が充分に講じられていないのが日本の実態です。

女性ホームレス

女性がホームレスとして路上生活をすることが如何に過酷であるか?この表情が物語っています。

日本で女性ホームレスが男性のホームレスに比べて少ない理由?

日本ばかりではないでしょうが、女性ホームレスが男性のホームレスと比較して少ないのは何故でしょうか?男性は拘束や束縛を嫌う傾向にあり、また異なる環境への適応力に欠けますが、女性はその逆だからです。女性はその高い環境適応能力を生かし、安全に眠れ暖かい食事が提供される施設に入ることを厭わないのが女性ホームレスが少ない理由の最大の要因です。

あったかい食事

暖かい食事と安心して眠ることができる場所があれば、たいていの女性は好き嫌いを言わずにその環境に適応する能力を持っています。

もう一つの理由が女性特有の生理です。若い路上生活者にとって生理用ナプキンやタンポンを購入することは経済的な負担になります。日本で女性の路上生活者の支援を行うシェルターや非営利団体では生理用品を配給するプログラムがあるところはまだ少ないのが実態です。欧米などでは日本に比べて女性ホームレスへの生理用品の支給は食事や衣類と同等に考えられています。

女性の体のケア

女性特有の生理は男性には理解しがたい、非常にデリケートな問題です。

日本では生理用品を購入できない女性の路上生活者は今でも古い布や新聞紙を生理用品として代用しています。生理中の衛生状態が悪いと細菌性の膣炎や尿道感染症にかかってしまいます。ひどい時は生死にかかわる毒性ショック症候群になる可能性も少ないとは言えません。生理問題は女性の路上生活者にとっては食事と同じくらいに重要なことなのです。

出典: https://i.elitestatic.com

非営利団体による生理用品支援

アメリカの女性ホームレス非営利支援団体に集められた生理用品です。これが街の女性ホームレスたちに定期的に支給されます。

世界各都市のホームレス事情!日本のホームレスと比較

国連人権委員会の報告によれば世界中のホームレスは一億人ともいわれ、人類の人口60億人に対して約1.7%に人がホームレスとして路上生活を送っています。世界の都市で最も路上生活者が多いのはフィリピンのマニラです。NGO団体ホームレスインターナショナルの調査では120万人の子どもが物乞いで生計を立てるストリートチルドレンで、約7万人の路上生活者がいます。

出典: https://lh3.googleusercontent.com

ストリートチルドレン

フィリピンのマニラでは貧富の格差が世界でも指折りです。ホームレスだけでなく路上で物乞いをするストリートチルドレンも大きな社会問題のひとつです。残念ながら、この子供たちが将来ホームレスになってしまう確率は非常に高いのです。

世界の都市で2番目に路上生活者が多いのは想像通り、アメリカのニューヨークです。2013年には約6万人のホームレスが自治体の「避難所」を利用しました。ニューヨークにホームレスが多い理由は自治体が提供する低所得者用住宅が少ないことです。3位は同じくアメリカのロサンゼルスでニューヨークに肩を並べる約5万7千人のホームレスを抱えています。

出典: http://www.sankei.com

ニューヨークのホームレス

アメリカには世界でトップ20に入るたくさんのホームレスを抱える都市がいくつもあります。世界一裕福と言われるこの国は、同時に世界で最も多くのホームレスを抱える病める国でもあります。

日本の首都、東京のホームレスの数は約5千人と見積もられています。日本国内ではもちろん圧倒的に多いのですが、アメリカのニューヨークやロサンゼルスやシアトルなどの都市と比べると東京のホームレスの数は少ないといえます。厚生労働省の調査結果では東京のホームレス数は2千人弱となっていますが、これはネットカフェ難民などの移動ホームレスを勘定に入れていないからです。

世界が注目する日本のホームレス・路上生活者の減少

日本国内のホームレスの数は2003年の調査開始以来急速に減少し、ピーク時の5分の1以下と少ないのが実態です。ホームレスの減少に最も効果を上げたのは、賛否両論がある生活保護の支給と「生活保護者用アパート」の設置です。まだまだホームレスの数に比較してホームレス用のアパートは少ないですが、このような急激なホームレスの減少には世界が注目しています。

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低所得者用住宅

生活保護を受けて生活保護者向け住宅に入居すると、生活費とは別に家賃補助としての生活保護費が支給されます。こうして日本はホームレスを減少させたのです。

日本で女性が路上生活者となる理由

女性ホームレスにはさまざまな年齢の女性がいます。毎年開かれるホームレスのための「年越し公設派遣村」にはその数こそ少ないですが、20歳代の女性から70歳代の女性までその姿を見ることができます。そしてさまざまな年齢の女性路上生活者にはその数だけホームレスになった理由があるのです。

女性の路上生活者を生む日本の賃金格差と非正規雇用問題

単身女性の3人に1人が貧困であると言われています。貧困女子などという言葉も生まれました。ある意味女性が貧困になるのは当然なのかもしれません。何故なら非正規雇用率は4割を超えますが、女性の非正規雇用率は5割を超えているからです。さらに賃金格差は非正規雇用者を含めると男女の差は大きなものになります。そうなると実家に頼れない女性には選択肢がありません。

DV夫に我慢するか?風俗か?お持ち帰り女性ホームレスか?

日本では、貧困に苦しむまだ若い女性の選択肢は3つ程度しかないようです。DV夫に我慢して夫婦生活を続けるか?風俗に身を沈めるか?女性ホームレスとなって500円でお持ち帰りされる路上生活を始めるか?というギリギリの選択肢です。若くて美貌やスタイルの良い女性なら風俗で売春もありです。そうでないなら500円の小銭でお持ち帰りされる路上生活の選択肢しかないのです。

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ナイトクラブ

金がかかる路上生活者の実態

路上生活者となっても金はかかります。東京で路上生活をするなら金は要らないということはあり得ません。女性ですからたまに風呂にも入らなければなりませんし、着るものも一着だけとはなりません。下着だって365日同じものを身に着けていることに耐えられない女性も多いでしょう。そうなるとやはり女性ホームレスも、金を稼ぐ手段を考えなくてはいけません。

若くして路上生活者となった女性ホームレスと売春

やはり女性にとって手っ取り早く金を稼げるのはやはり身体を売ることです。東京の浅草には70歳を過ぎた女性ホームレスて500円で身体を売り、稼いでいる女性の話は有名です。彼女がまだ50歳前で世の中がバブル景気で沸いていた頃は、道端に座ってお持ち帰りの声を待つ彼女に一回5千円、一万円を支払う男性もいたそうです。当時の東京で彼女の稼ぎは週に2万円でした。

でも今では浅草の路上生活の何人かの馴染みの男性が一回500円でひと月に一度程度お客になってくれるだけだそうです。こんな70歳を過ぎた女性の売春は彼女だけでしょうが、若い女性ホームレスもやはり500円で男性に持ち帰りをお願いするそうです。持ち帰ってもらえれば少なくとも風呂には入れるからです。女性の路上生活は想像を絶するほど過酷なものなのです。

兼業女性ホームレスの収入源はネットカフェでの売春?

昔は女性ホームレスといえば50歳代の女性が圧倒的に多かったですが、最近は20歳代~30歳代の若い女性ホームレスが増えています。まだ若い彼女たちの多くは兼業女性ホームレスです。懐が温かい時は漫画喫茶やネットカフェの個室に泊り、お金が無くなるとまた路上生活に戻る「半ホームレス」なのです。

出典: http://www.nmedia.co.jp

ネットカフェで宿泊する女性兼業ホームレス

ここで寝泊まりする女性ホームレスには、売春をする女性もいますし、店側が女性ホームレスとの売春を斡旋することもあります。

若い兼業女性ホームレスの稼ぎ場はネットカフェです。馴染みの漫画喫茶やネットカフェの常連男性客が売春のお客です。売春行為はもちろんお客も金のないネットカフェ難民ですからラブホテルや自宅にお持ち帰りなんてことはありません。ネットカフェの半個室のような空間でササッと済ませてしまうのです。兼業ホームレスは東京、大阪などの大都市や札幌などの地方都市にいます。

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ネットカフェ&漫画喫茶

個室上部は解放されていて、ネットカフェや漫画喫茶の個室は完全な密室にはなりません。

売春を糧とする女性路上生活者をお持ち帰りする日本の男

路上生活をする若く容姿がそこそこの女性を見つけて、お持ち帰りをする不届きな日本男児が後を絶ちません。彼らは、言葉巧みに女性ホームレスに「家で僕と一緒に暮らすというアルバイトをしませんか?」などと声を掛けるようです。路上生活を続けている女性の中には、男の部屋に行けばシャワーも使えるし金も稼げるからと喜んでついていくのが実態のようです。

「この前よお ホームレスの売春婦オバーチャンにノリでついてってたら路地裏連れてかれてよお〜即くわえてくれんだけど 歯が無ぇから面白くなってきてガンガン突いたらぐったりしてさ!しわくちゃすぎて生きてるのか死んでるのかわかんね〜から代金ポッケにつっこませて帰ったぜ〜大丈夫かなあ?」
— ちぐろく (@UGuA_Gee) September 4, 2017

売春に目がくらみ路上生活者に騙されるお馬鹿な日本男子

しかし中にはお馬鹿な男も多いのも事実です。ある男はアルバイトの名目でお持ち帰りした若い女性ホームレスを風呂に入れ、アルバイト代を前払いして初日を終わりました。翌日性病検査を受けさせ、美容室に連れて行き化粧品と下着を買い与えて、いよいよ次の晩、彼がシャワーを浴びると女性ホームレスの姿はなく、感謝の手紙が残されていたのです。

売春を糧とする女性ホームレスはなぜ東京に集中するか?

ネットカフェなど売春で稼げる漁場が多いことが女性ホームレスが東京や大阪、札幌などの大都市に集まる一つの理由です。また24時間営業のファーストフード店が多く宿泊場所を確保しやすいことがもう一つの理由なのでしょう。東京、大阪、札幌では炊き出しなどのホームレス支援のイベントが頻繁にあり、食事に困らないこともホームレスが大都市に集まる理由です。

ホームレスが集まる東京

東京で路上生活者が最も多い区は以外にも渋谷区です。渋谷区には女性路上生活者が45人いると2015年の調査で明らかになりました。

ホームレス売春代金500円を値切る大阪人

大阪はものを定価で買わないことは有名です。しかしホームレスお持ち帰り代500円まで値切る大阪人がいる事には驚きを隠せません。「おまえ、歳けっこういってるやろ。300円にしときぃ」とか平気で言うのが大阪の実態です。でもそこは女性ホームレスも大阪人ですから負けずに言い返すそうです。500円はそこを割ったら生きていけないギリギリの線なのです。

食道楽の街大阪

大阪市西成区の北側にある簡易宿泊所が集まるあいりん地区が、路上生活者が最も多いとされています。

冬が厳しい札幌に女性ホームレスはいるの?

札幌市が確認しているホームレスの実態は約120人と言われています。札幌は東京や大阪などと同様に炊き出しなどの支援も充実していて、飲食店も多いから食べることが一番大切な専業ホームレスにとっては、極寒の気候を除けば魅力的な場所です。女性ホームレスも何十人かいるようで、女性ホームレス専門の援助団体では5年間で100人近い女性ホームレスを受け入れています。

出典: http://cdn.amanaimages.com

冬の札幌

冬の札幌の寒さは厳しく、冬場は札幌駅構内にホームレスたちが寒さを凌ぐために集まってきます。

売春をせずに路上生活を送る女性!クラスAの路上生活者

女性ホームレスでも売春をしない女性、または容姿や年齢の関係で売春ができない女性もいます。彼女たちの中には路上生活を送る男性と半同棲のような形でバラックで暮らし、共働きで世のニートよりもけっこう稼ぐ女性ホームレスも何人かいます。彼女たちの仕事は自動販売機の釣銭をあさり、ゴミ捨て場で雑誌や金目のものを探し、専門業者に売ることです。

日本のAクラス路上生活者の一日を追う

札幌に住むAクラスの女性路上生活者はそれなりの生活をしています。早朝、ちゃんと切符を購入し始発から電車に乗ります。冷暖房完備の電車の中で眠るわけではありません。一駅毎に電車を降りてゴミ箱に捨てられた雑誌を拾うためです。全財産の荷物は雑誌が持ちきれなくなるので駅のコインロッカーに100円を入れて預けてあります。

この日は電車1往復、約2時間で100冊でした。金額にして6千円です。当日発売の雑誌は60円の値が付きますし、アダルト物は100円と高単価で古物バイヤーが引き取ってくれます。朝食は賞味期限切れのパンを買い、持ち歩くペットボトルに駅や公園で水を補給します。朝食が済むと図書館や公園で睡眠をとり、夕方から夜にかけては人気がなくなったビジネス街のゴミ捨て場に行きます。

この日は札幌駅前のビジネス街のゴミ捨て場で拾ったノートパソコンの状態が良く、業者が1万4千円で買ってくれました。そして最後は高級住宅街のゴミ捨て場です。ゲームソフトは15本で2千円に、アダルトDVDは10枚で1,200円になりました。今日の収入は23,200円です。週末はビル清掃の日雇いです。ひと月に15万円くらいの収入はあり、フリーターより稼ぎます。

出典: http://www.dospara.co.jp

廃棄されたノートパソコン

世界一贅沢な国、日本ではまだまだ使える電子機器があちこちに捨てられています。これらはホームレスにとって貴重な収入源です。

日本の女性ホームレスと売春はなくならない

しかし日本の女性ホームレスの売春は例え売春単価が500円になっても、なくなることはありません。路上生活者の周りにも売春の需要があり、女性ホームレスは労働をする必要がないからです。もともと日本における路上生活者は労働を放棄した人が多いのですから当然かもしれません。

路上の女性ホームレス

路上で物乞いをする女性は日本ではあまり見かけませんが、アジア諸国では日常的に見られる光景です。

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