鉄の処女「アイアン・メイデン」とは?処刑・拷問器具

鉄の処女「アイアン・メイデン」をご存知でしょうか?鉄の処女「アイアン・メイデン」とは中世の凶悪な拷問器具で、エリザベートという女王が使っていた、少女の血を効率よく絞り出すための拷問器具です。そんな恐ろしい拷問器具「アイアン・メイデン」などをまとめます!

鉄の処女「アイアン・メイデン」とは?処刑・拷問器具のイメージ

目次

  1. 1アイアン・メイデンの産みの親・血の伯爵夫人「エリザベート」
  2. 2エリザベートは元々残虐な嗜好を持っていた
  3. 3エリザベートを誰も止められなかった理由
  4. 4エリザベートが鉄の処女「アイアン・メイデン」を作った理由
  5. 5鉄の処女「アイアン・メイデン」の画像
  6. 6鉄の処女「アイアン・メイデン」を超える「鉄の鳥籠」
  7. 7鉄の処女「アイアン・メイデン」と似ている「アペガの像」
  8. 8鉄の処女「アイアン・メイデン」を使いまくった結果、終身刑に
  9. 9中世犯罪博物館には沢山の拷問器具が今もある
  10. 10まとめ~鉄の処女「アイアン・メイデン」が怖すぎる~

アイアン・メイデンの産みの親・血の伯爵夫人「エリザベート」

出典: http://karapaia.com

血の伯爵夫人の異名を持つエリザベート。セレブ中のセレブと生まれたのに、何故異常な拷問をかけるに至ったのでしょうか。

1560年に貴族中の貴族の家に生まれたエリザベート。
しかし、なぜかこの血族には異常な精神性を持っている人が多かったそうで、悪魔崇拝者や淫乱症など、結構ひどい家系だったようです。

ですが家自体に力があったことは間違いなく、セレブとして育ちました。

幼い頃から少しづつ片鱗を見せていた

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若い頃のエリザベート。美人なお姫様という感じですよね。血の伯爵夫人だなんて、イメージ出来ません。

幼い頃から人が痛がる様子を楽しんでいたというエリザベート。
頭痛がすると虐待をすることで収まったのだとか。

怖い子ですね。

エリザベートは元々残虐な嗜好を持っていた

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頭痛がすると悲鳴を鎮静剤にしていたと言われるほどの残虐嗜好を持っていたエリザベート。女中に蜂を塗りたくり、蜂と蟻だらけの部屋に一晩放置したりしていたと言われている。

頭痛を抑えるためにちょっと悪いことをする程度ならまだしも、蜂を塗りたくった人を一晩、蟻と蜂だらけの部屋に放置するなんて、通常の精神では出来ませんよね。

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女中の爪に針を刺し悲鳴を上げさせ狂喜していたとか。怖いですね。

怖い拷問の一つである、爪に針を刺す拷問。
エリザベートはこの拷問も好きだったようで、悲鳴を聞いては喜んでいたのだとか。

エリザベートを誰も止められなかった理由

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女子同士で共食いをさせたり、皮膚を食いちぎったり、凍えさせたり飢えさせたりなど、拷問の限りを尽くして処刑しました。

エリザベートは結果的に数々の恐ろしい拷問をかけて少女達を大量に処刑しましたが、普通はそんな異常事態、誰かが止めますよね。
しかし、エリザベートの残虐な処刑は誰も止められませんでした。

そもそもエリザベートはセレブ中のセレブで偉かった、ということもあります。

夫が戦争で城にあまりいなかった

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エリザベートの夫であるフランツ二世。フランツ二世は戦争に忙しく、家を空けていた。

夫であるフランツ二世は戦争に大変忙しかったため、たまに帰ってきてはエリザベートと子作りをし、また戦争に行く日々だったそうです。
エリザベートは性欲も結構強かったとのことで浮気もしていたそうですが、夫の監視があまりなかった為に、更に残酷な処刑を止める人がいない状況となってしまったようですね。

夫が死んでから、本当の拷問人生がエスカレート

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拷問が行われたチェイテ城跡。ここで何百人という少女がエリザベートの嗜好により処刑されました。

夫がその後病に倒れます。
すると、ずっと邪魔だった姑を従えていた乳母や執事などと企てて毒殺。

夫もいない、姑もいない状態になり、本当の女王が作り上げられてしまったのです。
もうエリザベートに逆らえる人はいなくなってしまいました。

エリザベートが鉄の処女「アイアン・メイデン」を作った理由

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少女の生き血が老いを止めて美しくしてくれると信じたエリザベートは効率よく生き血がとれるように、残酷な拷問器具である鉄の処女「アイアン・メイデン」を作りました。

姑や夫がいない生活を送っていたときに、召使いの少女がミスをしてしまいます。
そのミスに大激怒したエリザベートはその少女を心臓をえぐるほどのやり方で殺しました。

その返り血を浴びた部分がとても若々しくなっていることに気がつき、処女の少女の生き血は美貌を保てる薬だと考えたのだそうです。
そして、村中から少女を集め生き血を浴びていたのですが、もっと効率よく生き血を浴びるために鉄の処女「アイアン・メイデン」を作ったといわれています。

ゆっくり死んでいく処刑道具。鉄の処女「アイアン・メイデン」

出典: https://ameblo.jp

一度鉄の処女「アイアン・メイデン」の中に入ってしまえば、ゆっくりと絶命するのみです。

鉄の処女「アイアン・メイデン」の中は刺が突き出ており、絶妙に死なない位置に刺さるようになっているそうです。
少女が死なないように、生きている状態で生き血を絞れるようにと開発された恐ろしい処刑道具ですね。

また、鉄の処女「アイアン・メイデン」は外側に顔がついていますが、顔の表情もなんだか怖いですよね。

鉄の処女「アイアン・メイデン」の画像

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明治大学博物館に置いてある、鉄の処女「アイアン・メイデン」のレプリカとギロチン。見れば見るほど恐ろしい拷問道具です。

画像は明治大学に置いてある、鉄の処女「アイアン・メイデン」のレプリカです。
鉄の処女「アイアン・メイデン」は2mくらいあるらしいのですが、近くにいかないとちょっと迫力が伝わりづらいですよね。

この残酷な道具の中に入れられてしまえばもう生きて出られることはなかったので、少女達は本当に絶望的な気持ちで入ったのでしょう。

鉄の処女「アイアン・メイデン」を超える「鉄の鳥籠」

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画像はただの大きな鳥籠ですが、拷問器具の鉄の鳥籠は小さく、足を縮めて入ります。中には無数の刺や刃がつきでていたそうです。

鉄の処女「アイアン・メイデン」を作って少女の生き血を搾り取り美容に使っていたエリザベートですが、鉄の処女はすぐに血で錆びたり汚れたりしていたのだそうです。
そこで次にエリザベートが使ったのが、鉄の鳥籠。

鉄の鳥籠は画像よりももっと小さな鉄の鳥籠で、まるまって入ります。
中には無数の刺や刃があり、その中に入れられた状態で、下から火鉢棒で少女をつつくのだそう。
すると少女は暴れるため、刺や刃が刺さり、血が吹き出ます。

その吹き出た血をシャワーのようにエリザベートは浴びていたそうです。
鉄の処女と比べてとても効率よく浴びられる鉄の鳥籠ですが、考えれば考えるほど恐ろしい拷問道具、拷問行為ですよね。

鉄の処女「アイアン・メイデン」と似ている「アペガの像」

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アペガの像は古代ギリシャに存在したと言われる、アイアン・メイデンに似た拷問器具です。アイアン・メイデンはアペガの像をイメージして作られたとも言われています。

鉄の処女「アイアン・メイデン」や鉄の鳥籠を使ったエリザベートですが、実は古代ギリシャには鉄の処女に似た拷問道具がありました。
それがアペガの像です。

鉄の処女は中に閉じ込めてしまうようになっていますが、アペガの像は刺が両腕にむき出しについている拷問道具人形でした。

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アペガの像のイメージイラスト。バネ式になっていたそうで、この腕の中に立つと刺の生えた両腕に抱えられ串刺しになる仕組みだったそうです。

アペガの像の使い方は至って簡単で、人を腕の位置に立たせてバネを駆動させれば、刺がグサリと刺さる仕組みでした。
アペガというのは作った人の奥様の名前で、アペガの像の顔はその夫人に似せてあったそうです。

鉄の処女「アイアン・メイデン」を使いまくった結果、終身刑に

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後年のエリザベート。最後は終身刑となり、牢獄の中で亡くなりました。

鉄の処女「アイアン・メイデン」や鉄の鳥籠を使って、エリザベートは最終的に600人もの少女を拷問し処刑したと言われています。
600人も誘拐して処刑してしまえば、誰もが異常だと気づきました。

町からは娘が沢山消えてしまいます、遂には貴族の娘にすら手を出す始末。
最後は城に捜索が入ってつかまったのですが、偵察に入った人はその異様な光景に発狂したそうです。

頭の潰れた遺体や、乳房がえぐられた遺体、体中穴だらけの遺体、助けだされた娘達もいたそうですが、無事ではなかったようです。

貴族だから死刑には出来なかった

出典: https://ameblo.jp

ほんの僅かしか光の入らない牢屋の中で、ボロボロになって絶命しました。体重はとても軽くなってしまい、外見は見るも無残な状態となっていたそうです。

血の伯爵夫人とまで言われたエリザベートですが、一応貴族中の貴族の身分。
どんなひどいことをしても死刑には出来なかったようで、終身刑になりました。

自身の城であるチェイテ城で、ほんの少ししか光の入らない闇の中での生活をすることになります。
僅かな水と食料だけ渡されて3年間生きたあと、ボロ布にくるまりながら死亡。

カサカサにひからびて、かつての血の伯爵夫人はもはや、見る影もない状態だったそうです。

鉄の処女で処刑するという手もいいと思うのですが・・・やはり貴族が守られる社会だったのでしょうね。

中世犯罪博物館には沢山の拷問器具が今もある

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中世犯罪博物館の入り口。とても素敵な町「ローテンブルク」の街中に建っています。日本語解説もあるため、日本人がいっても安心。

日本人がよく観光で訪れている町「ローテンブルク」。
ヨーロッパらしい雰囲気のある素敵な町ですが、そんなローテンブルクに中世犯罪博物館はあります。

鉄の処女などもある!拷問器具の量で攻める博物館

出典: http://www.white-rabbit.jp

様々な怖い拷問道具がズラリ。どれもこれも絶対味わいたくないものです。

博物館の中はとにかく資料と拷問器具が山盛り。
かなりの量があるらしく、大満足間違いなしのようですね。

中世の人は名誉刑を怖がった

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中には痛みを伴わない「恥辱のマスク」という、辱めを受ける拷問器具も。中世の人たちはこういった辱めを受けるのをひどく恐れていたのだそうです。

中世の人たちは名誉をとても重んじていたため、画像のような恥辱を与える系をとても怖がったのだそうです。
現代とはちょっと感覚が違ったようですね。

パン屋さん専用の拷問道具がある

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パンの目方をごまかした人用の水責め器具。パンに対して厳しかったのですね。

なんとこちらの水責め拷問道具はパン屋さん専用なのだそうです。
目方の軽いパンを作ると、この拷問道具で拷問されてしまうのだとか。

パンがどれだけ大切なものだったのかが分かります。

まとめ~鉄の処女「アイアン・メイデン」が怖すぎる~

出典: http://third-conquest.seesaa.net

もしその時代に女性として生まれていたら、血の伯爵夫人によってアイアン・メイデンを使われていたのかもしれないと思うとゾっとしますね!

今回のは鉄の処女「アイアン・メイデン」まとめはいかがでしたでしょうか?

血の伯爵夫人と呼ばれたエリザベートですが、どこかで何かがあって捻じ曲がったわけではなく、最初から血の伯爵夫人となる要素を持っていたというのは驚きですね。
生まれつきの大量殺人者だったというわけです。

ですが、美につながらなければここまでの殺人は行わなかったでしょうから、やはり美の衰えが怖かったのでしょうね。
ただ殺すだけじゃなく、悲鳴を楽しみながら、効率よく血を集めるために鉄の処女を作ったり鉄の鳥籠を使ったりするなど、頭の良い女性だったということも分かります。

今もチェイテ城跡はあるみたいなので、気になる方は旅行で行ってみてくださいね!

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