【煙管入門】煙管(キセル)の吸い方・使い方~お手入れや種類まで紹介!
煙管(キセル)を吸ってみたいけど、使い方・吸い方が分からなくて手が出せない、そう思っていませんか?そんな方のために、煙管の使い方・吸い方のコツや、煙管の手入れの方法、煙管のメリット・デメリットなどについて説明していきます。
目次
吸う前に知っておきたい、煙管のメリット・デメリット
まずは、キセルの吸い方について説明する前に、キセルのメリット・デメリットについて見ていきたいと思います。
煙管のメリット
・たばこ代が大幅に節約できる
・たばこ臭さが減る
・吸殻が出ない
・たばこ本来の味が感じられる
タバコより安い
普通の紙巻たばこの代わりにキセルを吸うことは、たばこ代の大幅な節約につながります。
出典: https://flic.kr
例えば、普通の紙巻たばこを1日に1箱吸う人が、たばこの代わりにキセルを吸うと、大体3~4日でキセル用の刻みたばこ10g程度の消費になります。
これを1ヶ月あたりで考えてみると、普通の紙巻たばこが1箱440円、これが30日分なので、普通の紙巻たばこを吸う人は1ヶ月あたり13200円かかります。
これに対して、キセル用の刻みたばこは10g入で380円、3日に1箱の消費と考えると、1ヶ月あたり3800円の出費で済みます。
このように、単純に計算してもひと月でおよそ1万円の節約になります。
臭さが抑えられる
たばこをキセルに変えることで、たばこ臭さが抑えられます。
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普通の紙巻たばこには、たばこを吸いやすくするために、燃焼剤などの添加物が入っており、この添加物がたばこ臭さの元になります。
その点、キセルを吸うときに燃やすのはたばこの葉のみなので、たばこ臭さを大幅に軽減でき、たばこを吸わない人から嫌がられることは少なくなります。
吸殻の処理に困らない
キセルのメリットとしては、吸殻の処理に困らない、ということも挙げられます。
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キセルを吸ったあとに出るのは、少量の灰だけです。そのため、紙巻たばこのように大量の吸殻が出ることはなく、すぐに灰皿がいっぱいに、なんてことにはなりません。
たばこ本来の味や香りを楽しむことができる
キセルでたばこを吸うと、たばこ本来の味や香りを楽しむことができます。
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これは、通常なら紙巻たばこの添加物によって邪魔される味や香りが、キセルならストレートに感じることができるからです。
また、キセルではいろいろな種類のたばこの葉の銘柄をブレンドして、自分の好みの味わいを追求でき、これもまたひとつの楽しみにすることもできます。
煙管のデメリット
・手入れが必要
・たばこの葉の保管が面倒
・たばこの入手が面倒
紙巻たばこと比べ、一番大きな違いが、手入れが必要ということです。
キセルは、キセル本体が紙巻たばこのフィルターの部分の役割を担っているため、掃除をしないと、ヤニなどで汚れてしまいます。
ほっとくと詰まってしまうので、週に一度は掃除をしてあげる必要があります。
紙巻たばこからキセルにシフトするとき、この部分が一番のネックだと思われます。
また、キセルはたばこの葉の管理が少し面倒です。
キセルを吸うときに使うたばこの葉は、「刻みたばこ」と言います。
この刻みたばこ、普通のたばこの葉よりも細かく刻まれているので、湿度の影響を受けやすく、湿度の違いで味が変化してしまいます。
キセルを美味しく味わうためには、刻みたばこの葉を一定の湿度にキープしておかなければいけないため、面倒に感じられるかもしれません。
たばこの入手が困難というのはそもそもキセルを扱っているお店が少ないため、キセル用の刻みたばこの葉も、扱っているお店は限られてくるということです。
キセルを扱っているお店を見つけ、さらにキセルを吸うたびにたばこの葉もそこへ買いに行かなければならないので、少し面倒です。
手入れが必要
紙巻たばこと比べ、一番大きな違いが、手入れが必要ということです。
出典: https://flic.kr
キセルは、キセル本体が紙巻たばこのフィルターの部分の役割を担っているため、掃除をしないと、ヤニなどで汚れてしまいます。
ほっとくと詰まってしまうので、週に一度は掃除をしてあげる必要があります。
紙巻たばこからキセルにシフトするとき、この部分が一番のネックだと思われます。
たばこの葉の管理が面倒
キセルはたばこの葉の管理が少し面倒です。
出典: https://flic.kr
キセルを吸うときに使うたばこの葉は、「刻みたばこ」と言います。
この刻みたばこ、普通のたばこの葉よりも細かく刻まれているので、湿度の影響を受けやすく、湿度の違いで味が変化してしまいます。
キセルを美味しく味わうためには、刻みたばこの葉を一定の湿度にキープしておかなければいけないため、面倒に感じられるかもしれません。
入手が困難
たばこの入手が困難というのはそもそもキセルを扱っているお店が少ないため、キセル用の刻みたばこの葉も、扱っているお店は限られてくるということです。
キセルを扱っているお店を見つけ、さらにキセルを吸うたびにたばこの葉もそこへ買いに行かなければならないので、少し面倒です。
煙管の種類、初心者にオススメな使いやすい煙管は?
キセルにはいろいろな種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
羅宇煙管
キセル、と聞いて一般的にイメージされやすいのがこの『羅宇煙管(らうきせる)』です。
吸口と雁首、火皿が金属、真ん中の羅宇と呼ばれる部分は竹や木材、樹脂などが使われています。
延べ煙管
こちらは『延べ煙管(のべきせる)』といって、キセルが全部金属で出来ています。
延べ煙管は、全部金属で出来ているため、なんといっても手入れが簡単です。さらに、木材を使った羅宇煙管に比べ、耐久性にも優れています。
手入れが楽で、耐久性に優れ、扱いが簡単。
これからキセルを始めるという方が、最初に選ぶキセルとしては、この延べ煙管がおすすめです。
ただし、延べ煙管は続けて何本も吸っていると、手元が熱くなってくるので注意が必要です。
煙管の吸い方・使い方:煙管に必要なもの
キセル掃除用の無水アルコール
キセルを吸うために必要なものは、基本的にこの3つです。
・キセル
・キセル用の刻みたばこ
・手入れ用のアルコール、モール
キセルには、先程も言ったようにいろいろな種類があり、1000円以下の小さいものから、2000円以上の大きいものまであります。
その中から、自分のお気に入りのキセルを選ぶコツは、キセルの「長さ」と「素材」に注目することです。
「長さ」について、キセルはキセル本体がフィルターになるので、長いほうがマイルドな味わいになります。
また、長いほうが掃除がしやすく、手入れが楽です。
最初は小さいほうが持ち運びしやすく、扱いやすいのでは?と思うかもしれません。
確かに、持ち運びという点に関しては便利ですが、小さいと掃除が大変で、多少味わいも辛くなります。
「素材」に関しては、金属製のキセルは味わいがストレートなのに対し、木製品のキセルはよりマイルドな味わいになります。
ただ、木製品のキセルは使うほどに消耗し、1年ほどで取り替えなければなりません。
以上を踏まえて、最初に選ぶキセルは長さが20cm前後の金属製のキセルがおすすめです。
普通の煙管と刻みたばこの葉 pic.twitter.com/LjMdhnjtfg
— 下っぱ路線バス運転士(ダイ·ミク·ノンのとーちゃん) (@fancy_hut) February 15, 2017
キセル用の刻みたばこは、普通のたばこの葉に比べ、細かく刻まれているのが特徴です。
日本では、「小粋」「宝船」の2種類が取り扱われています。
通販やたばこ店で購入しましょう。
また、キセルの手入れのために、キセルに付着するヤニを落とすための無水アルコール、パイプ掃除用のモールも必要です。
無水アルコールは、市販の消毒用アルコールでも代用可能ですが、種類によってはキセルによくない添加物が入っていることもあるので、注意しましょう。
ただ、とりあえずはモールさえあればお湯などで掃除することは可能なので、アルコールはすぐに調達しなくてもOKです。
パイプ掃除用のモールは、50本入りが250円程度で売られているようです。
合計で3000円程度です。
とりあえずはこの3つがキセルデビューに必要な最低限のものです。
最近サボってたなぁ煙管の手入れ‥‥
— スージーQ (@jojosuke1978) September 2, 2015
いっちょやるか!! pic.twitter.com/5ii5kgApzB
煙管の吸い方・使い方:煙管の吸い方とコツ
煙管の持ち方
上の画像は歌舞伎役者の役柄ごとのキセルの持ち方です。
歌舞伎では、役柄によってキセルの持ち方が違います。
武士、町人は羅宇を、農民は雁首、博徒は吸口近くを持つ持ち方です。
一番ポピュラーなキセルの持ち方は、町人の持ち方です。
武士の持ち方も粋でかっこいいですね。
農民の持ち方は、雁首が熱くなるので、注意しましょう。
煙管の吸い方
それでは、キセルの吸い方について説明していきます。
吸い方の基本は、下記の3点です。
・刻みたばこを丸めてキセルの火皿に入れる
・火をつけて吸う
・吸い終わった灰を掃除する
まず、刻みたばこをつまみ、キセルの火皿に入る大きさになるように、指でまとめます。
だいたい直径10mmくらいが目安で、まとめたら雁首に軽く押さえて入れます。
準備が出来たら吸口をくわえ、火をつけます。
火のつけ方
火のつけ方で意識するのは、雁首から少し離した「遠火」で着火することです。
紙巻たばことキセルの大きな違いは、肺喫煙か口腔喫煙かにあります。
口腔喫煙は、紙巻たばこで言う「ふかしている」状態で、煙を肺まで入れず、煙を口に含んで吐き出す吸い方です。
実際は、肺に入れるか入れないかは個人の自由ですが、キセルの場合は肺に深く煙を入れなくても、十分にたばこを楽しむことができます。
この部分に関しては、人それぞれの好き嫌いがありますが、やっぱりたばこは肺まで煙を入れないと吸った感じがしない、という方もいると思います。
そんなときは、刻みたばこをまとめる際、ゆるめに丸め、少量の煙を吸って肺に入れたり、少量の煙を口に溜め、空気と一緒に吸い込んで肺に入れたりすることで、キセルでも肺喫煙が可能です。
ただこの時、勢いよく大量に煙を吸い込むことがないように注意してください。
そして3服程度したら、一度の喫煙は終了です。
これ以上吸うと、煙と一緒に灰を吸い込んでしまう危険があります。
#今日のおじさん記事 2016-12-13
— 大番 (@smashrimp) December 13, 2016
福岡・きせる祭り 刻みたばこ入れてくゆらせ 竈門神社[毎日新聞]https://t.co/TbUGPorKQf pic.twitter.com/HunMCIgPl3
煙管を吸うときのコツ
キセルをおいしく吸うコツは、通常のたばこのような吸引力で吸わないことです。
たばこ本来の味・香りを楽しむコツは、ゆっくり、味わって吸うことです。
この時勢いよく吸い込んでしまうと、舌を火傷してしまいます。
熱いスープをすするように、ゆっくりと吸いましょう。
このコツを意識してキセルを吸えば、たばこの葉本来の味わいや香りが楽しめるはずです。
煙管の吸い方・使い方:煙管を吸うときに注意すること
キセルを吸うときにまず気をつけることは、刻みたばこを固く丸めすぎないことです。
刻みたばこを固く丸めすぎてしまうと、空気の通り道がなくなってしまうので、しっかり吸うことができなくなります。
また、火のつけ方にも注意が必要です。
火をつけるときに、普通のたばこのように強く吸いながら火をつけてしまうと、舌を火傷します。
吸っているか吸っていないかという加減の、弱い力で吸いながら火をつけます。
そして、キセルは3服程度したら吸い終わることです。
ここでさらに続けて吸ってしまうと、灰が吸口の方に落ちてきます。
煙管の吸い方・使い方:煙管の手入れ
キセルは紙巻タバコと違い、定期的に掃除をする必要があります。
最初は手間に感じるかもしれませんが、味わいを変えないためにも、大切な作業です。
それでは、キセルの手入れの方法を説明していきます。
まずは、要らない容器に垂直にキセルを入れ、火皿が浸かる程度にアルコールを入れます。
そして吸口からモールやストローブラシを入れ、ゴシゴシと羅宇の中を掃除するだけ。
これだけでOKです。
一回の掃除にかかる時間はおよそ10分くらいでしょうか。
アルコールで掃除するときは、火気厳禁なので注意しましょう。
アルコールで内部の洗浄が終わったら、熱いお湯で中を流してあげれば掃除完了です。
あとはキセルが乾いたら、また刻みたばこを楽しめます。
この掃除を週に1回程度、してあげるようにしましょう。
まとめ
キセルの種類、吸い方、コツなどを紹介してきましたが、参考になったでしょうか。
もともとキセルに興味を持っていた方、この記事を見て興味を持ってくださった方、ぜひキセルデビューしてみてください。
あなたもキセルを吸って、”粋”な生活を送ってみませんか?