2021年07月21日公開
2021年07月21日更新
コロワイ族は食人で生活!?観光客が人喰い民族に食べられる事件も発生?
人喰い族として世界中で様々なTV番組に取り上げられるコロワイ族。食人事件の噂もあります。以前コロワイ族を紹介した某テレビ番組でも、日本人が1番美味しいという発言が紹介されて話題になりました。 本当に食人しているのか?人喰い族のさまざまな噂を調べてみました。
目次
世界最後の食人生活?人喰いの噂があるコロワイ族とは?
コロワイ族は、インドネシアの西パプア・ニューギニアに住んでいる民族です。人口は推定で3000人ほどと言われており、実際に認知されたのは、人類学者によって発見された1970年代です。パプワニューギニアの木の上の家で生活する民族として発表されました。
人喰い族として知られる食人コロワイ族の住処
人喰い族と言われているコロワイ族は、パプワニューギニアの森の中に住んでいます。
食人で生活していると言われているコロワイ族ですが、文明社会から隔絶されたコロワイ族の生活は一体どういうものなのでしょうか。パプワニューギニアの森は、赤道のすぐ近くなので熱帯雨林です。インドネシアとパプワニューギニアの森は生き物と植物の宝庫なので、食事には困らなさそうですね。
人喰いコロワイ族の言語
コロワイ族は独特の言語を使っているようです。世界中のTV番組の取材を受けている動画がありますが、通訳の方がついていて、言語としてきちんと機能しています。通訳は、近くの村に住むインドネシア人に頼むようですが、そんなにコロワイ族の言葉に通じている人物がいないため、通訳を探すのには苦労するそうです。
以下はコロワイ族の言語が聞ける動画です。
人喰いコロワイ族の家
人喰いコロワイ族の天敵?
人喰いと聞くと、生き物の頂点にいそうな感じですが、食人族の彼らにも天敵がいるようです。コロワイ族は、確認されている1番高いもので43メートルもの木の上にも家を造ります。そこまで高い木の上に家を造るのは、彼らの近くに住むコンバイ族などの民族の襲撃や、森の生き物、悪霊から身を守るためだと言われています。
動画では取材者が実際に登っていましたが、ゆらゆら揺れて安定感があるような家には見えませんでした。現在は子どもたちの安全のため、普段は陸の家で生活しているようです。高い家は、今は主に監視塔としての役割になっているようですね。
食人族人喰いコロワイ族の食生活
人喰い族の食事といえば、観光客や他部族を殺しては人を食べているイメージが強いのですが、今の時代そんなことをしていれば、文明から隔絶されているとはいえ、共存はできないはずです。実際はどういう食事をして暮らしているのでしょうか。
本当に食人で生活しているの?
彼らの食事は主に魚や植物、虫のようです。罠を使って野生の豚も捕れます。魚や蛇を焼いたり、バナナの葉で蒸したりと、パプワニューギニアの森の恵みに感謝しながら、それぞれの食べ方をしています。
罠で獲った魚を焼いて食べます。
パプワニューギニアの豊かな森で取れた虫や魚たちは、食人で生活していると言われているコロワイ族の食事、およびごちそうです。調理法は、味付けもしていないような単純で質素な食事です。彼らにとっては、生臭いというのもひとつの味なのでしょうね。
こちらは食事用に蛇を丸焼きにするところです。焼いた後も、生焼けのような感じで臭そうです。
民族的な番組の食事としてよく登場する、ホーと呼ばれるサゴヤシの繊維を濾して粉状にしたものを、魚や虫と一緒に食べたりするようです。ご飯やパンのようなものでしょうか?動画ではコロワイ族の女性たちが、手作りの木の斧のような物でサゴヤシを砕いて、それに水を混ぜこねて濾して、でんぷん質を取り出している様子が映っています。日本人の食べ物でいえば片栗粉でしょうか。男性もまた蛇を焼いたりと、料理をしているのが動画に収められています。料理は女性がやるものだと、頑なにキッチンに立つことを拒む日本人男性もいる中、率先して狩りと料理をする姿は頼もしいですね。
かなりインパクトのある虫。サゴゾウムシという、タンパク源豊富な幼虫です。これが彼らにとってはごちそうなのだそうです。食人ならぬ食虫ですね。
人喰いコロワイ族の出産
コロワイ族の女性の出産にかぎらず、文明と切り離された生活をしている民族女性たちの出産は、大変なものだと想像できます。コロワイ族の出産は外で出産するようですが、宗教的な理由でしょうか?衛生的な面でも、出産する女性は命がけのものになります。せめて清潔な出産環境で女性には出産して欲しいものです。
赤ちゃんを抱く、食人コロワイ族の女性
人喰いコロワイ族の概念
原始的
パプワニューギニアの森に住むコロワイ族は、一万年前の原始時代を生きていると言われるほど原始的な生活を送っており、悪霊や精霊の概念が根強いそうです。電気や水道ガスはもちろんありません。
火は昔ながらの方法でおこし、水は近くの川から汲んでいます。電気は囲炉裏だけ。
男性の格好はほぼ裸に近く、腰に紐を巻いているだけです。女性は、腰ミノのような繊維を巻いています。
病気で亡くなったり、不可解な死をとげたりすると悪霊の仕業だと魔女狩りが始まり、悪魔祓いを兼ねて髪や爪などを残し全てを食べるのだとか…。
犬は神聖な生き物
コロワイ族の取材映像で度々、それほど大きくない犬が出てきます。食用なのかと勘ぐりそうですが、彼らにとって、犬はとても神聖な生き物なのだそうです。
犬が亡くなると、哀悼の意を込めて、その歯をネックレスのするらしいのですが、これがアクセサリー好きでオシャレなコロワイ族にとって人気のようです。
人喰いコロワイ族の寿命
現代でこそ人間の寿命は延びてきていますが、日本人と違い、パプワニューギニアの自然とともに暮らしているコロワイ族たちの寿命は、環境に大きく関わってきます。森に住む野生生物たちも、コロワイ族にとっては寿命に関わるものです。TVのインタビュー動画では、近くに住む民族に襲撃され母を殺されたり、子どもをマラリアで失ったと語るコロワイ族が出てきます。このように、寿命を全うすることなく亡くなってしまうコロワイ族も、少なからず存在するようです。
高い位置に家を造る理由の1つに、蚊を避けるためというのもあるようですが、マラリアが蚊によりもたらされるということは、現在外の人間との交流により、知っているようですね。ですが、その他の不可解な死や病死が、寿命ではなく悪魔や精霊の仕業であるということは、ゆずれないようです。
生きていれば必ず訪れる寿命ですが、各市町村に必ずといって良いほど医者が存在する日本人は、恵まれています。彼らの1番近くの村には医者も居ません。彼らに年齢という概念はないのですが、寿命が長くないのは確かですね。
人喰いコロワイ族による食人事件やらせ疑惑
日本人が1番美味しいという発言があったとありますが、やらせではないか?という、やらせ疑惑もあります。
というのも、そもそも世界にどんな人種がいるのかも分からないであろうコロワイ族に、日本人という概念があったのかどうか?という点で、やらせ疑惑が出てきているようです。しかも、現代のコロワイ族のお爺さん時代の話というから、やはりやらせなのでしょうか。怪しいものです。
テレビにやらせは付き物ですが、普段裸で生活していない部族たちも、テレビのために裸で出迎えてくれたりと、やらせとまではいかないものの、やらせに近いサービスはしてくれるようです。
やらせと聞くと納得いかない気持ちもありますが、やらせがあるから楽しめる面があるのも事実。どこまでがやらせとして許容できるかが問題ですね。
食人族人喰いコロワイ族の取材動画
人喰いコロワイ族の生活の様子を、インタビューを交えながら取材しています。
手作りのタバコを吸ったり、取材者が虫を食べる様子を見て笑ったりと、人喰い族と言われているようなおぞましさは感じられず、普通の人たちと変わらないほのぼのとした様子です。
食人コロワイ族の今
現在のコロワイ族は、森に住む人々と、村に住む人々とに分かれているという。
インドネシア政府がコロワイ族のために作った村があるのだとか。若い世代はそこから小学校に通ったりと、村に住むコロワイ族たちは、文明社会を徐々に取り入れているという。コロワイ族のリーダーは、若い世代には選択肢を与えたいようで、文明社会に暮らすか森で暮らすかは自分たちで選ばせるスタンスでいるらしい。しかし、森に生きてきたコロワイ族は、森に住むことを望む人々も多く、森に戻っていく人も少なからずいるようです。
食人族を題材にした映画紹介
グリーンインフェルノ予告編
少数民族を守ろうと環境保護活動を行っていた学生たちを乗せたセスナ機が、デモの帰りに森の中へ墜落してしまう。そこで、まさに自分たちが守ろうとしていた食人少数民族達に襲われてしまうという、なんだか報われない映画でした。
食人コロワイ族のまとめ
パプワニューギニアの人喰い食人族というわれるコロワイ族ですが、世界各国のTV番組の取材を快く引き受けてくれる気の良い民族のように見えました。現在のコロワイ族は、人の出入りも頻繁になってきており、木の上のみに住んでいるのではなく、陸に家を建てて住んでいる方々も居るようです。動画では、洋服を着ている方々もちらほら見うけられます。食人で暮らしているというのは、今は昔といったところでしょうか?
かつては、罪を犯した人を罰として、火あぶりにして食べるという風習も確かにあったようですが、現在は病死した人を食べることはあったとしても、わざわざ旅行者や他部族を狩って食べるということは、ないのかもしれません。しかし、近隣の民族との抗争はあるようで、食人ではなくても、殺人事件というものは避けられないようです。当たり前のように起こる殺人事件や抗争は、安全な国に暮らしている我々日本人には想像もつかない世界でしょう。