核に次ぐ威力「バンカーバスター」爆弾とは?地中すら貫通するMOP実験映像

ニュースやフィクションで時々耳にするバンカーバスター、妙に語呂が良くてつい声に出して読んでみたくなるバンカーバスター、地中貫通爆弾とも呼ばれるらしいこの爆弾兵器、地中を貫通?と疑問に思い、色々と調べたところ思っていた以上にデキる子のようでした。

核に次ぐ威力「バンカーバスター」爆弾とは?地中すら貫通するMOP実験映像のイメージ

目次

  1. 1地中に潜っても意味が無い?遮蔽物を貫通する特殊な爆弾バンカーバスター
  2. 2地中貫通爆弾ことバンカーバスターの誕生
  3. 3時は流れて湾岸戦争、通常の爆弾では手が届かない地中の防衛網を貫通せよ
  4. 4Q:攻撃目標が爆弾が通用しない程に分厚い壁に阻まれている場合はどうすればいいんでしょうか?
  5. 5地中貫通爆弾、バンカーバスター再び
  6. 6深い地中に居れば貫通されないで済む?バンカーバスター対策①
  7. 7更なる貫通を遂げるべく進化を続ける爆弾、バンカーバスター
  8. 8最新型バンカーバスター「MOP」は正統派?な地中貫通爆弾だった
  9. 9更に深い地中に居れば貫通されないで済む?バンカーバスター対策②
  10. 10大威力の地中貫通爆弾、バンカーバスターが必要とされる相手とは?
  11. 11プロレス界にも進出していたバンカーバスター

地中に潜っても意味が無い?遮蔽物を貫通する特殊な爆弾バンカーバスター

出典: https://www.baomoi.com

バンカーバスターとは地中貫通爆弾と呼ばれるタイプの爆弾で、堅牢な施設や地下の目標を攻撃する際に用いられます。通常の爆弾よりも外装が硬く覆われており、高高度から投下される事で得られる運動エネルギーも相まって、通常のミサイルでは歯が立たない強化コンクリートの壁や地面等の遮蔽物を容易に「貫通」した上で爆発する威力を持つ兵器となります。

後述する「MOP」と呼ばれる兵器が最新のバンカーバスターとなりますが、バンカーバスターが生まれるに至った経緯から、現代日本の脅威となる北朝鮮の存在に至った上で脱線するまで順に追っていきます。

地中貫通爆弾ことバンカーバスターの誕生

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第二次世界大戦中、小型爆弾では有効打とならない巨大な施設や、強固なコンクリートで覆われた港を攻撃するために開発された大型爆弾「トールボーイ(5トン級)」や「グランドスラム(10トン級)」が、後の世でバンカーバスターと呼ばれる地中貫通爆弾達のご先祖様に位置しています。

当時の爆弾は外装を軽くすることで生産性や使い勝手を向上させていましたが、トールボーイやグランドスラムは貫通力を高めるために複雑な生産工程を踏む必要がありました。

また、投下までこぎつけてしまえば、その絶大な威力から十分な戦果を上げたものの、バケツリレーで爆薬を運びつつ1か月の冷却が必要等、資源や人手も大量に投入する必要があったため単価は非常にお高いものでした。

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その後、大型爆弾の威力を更に大きく上回る核兵器の登場により、バンカーバスタータイプの爆弾は開発や研究が滞ります。最終的にはグランドスラムを更に大型化した「クラウドメイカー(20トン級)」の開発が行われるも、終戦に間に合わずお蔵入りとなっております。

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時は流れて湾岸戦争、通常の爆弾では手が届かない地中の防衛網を貫通せよ

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第二次世界大戦から50年後、1991年に勃発した湾岸戦争。空爆によりイラク軍の地上施設は破壊出来たものの、司令部や格納庫と言った重要施設は地中深くに築かれており、巡航ミサイル「トマホーク」では有効打となりません。

分厚い地面の壁やコンクリートを利用した天然の要塞は、通常のミサイルは勿論、核兵器の影響を受けない深度にまで至ってる場合もあり、非常に堅牢で厄介な存在でした。爆発のエネルギーはより密度の小さい方に流れてしまうので、ミサイルを何発撃ったとしても地中の標的にはその威力を十分に発揮ができません。

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地下要塞の正確な位置を掴む必要もあり問題は山積みでしたが、何はなくとも目標を確実に破壊出来る力が無ければ話が前に進まない状況です。内通者やハッキング等の情報戦を制したところで、とどめの一撃を用意できなければ問題は解決しないのです。

Q:攻撃目標が爆弾が通用しない程に分厚い壁に阻まれている場合はどうすればいいんでしょうか?

A:壁が分厚いのであればそれを上回る威力で貫いた上で爆破しましょう。

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こうして、核兵器の研究が進む一方で日陰に追いやられていたバンカーバスタータイプの爆弾に再びスポットライトが当たる事になります。

地中貫通爆弾、バンカーバスター再び

地中深くに潜む目標への対抗策として開発されたのが、バンカーバスターの代名詞となる地中貫通爆弾「GBU-28」になります。爆薬を流し込むための管が長い事から「ディープ・スロート」とも呼ばれていますが、既に戦争が開始されていため、急ピッチでの開発が求められ、既存兵器(M110 203mm自走榴弾砲)の砲身に爆薬や信管を詰めて発射するような急造兵器ではありました。

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開発から実戦投入まで3週間程度と、短期間で製造された割には地下30メートル程度、コンクリート製の壁であっても6メートル程度であれば目標に到達できる高い貫通力を有したGBU-28。これならばイラク軍の防備も突破できるはず!と満を持しての登場でした。

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だが時すでに遅し、遅刻気味の参戦となった結果、戦況は多国籍軍の優位が固まっていたため実戦に投入されたのはたったの2発でした……そして湾岸戦争でのデータを元にバンカーバスターの開発研究が進んでいく事となります。

深い地中に居れば貫通されないで済む?バンカーバスター対策①

30メートルと言えば10階建てマンション程度になるので、それくらいの深さであればバンカーバスターは貫通した上で爆発し目標を破壊します。しかしながら、都営地下鉄大江戸線六本木駅は地下42メートルに位置していますので、単純な数字だけで見てもミサイルやバンカーバスターを何とか出来てしまいます。正に鉄壁、戦争が起きたらとりあえず地下に逃げるのが良さそうです。

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六本木上空にB2爆撃機がやってくる状況は考えにくいですが、ヤバイと思ったらとりあえず地下の深い所に逃げるという選択肢は間違いが無いですね。

更なる貫通を遂げるべく進化を続ける爆弾、バンカーバスター

通常のミサイル開発とは別枠でより硬い目標、より深い目標を破壊すべくGBU-28はその後も生産と開発が続きます。地中に突入する際の先端部分に改良を加え、GPS誘導にも対応した「GBU-37」や核弾頭を搭載し地中やコンクリートを掘り進んだ後で核爆発を起こす「B61」等のバリエーションを生み出しています。

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「B61」については核弾頭との性質上、開発や戦争での運用には物議を醸しだす存在であり、バンカーバスターファミリーの異端児ともいえるでしょう。対象次第では核ミサイルよりも更に効率的な攻撃が可能となり、コンクリートとかもそもそも無かった事に出来るような理不尽な威力があります。

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最新型バンカーバスター「MOP」は正統派?な地中貫通爆弾だった

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イランや北朝鮮等、第二次世界大戦以降も止むことの無い戦争の抑止力として受け継がれるバンカーバスターの系譜ですが、最新型となるのがMOP(Massive Ordnance Penetrator)こと「GBU-57」になります。ちなみに元祖バンカーバスターは「GBU-28」ですが、「GBU」は「Guided Bomb Unit」の頭文字となり、特にバンカーバスターを指した名称ではありません。

約14トンに及ぶ重量は、非核兵器では最大級の威力を持つとされるMOAB(Massive Ordnance Air Blast bomb)ことGBU-43をも上回っています。更には単純な爆発を発生させる兵器ではなく、コンクリートを含む遮蔽物を貫通した上での爆発を発生させるように設計された純正のバンカーバスターです。

一般的な建築物に使われる鉄筋コンクリートであれば60メートル程度を貫通するとされるため、MOPを投下された場合、あの鉄壁の防御を誇る大江戸線をもってしても防ぎきる事ができません。

サムネの部分は 0:57頃からになります。英語ですが「MOP」と「GBU-28」の威力をして説明してくれています。

更に深い地中に居れば貫通されないで済む?バンカーバスター対策②

日本一深い駅とされるJR上越線の土合(どあい)駅は地下70メートルに位置しているため、通常のミサイル攻撃はもちろん、MOPを落とされた場合でも数字の話のみで言えば希望が持てるかもしれません。

出典: http://blog.livedoor.jp

群馬上空にB2爆撃機がやってきてMOPを落とす状況と言うのも考えにくく、目下の脅威となる北朝鮮がバンカーバスターを用意しているかは疑問ですが、とりあえず地下!で考えた方が良い結果を生むでしょう。

ただ、土合駅の場合は一番底にたどり着くまで徒歩10分を要しますので、早め早めで動く必要はあります。何でも地下鉄基準で考えるのもどうかとは思いますが。

大威力の地中貫通爆弾、バンカーバスターが必要とされる相手とは?

出典: http://www.iltalehti.fi

戦争は起きないに越したことは無いですが、現在、バンカーバスターを用いるべき相手としてはイランと北朝鮮が考えられます。両国は地下深くに核施設を有しており、いずれの国も頑丈な花崗岩を利用した天然の地下要塞を築いている状況です。

出典: http://beforeitsnews.com

仮に半端な威力の攻撃をイラクや北朝鮮に加えても無傷の核施設から報復攻撃を行われ、甚大な被害と泥沼の戦争に突入する事は想像に難くありません。北朝鮮に関しては地理的な意味でも無関係を装うのは無理な状況です。

出典: http://www.mundoesotericoparanormal.com

そのため、地中深くまで貫通し、北朝鮮の核施設を含む要塞を確実に破壊出来る威力の兵器が必要となり、その担い手としてMOPの開発が進められた結果、近年においても米国防総省が関係の予算の申請と確保を繰り返しています。

プロレス界にも進出していたバンカーバスター

地中貫通爆弾とは全くもって関係ありませんが、バンカーバスターなるプロレス技も存在していました。きっと凄い威力なんでしょう。

フィクションの世界でも名前だけを引っ張って来たり、実際にバンカーバスターを怪獣に投下するようなシーンもあったり、何か一味違う感を出したい時によく使われるような印象です。

最後がプロレスでは締まらない気もしますが、これを持ってまとめに返させていただきたいと思います。北朝鮮の人達ともプロレスとかで争えれば平和的なんですけどね。

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