ヘビトンボの生態とは?幼虫の餌や飼育方法まとめ

ヘビトンボの生態は、トンボと似ているようで大分違いがあるんですね。絶滅危惧種とも言われるヘビトンボですが、割と簡単に飼育が出来るみたいです。餌や飼育方法など、管理した上なら、問題はないですが、それでも成虫期間が短い虫を飼うのは可哀想な気もしますね。

ヘビトンボの生態とは?幼虫の餌や飼育方法まとめのイメージ

目次

  1. 1トンボらしくない、ヘビトンボって何?
  2. 2ヘビトンボの生態とは?:その1
  3. 3ヘビトンボの生態とは?:その2
  4. 4ヘビトンボの活動時期は?
  5. 5ヘビトンボの幼虫は、何を餌にするの?
  6. 6ヘビトンボの幼虫の餌の捕らえ方
  7. 7ヘビトンボの飼育方法:その1:割と飼育しやすい?
  8. 8ヘビトンボの飼育方法:その2:飼育環境
  9. 9ヘビトンボの飼育方法:その3:幼虫の飼育
  10. 10ヘビトンボの飼育方法:その4:餌の与え方
  11. 11ヘビトンボは、食用にもなる?!
  12. 12まとめ:

トンボらしくない、ヘビトンボって何?


名前がトンボなのに、トンボらしくない…
 


出典: http://mushinavi.com
 


ヘビトンボというのは、トンボと名前が付いてますが、見た目は全くと言って良いほど、トンボらしくありませんよね?
ちょっと変わった形をしているので、本当にトンボ?と思う方もいるかもしれません。

でも、実はこのヘビトンボは、実に珍しい昆虫で、絶滅危惧種なんだとか。
画像や写真を見ても、トンボっぽくない外見をしていますし、トンボと違い、かなり凶暴な性格でも知られていて、噛みつくこともあるそうです。

幼虫にしても、成虫にしても、トンボと似た部分はあるものの、種類は違う昆虫です。

でも、種類は違う物の、トンボと同じく幼虫期は水中で暮らします。
もし種類で考えるなら、ウスバカゲロウが近いです。

主に、日本や中国に生息しているという、非常に珍しい昆虫なんですね。
何しろ、絶滅危惧種にも認定されているくらいですから、その意味でも貴重で珍しい昆虫と言えそうです。
 

ヘビトンボの生態とは?:その1


トンボではなく、ウスバカゲロウに近い?
 


出典: http://www.insects.jp
 


ヘビトンボは、名前から誤解されがちですが、トンボの仲間ではなく、どちらかと言うと、ウスバカゲロウの仲間になります。

幼虫自体は、水中で生活しますが、成虫になると、地上で生活するようになるのは、トンボに似ていますね。
羽を広げると、10cm以上になる虫もいるみたいで、まずその外見にぎょっとする方も多いと思います。

強い顎を持っているので、不用意に手で掴もうとすると、噛みつかれることもある、危険な昆虫でもあります。
トンボも一応噛みますが、そんなに顎が強くないので、平気なんですね。
軽く「イタタ!」で済みますから。

ただ、ヘビトンボには、毒性はないので、もし噛まれた後に腫れるなどした場合は、単に傷口が感染症を引き起こしている可能性があります。
毒性はないとはいえ、噛まれたら、危険なのは間違いないですね。

噛まれると大変なので、手で掴む時には、軍手が必須です。
夜行性で、光の集まる場所に生息しているため、捕まえようと思えば、捕まえるのは簡単だと言います。

ですが、前述もしましたように、絶滅危惧種でもあるので、遊び心で捕まえたりするのは止めて下さいね。
 

ヘビトンボの生態とは?:その2


トンボじゃないんですよね。
 


出典: http://sakefuru.seesaa.net
 


成虫のヘビトンボの体長は、4cmくらいですが、羽を広げると10cmにもなります。
幼虫時代は、赤ワインの色をしてますが、成虫になると、写真や画像でもわかる通り、体の色が黄色っぽくなり、透明な羽にも、可愛い水玉模様が付くんですね。

そして、幼虫の頃よりも、更に顎が発達して強くなるので、幼虫時代よりも、成虫になってからの方が捕まえるのは困難になります。

ヘビトンボの成虫は、光に集まる習性があり、また夜行性なので、捕まえるとしたら、外灯などの周りを探せばいるかも知れませんね。
幼虫の頃は肉食のヘビトンボですが、成虫になると、樹液などが餌になります。

成虫の寿命は二週間ほどと短く、交尾が終わって、産卵も終えたら、死んでしまいます。
幼虫の期間が成虫の期間より短いのは、セミと同じですが、ちょっと珍しいですね。
 


ヘビトンボとかいうクワガタとバッタとトンボのキメラみたいな虫すぐ噛んでくるからきらい
— 盛り (@MORI_erection) September 30, 2017
 

ヘビトンボの活動時期は?


春に活動するヘビトンボ
 


出典: http://www.ha.shotoku.ac.jp
 


ヘビトンボは、幼虫時代は水中で生活しますが、成虫になると、地上で活動します。

ちなみに、ヘビトンボの成虫が活動する期間は、5~6月頃の温かい時期が多いです。
気温が25度以上になると、活発的に動きますが、9月にもなると、死んだヘビトンボが、地面に落ちるようになります。
11月頃になれば、ほぼ全てのヘビトンボは死んでしまうので、成虫を見かけることはまずありません。

幼虫はと言うと、3月頃にオオムカデに良く似た幼虫が、水中で多く見られるようになります。
ちなみに、ヘビトンボの顎が強く発達しているのは、水中で小さい昆虫やミズムシを食べるためです。

肉食なので、トンボと違って、噛みつかれるのにより注意が必要なわけですね。
 

ヘビトンボの幼虫は、何を餌にするの?


幼虫は何を餌にするの?
 


出典: http://mushinavi.com
 


ヘビトンボは、幼虫もまた大きくて、体長は6cm~7cmもあります。
体の色は、写真や画像を見るとわかりますが、赤ワインのような赤色をしているのが特徴です。
腹部は、写真では分からないですが、紫色をしていて、非常に柔らかくブヨブヨしていて、皺も多いです。

幼虫の間は、水中で暮らすのは、名前が似ているトンボのヤゴと似ていますね。

幼虫も肉食昆虫ですので、餌は鶏肉に切り身をほんとに小さくしてあげたり、冷凍アカムシなど、あとネット上ではカワムツの稚魚やミルワームなども食べた情報がありましたが、色々試してみましょう

水辺近くの石や木に、沢山の卵を植え付けて、孵化する時期は7~8月頃です。
ちょうど温かくなる時期ですね。

産卵から孵化するまでの期間は、13日程度で、わりと長めですね。

そして、ヘビトンボの幼虫は、こちらもトンボのヤゴと似ていますが、汚い水では生きて行けず、綺麗な水の中で暮らします。
水温が高すぎても生きていけないので、割と住める場所は少なく、そこら辺が絶滅危惧種に認定される理由かも知れませんね。

ちなみに、幼虫の平均寿命は3年ほどで、環境次第では4年以上生きることもあります。
なかなかにして、繊細な昆虫なんですね。
 

ヘビトンボの幼虫の餌の捕らえ方


カワムカデなんて呼ばれることも。
 


出典: http://www.turitalo.jp
 


ヘビトンボの幼虫は、別名カワムカデなんて呼ばれたりして、釣りをする人なら、一度は見たことがあると思います。

ヘビトンボの幼虫は、前述もしましたが、綺麗な川の流れの速い場所を好んで生息します。
釣りをする人もそうですが、人間にはなかなか行けない場所に生息しているので、捕まえる時には、水の流れに足を持って行かれないように注意して下さい。

幼虫は、その強い顎で、カワゲラやミミズなどを食べて生きています。

幼虫の餌の捕らえ方は、静かに獲物が近付くのを待った上で、近くまで来たら、丸飲みするそうです。
流石に、肉食の昆虫だけありますね。

しかも、餌が取れない時には、共食いもするらしいです。
餌が豊富にある時には、そうでもないですが、餌がなくなるとかなり凶暴化するみたいですね。

幼虫の寿命が近づくと陸に上がり、土の中で一週間待って成虫になります。
ここは、セミとかの昆虫と似てる部分ですね。
 

ヘビトンボの飼育方法:その1:割と飼育しやすい?


ヘビトンボの飼育も可能だそうです。
 


出典: http://issun.exblog.jp
 


ヘビトンボは、基本的に飛ぶ昆虫なので、外を飛び回ってますが、飼育をすると、非常におとなしい昆虫であることがわかります。

飼育している状況になると、餌の昆虫ゼリーを食べるか、寝ていることが多いらしく、積極的に動き回らない性質があるので、飼育箱でも、割と簡単に飼育することが出来るみたい。

幼虫と違って、綺麗な水が必要とかはないので、寿命が短いのが難点ですが、もし飼育するなら、幼虫よりも成虫の方が断然飼育しやすいと言います。

ただ、羽を広げると10cm以上の大きさのヘビトンボですので、飼育箱も体長に合わせて、20cm以上の大きな飼育箱を用意する必要があります。

ヘビトンボの飼育は可能ですが、出来れば、繁殖させるためにも、余り長いこと飼育はせずに、野に放してあげた方が良いかな?と思わないでもないです。
何しろ、絶滅危惧種なので、繁殖は大事だと思います。
 

ヘビトンボの飼育方法:その2:飼育環境


ヘビトンボは、飼育してても卵を産むんですね。
 


出典: http://s2014no64.at.webry.info
 


ヘビトンボは意外と繊細なので、飼育環境にも気をつけないといけません。
交尾が終わった状態で捕まえるのでしたら、飼育箱にもしっかりと卵を産みます。

底木は必要ありませんが、足場にするとまり木は必須かも知れません。
そもそもが夜行性であるヘビトンボは、明るい場所に置いておくと、体内リズムが崩れてしまいます。
ですので、飼育する時には、暗くなり、涼しい場所でもある玄関が最適です。

昆虫ゼリーがあればOKなので、特に水分補給をする必要はありません。
もし幼虫を飼育するとしたら、成虫と違い長い寿命なので、より飼育を楽しめるかと思います。

ヘビトンボは、木や石に卵を産みますので、画像のように、飼育箱にも卵を産むこともあります。

卵は、7~8月の温かい時期になると孵化します。
成虫の生態の所でも書きましたが、寿命は短いです。
生命の神秘を目の当たりにするのも、素晴らしい体験ですね。
 

ヘビトンボの飼育方法:その3:幼虫の飼育


画像を見ると、可愛いような気も…
 


出典: http://pet-dictionary.net
 

幼虫を飼育する時には、水に気をつけないといけません。
カルキ入りの水道水は、論外です。

流れが速くて綺麗な水に生息する幼虫ですので、水槽で飼育する場合には、水流がそこそこある水草などの入った水槽で飼育することをおすすめします。

ヘビトンボは、絶滅危惧種になってることからも分かる通り、珍しい昆虫なんです。
珍しい昆虫だからこそ、飼育する時にも気を付ける必要があります。

水が汚くならないように、5日に一度は水を変えるのを忘れないでください。
出来るだけ、本来の生態に近い状態で、飼育をするのがポイントです。

画像で見ると、わりと可愛い形をしているので、意外とヘビトンボ好きの方も多いそう。

照明にも気を付ける必要があります。
幼虫にしても成虫にしても、生態が崩れることのないように、明かりの点灯時間にも気をつけて下さい。
もし照明の点灯を管理するのが大変な時には、タイマーを利用すると良いです。

生態に気を付けるとしたら、水の管理と光の管理は慎重に行う必要があると言えそうです。

6cmを超えたら、成虫になる準備が出来た証ですので、止まり木などを用意して下さいね。
 


わたしヘビトンボの話めちゃくちゃするけどこの世で一番遭遇したくない節足動物はヒヨケムシだから
あんなんエイリアンやん
— 生きているだけで褒めてほしい (@cheryyy55) September 13, 2017
 

ヘビトンボの飼育方法:その4:餌の与え方


出来るだけ生態に近いように
 


出典: http://mushinavi.com
 


ヘビトンボは、普通のトンボとは種類が違うと書きましたが、餌もまた、トンボとは種類が違います。

写真は、ヘビトンボですが、その外見からもわかる通り、木に止まることが多いので、飼育する時には、必ず止まり木を入れて下さい。
写真からはわかりませんが、成虫だと餌は肉食ではなく、草食に変わります。

ヘビトンボの成虫は、樹液が主な餌になりますので、昆虫ゼリーというのがあるらしいので、それを餌にすれば水も追加する必要はありません。

幼虫の場合は、肉食なので鶏肉の切り身とか、冷凍の赤虫などを餌にすると良いそうです。
水中で暮らす珍しい生態を持っているヘビトンボ。
幼虫時代は、水中で食事をしますが、孵化して間もない頃は、まだ顎が発達しておらず、固い物が苦手です。

なので、アカムシなどの割と食べやすい昆虫を、餌にしてあげると良いんですね。

ウスバカゲロウなどに写真が似ているので、そこから連想出来るかも知れませんが、成虫時代の寿命は短いです。
トンボとは違う種類なのだということを認識した上で、また絶滅危惧種でもあることを念頭に置き、正しく飼育して下さい。
 

ヘビトンボは、食用にもなる?!


画像はグロいですが、食べられるそう
 


出典: http://mikihito.waraidama.jp
 


画像や写真でもわかりますが、ヘビトンボは、佃煮にして食べる人もいるそう。

絶滅危惧種なのに、食べちゃうの?!と思われるかも知れませんが、幼虫の時には、甘い味がするそう。

トンボだったら、絶対に食べませんよね?
その意味でも、別の種類ということが良くわかります。

珍しい昆虫だからこそ、食べてみたくなるのはわかりますが…
それでも、珍しいだけで食べるのには、ちょっと勇気がいるグロさですね。

味は、すごく美味だそうですが、イナゴの佃煮と似た感じなんでしょうか。
私は食べてみたいとは思わないですが、好きな人には堪らないそうですよ?
 

まとめ:


ヘビトンボは、絶滅危惧種とも言われるのに、扱いが何だか雑な感じもしますね。
実は、絶滅危惧種じゃないんじゃないの?と思われるほど、扱いが酷いです。

飼育は良いにしても、釣りの時の魚の餌にするとか、まさか食用にする方までいるなんて!

ヘビトンボは、飼育も出来る昆虫ですが、私自身は飼育には反対です。

生態を壊す恐れもありますし、何より、成虫期間が短い種類の虫なので、セミやヘビトンボを箱の中で飼うなんて、可哀想な気がします。

でも、逆に飼育をすることで、生態を守れる可能性もありますし、なかなかに微妙な感じですね。
 

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