2021年07月14日公開
2021年09月28日更新
「やっぱり神様なんていなかったね」エロゲいつか降る雪のカオスエンドとは?
今回は伝説的?エロゲー『いつか降る雪』の中のカオスエンドに、「やっぱり神様なんていなかったね」というものがあります。この「やっぱり神様なんていなかったね」がどの様なものか紹介していきます。 今回は『いつか降る雪』のネタバレも少々含んでいます。
目次
『いつか降る雪』とは?
皆さんも、いろいろなトラウマがあるのではないでしょうか?
暗いところに閉じ込められて、暗い所がトラウマ。
高い所に無理やり連れていかれて、高い所がトラウマ。
様々なトラウマがあると思います。
そんな中に、ゲームをプレイしてトラウマになった方はどのぐらい居るのでしょうか?
今回は、プレイヤーの心にトラウマを残した伝説的ゲームを紹介いたします。
そのゲームとは、『いつか降る雪』というゲームです。
2004年に発売されたアダルトゲーム、いわゆるエロゲーです。
そのエロゲーの中でも、エンディングを見た後の鬱な気持ちになる《鬱ゲー》としても知られています。
そんな鬱ゲーの中でも、本当に救いのないカオスエンドが伝説的な作品です。
※今回の記事はネタバレを含んでいます。ご注意ください。
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どんな内容の作品?【いつか降る雪】【やっぱり神様なんていなかったね】
※ネタバレ注意
【いつか降る雪】【やっぱり神様なんていなかったね】
今回紹介する『いつか降る雪』の概要についてご説明します。
《白亜館》という長期療養施設を舞台にした物語で、5人の少女と医者の交流を描いた作品です。
主人公は医者で、ある事情で以前勤めた病院を辞め白亜館に勤務することになりました。
ヒロインにあたる5人の少女?は、それぞれに重度の病気を抱えています。
その少女?たちを治療し、交流を重ねていく物語です。
この白亜館にいる、「蘇我博士」と言う人物が物語の重要人物になっています。
いつか降る雪の、登場ヒロインたち
※ネタバレあり
【いつか降る雪】登場ヒロイン
この作品のヒロインは、計5名います。
それぞれが様々な理由で白亜館で治療を受け、その中で主人公とふれ合います。
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小野寺ちさと(おのでら ちさと)
脳障害を患っている。作品中に出てくる、蘇我博士の娘。
出典: http://ami.animecharactersdatabase.com
小山田未来(おやまだ みき)
青髮の眼鏡少女。
全身に悪性腫瘍が転移している。
生きることに希望がなく、周りとも馴れ合おうとしない。
自傷をする場面もある。
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三田村あゆみ(みたむら あゆみ)
双子のきょうだいの姉。
白亜館で育ったショートヘアーの女の子。
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三田村まゆみ(みたむら まゆみ)
双子のきょうだいの下で、女の子に見えるが男の子…
この双子は蘇我博士とちさとの子供らしい!
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片方が、男の子……
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羽村まこと(はむら まこと)
今回の記事の悲劇的なヒロイン。
詳しくは後ほど。
今回は書けないのですが、それぞれのヒロインに様々な背景があり物語があります。
興味のある方はプレイしてみてくださいね。
【いつか降る雪】ゲームシステムの紹介
いつか降る雪は、アドベンチャーゲーム?
マップ上からヒロインのいる場所を選び、診察か会話を行う。
この手のゲームではよくあるシステムです。
だが診察とは言いながらも、実際にはエロゲーらしくエッチなシーンになっておりやりごたえは十分かと。
会話の中にも、選択肢が出てきてアドベンチャーゲームの要素もあります。
しかし問題もチラホラあるようですが、それは後ほど。
エンディングの種類はいくつ?
いつか降る雪の【やっぱり神様なんていなかったね】は1番のカオスエンド…
エンディングはフラグ判定により、ピュアエンド・カオスエンドが共に4つずつ存在します。
よくエロゲーであるフラグ回収方式です。
今回取り上げるのは、カオスエンドの一つです。
カオスエンドが4つあるのに、なぜこの『やっぱり神様なんていなかったね』というエンドが騒がれたのか?
それをこれから説明していきましょう。
伝説的!?カオスエンド『やっぱり神様なんていなかったね』
カオスエンドは、数多くのプレイヤーにトラウマを植え付けたエンディングです。
一般的なエロゲーでも時々ヒロインが、病気という設定はあります。
そして闘病の末、息をひきとる…という、とても感動的なエンディングです。
しかし、このカオスエンドは全く違います!
その中でもヒロインの1人「羽村まこと」のカオスエンドは、トラウマ中のトラウマ!
正直言ってかなりエグいエンドで、羽村まことはもちろん誰も救われないエンドです。
鬱ゲーの代名詞とも言えるエンド、それがこのカオスエンド『やっぱり神様なんていなかったね』と言われる由縁です。
鬱ゲーとは?
いつか降る雪 カオスエンド【やっぱり神様なんていなかったね】以外にも沢山ある鬱ゲー
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アズラエル
ここでひとつ、鬱ゲーがどのようなものか見てみましょう。
《鬱ゲー》とはアダルトゲームや一般向けゲームの中に数多く存在しているもので、実際に私もプレイし攻略した作品もあります。
その種類は残虐なシーンが出てくるグロ系や、精神的に追い込まれるタイプ。
背筋が凍るようなサイコパスな内容など様々で、一度その内容に触れた人の心に少なからず爪痕を残すものだと思います。
自分が攻略して、印象に残っているのは「アズラエル」「君が望む永遠」「マブラブオルタネイティヴ」という作品です。
・「アズラエル」は「死」をテーマにした作品で、プレイするのが辛かった記憶があります。
攻略までに、何人のヒロインの死をみてきたか…
・「君が望む永遠」は、攻略後のエピローグで精神的にくるもので辛かったですね。
・「マブラブオルタネイティヴ」はグロい画像にやられました。
特にマブラブオルタネイティヴはその後画像に修正が加わって、モザイクがかかるほどでした。
攻略後、数日間は引きずってしまいました。
鬱ゲーは、それは表現の一つで感じ方はそれぞれ違うものかと思われます。
攻略する上で見るのも辛い場面があっても、その表現が作品をトータル的に良いものにすることもあります。
そんな鬱ゲーの中でも今回紹介した『いつか降る雪』はカオスエンドという一つのトラウマを残すものでした。
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君が望む永遠
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マブラブオルタネイティヴ
悲劇的なヒロイン、羽村まこと
※ネタバレあり
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少し脱線してしまったが、ここで本筋に戻りましょう。
ここでは悲劇のヒロイン、《羽村まこと》を紹介します。
羽村まことは、交通事故で両足を怪我してリハビリのために白亜館にいるポニーテルの少女です。
長期療養施設に居るのが考えられないほど明るい子です。
キャラクターの絵も、少し昔のエロゲーによく出てくるような感じでカワイイです。
最低限のコミュニケーションのためにスケッチブックを持っているのですが、このスケッチブックが今回のカオスエンドのキーパーソンとなります。
足の怪我でリハビリをしていただけの少女が、なぜカオスエンドのヒロインになってしまったのか…説明していきます。
羽村まことは蘇我博士が主人公との交渉道具としてに使うために、隔離施設に閉じ込められてしまいます。
その交渉の内容とは蘇我博士の娘、ちさとを引き渡すことでした。
ちさとは蘇我博士の治療を受ける事で、命を永らえていたがその治療を受ける事で色んなことを忘れてしまうものでした。
主人公の事を想っているちさとは、この人だけは忘れたくないと治療を拒否するようになります。
隔離施設は細菌汚染されており、一週間も命は持たないと脅されてしまう。
さらに彼女の両足の怪我は白血病の治療の帰りに負ったもので、その怪我を負った後に両親に無理やりに白亜館に入れられた事を主人公は知ります。
その双方事情を知った主人公は、どちらを選べばいいか分からない…
そんな中エンディングを迎えます。
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全ての諸悪の根源、蘇我博士
カオスエンド、そのトラウマな内容
何故『やっぱり神様なんていなかったね』が生まれたのか
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※これ以降は、ネタバレを含んでます。
このカオスエンドとピュアエンドと表裏一体で、好感度に応じて内容が変わります。
そのエンドは、白亜館が火事になってしまうことから始まります。
閉じ込められたまことを助けるため、主人公は隔離施設に向かいます。
たどり着き、そこで見たものは周りが炎の海に包まれた隔離室でした。
主人公は隔離室のガラス越しに見える、羽村まことを助け出そうと何度も何度もガラスを叩きます。
でも強化ガラスのため割ることができず、遂には拳から骨が見えてしまい反対の拳でも叩きます。
羽村まことは、両足を怪我していてほとんどです動くことが出来ないでいます。
ですが、ガラスの向こうの羽村まことは松葉杖を使い力を振り絞りガラスに近づき、なにかを口にします。
だけど聞こえない。
でも『ゴメンネ、センセイ』と口を動かしてるように見えた。
そしてスケッチブックに震える文字で『やっぱり神様なんていなかったね』と書かれていた。
『逃げて、センセイ』と口を動かし、その後羽村まことは炎に包まれる。
主人公もいっしょに炎に包まれてゲーム終了。
何の救いもない、悲しいエンド…
まさに、カオスエンドに相応しいです。
どちらかだけでも救われていたらと思ってしまうエンドで、やり切れないですね…
一方のピュアエンドは?
このピュアエンドは、途中まではカオスエンドと一緒なのです。
好感度が高いと途中で分岐して、エンドが変わります。
その内容とは、主人公の想いが伝わり強化ガラスのを破壊することに成功します。
まことを隔離室から出してあげる事が出来ましたが、でもその時には周りは炎に包まれ、白亜館を出ることが不可能な状態になってしまいました。
それでもまことは、「隔離室から助け出してくれただけで幸せです」と言って二人共人生に幕をおろす…
これは…救われたのかな?と想ってしまいますが、捉え方は人それぞれですよね。
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※今回はカオスエンドのネタバレ、ピュアエンドのネタバレをしてしまいましたがそこに行き着くまでのシナリオも良いものになっています。
ぜひ、プレイしてみてください。
コブラと、まさかのコラボ⁉︎
「やっぱり神様なんていなかったね」の検索候補に出てくる「コブラ」とは?
出典: http://cinema.sugai-dinos.jp
『スペースアドベンチャーコブラ』
このいつか降る雪を検索すると、検索候補の中に「コブラ」と出てくることがあります。
元ネタは、一体なんなのか?
その元ネタはネット上に出回った、あの有名なサイコガンを持つ男「コブラ」マンガを元ネタに作られたコラ画像にあります。
この画像は、ガラスの向こうに閉じ込められたまことの画像の下に「コブラ」の原作漫画のワンシーンが貼られている。
その内容はこうだ。
コブラが300度もある部屋に閉じ込められるも、パンチ一発でドアをぶち破るというものだ。
出典: http://usi32.com
このコラ画像の元ネタのコブラの様に、ワンパンチでガラスを突き破れていたらきっと結末は違っただろう。
問題点
システム的にも『やっぱり神様なんていなかったね』…
出典: https://pbs.twimg.com
このゲームは鬱ゲーとして知られているが、ゲームのシステム的に問題があるようだ。
この手のアドベンチャーゲームは分岐があり、ある程度回収できる。
だが、この作品の分岐はとにかく難解でカオスエンドを見ることも難しい。
今でこそネット上に、攻略wikiなどありある程度の作品を一通り攻略出来るが当時はかなり厳しかったのではないかと思われます。
分岐がかなり多く、なかなか法則性もないという時点でやる気を削がれるプレイヤーもいたのではないでしょうか?
そんな難解な作品を初期の頃に攻略された方々には、本当に頭が下がる思いです。
まとめ
みんなの心に残る【やっぱり神様なんていなかったね】
ネタバレを、極力避けた形で今回紹介させていただいたエロゲー『いつか降る雪』。
ただのエロゲーではない、心にトラウマを残すエロゲーです。
今回は鬱ゲーに相応しいカオスエンドの紹介だったのですが、もちろん救われるエンドもあります。
エロゲーらしく、エッチなシーンも見どころです。
そんな『いつか降る雪』、是非チャレンジしてみて下さい。
ネタ画像の元ネタにも【やっぱり神様なんていなかったね】
さらに、この【やっぱり神様なんていなかったね】が元ネタになりいろんな方が絵を描かれてもいます。
先ほど紹介した、コブラを元ネタにしたコラ画像もその一つです。
元ネタになるくらい、皆さんの心に残り作品なのかなと思います。
このゲームはだいぶ古いものですが、興味のある方はぜひプレイしてみて下さい。
出典: https://i.ytimg.com