2021年07月01日公開
2021年07月01日更新
イギリスEU離脱のメリット・デメリットを簡単に説明!脱退理由や問題点まとめ
イギリスのEU離脱が話題になっていますが、イギリスにとってEUを離脱しても残留してもデメリットがあります。その理由の詳細は記事内で紹介しています。残留にも離脱にもそれぞれいくつかデメリットを被る理由があるのです。今後のイギリスの動きの予想も立ちます。
目次
- 1イギリスがEUを離脱する理由とメリット
- 2イギリスがEU離脱すると「移民を受け入れる必要がなくなる」理由…
- 3【イギリスのEU離脱メリット①】移民に仕事を奪われない
- 4【イギリスのEU離脱メリット②】移民に税金を食いつぶされなくなる
- 5イギリスがEUを離脱するデメリット
- 6イギリスにEUの後ろ盾がなくなるというデメリットがある
- 7EUの後ろ盾がなくなるとイギリス経済の悪化の理由になる
- 8EU離脱がイギリス通貨ポンドの価値が低下する理由というデメリットにつながる
- 9イギリスがEU残留するメリットと残留を検討する理由
- 10イギリスがEU残留を選択するデメリット
- 11イギリスがEU離脱すると日本や諸外国にデメリットがある理由
- 12イギリスのEU離脱はメリット・デメリットがある
- 13イギリスのEU離脱は6月の国民投票で簡単に決まる
- 14イギリスのEU離脱のデメリットはもちろんイギリス経済にもっとも影響する
- 15まとめ
イギリスがEUを離脱する理由とメリット
出典: http://uk.businessinsider.com
イギリスではEU離脱の動きが強まっています。その理由はいろいろありますが、もっとも大きい理由は移民の増加です。
イギリスでは移民に対しても手厚い保護を与えていますが、これが結果的にEU離脱の大きな理由になっています。
イギリスのEU離脱の理由やメリット・デメリットなどをわかりやすくご紹介いたします。
イギリスがEU離脱すると「移民を受け入れる必要がなくなる」理由…
日本では移民を受け入れない方針です。日本人のなかには、この日本の政策は問題点だという人もいます。もちろん問題点と捉えることも一理あるかもしれませんが、日本にも移民が増えれば多くの問題点の発生が予想されます。
移民問題の争点
— 鷹派 (@rakachi33) April 10, 2017
1、我が国の国体をどうするのか
2、移民を受け入れた国々に見られる社会問題
3、中国がこれまでやったきた「人海戦術」による実効支配への警戒
4、少子化、労働力不足をどうするか
神谷宗幣 pic.twitter.com/Mekpv0okik
EUの「移民の受け入れ政策」はイギリスにとってデメリット
出典: http://ameblo.jp
移民受け入れはイギリスの意志ではない!?
そもそもEUが移民を受けて入れているのは、イギリスの意志というわけではなくて、EU全体の総意です。
移民の受け入れは雇用の確保などのメリットがありますが、イギリスのように移民によって首を絞められる理由にもなります。
EU問題は移民受け入れがすべて悪いということではないのですが、移民によってEUの治安が悪化していることも事実です。
特にEU内でもイギリスはもともと治安が良かったのですが、移民問題で治安が悪化しています。移民の中には凶悪な事件を起こしている人もいるので、これは大きな問題点です。
移民が流入するとイギリスにデメリットが起こる理由とは?
イギリスはEU内でも治安が良く、また社会制度も充実しています。そのため、多くの移民の間では、イギリスを目指していくという動きが強まっているのです。
また、イギリスはEU内でも英語圏の国なので、移民でも働き口が見つかりやすいということもあります。
英語で簡単に保証も受けられますし、簡単に仕事も見つかりやすいということでイギリスに移民が集まります。
出典: http://ryusuke-m.jp
日本でも問題になっていますが、社会保障を悪用する人が存在します。イギリスは社会保障が充実していますし、EUのせいで移民を受け入れざるを得ないので、悲惨な状況になっています。
一方的に権利を主張するが、事件を起こすという問題点もあります。日本でも外国人を受け入れないのは治安という問題点も大きいのですが、イギリスでも同じです。
【イギリスのEU離脱メリット①】移民に仕事を奪われない
日本でも同じような話が出ていますが、EUのイギリスの状況を見て議論されている問題点でもあります。
移民は安い賃金でも仕事を獲得しようとするので、EU内のイギリスは移民に仕事を奪われているという状況です。日本も比較的賃金が高いので、移民を受け入れれば同じような問題点は発生するでしょう。
イギリス人でなければならない、という仕事ぶりをイギリス人が発揮すれば良いのですが、それは現実的に難しいでしょう。
出典: https://news.allabout.co.jp
他のEU諸国でも同じですが、基本的にヨーロッパの人は仕事よりも余暇を重視します。
もちろんEUの人が仕事をしないというわけではありませんが、仕事はあくまでも生活のためで、進んでやるものではないという認識です。
この状況で労働に必死な移民が流入すれば、イギリスの人は仕事を奪われることになります。
イギリス人の自業自得な気もしますが、急に文化を変えることも難しいでしょう。
【イギリスのEU離脱メリット②】移民に税金を食いつぶされなくなる
出典: http://media.yucasee.jp
イギリスには富裕層が多く、その人たちの税金で社会保障が充実している面もあります。しかし、移民流入によって税金が食いつぶされているという問題点があります。
イギリスのEU離脱はデメリットの解消がメリットになるという理由
移民は当然税金を払うよりももらう立場にあります。これはイギリスにとって大きな問題点で、当然EU離脱のメインの理由になります。
他のEU諸国は簡単にイギリスを批判しますが、この問題点はイギリスにとって重すぎます。
また経済状況の芳しくないEU諸国も多いので、余計にイギリスに移民が集中します。EU諸国はイギリスに移民が流入することを止めません。
どのEU諸国も自国に移民が増えすぎると経済的な問題点が発生することはわかっているので、いわばイギリスを隠れ蓑にしているのがEUの実態です。
出典: http://www.nikkei.com
イギリスの予算負担の割合がもっとも多いわけではありませんが、イギリスは一線をEUと引きたがっています。
もともと島ですし、大陸的にもつながっていません。通貨も他のEU諸国はユーロを使っていますが、イギリスはポンドのままです。
これはイギリスの金融を弱めないという理由があります。
イギリスがEUを離脱するデメリット
イギリスがEUを離脱すると、EUの後ろ盾がなくなります。EUにはドイツのような輸出大国が存在することによって、EU全体の信用が高まる理由になります。
EUのなかには経済的に弱い国もありますが、ドイツのような国がいることで、通貨価値のバランスもとれています。
英国、EU離脱交渉後に国民投票の再実施を=独SPD幹部 https://t.co/ecROmhjutx pic.twitter.com/uZAXCqgQKA
— ネコ大好き!CATCAT (@NNetwork840) April 7, 2017
EU離脱に関しては、イギリスだけでなくて他の国でも問題点になっています。国全体の経済的な問題点もありますが、国民からすればもっと身近なことが問題点になることもあります。
たとえば、EU諸国のなかで自分の仕事を移民に奪われた人がいれば、それはEUに対する不満につながります。
他には、EU諸国では移民による事件も多いです。そうすると、国民からEU離脱の圧力が掛かることになります。
イギリスがEU離脱を狙う理由はデメリットを解消したいだけ
イギリスはEU離脱して経済を発展させたいというよりは、EUに引っ張られて移民に国力を潰されることを恐れています。
しかし、国民投票の結果、EU離脱派の国民が多いことが結果として表れると、ポンドの価値は急落しました。この様子では、実際にイギリスがEUを離脱すれば、さらにポンドの価値が下落するでしょう。
そうなると、イギリスの金融市場での信用がなくなるということです。
出典: http://www.asahi.com
メイ首相は国民投票の結果も受けて、イギリスのEU離脱を推進させる方向に動いています。もちろんEU諸国はイギリスのEU離脱に反対の姿勢を示していますが、イギリスがどう具体的にEU離脱をするのかは明かされていません。
イギリスもEU離脱の具体的な流れを示していませんし、EU諸国もイギリスに対して、イギリスのEU離脱策を聞き入れる気がありません。
イギリスにEUの後ろ盾がなくなるというデメリットがある
今はイギリス国民もイギリスの首相も、イギリスをEUから離脱させる方向に動いています。しかし、EU諸国は反対していますし、このままいくとEU諸国とイギリスの間に軋轢が生まれる可能性が高いでしょう。
イギリスはもろにEU諸国に対して敵対心に近い感情を持っており、それはEUやイギリス全体という大きな話ではなくて、小さなところでも表れています。
具体的には、イギリスにいるEU諸国からの移民が、イギリス国内で差別されるということです。EUやイギリス全体の話は国際的には重要な話ですが、個人単位ではEUやイギリス全体よりも個人間の関係が重要になります。
欧州議会、英国のEU離脱交渉めぐる決議採択 https://t.co/d4GCdPqjiU pic.twitter.com/iNYmNljAcn
— ネコ大好き!CATCAT (@NNetwork840) April 5, 2017
イギリスはEUのなかでも国際的にイギリスが優位でありたいという動きが見て取れます。イギリスはEUのなかでも歴史的なことを重んじる傾向にあり、イギリスが歴史的に国力の高い国であった事実を今でも前面に出しています。
ドイツの方が産業は強いのですが、ドイツはあまり国力や政治的なものを前面に出さない傾向にあります。あくまでも輸出に特化して、着実に利益を得ていくスタンスです。
ドイツ国民は真面目で堅実と言われるので、日本に割と近いかもしれませんね。
EUの後ろ盾がなくなるとイギリス経済の悪化の理由になる
出典: https://news.yahoo.co.jp
イギリスの国民投票では、EU離脱派とEU残留派が半々程度ですが、すでにEU離脱派の方が過半数を上回っている状況です。
残留派は若い人に多いですが、これは国際化していきたいという姿勢の表れです。イギリスはもともとEUの話はおいておいてもイギリスが国際的にトップだという思想があります。それは歴史的にそうだったからという理由です。
そのため、イギリスでは高齢のひとほどEU離脱派の人が多いです。
EU残留しても、EU離脱しても、イギリスにはメリットとデメリットがあります。EU残留を選んでもEU離脱を選んでもデメリットがあるというのはなかなかに酷かもしれませんね。
イギリス自体はわりと世界的に見て閉鎖的な国なのですが、イギリス人自体は世界中に点在しています。
EU離脱がイギリス通貨ポンドの価値が低下する理由というデメリットにつながる
出典: http://www2.japet.or.jp
すでにイギリスのポンドの価値が落ちていますが、今後イギリスがEUを離脱すれば、ポンドの価値がよりいっそう落ちていくことが予想されます。この影響は避けられません。
また、仮にイギリスがEUに残留したとしても、ここまでイギリスのEU離脱の話が出れば、EUに残留してもイギリス通貨の下落は
イギリスはEUに残留しても脱退しても経済的に影響を受けることは避けられないでしょう。しかし、イギリスがEUに残留するよりも、イギリスがEUを脱退した方がより大きな影響を受けることが予測されます。
国民投票の結果からもイギリスが今後EUを脱退する動きは弱まらないでしょうし、金融機関などは影響を受けます。
日本もイギリスのEU脱退によって影響を受けますが、日本はまだ影響が少ないかもしれません。しかし、日本がイギリスに出資している金額も大きいですし、貿易も盛んです。そういった点では日本がイギリスのEU脱退で受ける影響は大きいかもしれませんね。
イギリスがEU残留するメリットと残留を検討する理由
出典: http://blog.fujitv.co.jp
イギリスに対するEU諸国の対応を見る限り、イギリスが簡単にEUを脱退できるとは言えないでしょう。イギリスだけでなく、イギリスがEUを脱退すれば、EU諸国に影響を及ぼします。
EUはイギリスの動きによって国際的な影響を受けることを避けたいので、イギリスのEU脱退を阻止する方向に動いています。
移民問題があるのでイギリスがEUを脱退しないという判断は難しくなっています。イギリスの首相もすでにEUを脱退する方向で動いているでしょうし、国民投票の結果もイギリス国民の過半数がEU脱退を望んでいます。
そのためイギリスがEU脱退の方向で動くことはほぼ確定事項なのですが、イギリスが受ける影響や、EU全体が受ける国際的な影響を考えると、簡単にイギリスがEU離脱することを前面に押し出せないということがあります。
移民から開放されても、経済的に負の影響を受けすぎるとイギリスの国力が下がります。EUからイギリスへの風当たりが強くなる影響は避けられませんが、世界中からイギリス経済への信用が落ちる可能性が高いということです。
イギリスがEU残留を選択するデメリット
イギリスがEU残留を選択するデメリットは、移民問題が大きいでしょう。これは簡単に解決できる問題ではありません。わりと世界中には移民を受け入れるべきだと簡単に言うひともいますが、移民による治安や経済状況の悪化は無視できる問題ではないでしょう。
日本でも外国人による事件は発生していますが、移民を受け入れている国ではその比ではありません。外国人が簡単に事件を起こすということではありませんが、生活を保障するのに税金がかかり、その見返りに事件を起こされるというのは厳しいものがあります。
出典: http://blog.livedoor.jp
高い税金を掛けて移民を受け入れても、簡単に裏切られます。イギリスでも自国民よりも圧倒的に移民による犯罪率が高いという問題があります。
税金を掛けて移民を受け入れて犯罪を起こされれば、当然移民政策を避けるという発想になります。しかし、EUに所属しているとイギリスもEUの方針に従う必要があります。
そのため、イギリスにとってはEUを離脱することがもっとも簡単な移民問題の解消になります。
しかし、イギリスがEUを離脱すれば、EU諸国はイギリスに対してどのような対応を取るかは簡単に想像できます。
今までのデメリットが継続してイギリス経済を圧迫する
イギリスがEUを離脱しないという選択肢を取ると、今後もより一層移民によって経済や内部の治安が乱され続ける可能性があります。
経済的にも厳しいですし、国民の生活も脅かされます。
イギリスがEU離脱すると日本や諸外国にデメリットがある理由
出典: https://www.amazon.co.jp
イギリスはもともと世界中に資産を持つ富裕層の人が多いです。そのためEUを離脱してもやっていけるという確信を持っています。他のEU諸国はEUとしてまとまっていた方が国際的な政治力も安定すると考えていますが、イギリスはEU離脱によってイギリスの国力増強を狙います。
イギリスのEU離脱はメリット・デメリットがある
上述してきたとおり、イギリスはEUを離脱しても残留してもデメリットがあります。メリットも問題点の解消なので、どちらかというとEUに関してイギリスは負の影響を受けている面が強いです。
もともとイギリスがEUに所属していなかったというのと、EU離脱というのでは印象が変わってきます。
出典: http://www.gett.co.jp
イギリスと貿易している国は、イギリスのEU離脱による経済状況の変化をデメリットと捉えます。長期的にはイギリスはEU離脱によって国力を高めるかもしれませんが、短期的にはイギリスの経済状況はEU離脱で悪化する可能性が高いです。
イギリスのEU離脱は6月の国民投票で簡単に決まる
イギリス人のEU離脱派とEU残留派は半々程度の理由
EU離脱派とEU残留派は半々ですが、首相の意向はEU離脱です。そして、今後EU離脱の方向で動きがあることが予想されます。
高齢者にEU離脱派が多い理由
端的に言うと、高齢者は移民を感情的に嫌っている面もあります。そのためEU離脱を推しています。
若者にEU残留派が多い理由
若者は逆にEU残留によって国際的なつながりが強くなると考えています。そのためEU残留派が多いです。
イギリスのEU離脱のデメリットはもちろんイギリス経済にもっとも影響する
出典: https://www.buzzfeed.com
デメリットがあってもここまで来るとEU離脱の流れです。金融へのデメリットがどの程度発生するかは予測できません。
EU離脱、残留の話では、デメリットの方が大きいことがわかります。離脱しても残留してもデメリットが多いです。移民問題もそもそも受け入れていなければ解消する必要のなかった問題です。
そのため過去に受け入れたせいで発生しているデメリットを解消したいというだけです。デメリット解消のために新たなデメリットが生じます。
まとめ
イギリスはEUを脱退しても残留してもデメリットがありますが、国民投票の結果や、首相の意向をまとめると、今後はEU離脱の方向で動く可能性が高いです。