毛虫に刺された時の対処法!毛虫皮膚炎はうつる?症状や跡写真、治療まとめ

気づいたら、皮膚が赤くぶつぶつと腫れている。それは毛虫に刺された跡かもしれません。上の写真は、毛虫に刺された時になる、毛虫皮膚炎の症状の一例です。さらに、毛虫に刺された跡の写真から、毛虫皮膚炎の症状と特徴、対処法について検証していきます。

毛虫に刺された時の対処法!毛虫皮膚炎はうつる?症状や跡写真、治療まとめのイメージ

目次

  1. 1毛虫に刺された!?毛虫皮膚炎の跡写真と症状:毛虫に刺された跡の特徴
  2. 2毛虫に刺された!?毛虫皮膚炎の跡写真と症状:毛虫に刺された時の対処法
  3. 3毛虫に刺された!?毛虫皮膚炎の跡写真と症状:写真から学ぶ毛虫皮膚炎の症状
  4. 4毛虫に刺された!?毛虫皮膚炎の跡写真と症状:毛虫皮膚炎ってうつるの?
  5. 5毛虫に刺された!?毛虫皮膚炎の跡写真と症状:毛虫皮膚炎の治療
  6. 6毛虫に刺された!?毛虫皮膚炎の跡写真と症状:毛虫に刺されないために
  7. 7毛虫に刺された!?毛虫皮膚炎の跡写真と症状:毒を持つ毛虫の種類
  8. 8まとめ

毛虫に刺された!?毛虫皮膚炎の跡写真と症状:毛虫に刺された跡の特徴

出典: http://saitamahifuka.org

ふと腕を見てみると、赤くぶつぶつと発疹のような症状が出ている。
実はそれ、毛虫に刺された跡かもしれません。

季節が春に近づき、暖かくなって外に出ることが多くなる時期、気をつけたいのが毛虫に刺されることによる「毛虫皮膚炎」です。
暖かくなってくると、毛虫はそこらじゅうに出現するようになります。
私たちが気づいていないだけで、身の回りには意外と多くの毛虫が潜んでいます。
公園や道の脇に生えている木、庭の草花、散歩道に生えている葉っぱなど、どこにでも毛虫は隠れています。
子供たちが外で遊んだり、散歩したりするときは、休憩中の木の上から毛虫が降ってこないか、子供が走り回っているところに毛虫はいないか、特に毛虫に刺されないように注意したいものです。

毛虫に刺されると、皮膚が赤くぶつぶつと腫れるなどの症状が出ます。
一見、蕁麻疹(じんましん)の症状にも似ていますが、よく見ると毛虫の毒針毛が刺さっていることがあります。

出典: http://minahihu.or.jp

ぱっと見、蕁麻疹のような症状が出ていても、よく見ると矢印で指している場所のように、毛虫の毒針毛が刺さっていることも…。

また、毛虫に刺された跡は、刺された場所周辺にだけ発疹などの症状が出るため、体中に発疹が出る蕁麻疹と区別することができます。

さらに、毛虫の針で厄介なのが、”針が風に乗って飛ぶ”ことです。
毛虫に触りさえしなければ、毛虫には刺されないだろうと思われがちですが、毛虫の針は風に乗って拡散されます。
そのため、直接毛虫に触っていなくても、毛虫に刺されてしまうことがあります。

毛虫に刺された!?毛虫皮膚炎の跡写真と症状:毛虫に刺された時の対処法

出典: http://heart-clinic.jp

どんなに毛虫に注意していても、刺されてしまうことはあります。
では毛虫に刺されてしまったときの対処は、どのようにすれば良いのでしょうか。

まず、毛虫に刺されたと思ったとき、絶対にやってはいけないのが、”刺された跡をこする”ことです。
毛虫の針が刺さった状態で、刺された跡をこすってしまうと、針が深く刺さってしまったり、皮膚を傷つけてかぶれる結果を招いてしまったりと、症状を拡大させかねません。
また、針が他の場所に刺さって、症状がほかの場所にひろがる可能性もあるので、絶対にこすらないようにしましょう。
「刺された!」と思ったら、まずは落ち着き、それから正しい対処を行いましょう。

毛虫に刺されたときの応急処置として、
・毛虫の毒針を抜く
・患部を水で洗い流す
・冷やす
・薬を塗る

まずは毛虫に刺された跡に注目。
毛虫に刺された跡には、まだ毛虫の毒針が刺さっていることがあるので、症状の拡大を防ぐために、それを抜きます。
この時、服越しに刺されたときは、はじめに服を脱ぎ、服に毒針が付着している可能性があるので、応急処置のあともその服は着ないようにしましょう。
針を抜くときは、大きい針はピンセットなどで抜き、細かい針はガムテープやセロテープなどで抜くと良いでしょう。

毒針を抜いたら、刺された跡を水で洗い、氷のうなどを使って冷します。
刺された跡を洗う時も、できるだけこすらないように注意してやさしく洗うようにしましょう。

薬は、虫刺され用の市販薬で対処してOKです。
薬を塗ったら、あとは自然治癒を待ちますが、自然治癒では治らなそうだった場合は、すぐに皮膚科に行き、治療してもらいましょう。

毛虫に刺された!?毛虫皮膚炎の跡写真と症状:写真から学ぶ毛虫皮膚炎の症状

出典: http://ameblo.jp

実際に毛虫に刺され、毛虫皮膚炎になると、こんな症状が出ます。

・皮膚がかぶれる
・患部の痛み、痒み、腫れ
・水ぶくれ
・発熱

毛虫に刺されたと聞いて、真っ先に思い浮かべる症状が、痒みだと思います。
実際、毛虫に刺された時の最もポピュラーな症状は痒みです。
ただ、毛虫に刺された時の症状はこれだけではありません。
痒みの他にも、皮膚がかぶれる、腫れる、などが毛虫皮膚炎の主な症状です。

特に厄介な症状が、やはり刺されたあとの痒みです。
刺された跡が痒いからといって掻いてしまうと、皮膚を傷つけてばい菌が入り、化膿したり、感染症にかかってしまうなど、症状がさらに悪化してしまうこともあるので注意しましょう。
また、刺さった針を抜かないうちに刺された跡を掻いてしまうと、症状がほかの場所にひろがることがあるため、注意が必要です。

基本の症状は皮膚がかぶれる、刺された跡が腫れて痛痒くなることですが、重症化すると患部が水ぶくれのようになったり、発熱を伴う場合もあるようです。
これらの症状が出たら、すぐに病院へ行くべきです。

出典: http://www.miyake-naika.or.jp

毛虫皮膚炎ではこのように、一部だけ(刺された跡周辺)に発疹などの症状が現れます。

出典: http://www.miyake-naika.or.jp

刺された跡が腫れる、かぶれる、痛み、痒みが出るなどの症状が出ます。

出典: http://www.miyake-naika.or.jp

衣服に覆われた背中やお尻も、衣服越しに刺されることによって毛虫皮膚炎の症状が出ます。
背中やお尻だとどうしても見えない場所にあるため、毛虫皮膚炎の症状に気づきにくく、発見が遅れ、掻いてひろがるなど、重症化しがちですが、暖かい季節は毛虫に刺されやすいということを覚えておくと、症状の早期発見につながるでしょう。

毛虫に刺された!?毛虫皮膚炎の跡写真と症状:毛虫皮膚炎ってうつるの?

出典: http://www.miyake-naika.or.jp

よく毛虫皮膚炎はうつる、という言葉を耳にします。
しかし、実際は毛虫皮膚炎は感染症の類ではないため、基本的にうつるということはありません。
ただ、毛虫の毒針が他の人にも刺さって同じような症状が出る、ということはあります。
そのためにも、毛虫に刺された跡に毒針が残っている可能性も考えて、他の人が毛虫に刺された場所には触らない方が良いです。
また、注意するべきは刺された人の服に毒針が付いていないかということです。
刺された人の服に毒針が残っていた場合、その毒針が風で拡散して他の人にも被害を与えかねません。
そのため、毛虫皮膚炎の被害拡大を防ぎたければ、刺された人よりも、刺された人が着ていた衣服に注意しましょう。

「毛虫皮膚炎はうつる」というのは正しくはありませんが、「対処を誤ると他の人にも毛虫皮膚炎はうつる」という認識でいるとよいでしょう。

毛虫皮膚炎になったら、人にうつす心配よりも、自分の症状がそれ以上ひろがることのないようにする方が大切です。
毒針が刺さった状態で傷口を掻いてしまうと、すぐに症状がひろがるので、できるだけ症状がひろがることのないように、絶対に傷口は掻かないようにしましょう。

毛虫に刺された場合、お風呂に入っても大丈夫?

毛虫皮膚炎を感染症と勘違いして、お風呂に入ると他の人にうつるのでは?と考える人もいるようです。
結論から言って、お風呂に入っても毛虫皮膚炎はうつりません。
むしろ、お風呂のお湯で毛虫の毒針の毒性が弱まり、症状が軽くなることもあるため、積極的にお風呂に入ってもいいくらいです。
ただし、お風呂に入る前にはしっかりと刺さった針をガムテープなどで抜くようにしましょう。
お風呂のお湯に毒針が混ざったら危険ですからね。
お風呂のあとも特に気をつけることはありません。
薬を塗って自然治癒を待ちましょう。

毛虫に刺された!?毛虫皮膚炎の跡写真と症状:毛虫皮膚炎の治療

出典: http://deradera.jp

毛虫皮膚炎の治療は、主に薬をぬって、自然治癒を待つ、という治療です。
毛虫皮膚炎の基本の症状は腫れと痒みなので、それに対応する薬を塗り、自然治癒に任せましょう。
この時も、症状が広がるのを防ぐためにも刺された跡はできるだけ掻かないようにします。
基本は、市販の虫刺され薬を塗っていれば、しばらくすると自然治癒で腫れや痒みなどの症状は鎮まっていきます。

ただし、自然治癒では治らないこともあります。
薬を塗ってみても、痛みや痒みがひどかったり、水ぶくれなどができて重症化するようであれば、すぐに皮膚科に行って治療してもらうことをおすすめします。

毛虫に刺された!?毛虫皮膚炎の跡写真と症状:毛虫に刺されないために

出典: http://deradera.jp

毛虫に刺されないためには、単純なことですが、毛虫がいるような場所には近づかないことです。
特に木の下や草むらは、直接毛虫に触らなくても、毒針が風に乗って運ばれやすいので、注意が必要です。
あとはできるだけ肌を露出しないことです。
服越しに刺されることもありますが、それでも肌を露出しているよりは刺される心配は少ないです。
ただ、どんなに注意していても刺されるときは刺されてしまうので、毛虫皮膚炎の症状が出てしまったら、その時は慌てず落ち着いて対処・治療しましょう。

毛虫に刺された!?毛虫皮膚炎の跡写真と症状:毒を持つ毛虫の種類

出典: http://illpop.com

毒を持つ毛虫の中でも、チャドクガとイラガの2種類には注意が必要です。

出典: http://trendy-box.net

チャドクガ

体長:2~3cm
発生時期:4~6月、8~9月
主な生息場所:街路樹、庭の草むら

チャドクガの幼虫である毛虫が発生するのは4月から6月、8月から9月の間です。
刺されると、皮膚が腫れる、かぶれる、痒みがでるなどの症状が出ます。
特にチャドクガに刺されて厄介な症状が、激しい痒みです。
ひどい時には、皮膚がかぶれることもあります。
また、画像を見てわかるように、チャドクガは毒を持つ毛の量が多いです。
さらにチャドクガの厄介なところは、毛が抜けて風に乗って飛んでいくことです。
そのため、樹の下で休んでいたり、庭で作業をしたりしていたら知らないうちにチャドクガに刺されている、ということが多いです。
知らないうちに刺されたため、発見が遅れて症状がひろがる、ということもあります。
春先や夏場は、特に注意しましょう。

出典: http://blog.livedoor.jp

イラガ

体長:25mm
発生時期:7~10月
主な生息場所:サクラ、ケヤキなどの木の幹や葉

体長約25mmと、チャドクガに比べ小さく、緑色であることが特徴です。
このイラガ、刺されてもチャドクガ程の痒みの症状は出ません。
では何故注意が必要かというと、イラガに刺されるととてつもなく痛いからです。
イラガは「電気虫」とも呼ばれています。
その由来は、イラガに刺されると電気に感電したかのような痛みが走るからだと言われています。
このイラガに刺されても、皮膚が腫れ、発疹がでる、かぶれるなどの症状が出ます。
チャドクガのように毒針は多くなく、体から抜けて毛が宙を舞うというようなこともありませんが、やはり注意が必要です。

まとめ

出典: http://pictogrambox.com

毛虫に刺されることを軽く見る人も多いですが、意外と重症化するとその被害は大きいです。
毛虫に刺された場合、治療は基本、自然治癒を待ちますが、どうせ自然治癒するからと放っておくのではなく、しばらくは症状が悪化していないかを気をつけて見るようにしましょう。

また、特に春先など、毛虫が多い季節はできるだけ刺されないようにすることが大切です。
毛虫がいそうな場所には近づかないようにしたり、できるだけ肌の露出は控えたりと、毛虫に刺されないような対策を取りましょう。
万が一刺された場合でも、落ち着いて対処するようにしましょう。
また、対処を誤って症状がうつる、ひろがることのないように気をつけましょう。

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