2021年07月01日公開
2021年07月01日更新
ゴミムシとオサムシの違いは?害虫としての駆除方法も解説!
ゴミムシをご存知でしょうか?名称は知らなかったけど見たことがある方がほとんどであろうゴミムシ。オサムシ科に属していて見た目もオサムシなのにゴミムシと呼ばれるのはなぜなのか?今回はそんなゴミムシのオサムシとの違いや駆除方法などをまとめます!
目次
ゴミムシってどんな虫?
出典: http://www.geocities.jp
ゴミムシは体長が小さなオサムシ科の昆虫。
ゴミムシとはオサムシ科の中でも、オサムシより小さな昆虫です。
オサムシとかなり似た外見をしていますが、微妙に異なります。
出典: http://nature-sr.com
様々な外見のゴミムシが、世界に25000種もいます!
ゴミムシを含むオサムシ科は世界に750属25000種も存在。
とてつもない数ですね!!
そんな種類豊富なゴミムシを全て載せた図鑑を作ったら、ページ数が大変なことになってしまうかもしれません。
ゴミムシは肉食性で、実は強い?
出典: http://www.geocities.co.jp
ナガヒョウタンゴミムシの画像。昆虫やカタツムリなどの小動物を捕食します。
オサムシ科が元々肉食性ですので、ゴミムシも肉食性です。
様々なものを食べますが、主に小型小動物である虫やカタツムリなどを食べています。
また、動物の死骸なども食べたりします。
ゴミムシの名の通り、ゴミが多くあるところでよく見かけます。
ゴミムシの攻撃は臭い液!
出典: http://nature-sr.com
ゴミムシが臭い液を噴射する様子。
ゴミムシが害虫と呼ばれる理由は、臭い液を噴出するからです。
どこにでもいるゴミムシですが、多くのゴミムシ、オサムシが臭い液を出すことができます。
しかも、臭いだけではなく、実は高温ですので、天敵のカエルなどに火傷を負わせることも出来る液なのです。
人間も手につく程度なら痛みなどで済みますが、目に入ると大変ですので、もし触る際は手袋などをつけて慎重に扱ったほうがいいでしょう。
出典: http://portal.nifty.com
特別に臭い屁を出すといわれるミイデラゴミムシ。
ミイデラゴミムシはゴミムシの中でも特別に臭い屁をすると言われています。
体長は2cmほどで、どこにでもいますが実はとても臭い屁をします。
屁が皮膚にあたると皮膚も変色しますので(シミのようになる)、あまり近づかないほうが無難ですね!
ゴミムシとオサムシの違いって?
出典: http://hyoka.nenv.k.u-tokyo.ac.jp
オサムシの仲間のマイマイカブリ。オサムシはゴミムシと比べて大型です。
ゴミムシはオサムシ科という括りの中の種類の一つ。
ですが、オサムシ科の多くの種類はゴミムシですので、実はゴミムシの方が沢山いるんですね。
特徴としては外見が違うことももちろんですが、ゴミムシがほとんどが小型で小さく、オサムシは大きめです。
画像のマイマイカブリは大型のオサムシですね。
オサムシモドキもゴミムシ
出典: http://spatica.blog60.fc2.com
画像はオサムシモドキ。ゴミムシが大きくなってしまってオサムシのようになってしまったゴミムシです。
オサムシモドキはオサムシのモドキで、実はゴミムシです。
オサムシモドキの体長は20~24mmと、ゴミムシの中では大型で、サイズ的にはオサムシ並。
かなりオサムシと似ているオサムシモドキですが、ところどころゴミムシの特徴を残しています。
オサムシモドキのように、ゴミムシは大きくなってもゴミムシなのですね。
ゴミムシの幼虫はオサムシ科ならではの外見
出典: http://serigaya.cocolog-nifty.com
ゴミムシ、オサムシの幼虫は皆このような外見をしています。
オサムシ科の幼虫は、マイマイカブリなどの大型オサムシの幼虫も含め、皆このような外見の幼虫です。
幼虫の頃から肉食性で、カタツムリや小型の小動物、時には死骸などを食べて大きくなっていきます。
出典: http://serigaya.cocolog-nifty.com
このような鋭い口を持ち、幼虫のころからカタツムリなどを食べたりします。
幼虫の頃から肉食性ですので、鋭い口を持っています。
ゴミムシやオサムシって結構見かける虫ですが、実は強かったのですね!
ゴミムシの偽者!ゴミムシダマシ
出典: https://ja.wikipedia.org
ゴミムシダマシというゴミムシの偽者っぽい名前の虫もいます。
オサムシモドキの如く、ゴミムシにも偽者っぽい名前の虫がいます。
それが、ゴミムシダマシ!
まさに偽者っぽい名前をしていますが、実際は画像の通り、そんなに似ていません。
サイズが小さいこと、黒っぽいことなどは似ていますが、その程度です。
ゴミムシダマシ科という科がちゃんと存在しており、ゴミムシとは別の昆虫。
ゴミムシは肉食性で素早く動きますが、ゴミムシダマシは菌類などを食べる動きの遅い昆虫です。
出典: https://ja.wikipedia.org
ゴミムシダマシの幼虫はミールワームと言い、動物を飼育する際の生餌として重宝しています。
ゴミムシダマシの幼虫はミールワームと呼ばれています。
ミールワームは屋内での人工的な飼育環境に適応しており、またゴミムシダマシを繁殖させることで沢山手にいれられるため、動物の餌によく使われています。
小鳥の餌などにも調度良いみたいですね!
ゴミムシを駆除する方法は?
出典: http://highknowledge.seesaa.net
駆除の手始めに、まず周辺の雑草をなくしましょう。ゴミムシは暗くてジメジメしたところが大好きです。
ゴミムシは家の中に入ってくるととても厄介な害虫。
臭い高温のガスを出しますので、子供に近づけたくないですよね。
駆除の手始めに、まず周辺環境を整えましょう。
ゴミムシは暗くてジメジメしたところを好みますので、雑草をなくしてしまったほうが良いそうです。
出典: http://www.iedukuri-club.com
駆除のメインとしては薬。家の周りに虫が寄ってこなくなる薬を撒きましょう。
ゴミムシは飛来してくることもありますが、基本的には歩いてきますので、家をグルっと囲むように、駆除用の忌避剤を撒きましょう。
ホームセンターなどにいけば気軽に買えます。
駆除のメインはこの忌避剤になりますが、もし家の中に入ってきてしまった場合は・・・?
出典: http://www.kumayama.com
最後の手段はやっぱり殺虫スプレー!
もし家の中に入ってきてしまった場合は、殺虫スプレーで駆除しましょう。
ゴミムシはそこまで強い虫ではありませんので、殺虫スプレーを使えばすぐに死にます。
殺したくなくてそっと庭に出してあげたい気持ちは分かりますが、屁をこかれると嫌な思いをするかもしれないことだけ覚悟してくださいね!
ゴミムシ・オサムシ図鑑
ゴミムシ図鑑①クビボソゴミムシ
出典: http://www.geocities.jp
クビボソゴミムシの画像。粘土質の崖で時々目にするクビボソゴミムシ。
クビボソゴミムシは体長2~2.2cm程。本州、四国、九州に生息しています。
その名の通り、クビが細いのが特徴です。
様々な種類がいるなかで、一際細いのでしょうね。
ゴミムシ図鑑②コヨツボシアトキリゴミムシ
出典: http://mushinavi.com
コヨツボシアトキリゴミムシの画像。四つの斑点が可愛いですね。
コヨツボシアトキリゴミムシは5~5.5mmほどと小さく、本州,四国,九州,南西諸島に生息しています。
特徴は四つの斑点。
枯れ木や薪などにしがみついている姿がよく見られます。
ゴミムシには他にも様々な模様・斑点がついた種類がいます。
ゴミムシ図鑑③アトボシアオゴミムシ
出典: http://mushinavi.com
アトボシアオゴミムシの画像。名の通り、後ろに斑点がありますね。
アトボシアオゴミムシは体長14~15.5mm程。
北海道,本州,四国,九州,対馬に生息しています。
胸部分がとても綺麗なゴミムシですね。
コヨツボシアトキリゴミムシと違って綺麗な色を持っていますが、斑点の具合は結構似ていますので、やはり親戚なのだと思わされます。
ゴミムシ図鑑④セアカヒラタゴミムシ
出典: http://geo-sol.co.jp
セアカヒラタゴミムシの画像。背中が赤いですね。
セアカヒラタゴミムシは体長18~20mm程度。
北海道~九州まで幅広く生息しています。
特徴は名前の通り、背中が赤いことですね。
この種類も多く見かけます。
ゴミムシ図鑑⑤ナガヒョウタンゴミムシ
出典: http://mushinavi.com
ナガヒョウタンゴミムシの画像。ヒョウタンのような括れがあるのが特徴。
ナガヒョウタンゴミムシは体長19mm程。
本州から南にかけて生息しています。
ヒョウタンゴミムシの特徴は間の括れ。
この括れがヒョウタンを連想させたためついた名前だそうです。
オサムシ図鑑①クロカタビロオサムシ
出典: http://www.geocities.jp
こちらはクロカタビロオサムシ。やはりゴミムシとは少し外見が違いますね。
クロカタビロオサムシは体長22~31mm程。
やっぱり少しゴミムシより大きいのがオサムシ。
北海道から九州まで幅広く生息しています。
オサムシ図鑑②マイマイカブリ
出典: http://dangerous-insects.blog.jp
マイマイカブリはオサムシの中でもとても大きくて立派な姿をしています。
マイマイカブリはオサムシ科の種類の中でも大型の細長いオサムシです。
マイマイカブリは世界にはいない、日本固有の種類なんですよ。
体長は3~7cmと大きく、カタツムリばかり食べて生きています。
マイマイカブリがカタツムリを捕食する動画です。
マイマイカブリのみならず、オサムシ科は結構カタツムリを好んで食べます。
この動画ではひっこんでいくカタツムリをマイマイカブリがかじりついて離さず、最終的には殻の中に頭を突っ込んで捕食していますが、実はこの引っ込むときにマイマイカブリの頭が良い具合に巻き込まれて挟まってしまうことがあり、マイマイカブリが窒息死してしまうことも。
カタツムリの逆襲手段もあったのですね。
まとめ~ゴミムシの臭い液に注意!~
今回のゴミムシまとめはいかがでしたでしょうか?
沢山の種類がいるゴミムシですが、どの種類も見たことがあると感じるほど、身近な昆虫ですよね!
小さな頃によく遊び相手になる虫ではありますが、実は臭い&高温の屁を持っていたなんて知らない人も多いのではないでしょうか?
皮膚を変色させるほどのガスを持つゴミムシ。
今知っていたら絶対触りたくないですね!
オサムシとの違いはサイズを見れば分かるのですが、オサムシモドキというゴミムシもいますので、中々面白い生き物ですよね!