カタツムリを食らう「マイマイカブリ」とは?生態や飼育、天敵まとめ

マイマイカブリという虫をご存知でしょうか?マイマイカブリとは日本全国に実は生息しているカタツムリ(マイマイ)を食べる虫で、一度標的にされたカタツムリは成す術なしの、超天敵。そんなマイマイカブリの幼虫画像や飼育、採集方法などをご紹介します!!

カタツムリを食らう「マイマイカブリ」とは?生態や飼育、天敵まとめのイメージ

目次

  1. 1マイマイカブリってどんな虫?
  2. 2マイマイカブリvsカタツムリの動画
  3. 3マイマイカブリはナメクジは食べません
  4. 4マイマイカブリは天敵が多い
  5. 5マイマイカブリの幼虫が既に完成形にしか見えない
  6. 6マイマイカブリを採集するには?
  7. 7マイマイカブリを飼育するには?
  8. 8マイマイカブリは海外にいないの?
  9. 9マイマイカブリはカタツムリに殺されるパターンもあるらしい・・・
  10. 10まとめ~マイマイカブリも食物連鎖の一部です~

マイマイカブリってどんな虫?

出典: http://www.konchu-zukan.info

マイマイカブリは日本の本州、四国、九州で生息しています。

マイマイカブリという名は、マイマイ(カタツムリ)の殻に頭を突っ込んで、被るようにして捕食することからこのような名前になったのだそうです。
マイマイカブリはオサムシの仲間で、体長は3-7cmと小型。
本州から南にかけて生息しており、見つけるもそんなに難しくはないみたいですね。

出典: http://dangerous-insects.blog.jp

マイマイカブリのサイズはこれくらい。イメージ通りの大きさですね。

ちょっとしたカマキリくらいの大きさのマイマイカブリ。
このマイマイカブリが、実はカタツムリにとってはとんでもない天敵なんです!

マイマイカブリvsカタツムリの動画

カタツムリは必死に殻の中に入りますが、殻の中に入ってもムダ。
マイマイカブリは消化液を出せますし、またアゴも強いので、殻があっても捕食つきやぶって捕食出来てしまうのです。

襲われた瞬間に引っ込んでいくカタツムリ。
ですがマイマイカブリの圧倒的なパワーの前には無力。グチャグチャに食べられてしまいます。

マイマイカブリはナメクジは食べません

出典: http://yasai-sodatu.net

マイマイカブリはカタツムリが大好物なのにナメクジは食べません。

マイマイカブリという名の通り、マイマイ(カタツムリ)を主食とするマイマイカブリですが、実はナメクジは食べません。
無理すればナメクジは食べられるらしいのですが、好んでは食べないようです。

ナメクジはカタツムリの親戚のようなもので、殻の退化したカタツムリといっても過言ではないのに、何故でしょう?

出典: https://ja.wikipedia.org

ナメクジはカタツムリの親戚ではあるものの、乾燥に強くなったためか粘液などが強く、マイマイカブリは好まない様子。

ナメクジはカタツムリと違って殻がありませんよね。
この殻が無い分、乾燥に強く、粘液もカタツムリより多いみたいです。

そのナメクジの粘液を嫌っているのか、マイマイカブリはナメクジを好まないと言われています。

マイマイカブリは天敵が多い

出典: https://ja.wikipedia.org

タヌキなどの哺乳類系はマイマイカブリの天敵です。

カタツムリの超天敵であるマイマイカブリですが、マイマイカブリにも天敵は沢山います。
そもそもマイマイカブリは飛べませんし、そんなに強い虫でもありません。

ですので、タヌキや犬やキツネなどの天敵哺乳類に見つかれば、普通に食い殺されてしまいます。

出典: http://www.insects.jp

マイマイカブリはオオカマキリにも負けてしまいます。

また、マイマイカブリは結構サイズは大きいものの、カマキリなどに比べれば弱い存在。
ですので、鉢合わせとなってしまえば食べられてしまいます。

カタツムリにとっては天敵となる存在も、自然界では上には上がいますね。

マイマイカブリの幼虫が既に完成形にしか見えない

出典: http://pet-dictionary.net

マイマイカブリの幼虫画像。鎧の如き外皮がかっこよく、既に完成した成虫のように見えますよね。

マイマイカブリの幼虫は、既に立派な姿形をしています。
成虫も飛べないので、ある意味幼虫と成虫には大きな差はないかもしれません。

幼虫の頃からカタツムリを食べますので、もう立派なマイマイカブリです。

出典: https://kotobank.jp

こうやって集まるとちょっと気持ち悪いですね。幼虫の頃からカタツムリを食べます。

幼虫が成虫と違うのは足や体のフォルムくらいで、画像のように、もう立派にカタツムリを襲います。
成虫は実はカタツムリ以外も食べることがあるらしいのですが、幼虫はカタツムリばかり食べるようですね。

マイマイカブリを採集するには?

出典: https://ibning.wordpress.com

このような、隠れられる場所にマイマイカブリは生息しているそうです。

マイマイカブリは夏などの時期には雑木林で樹液の出ているような木にくっついていることが多いのですが、冬になると画像のようなしげみ部分に隠れて越冬をします。
ですので、冬にこのような場所を見つけては探っていけば、マイマイカブリを見つけられるかもしれません!

出典: https://ibning.wordpress.com

採集されたマイマイカブリ。マイマイカブリは飛ばないので、採集しやすい昆虫ですね。

上記画像の場所で採集されたマイマイカブリ!結構沢山いたらしく、マイマイカブリスポットをうまく見つけられれば採集は簡単な様子。
飛ばないのがありがたいですよね。

しかし、マイマイカブリはお尻から酸性の液を出して攻撃してくることがあるので注意。
毒ではありませんが、皮膚につくとしばらく匂いがとれないのだとか。

また、目に入ると危ないので、近づくときは要注意です!

マイマイカブリを飼育するには?

出典: http://yotubosi5364sp.blog.fc2.com

まずは飼育ケースを用意。そこまで大きなものでなくても大丈夫だそうです。

マイマイカブリの飼育はそこまで難しくない様子。
まずは普通に飼育ケースを用意しましょう。

床材は結構何でも良いみたいなのですが、あまり栄養の高くないものの方が好ましいみたいです。
そして、マイマイカブリも隠れたいですので、飼育時には少し隠れられる物陰を作ってあげましょう。

出典: http://www.fukuji.net

カゴの中に塗らしたキッチンペーパーを置いてあげることで乾燥を防いであげます。

マイマイカブリの飼育注意点としては、乾燥に注意しなければいけません。
マイマイカブリは乾燥すると弱ってしまいますので、塗らしたキッチンペーパーなどを置いてあげることで乾燥を防ぎます。

普段は森の中でひっそりと生きているので、きっと湿度の高いところにいるのでしょうね。

出典: http://echigoyainsect.blog99.fc2.com

一番大変なのは、餌にするためのカタツムリの採集。マイマイカブリは基本的にカタツムリばかり食べますので、カタツムリ採集が欠かせません。

マイマイカブリには一部のマニアがいるのですが、マニア達が飼育で苦労するのが、餌であるカタツムリの採集です。
マイマイカブリも成虫になるとミミズなども食べられるようにはなるもの、カタツムリを食べないと体が十分に発達しない仕組みとなっているらしく、やはりカタツムリは欠かせません。

ですが、そんなに大量のカタツムリを食べるわけではなく、小さなカタツムリであれば2~3日に一回。
大きなカタツムリであれば一週間に一回与えれば十分に生きていけるのだそうです。

マイマイカブリを飼育している人たちはカタツムリが大量に発生するスポットをちゃんと調べて、画像のように一度に大量に集めてくるようです。
凄い量ですね・・・。

マイマイカブリは海外にいないの?

出典: http://blog.goo.ne.jp

マイマイカブリは日本固有の昆虫。飛べないためか、海外には行かなかったようですね。

マイマイカブリは日本固有の昆虫で、海外にはいません。
でも、外見が結構普通ですので海外にいてもビックリはしませんよね?

マイマイカブリが海外にいないのは色々理由はあるかとは思いますが、第一に飛べないことがあげられます。
飛べなければ海外へ行く手段もありませんよね。

多少貨物船などに乗ったとしても繁殖にいたらなければ増えません。

出典: http://blog.goo.ne.jp

こんなに綺麗な色のマイマイカブリも、海外に行くと出会えません。日本に生まれてよかったですね。

マイマイカブリは海外におらず、日本固有の昆虫ということで、本州から南の方にかけて生息しています。
マイマイカブリも様々で、色んな色をしているため、マイマイカブリマニアはせっせと集めて標本作りをしたり飼育したりしているようですね。

出典: http://insectk.web.fc2.com

こちらはヒメマイマイカブリの標本。マイマイカブリマニア達は捕まえてきたマイマイカブリを大切に標本にしています。

マイマイカブリマニアも飼育する側と標本を作りたい側がいるみたいで、結構標本派も多い様子。
マイマイカブリの綺麗な色をした固体にかなり魅了されているみたいですよ。

出典: http://mushikiti-2.blog.so-net.ne.jp

串刺し標本のマイマイカブリ。標本にする方法もかなり面白いみたいですよ!

昆虫の標本の作り方は、まずぬるま湯で洗って粗方の汚れを落とします。
その後やわらかい歯ブラシでそっとブラッシングし綺麗に。

その後、ティッシュなどで水分を拭いて、ポージングを整えます。
ポージングを整える際に手足がとれてしまったりした場合は木工用ボンドを使うそうです。(笑)

最後に展足と呼ばれる、画像のような針だらけ状態にして、乾燥させていきます。
乾燥は1~2ヶ月間かかるらしいので、結構長い勝負ですね。
このとき、乾燥剤や防虫剤も必須。

そして標本が出来上がったらケースにいれて飾って完成なのですが、ケースの中にも防虫剤や乾燥剤をいれておきます。
虫の標本に防虫剤をいれるなんて、なんだかシュールです。

マイマイカブリはカタツムリに殺されるパターンもあるらしい・・・

出典: http://jintano.net

こちらは超巨大カタツムリ。このサイズになれば戦えるかもしれません。

マイマイカブリはカタツムリの天敵中の天敵ですが、カタツムリに殺されてしまうパターンがあるのだとか。
相手が巨大カタツムリだったというパターンだったとしても、カタツムリに攻撃手段があるようには思えませんし、どのように反撃するのでしょうか?

出典: http://garden.angelfarm.jp

カタツムリは殻に引っ込むときの力が意外と強いみたいです!

カタツムリにマイマイカブリが敗れてしまうパターンは殻にひっこむとき。
カタツムリの頭に噛み付いた状態でカタツムリが勢いよく引っ込むと、頭が苦しい方向で殻に引き込まれてしまうことがあるそうです。

その引き込まれ方によっては圧死してしまうことがあるらしく、このパターンに持ち込めればカタツムリは勝利出来るというわけですね。
しかし、このやり方で倒すにしても、一旦噛み付かれなければいけませんので、まさに肉を切らせて骨を断つような作戦です。

まとめ~マイマイカブリも食物連鎖の一部です~

出典: http://pet-dictionary.net

立派なアゴを持ったマイマイカブリも、食べる側であると同時に沢山の動物に食べられる側でもあります。

今回のマイマイカブリまとめはいかがでしたでしょうか!

カタツムリを襲うマイマイカブリは恐ろしいですね。
カタツムリに生まれ変わりたくないなと思わされてしまいます。

ですが、そんなマイマイカブリも多くの動物からすれば美味しい餌。
マイマイカブリも食べられる側として頑張って生きているのです。

人間には標本にされますし、動物からは食べられますし、マイマイカブリも大変なのですね。(笑)

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