「砂川事件」をわかりやすく解説!集団的自衛権は憲法違反?

「砂川事件」とは、1957年東京都砂川町(現・立川市)の米軍基地に、拡張反対デモ隊が基地に入って逮捕された事件。 この事件の裁判で、米軍在留が憲法9条違反の有無を左右する事へ。 この裁判は現在、一部問題視される、日米協力で自国を守る集団的自衛権に繋がる。

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目次

  1. 1砂川事件とは?
  2. 2砂川事件の判決は?
  3. 3砂川事件においての最高裁判所の判決と真相
  4. 4砂川事件から集団的自衛権を考える
  5. 5砂川事件と憲法の関係は?
  6. 6砂川事件と米軍基地
  7. 7砂川事件でも注目された憲法9条
  8. 8砂川事件における田中耕太郎とは?
  9. 9砂川事件と日米安全保障条約
  10. 10まとめ

砂川事件とは?

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集団的自衛権

砂川事件は、1957年に東京都砂川町(現・立川市)の米軍基地に、基地を広げる事へ反対した人たちが基地に侵入して捕まった事件です。

この事件は、はじめ東京地方裁判所で無罪となりました。それは、米軍基地自体が憲法9条「武力を保持しない」に違反しているから、違反している基地に侵入した人たちも当然無罪と判決されました。

判決に納得しない場合、地方裁判所から高等裁判所に移り、再度判決するのが自然な流れですが、この砂川事件では、地方裁判所から最高裁判所へ一気に飛びました。

そして、無罪が反転有罪となったのです。日本の自衛するためには、米軍基地が必要で、憲法違反していないという判断でした。

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軍隊

砂川事件の判決は?

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砂川

砂川事件での判決は、地方裁判所では無罪、最高裁判所では有罪となりました。

この判決は、日本国憲法9条において、日本の自衛について考えさせられる判決となりました。

その中で、様々な疑惑や裏工作があったのではないか?よ言われる判決となりました。

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裁判

砂川事件においての最高裁判所の判決と真相

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裁判所

砂川事件においての最高裁判所の有罪判決は、政治介入が許されないという事を脅かす裏の事情があった疑惑があります。

最高裁判所の有罪判決の真実は、裁判官の判決でなく、アメリカ政府の提案や指示があったという話しがあります。

日米安全保障条約が間近にに迫っていた中で、米軍基地自体が違法という事になれば、日米同盟自体危うくなります。その中で、地方裁判所から高等裁判所の通常の流れでいけば、時間がかかり、最高裁判所の判決を待つ間に、日米安保条約の締結に間に合わなくなる可能性がありました。

その中で、三権分立の一つ裁判所に政治介入あったのでは?これが真実では?という疑惑があるのが、この砂川事件なのです。

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法廷

砂川事件から集団的自衛権を考える

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日米協力

集団的自衛権を法律化する際に、自由民主党は、この砂川事件を例に出しました。砂川事件で有罪判決出たという事は、日本国憲法で集団的自衛権を認めたという理論の展開です。

ただ、そもそも集団的自衛権や個別的自衛権という言葉自体に世界での言葉のギャップがあると言わざるを得ません。

日本人は、集団的自衛権と個別的自衛権を漢字の雰囲気でなんとなく、わかる気がします。

ただ、実際にアメリカ人はどうか?日本で使っている個別的自衛権を示す英語をアメリカ人に伝えても、ほとんどのアメリカ人は意味が伝わりません。英語にそんな言葉はなく、日本が無理やり作った造語だからです。自衛権という言葉の中に「周りみんなで守る」といった意味があります。ゆえに、集団的とか個別的という時点で、国際的にはおかしい話しなんです。

ただ、実際問題日本の中だけで考えると、個別的自衛権は日本だけで日本の国を守るという考えです。一方、集団的自衛権は日本が攻められたら、アメリカさん守ってね!の延長上の話しです。

今までは、日本が責められたら、アメリカに守って貰うが、アメリカが責められても、基本知らんぷり。お金出すからなんとかしてくださいね、という事です。日本ってどんな金持ち坊ちゃん国家だったんでしょうね?

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自衛隊

砂川事件と憲法の関係は?

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日本国憲法はアメリカが作った憲法です。

砂川事件を通して、国連の中ではおかしい自衛権の有無の議論。ただ、アメリカが作った日本国憲法の中では、「その他の武力も持たない」と書いてあり、これは自衛権を持つ事自体憲法違反なのでは?という事です。

なんで、こんな事になったのでしょう?

単純に、アメリカは、大東亜戦争を通して、日本が二度とアメリカに盾突かないように、「武力を持たない」という日本国憲法を作り「平和憲法」という洗脳教育を続けてきました。ただ、実際、当時世界の警察と言っても良いアメリカは、ロシアや中国の動きを知るため、牽制するために、日本に基地がある事はとても便利上良いのです。

これで、困ったアメリカさんは、日本の政治家と話して「憲法解釈」として、「最低限日本を最低限守る武力保持は武力と言えない」という、よくわからない解釈を合憲としたんです。

ただ、どう考えても可笑しい憲法解釈という強引さ。ましてや、アメリカはトランプさんが大統領になった事で、今までの裏事情や「忖度(そんたく)」が通用しないかもしれない事や、朝鮮半島や中国の脅威から日本を守るために、流石に憲法自体変えないとやばいよねっていう事で、今まさに、これまで1字も書き換えられていない日本国憲法に改正を国民投票して、決めるという流れがきているんですね。

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現在戦後一字も変わる事のない憲法。

砂川事件と米軍基地

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米軍

砂川事件と米軍基地の関係解釈も様々あります。

砂川事件で、最高裁判所の有罪判決が意味するのは、「個別的自衛権」を意味する所で、「集団的自衛権」は関係ないと話す方もいます。

日本個別で守るけど、米軍基地は合憲という話しです。日本国を守るためにはアメリカさんの力と自衛隊で、日本が攻められたら守るけど、アメリカさんが攻められたら、日本は戦争加担する事が出来ないから手助けしませんよ、お金は出しますけどね、という話しです。

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チームプレイ

砂川事件でも注目された憲法9条

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平和憲法?

憲法9条

1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない。国の交戦権はこれを認めない。

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理想論?

砂川事件における田中耕太郎とは?

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最高裁判所

田中耕太郎氏は砂川事件で最高裁判所の長官であった方です。

裁判所という司法に政治介入があったのでは?という疑惑を持たれた一人ですね。

記者会見で、田中耕太郎氏は「司法権の独立というものを裁判所が放棄したかのようにですね、言っている人があるんですねー、これは我々には非常に心外です。」

米公文書が最近見つかって、そこには、砂川事件のおいて、地方裁判所で無罪になった時にアメリカ大使が高等裁判所でなくて、最高裁判所に上告した方が良いですよーとアドバイスしたという事が書かれており、再度この事件が問題視されました。

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裁判官

砂川事件と日米安全保障条約

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日本とアメリカのお札

日米安保条約は、日本国内にアメリカ軍がいる事を見てめて、日本が攻められたらアメリカが守るという事等が書かれた、日本とアメリカの条約です。

この条約が集団的自衛権の根拠という事です。

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日米マン

まとめ

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戦後

戦後
砂川事件をを通して、日本国憲法がいかに可笑しな憲法かご理解頂けたと思います。

また、アメリカが日本国憲法を作っていながらも、それと矛盾するような日米安全保障条約を結んでいるという、曖昧さも見え隠れしました。

ただ、現在何が真実で何が嘘かを言っている場合でしょうか?

北朝鮮は、日本が手を出さない事を知って、日本人を拉致するだけでは飽き足らず、サリンをミサイルの頭にくっつけた核攻撃の対象としている状態です。

中国は、日本の領土尖閣諸島を、日本が手を出さない事を知って、「我々中国の領土に日本人が侵略している」と言っている状態です。
それに飽き足らず、「琉球(沖縄)は中国領土なのに、日本人が居座っている」とすら言っている状態です。
ありもしない南京大虐殺を未だに言っている国です。その当時住んでいた人口を遥かに上回る人数を虐殺された!と言い切れるメンタルには敬意を表さないといけませんが。
更には、現在北海道の港を買収する動き、そこから太平洋とアメリカを牽制する動きが見られます。

韓国は竹島を自国の領土と言い張ります。それは、賛否両論あるので置いといて、北朝鮮からの武力攻撃のリスクを更に低めるためか、北朝鮮を追い詰める感じは保ちつつも「北朝鮮に寄付します」なんて発言しながら、自国が目の敵にされるのを逃れようとしています。

ロシアとはまだ、北方領土は経済協力してからという段階です。北方領土の話しだけをして、プーチンさんの引き分け理論でいったら、いいとこ半分返しでないでしょうか?樺太の話しをする事で、それはちょっとーという感じで北方領土返還が具体化するのではないでしょうか?

イスラム国が今後東南アジアのイスラム教の国に居座り、そこから、現在移民政策進行中の日本に忍び込み、テロを起こすという懸念もある状態です。

こんな、状態から守るためには、日本が単独で戦争を起こせる武力国家にするか、アメリカとのチームプレイという名の師弟関係かもしれませんが、目先自国を守るために、この集団的自衛権は必要であり、中途半端にやったら、更に危険が増える可能性もあるので、核爆弾くらい、抑止力を持った法律改正の是非を含めて、長所・短所一覧にして、国民投票するべきかもしれませんね。

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空爆後

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