2021年05月28日公開
2021年05月28日更新
大雪山SOS遭難事件の真相!木文字や残されたテープ…殺人事件だった!?
1989年に北海道の大雪山で発覚した、「大雪山SOS遭難事件」の真相についてまとめました。SOS遭難事件が謎と言われた、テープや木で作られたSOSの文字についても紹介しています。また、事件当時のテープの音声やSOSの文字の画像も紹介しています。
目次
大雪山SOS遭難事件内容
大雪山SOS遭難事件は、北海道の大雪山系である旭岳で1989年7月24日に発覚した遭難事件のことを指しています。
事件の内容を簡単に言ってしまえば、大雪山系の山で遭難した遭難者を探している最中に、白骨化した遺体と遺留品を見つけたことによって、事件となったという感じになります。
事件当時は、科学がそれほど発達していなかったこともあり、誤った情報によって、謎めいた事件とされていました。新聞などでも大きく取り上げられていたそうです。
また、当時は、「殺人事件?自殺?」など様々な憶測が飛び交っていたそうです。真相は謎ですが、一応現在は、遭難事件として解決しています。
出典: http://www.chanbara.jp
事件当時の新聞です。新聞の見出しを見てもわかるように、事件性のある感じがしますよね。
ちなみに、当時の新聞は、図書館などで読むことができます。新聞の内容をしっかりと読みたい方は、図書館に行ってみてください。
出典: http://ceron.jp
新聞以外にも、週刊誌でミステリアスな事件として取り扱われています。
事の発端は遭難者の救助活動中に見つけた、木で作られたSOSの文字
大雪山SOS遭難事件の発端は、当時登山中に行方不明になっていた2人を探すために大雪山系上空を飛行していた北海道警察のヘリコプターによって、旭岳南方の湿原地帯に木で作られたSOSの文字を発見したことに始まります。
その後、行方不明になっていた遭難者2人は発見されますが、遭難者2人が「SOSの文字は作っていない」と言ったことによって、他にも遭難者がいるかもしれないということが発覚します。
捜索を続けた結果、野生動物に噛まれた跡がある人骨と、その人の所有物と思われる遺留品を発見します。
出典: https://blogs.yahoo.co.jp
SOSの文字を発見した、北海道警察のヘリコプターです。
白骨死体と遺留品の不一致
発見された遺留品から、人骨は、1984年7月に行方不明になっていた男性のものではないかと考えられました。
しかし、当時人骨を鑑定した旭川医大は、「人骨は女性のもの」と発表しました。この発表によって、遺留品を残した男性はどこに行ったのか?人骨として発見された女性は誰なのか?という2つの大きな謎を残すことになります。
出典: http://satoshi.blog.shinobi.jp
当時毎日新聞に掲載された白骨遺体の情報
推定年齢 25~35歳
死亡時期 死後1~3年
身長 160センチ前後
歯治療痕 2カ所
血液型 A型
入山時 61年~63年の間
入山届 出ていなかった
遺留品 なし
SOS遭難事件があった大雪山とは?
SOS遭難事件のあった大雪山系旭岳は、北海道上川郡東川町にある火山です。大雪山連峰の主峰で標高2,291mで、北海道最高峰になります。
登山ができる山としても有名ですよね。登山ができる山として有名なためか、遭難者が結構多い山です。
出典: http://meaninglife.info
事件のあった、北海道大雪山連峰。
遠くから見ると、きれいな山です。北海道は自然が多いので、きれいな場所が多いですよね。
大雪山SOS遭難事件は謎が多い!
大雪山SOS遭難事件が騒がれたのは、謎が多かったことが一番の原因です。現在同じような事件が起こっても、事件当時ほど騒がれることは無いと思います。
ここでは、大雪山SOS遭難事件の謎を紹介します。
出典: http://entermeus.com
謎が多く、新聞などでも事件性があるような発表をしていました。
また、新聞などのメディアの影響もあって、当時は、大きな話題になったそうです。
大雪山SOS遭難事件の謎① SOSの文字を作ったのは誰か?
SOSの文字は、上空のヘリコプターから確認できるほど大きい文字で、木で作られていました。事件当時は、発見された人骨が女性ということで、女性が作るには難しいとされていたので、SOSの文字は、本当は誰が作ったのかという謎が残っていました。
出典: http://01.gatag.net
本当は誰が文字を作ったのか?という謎が深まりました。
大雪山SOS遭難事件の謎② 遺留品のテープに残されたメッセージ
人骨と一緒に発見された遺留品から、男性の声で「SOS助けてくれ…」と録音されたテープが発見されました。
誰も聞いていない中、「なぜテープに録音したのか?本当に伝えたかったことは何か?」という謎も残すことになりました。
出典: http://www.tanteifile.com
テープの内容
「崖の上で身動き取れず
SOS助けてくれ
崖の上で身動き取れず
SOS助けてくれ
場所は初めにヘリに会ったところ
笹深く上へは行けない
ここから吊り上げてくれ」
大雪山SOS遭難事件の謎③ 遺体の数と身元
事件当時、人骨は女性で、遺留品は男性という不一致から、「女性の所持品はどこにあるのか?女性の身元は?」「遺留品の男性はどこに行ったのか?」という謎がでました。
現在は、科学の進歩によって、人骨の本当の性別は男性のものと特定され、遺体は、発見された遺留品から、1984年7月に行方不明になっていた愛知県江南市の会社員ということになっています。
出典: http://iijimamakanai.com
身元不明の女性の遺体は、本当は男性だということが、科学と医療の進歩で解明されています。
遺留品のテープに入っていた曲はアニソン⁉
大雪山SOS遭難事件の謎のひとつである、遺留品のテープには、当時のアニソンと約2分間にわたる男性の助けを求める声が録音されていました。このことから、遺体は、アニメ好きではないかと予想されていました。
事件の内容とはあまり関係がありませんが、テープに入っていたアニソンを紹介します。
出典: http://d.hatena.ne.jp
テープに入っていたアニソンから、アニメ好きと推測さてましたが、本当のところはわかりません。
テープに入っていたアニソン① 超時空要塞マクロス
テレビシリーズアニメとして1982年10月から放送されたロボットアニメです。現在でも同アニメのシリーズが放送されています。
出典: https://www.fami-geki.com
本格SFと恋愛物語の同居するアニメです。ロボットアニメですので、男性が好きそうですよね。
テープに入っていたアニソン② 魔法のプリンセス・ミンキーモモ
1982年と1991年に一話完結型のテレビアニメシリーズとして放送されたアニメです。夢の国からきた少女ミンキーモモが、魔法の力で大人に変身し、人々の夢を守るために活躍するというストーリーになっています。
出典: http://yumes.sakura.ne.jp
マクロスと比べると、女性が好きそうなアニメのように感じます。
この辺も、遺体の本当の性別が特定し難い原因だったのかもしれません。
テープに録音されたSOSの声(動画)
事件当時発見された遺留品の中にあったテープの実際の声の動画です。後半は、大雪山SOS遭難事件とは関係ありません。
音声を聞けばわかりますが、当時は、なぜ録音したのか謎だったそうです。
木で作られたSOSの文字が見つかった場所
木で作られたSOSの文字が見つかった場所ですが、登山ルートを大きく外れた場所で見つかっています。
SOSの文字は、ササが生い茂っていて、下りは簡単だが、上るのは難しいとう地形で見つかったそうです。また、SOSの文字が見つかった湿原地帯の先は断崖になっていて、身動きが取れなかったのでは?という予想が、されています。
出典: http://www10.plala.or.jp
湿原地帯だが、身動きがとり難い場所であった可能性が高いです。
SOSの文字は一辺5mの大きさ!
SOSの文字は一辺が5mの大きさになる、白樺の木によって作られていました。当時は、遺体が女性という間違った鑑定がされていたので、誰が文字を作ったのか?という謎が残っていましたが、現在は、遺体は男性のものと鑑定されています。
しかし、白樺の木で、一辺5mの大きなSOSの文字を作る体力があるのに、なぜ下山しなかったのか?という謎が残ることになりました。
出典: http://photozou.jp
白樺の木はこんな感じの木です。本当にこの木を使って文字を作ったのなら、大変な労力です。この木で1辺が5mの文字を作るのは、大変ですよね。
木で作られたSOSの文字(画像)
事件当時撮影されたSOSの文字です。上空からはっきり確認できるほど大きな文字を木で作るのは、凄いですよね。
出典: http://se-ka-i-ichi.com
上空から撮影された、木で作られたSOSの文字
大雪山SOS遭難事件の真相
当時は、真相が全く分からなく、誤った情報もあったため、謎が多く残った事件でしたが、科学の進歩によって、ある程度事件の真相が解明されました。真相と言っても、憶測の域を超えませんが、事件の真相を紹介します。
出典: http://www.zcool.com.cn
本当は何があったのか?殺人や自殺なのか?事件の真相を紹介します。
真相① SOSの文字を作る体力があるのに下山しなかったワケ
白樺の木でSOSの文字を作る体力があるのに、下山しなかったという謎ですが、真相は「身動きが取れない場所であったこと」「無理に移動して、体力が消耗するのを恐れた」ということだと言われています。
現在では、遭難した時は体力の消耗を極力抑えることや、むやみに移動しないことは常識とされていますよね。
遺体として発見されて男性も、体力が消耗することを避けたのではないかということが、真相とされています。
出典: http://blog.livedoor.jp
遭難した時は、下手に下山しようとして体力を消耗することを避けるのは大切なことです。
真相② テープに録音された声
なぜ誰も聞いていないのに録音したのか?ということですが、この真相は、偶然カセットテープの録音ボタンが押されたのではないかと言われています。
状況から推測されるのは、男性の上空をヘリコプターなどが通過して、助けを求めて、叫んでいるときに、録音されたということです。
出典: http://blog.livedoor.jp
偶然録音されたということが一番有力ですが、真相は本人にしかわかりません。
大雪山SOS遭難事件の真相は、事件性が無いと判断されている
謎が多い事件ではありましたが、真相は、遭難事件ということになっています。北海道の大雪山系の山は、登山地として有名ですし、遭難者する人も多くいます。
遺体で発見された男性も、登山中に遭難してしまい、救助されずに亡くなったという見方が一番有力とされています。
「殺人事件?自殺?」と噂された事件ですが、誤った情報がこうした噂の原因になったのではないでしょうか。
出典: http://www.moleculez.co
殺人や自殺といった噂も流れた事件でしたが、遭難事故として解決されています。ハッキリとした真相を解明することは、難しいのかもしれません。
大雪山系の怖い話「大雪山ロッジ殺人事件」
大雪山では、遭難者が多いからなのか、怖い話も語られています。「大雪山ロッジ殺人事件」もその一つです。
ネットでは、本当にあった事件と言われていますが、真相は謎です。大雪山で登山を行おうと考えている方がいたら、真相を確かめてみるのも面白いかもしれません。
大雪山ロッジ殺人事件の内容(動画)
大雪山ロッジ殺人事件の内容は、説明すると長くなってしまいます。内容を動画でまとめてくれているモノがあったので、紹介します。
大雪山周辺のロッジ(山荘)を紹介!
動画を見ていただければわかるのですが、事件の舞台となるロッジ(山荘)の名前が出てないので、大雪山周辺のロッジ(山荘)を紹介します。
本当に起きた事件であれば、紹介するロッジ(山荘)の中に、舞台となった場所があるかもしれません。
もちろん、紹介するロッジ(山荘)は、宿泊施設としても優れていますので、単純に宿泊を考えていただいても大丈夫です。
出典: http://www.daisetsu-kogen.com
大雪高原山荘
大雪高原山荘の住所
〒078-1701 北海道上川郡上川町層雲峡
出典: https://www.facebook.com
大雪山山荘
大雪山山荘の住所
〒071-1472 北海道上川郡東川町勇駒別
出典: http://shirakabasou.com
大雪山白樺荘
大雪山白樺荘の住所
〒071-1472 北海道上川郡東川町旭岳温泉
まとめ
当時は殺人事件や自殺の可能性もあると考えられていた「大雪山SOS遭難事件」ですが、真相は、殺人事件や自殺ではないというのが有力ということでした。
本当のところはわかりませんが、大雪山は広く大きな山なので、殺人があったとしても、おかしくはないと思います。
また、真相がある程度解明されたといっても、謎のまま残っている部分もあります。結局は、当事者にしか真相がわかりませんので、この事件は、真相が解明されることは無いのかもしれません。