2021年05月28日公開
2021年05月28日更新
禁酒の効果とは?その期間と断酒による健康効果まとめ【脳/肝臓/血圧/体重】
お酒好きが一度は考える「禁酒」。みなさんは禁酒によってどんな健康効果が出てくるか知っていますか?そして実際に効果がでるのにどれくらいの断酒期間が必要なのか知っていますか?ここでは禁酒による健康効果と断酒期間についてまとめてみました。
目次
お酒好きが一度は考える「禁酒」
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お酒が好きな人なら一度は考えたことがある禁酒。みなさんは禁酒したことありますか?何週間や何か月も禁酒が続く人もいれば、数日で禁酒することをギブアップした人もいるんじゃないでしょうか。もしくは、禁酒するまでいかなくとも身体の健康を考えて、平日は禁酒したり、1週間や1か月に何日か休肝日を作ってプチ禁酒をする人も少なくはないんじゃないでしょうか。でも実際のところ禁酒したことで、いつからどんな健康効果がでるのか、知っていますか?中には「適度にお酒を飲むのは実は体にいい効果があるんだ」なんて話を聞いた事もある人はいるんじゃないでしょうか。
実は禁酒をすると、肝臓・血圧・脳・肌・体重や体臭なんかにまでも健康効果がでてくると一般的に言われています。何よりも覚えて欲しいことは、お酒を飲みすぎたり飲み続けることで肝臓を発端として様々な部分に悪影響が出てしまうということです。飲酒することがすべてダメなわけではありませんが、禁酒によっていつから身体にどんな変化や効果が生じるのかを知っておけば、身体にできるだけ負担をかけないお酒の飲み方ができるようになっていくと思います。
それではまずは飲酒によって具体的に身体にどんな影響がでるのか、みなさんがどんな理由でそもそも禁酒を始めようと思ったか、順にみていきましょう。
飲酒によって生じる代表的な悩み
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お酒を飲みながら食事を楽しみたい人、週末の友人たちとの飲み会が楽しみな人、平日仕事終わりの一杯がストレスを発散してくれると感じる人、お酒を飲む理由は人それぞれだと思います。しかし、ついついお酒を飲みすぎてしまったり、毎日お酒を飲むのが習慣になってしまったことによって身体の調子を壊すなんて人もいるんじゃないでしょうか?一般的にお酒を飲み続けていくとこんな身体の変化が生じてしまいます。
慢性的な下痢
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お酒といっても、それは水分です。当然ですが飲みすぎてしまえばお腹を壊してしまう可能性が高まります。そして、アルコールには胃腸を刺激することによって便意の発端になる腸のせん動活動を促す効果があります。また中には飲みすぎによって痔になってしまうなんて人もいます。これなの症状は禁酒によって改善することができます。
慢性的な寝不足
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人間はレム睡眠とノンレム睡眠をリズムよく繰り返しながら身体を回復させていきます。しかし、アルコールの覚醒作用によってこのリズムが乱れることがあります。お酒を飲んで寝ると寝てるはずなのに、疲れが残ってのはこれが原因なんです。適度な飲酒や禁酒を行い、質の良い睡眠や疲労回復効果を達成しましょう!
体臭の悪化
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アルコールを摂取しすぎると、アルコールを分解する過程で発生する悪臭の原因になる物質をうまく身体が分解できなくなり、それが汗に混じって体外に出てしまいます。これが体臭を悪化させると言われています。体臭を改善するには、適度な飲酒やほどよい禁酒が必要となってきます。
金銭的な問題
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これは当然の問題ですが、外でお酒を飲むしろ、家で飲むにしろ、それ相応のお金がかかってきます。みなさんは月にどれだけお酒にお金を使っていますか?一度はお酒を減らしてお金を節約しようと考えたことはあるんじゃないでしょうか。お金のことを考えて、平日の数日禁酒をするだけで、1週間、1ヶ月、1年と塵も積もれば山となります。禁酒することは明らかにお金を節約する効果があります、
飲酒の「体」への影響は?禁酒による健康効果について!
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このように習慣的な飲酒や、お酒の飲み過ぎは少なからず身体になんらかの変化を及ぼしてきます。逆に言えばこのような症状は、何週間や何か月も禁酒をする必要はなく適度な休肝日を設けたり、お酒の飲み方に気をつけることで比較的容易に改善することが可能に思われます。それこそ平日はお酒を飲まないように禁酒したり、1週間、1ヶ月あたりの飲みに行く回数を変えるというようなことで症状も改善されていくでしょう。
しかし、私たちがもっと気になる部分は、飲酒によって我々の身体に、もっと言えば具体的にどのような器官にどのような変化や悪影響が出てくるのか、そして禁酒することでそれらが”いつから”回復してくるのかだと思います。ここからは、みなさんも気になる飲酒によって影響が現れると考えられている肝臓・血圧・脳・肌・体重・体臭の6つの事柄について詳しく説明していきたいと思います。そして最後には特に男性の方は気になるだろう飲酒と頭髪の関係にもふれていきたと思います。
(※ここで紹介する断酒の期間や禁酒の効果は一般的な数値になります。実際は体質や健康状態、飲まれるお酒の量や期間などによってその効果には個人差が出てきますのでご了承ください。)
お酒がもたらす影響①肝臓
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お酒といえば肝臓。お酒を飲みすぎる人は肝臓を悪くするという話を誰もが一度は聞いた事のある話だと思います。実際のところお酒は肝臓にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
みなさんは日本酒をたくさん飲んだ翌日に息が甘臭くなった経験などはありますか?実はこれは肝臓の働きが関係しているのです。体内に入ったアルコールの糖質は分解される中で悪臭の原因となる物質を発生させます。この原因とな物質を肝臓は中和してるんですね。そして肝臓が正常に働く事でニオイは強くならないようになっているんです。また同時に肝臓は食物を消化する際に発生するアンモニアを分解する働きも担っています。これがお酒を大量に飲み続けたりするとこの肝臓による分解が追いつかなくなり、悪臭の原因になる物質が血液などから肺や、汗となって体外に出てしまうそうです。つまり、肝臓に負担をかけ続けたり、肝機能が低下してくることは悪臭へと繋がっているんですね。そして最悪のケースでは肝臓自体が肝硬変などの病気になりかねません。
禁酒による「肝臓」への健康効果と断酒期間
禁酒がもたらす肝臓への影響
肝臓は体内に入った様々な物資を分解する器官です。この機能が回復すれば体臭の改善もそうですが、代謝が上がりダイエット効果も見込めるでしょう。
そのために肝臓の機能を復活させるのには一般的に禁酒が一番だと言われています。禁酒が難しい方は、一度に飲むアルコールの量を減らしたり、1週間や1か月のうちに何日か休肝日をつくるなどプチ禁酒を行う事でも効果はあるようです。
いつから肝臓へ健康効果が出てくるか?断酒期間は?
飲酒の量にもよりますが、一般的に体内に入ったアルコールが完全に分解されるまでには通常3日かかると言われています。飛行機のパイロットは操縦の3日前にお禁酒をしなければいけないなんて話があるくらいです。つまり休肝日を設けて禁酒する場合も、飲む量にもよりますが、飲んでから三日以上は休肝日を作るのがいいそうです。ということは週末に飲む機会が多い方は、月曜から木曜までの平日を休肝日にあてプチ禁酒をするのが良さそうですね。また肝臓のことを考えるならば、日本酒やビールのような糖分が多いお酒は控えた方がよさそうです。ちなみに肝臓の機能を完全に回復させるには、3週間から1か月くらいの断酒期間が必要なようです。なかなか3週間から1か月禁酒するのは難易度が高いですが、健康のことを考えてこつこつ禁酒をやっていきましょう!
お酒がもたらす影響②血圧
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私たちがよく耳にするのは「高血圧な人はアルコールを控えた方がよい」という話。しかし、実はアルコールと血圧の関係は非常に複雑で、アルコールは心臓の動きを強めたり、弱めたりする場合があります。つまり、血圧を高めたり、弱めたりと非常に複雑に関わってきます。これは飲酒期間や頻度、個人の体質などが大きく関わってきます。また飲酒には、血圧を下げる効果や動脈硬化や梗塞を予防する効果があるというような話もあるくらいです。逆に飲酒をし続けると、心臓の交感神経の活動が鈍くなったり、腎臓のマグネシウムやカルシウムが失われたりすると言われています。また、おつまみなどの塩分や油分が高血圧の原因になる可能性もあります。
禁酒による「血圧」への健康効果と断酒期間
禁酒がもたらす血圧への影響
以上の理由にもより、禁酒によりどんな効果が出るかは人それぞれだと言われていますが、禁酒と合わせて料理の味付けを薄くしたり、摂取カロリーを減らしてダイエットしたりすることは血圧上昇の予防に繋がりそうですね。お酒と血圧の関係で言えば、禁酒によって生活習慣病を予防することが一番良さそうですね。
いつから血圧へ健康効果が出てくるか?断酒期間は?
いつから効果がでてくるか、断酒期間もここでははっきりと述べることができませんが、飲みすぎない適度な飲酒が良いとは言えそうですね。また血圧の上がる一番の要因はストレスだという説もあるので、逆に適度な飲酒でストレスを発散させることが血圧には良いと言えるかもしれません。1週間や1か月単位で休肝日をもうけて断酒したり、平日は禁酒するなど、それぞれの生活リズムにあった禁酒ルールを決めるのが良さそうですね。
お酒がもたらす影響③脳
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一般的にアルコールによって脳は、くも膜下出血、脳梗塞、認知症など脳疾患を起こす可能性が高まると言われています。また最近の研究では、お酒を飲まない人と比べると飲んでいる人の方が脳が小さくなっているという結果が出ています。アルコールには脳を萎縮される効果があり、これは飲酒歴がが長い人の方が脳の萎縮の進行が早いと言われています。日常的にお酒をたくさん飲んでいる高齢男性の認知症になる危険性はそうでない人の4.6倍、うつ病は3.7倍と言われています。また、アルコールの過剰摂取による生活習慣病が原因で脳の病気になるケースは多くあります。
禁酒による「脳」への健康効果と断酒期間
禁酒がもたらす脳への影響
脳にとってアルコールは毒と言われるほどです。脳のことをかんがえるなた禁酒が一番良さそうです。アルコールが脳内に入ると記憶の伝達をうける物質がにぶり、短期間の記憶はできても長期間の記憶ができなくなると言われています。禁酒によって、記憶障害は大いに解消されます。また脳の萎縮の可能性も軽減する効果があります。
いつから脳へ健康効果が出てくるか?断酒期間は?
一般的に30歳を過ぎてから、脳の萎縮は始まると言われています。断酒の期間に限らず、禁酒することは脳を健康に保つことに効果的です。また一度死滅した脳の神経細胞は二度と再生しないと言われています。アルコールの過剰摂取は大変脳に悪影響を及ぼすのです。禁酒による生活習慣病への効果は、3〜4週間くらいで出てくると言われています。禁酒が難しい人は平日を休肝日にしたり、1週間、1か月あたりの飲酒の機会を減らしていきましょう!
お酒がもたらす影響④肌
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お酒を飲みすぎるとアルコールを分解するのに体内の水分が尿や汗として過剰に排出されます。そのため体は脱水症状になりやすい状態になり、これが肌に大きく影響します。またこうなると体は必要以上に水分を欲しがり、これがむくみの原因となります。ちなみに脱水症状は肌荒れや、ニキビなどの症状をもたらします。またお酒を飲む生活は食生活の乱れを招きやすく、肌に栄養がいかない状況に陥りやすいと言われています。
禁酒による「肌」への健康効果と断酒期間
禁酒がもたらす肌への影響
禁酒によって、睡眠の質が向上したり、肝臓の機能が元通りになるとこれらは肌にも健康効果をもたらします。また禁酒は飲酒によって荒れた胃腸の状況も改善します。胃腸は食べ物の消化吸収だけではなく、自律神経やホルモンバランス、身体の免疫機能など健康を維持する器官のため結果的に肌を健康に保つことになります。
いつから肌の状態が良くなってくるか?断酒期間は?
では禁酒によっていつから肌に健康効果が出るかと言いますと、一般的に肌に健康効果が出る断酒期間は3週間と言われています。個人差もありますので、禁酒する期間は1か月くらいを目安に考えていただけるとわかりやすいかと思います。経験者の人の意見を聞きますと禁酒をする場合三日だけの休肝日とか平日は禁酒するなどのルールは帰って飲みすぎてしまう状況を招くためあまりオススメしないそうです。禁酒中は炭酸水などで気を紛らわすのが、良いそうです。
お酒がもたらす影響⑤体重
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一般的にお酒を飲み続けると、肝臓がアルコールの分解でいっぱいいっぱいになるため、おつまみやそのほかの食べ物などのエネルギーや脂肪の分解が後回しになってしまいます。そして結果的にこれらは内臓脂肪として体に蓄えられます。またアルコールの分解には炭水化物が必要で、体が炭水化物を欲します。これによって必要以上に摂取して体重が増加する可能性があります。
禁酒による「体重」への健康効果と断酒期間
禁酒がもたらすダイエット効果
禁酒をすると、お酒やおつまみからの摂取カロリーが減少するためダイエット効果が見込め、体重を減らすことができます。また禁酒によって、肝機能が正常に働けば代謝機能が向上し、ダイエット効果につながります。また禁酒しても体重が減らない場合は、摂取カロリーが多いためであり、薄味の料理にしたり、炭酸水を飲むようにすることでダイエット効果が見込めます。また体重をへらしたり、ダイエットをするには白湯がいいと言われいます。禁酒中の白湯は胃腸の働きをスムーズにしたり、便通がよくなるなどの作用があります。
いつからダイエット効果が出てくるか?断酒期間は?
禁酒を10日くらいしたり、平日などに三日ぐらい休肝日をもうけるとダイエット効果があるという話よく聞きますが。実際に禁酒によってダイエット効果や体重に影響がでるのがいつからかと言うと、一般的に禁酒にダイエット効果を見込む場合の断酒期間は2週間から1か月かかると言われています。ダイエット効果とや体重を減らすには、肝機能の回復や生活リズムの改善が必須なためこれぐらいの禁酒が必要になって来ます。
お酒がもたらす影響⑥体臭
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一般的にお酒による体臭の悪化の原因は、アルコールを分解するとできたアセトアルデヒドをさらに分解するときに発生するアンモニアの酢酸のような酸っぱい匂いだと言われています。飲みすぎにより肝臓がアルコールの分解に専念するため、アンモニアの分解が後回しにされ、これが汗や体にたまり悪臭となるのです。
禁酒による「体臭」への効果と断酒期間
禁酒がもたらす体臭への影響
一般的に禁酒をしなくとも、適度な飲酒に抑えれば体臭は抑えれると言われています。厚生労働省が発表した1日あたりの適度な飲酒とは純アルコール20gと言われています。お酒別に見ますと、
・ビール500mlが一本
・日本酒160ml(一合弱)
・ワイン200cc(グラス二杯ぐらい)
・ウイスキー60ml(ダブル)
ぐらいと言われています。
また、飲んだ翌日に朝シャワーをしたり、ビタミンAやB、亜鉛のサプリメントを肝臓をサポートすると言われています。アルコールを分解するときに必要な炭水化物の摂取や、白湯を飲む事で体臭をよくする効果が見込めるそうです。
いつから体臭へ効果がでるか?断酒期間は?
ではいつから禁酒によって体臭を改善する効果が出てくるかと言うと、何か月もの禁酒は必要なく(もちろん長期の禁酒は良い効果を生みますが、)意外にも三日間の禁酒で大丈夫みたいです。週末に飲む機会が多い人は平日のうち3日ほど禁酒をするだけで、体臭は改善されるみたいですね。
お酒を飲むと髪が薄くなる!?お酒と頭髪の関係について!
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みなさんが最も気になるといっても過言ではない頭髪とお酒の関係。飲酒は頭髪に一体どんな影響を及ぼすのでしょうか。
一般的にアルコールが直接的に頭髪に何か影響したりすることはあまりなと言われていますが、アルコールが様々な臓器に悪影響を及ぼす事で、間接的に頭髪が薄くなる可能性は大きいと言われています。また、髪が薄くなったり禿げないようにするには、「睡眠」「食事の栄養バランス」「血行」が大事だと言われています。大量のお酒の摂取はこれらに影響を及ぼし、結果的に頭髪が薄くなる原因となるのでひかえた方が良さそうです。特に血管を収縮させてしまうタバコとお酒の組み合わせは頭髪によくないので気をつけましょう。適度にお酒を楽しむのが頭髪には良さそうですね!
まとめ
禁酒による健康効果やその断酒期間いかがだったでしょうか?飲み過ぎの結果、頭髪にも影響がでてくるのは驚きですね。お酒が好きな人が完全にお酒を断つのはかなり難しいと思いますが、プチ禁酒で週末に備えて平日は断酒したり、一回で飲むアルコールの量を減らすことはできそうですね。個人的には平日の禁酒をお勧めしますよ。お酒の代わりに炭酸水やコーヒーを飲むの手で、ダイエットや体重を減らすのに効果があります。
もし禁酒に興味がある人は、まず3週間から1か月を目安に禁酒にチャレンジしてみてください。そしてその効果を踏まえて、自分にあった無理をしない禁酒の方法を見つけてみてはどうでしょうか。