2021年05月28日公開
2021年05月28日更新
レッドウィング偽物の見分け方！タグや箱に違いは？【875/エンジニア他】
アイリッシュセッターの復権に伴い、ブーツ界のパイオニアとして抜群の人気を誇るレッドウィングですが、稀にネット上では偽物が流通しています。 これより、レッドウィングの偽物の見分け方を解説します。 正しい見分け方を覚えて確実に本物をゲットしましょう！
目次
意外と多い？レッドウィングの偽物
元々はアメリカ中西部の小さな町工場から始まったレッドウィング。
細部に至るまで生硬に作られたブーツは、由緒ある歴史の中で今も多くの人を魅了し続けます。
875やベックマンといった人気モデルをはじめ、ラインナップには事欠かないレッドウィングのエンジニアブーツ。
抜群のフィット感も然ることながら、履き込むほど足に馴染み、傷や汚れまで風味良くなっていくのがレッドウィングの魅力です。
その点もまた、レッドウィングの虜になるオールディーズなファンが多い理由のひとつとして挙げられます。
店先に並ぶレッドウィングのブーツ
定番から限定モデルまでラインナップは豊富です。
もはやエンジニアブーツの王道といっても過言ではないレッドウィング。
しかしそれ故、ネットショップなどでは偽物が数多く出回っています。
特に875やベックマンといった人気モデルの国内正規品の価格相場は3万円～と高く、やむを得ずGoogleやYahooなどの検索エンジンで「レッドウィング 激安」や「レッドウィング 格安」と検索する人があとを絶ちません。
もちろんショッピングサイトの中には正規品を格安で購入できる優良店も多くありますが、中にはレッドウィングを語った粗悪品や偽物を故意に売りつける悪徳通販業者が一定数存在しているのが現状です。
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本物は「カッコいい」のひと言に尽きるが、人気モデルや品番によっては至るところに偽物が出回っているという。
偽物にご用心！怪しいショッピングサイトの見分け方
レッドウィングをはじめ、数々のブランド品を取り扱うネット通販サイトですが、Yahooや楽天市場などの大手サイトの公認店を名乗り、レッドウィングの偽物を流通・販売しているサイトもあるようです。
かつてはヤフーショッピングでA＆Lという中国人が経営する店で、コーチやエルメスなどの偽ブランド商品が約２年間、何も対策されずに売られていたこともありました。
私達が消費者である以上、何も知らずにネット通販を利用していると今後もこういった詐欺サイトによる被害に遭う可能性は少なからずあります。
レッドウィングもそうですが、特にブランド品となると、一個人と言えども詐欺に遭った場合の被害総額は目も当てられません。
また、詐欺系ショッピングサイトでは以下のような特徴が見られます。
サイトの画像は通常商用には無断で転用する事ができない。 にもかかわらず、激安サイトの多くは国内正規店等が用意した画像を無断で転用している。 自社に商品（正規品）が存在しないから、他から画像を商用に無断転用していると考えられないだろうか？
偽物を取り扱う通販サイトは「amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」といった有名サイトの店舗や人気のショッピングサイトを騙るのが特徴です。
ロゴや商品写真、商品説明から果ては会社概要までコピーしていることもあるようです。
仮に商品が本物であれば問題ないのですが、大手の通販サイトだからといって過信すると、偽物の商品が紛れ込んでいる可能性も残念ながらゼロではないのでより注視したり他サイトと比較しながら検証することも必要かもしれません。
また、ショッピングサイトやネットオークションだけでなく最近では金銭から商品まで個人同士でやり取りする形式のネットフリマなどでも粗悪品が横行しているようです。
コピー品や偽物に関しては服や靴やアクセサリーといったブランド品だけでなく、家電、コンピュータ、楽器など価格帯が高く人気のある商品ほど狙われやすい傾向にあります。
「激安」の文字に釣られて詐欺被害に遭わないよう、相場より明らかに安い場合などは購入する前に偽サイトではないかなど、事前にきちんと調べておきましょう。
特にレッドウィングなどのエンジニアブーツの場合、型番やモデルによってはデッドストックなどのプレミア価値があるものも多数存在します。
ネットショッピングサイトで注文する場合、現物を試着することができないので尚更慎重にならざるを得ません。
レッドウィング、本物と偽物の見分け方・違いなど
下記に、レッドウィングの本物と偽物の見分け方、偽物を見抜く方法についてより詳しく解説します。
本物（純然たるレッドウィング）との対比画像もあるので、偽物を摑まされないためにも必見です。
偽物と本物「画像」の比較
半円タグ【左:偽物 右:本物】
偽物の半円タグの刺繍は荒く、所々ほつれが目立ちます。
ベロ【左:偽物 右:本物】
偽物のベロの断面に切れ込みが確認できます。半円タグと同様に、こちらも露骨に荒いです。
ソール【左:偽物 右:本物】
偽物には不自然なソール痩せが確認できる。
但し、ソールに関しては毎日履き続けることである程度の摩耗は避けられないため判別は難しい。
ソール裏【左:偽物 右:本物】
ソール裏はパッと見、ややこしいが右が本物。
左の偽物は露骨に刻印が盛り上がっているのが分かる。
ディテール【左:偽物 右:本物】
本物と並べてみると、偽物は型くずれが激しいです。
【偽物本体の特徴】
・半円タグの刺繍が荒い。
・偽物のベロの付け根には『切れ込み』が有る。
・激しいソール痩せが確認できる。
・ディテールがいびつで、履き込むほど激しい型崩れを起こす。
・ソール裏中央部にある「RED WING SHOES」のマークが正規品に比べて隆起している。（※ソールに関しては本物と同じ物を使った偽物も存在するので注意）
実際に偽物か本物かは新品の段階で素人目で判断するのは困難です。
ソール裏の盛り上がりなどは現物を手に取って感触を確かめてみないことには判別は難しそうですね。
尚、レッドウィングの偽物の判別方法については、詳細に書かれたサイトもあるので気になる方はご覧になってみるとよろしいかと思います。
【偽物の付属品の特徴】
・箱:バーコード印刷・貼付なし
・説明書:ホッチキス止めが1カ所の場合、偽物である可能性が高い
レッドウィングの箱
偽物の箱には図のようなバーコードが貼られていないという。
箱の時点で本物と偽物の判別ができれば、あなたも上級者？
レッドウィングだけじゃない？大手量販店にもレプリカサイトが……？
abcマートなどの量販店でレッドウィングのエンジニアブーツを購入している人も多いかと思います。
abcマートの公式サイトで取り扱っているレッドウィングは大概は本物ですが、近年では大手のオンラインストアでも100％安心とは言い切れないところもあり、絶え間なく量産され続ける偽物は今や電化製品からブランド物まで多岐に及び、非正規の流通ルートを介してあちこち出回り地雷のように市場の至るところに影を落としています。
また、信頼と実績のあるチェーン店がターゲットにされるケースもあり、過去には小売り大手のabcマートの偽サイトなども発見されています。
abcマートを語る偽サイトは、本家・abcマートのオフィシャルサイトとデザインが酷似しておりパッと見では判別が難しいため、特にネット通販を利用して日が浅い人は注意が必要です。
そういった意味では、店頭購入の場合は商品を手に取って目視したり、実際に履いてサイズ感やフィット感を確認できるなどのメリットもあります。
箱やタグに関してもそうですが、ネットの場合は限られた画像とコメントのみで商品を判別しなければならず、ある程度の商品知識や審美眼が問われます。
衣類や靴に関しては、Yahooや楽天などのネットショッピングよりもある程度安全性が保障されている店頭購入の方が遥かに安全・安心かもしれません。
「男子ハック」より
abcマートは2015年、ブラック企業大賞を受賞してしまった。
職場環境や労働環境については様々な意見はあるものの、多くの消費者やスニーカーファンをはじめ、顧客側からしてみれば今もトレンドの先端を担う靴業界きっての小売最大手であることに変わりない。
一部では「abcマートがクシャミをすると業界が風邪をひく」という声もあるほどだ。
人気カラー+モデル～品番まで盛沢山のレッドウィングを履きこなそう！
レッドウィング875アイリッシュセッター
875はレッドウィングの中でも人気のナンバー。
シルエット、デザインともども洗練されており、1900年代特有の前衛的なヴィンテージ感を醸し出す。
ここまで詐欺や偽物という物騒な言葉が並びましたが、レッドウィングのブーツ自体はモノが良く、様々なドメスティックブランドの洋服と合わせやすいのでワークブーツとしてだけでなく、ファッションアイテムとしても出番は多いです。
また、レッドウィングのブーツには数々のモデルや品番が品番が存在します。
中でも「アイリッシュセッター」はファンの間ではブーツ界の永遠の定番とも言われ、長年に渡り数多くの人々に愛され親しまれています。
また、レッドウィングにはレッドウィング社の創始者チャールズベックマンの名前をそのまま採用した「ベックマン」という不朽の名作があります。
ベックマンの特徴としては、若干のエンジニアの面影を踏襲しつつ、アヴァンギャルドなテイストが加わったことにより従来のモデルよりカジュアルシューズとしての汎用性も高くなっています。
ラウンドトゥタイプのオックスフォード byベックマン
象徴的なアイリッシュセッターのシューレースはそのままに、レッドウィングらしさを演出。
ややカジュアルなデザインとエッジの効いたシルエットが特徴的です。
従来のモデルよりシャープなシルエットになっています。
19世紀後半、ベックマンが17歳のときドイツからアメリカへ移住。ミネソタ州のレッドウィングシティに降り立ち、現地の革工場で職を見つけます。 革工場で働きながら、ベックマンは自分の靴屋をやりたいという夢を抱き、1883年、靴屋を開業。 ｢本当に良い靴を売りたい｣という彼の真摯な気持ちは、町の人々に評判となりました。その真摯さと熱意は、来店した客の足に合う靴がないときは頑なに販売を拒むほどでした。靴店は繁盛したにも関わらず、ベックマンの不満は高まる一方でした。そしてそれは「本当に良い靴が少ない」という不満の裏返しでもありました。彼は次第に、店にあるどこの靴よりも良い靴を自分で作るしかないと考えるようになり、1905年、レッドウィングシューカンパニーを創業。 ベックマンがレッドウィング社で活躍していた1910年代を彷彿させる、優雅でクラシックなスタイルをイメージして開発された商品がベックマンブーツです。
ベックマン RW9011
こまめにメンテナンスを行えば、期間が経過しても光沢や色合いを保つことができる。
まとめ ～ STOP THE POOR QUALITY,LOW PRICE,FAKE ～
Yahoo、楽天などの大手のショッピングサイトを介してファッション関連商品を購入する層は年々増加傾向にあります。
ネットショッピングが浸透していく一方で、本物と偽物の区別する審美眼を養うことも少なからず必要になってきています。
オンラインストアを利用する際には最低限の確認作業を怠ると、こういった選別作業も次第にやらなくなっていきます。
また、レッドウィングだけでなく業界では日々、企画、開発、メーカーが渾然一体となって日夜新商品の開発に励み切磋琢磨し汗を流しているという現実があります。
こういった中で偽物を掴まされると消費者と企業が双方手痛い被害を被ることにも繋がりかねません。
「STOP THE POOR QUALITY,LOW PRICE,FAKE」はレッドウィングだけでなく多くの商品に言えることで、激安商品には思わぬ落とし穴が潜んでいることがあります。
少しでも確実な方法で目当ての商品を手に入れられるよう、買い手側でもできる限りの防衛策を実践しましょう。