チャップリンが演説で魅せた!映画”独裁者”での史上最高のスピーチとは?

喜劇王チャップリンの映画「独裁者」をご存知でしょうか。ラストシーンのチャップリンの約5分間に渡るスピーチ・演説は映画史に残る名シーンとなっています。ここでは、「独裁者」での、その史上最高ともいえるチャップリンのスピーチ・演説を紹介します。

チャップリンが演説で魅せた!映画”独裁者”での史上最高のスピーチとは?のイメージ

目次

  1. 1スピーチ・演説を観る前に①「チャールズ・チャップリン」とは?
  2. 2スピーチ・演説を観る前に②・・・映画「独裁者」のあらすじ 
  3. 3映画「独裁者」での最高のスピーチ・演説
  4. 4チャップリンが行った「独裁者」の演説・スピーチについて
  5. 5このスピーチ・演説で様々な批判を受ける
  6. 6【モチーフになった「ヒトラー」】
  7. 7「喜劇王チャップリン」と「独裁者ヒトラー」が激似!
  8. 8チャップリン「独裁者」スピーチ・演説の他にも数多くの名言
  9. 9【チャップリンのおすすめ動画を紹介】
  10. 10チャップリンの「独裁者」の最高のスピーチ・演説:まとめ

スピーチ・演説を観る前に①「チャールズ・チャップリン」とは?

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1889年4月にイギリスのロンドン生まれました。

両親はどちらも歌手であり、チャールズ・チャップリンはこれによって舞台や創作活動に目覚めていったようです。

しかし、父親が9歳ごろに亡くなります。母親がその分を埋めるように仕事をするようになりますが、過労によって精神病を患い病院に入院しました。

両親がいなくなったことで、チャールズ・チャップリンは孤児となり、様々な孤児院を転々とすることになります。

その後、靴磨き・ガラス職人・新聞屋など色々な職をこなしながら生活します。それと同時に劇団に所属し、演技の勉強を行っていました。

10代後半にパイントマイム劇団に入団。地方を回りながら演技を磨いてきます。20代半ばの頃に、その実力を認められプロダクションから声がかかり、「キーストン・スタジオ」に入社。
これによって、喜劇王チャールズ・チャップリンが生まれることになります。

その後、チャールズ・チャップリンは俳優だけでなく、映画の音楽・制作・監督にいたるで様々な分野を務め、映画を作製していきました。

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若かりし頃のチャップリン

若い頃のチャップリンです。
とってもハンサムですね

スピーチ・演説を観る前に②・・・映画「独裁者」のあらすじ 

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チャップリンが作製した映画「独裁者」のスピーチを観る前に軽く「独裁者」のあらすじをご紹介します。作品の内容を知ることで、スピーチの内容も理解しやすくなるでしょう。


舞台は1918年のトメニア国。トメニア国は「ヒンケル」が独裁政権を行い彼の主導権もと第一次世界大戦が行われていました。

トメニア国出身のユダヤ人(チャールズ・チャップリン)は兵士として、この戦争に参加することになります。実はこの兵士・チャーリーは幸か不幸か独裁者ヒンケルに容姿が瓜二つでした。

チャーリーは戦争によって記憶喪失になってしまうものの、戦争後は床屋を経営して静かな生活を送っていました。

静かな生活を送る中で、チャーリーはユダヤ人であるハンナと恋に落ちます。しかし、2人は独裁者ヒンケルによって行われた「ユダヤ人迫害」を受けて離れ離れになってしまいます。

ハンナは亡命し、チャーリーは収容所に送られることになります。しかし、独裁者ヒンケルと容姿が瓜二つであったために、チャーリーはヒンケルと間違えられることに・・・。

映画「独裁者」での最高のスピーチ・演説

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チャールズ・チャップリンは1940年に「独裁者」という映画を作ります。

この映画は1930年頃から1945年頃まで続いた、ナチス・ドイツで続いていた国家主義「ナチズム」を痛烈に批判した作品になっています。

この映画のラストに主人公のスピーチがあるのですが、公開から約70年近くたった今も色褪せることなく人々の心を打つスピーチになっています。

「独裁者」のチャップリンの演説・スピーチ

様々な知識を身につけ機械・技術革新が起きても、思いやりがなければ人々を幸せにすることはできません。このスピーチ全文は、私たちは機械でなく人間として思いやりの心をもつ必要があることに気付かされます。

チャップリンが行った「独裁者」の演説・スピーチについて

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「独裁者」では「音声」があり、彼の素晴らしいスピーチを聞くことができます。しかし彼は元々、「音声」のない無声映画を主軸にしていました。

チャールズ・チャップリンは、この「独裁者」によってはじめて「トーキー映画」(音声ありの映画)映画を作製します。それほど彼が当時の「ナチズム」に対して、批判の目をもっており、「言葉」によっても自らの気持ちを表現したいと思ったのでしょう。

初めて挑戦した「トーキー映画」での、この演説はチャップリン本人が演説内容を全文執筆しています。この演説内容全文には彼自身の「ナチズム」に対する思いが込められた演説といってもいいでしょう。

この映画が公開されたのは70年も前になりますが、演説内容全文を聞いてみると今でも十分に通じるものがあります。

このスピーチ・演説で様々な批判を受ける

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1940年に公開された当初は、「第二次世界大戦争」真っ只中ということもあって、「政治」「戦争」を題材とした「独裁者」の映画はプロパガンダではないのかと疑念の声があがりました。

同じく戦争中であったため「反戦」を謳うこの映画は軍事的にもあまり評価されるものではありませんでした。また、この映画によってチャップリンは共産主義と呼ばれることもあったようです。

極めつけにはアメリカから国外追放を受けることとなってしまいました。


因みに、日本での公開は15年経った後になります。なぜなら、当時日本はドイツと同盟を組んでおり、荒波を避けるために「ヒトラー」を題材にした映画は、当然のことながら受け入れる訳にはいかなかったからです。

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チャップリンは映画を作る際には「完璧主義」だったことでも有名です。

【モチーフになった「ヒトラー」】

今でこそ、ヒトラーは今でこそ「独裁者」として「悪者」のイメージがありますが、「ヒトラー」に対する人々の意識は現代とは異なるものでした。

ヒトラーは就任後に第一次世界大戦で敗北したドイツの絶望的な経済状況を約5年程度で回復させました。労働条件・公害対策・国民の健康・都市化計画などあらゆる面でドイツの基盤を立て直しました。

ヒトラーは敗戦国ドイツの人々にとってまさに救世主とも呼べる人物だったのです。

当時はまだ「ユダヤ人大量虐殺」や「ホロコースト」の事実は知られていません。また、ヒトラーのカリスマ性もあってか、人々はヒトラーが危険な人物であることに気づいていませんでした。

また、多くの著名人もヒトラーを支持していたことも、ヒトラーの恐ろしさを鈍感化させてしまった可能性があります。

後に「ユダヤ人迫害」「独裁政権」など人権を無視した非人道出来な過激な政治を行うようになります。ヒトラーは、「第二次世界大戦後を起こすきっかけになった」とさえ言われるようになります。

「喜劇王チャップリン」と「独裁者ヒトラー」が激似!

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チャップリン

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ヒトラー

チャールズ・チャップリンは「独裁者」において「ヒトラー」を模した役柄を演じています。

実際の「ヒトラー」と「チャールズ・チャップリン」はかなり似た容姿になっています。


チャールズ・チャップリンは1889年4月16日生まれ、アドルフ・ヒトラーは1889年4月20日生まれです。彼らは同世代で生まれた年も非常に近かったようです。

チャップリン「独裁者」スピーチ・演説の他にも数多くの名言

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チャールズ・チャップリンは映画「独裁者」のスピーチ全文以外にもたくさんの名言を残しています。そのチャールズの名言は、時がたった今もなお世界中の人に愛され続けています。

そんな世界中の愛する名言をいくつかご紹介します。

人生は恐れなければ、 とても素晴らしいものなんだよ。 人生に必要なもの。 それは勇気と想像力、そして少しのお金だ。

チャールズ・チャップリンの名言の中でも有名な名言です。聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。 「お金」よりも大切なものについて考えさせられる名言です。

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人生はクローズアップで見れば悲劇だが、 ロングショットで見れば喜劇だ。

この名言も数多くの人に知られています。 彼が数多くの映画を作製している喜劇王だからこそいえる名言でしょう。 彼の映画は内容こそコミカルになっているもの、当時の社会情勢を知ったうえで見返してみると感慨深いものがあります。

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私の苦痛が、 誰かが笑うきっかけになるかもしれない。 しかし、私の笑いが、 誰かの苦痛のきっかけになることだけは 絶対にあってはならない。

まさに、彼の映画に対する思いを表現した名言と言っても良いでしょう。

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チャールズ・チャップリン名言集動画

チャップリンの名言が動画にしてまとめられています。

動画が見やすいという方で、名言を知りたい方はぜひ見てみて下さい。

もっと「チャップリンの名言」の情報を知りたいアナタへ!

「独裁者」のスピーチ全文にもあったように、チャップリンには世界の人々を感動させる名言を数多く残しています。気になる方は世界の人びとの心を動かしたチャップリンの名言を見てみて下さい。世界観が変わるかもしれませんよ。

喜劇王「チャップリン」の深すぎる31の名言・格言集 | Cosmic[コズミック]

【チャップリンのおすすめ動画を紹介】

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チャールズ・チャップリンが作成した映画は「独裁者」の他にも数多くあります。機械・技術が発達し様々な映画を作ることが可能になった今も世界中の人に愛されるだけの面白さがあります。

ここでは、映画のワンシーンの見てその面白さを知ってい頂ければと思います。

映画「独裁者」より床屋のシーン

ハンガリー舞曲の音楽に合わせて髭剃りを行うシーンです。
コミカルなシーンの中にチャールズ・チャップリンの持ち味が生かされたシーンになっています。

「音楽に合わせて動く」というのは日本ではあの有名な「ドリフ」のコントでも使用されています。

映画「モダン・タイムズ」より、工場作業シーン


映画「モダン・タイムズ」より主人公が機械工場で働くシーンです。

ベルトコンベア機械で流れてくる機械備品のボルトを締める作業を行うのですが、ベルトコンベア機械のスピードが早すぎて・・・という内容になっています。

私は、途中で「He's crazy!!」という字幕がでてくる所でいつも噴き出してしまいます。

内容こそコミカルになっていますが、人々が社会の歯車となって機械のように働き続ける社会風刺を描いた作品にもなっています。

映画「モダン・タイムズ」より刑務所でのシーン

こちらも同じく「モダン・タイムズ」の中でのシーン。
刑務所の昼食時間にとある事件が起きる内容になっています。

チャールズ・チャップリンの顔の表情に注目です。

チャップリンの「独裁者」の最高のスピーチ・演説:まとめ

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「独裁者」のスピーチ全文をチャップリン自身が執筆したことに驚いた方も多いのではないでしょうか。

彼は数多くの映画を作製し、そこでも「独裁者」のスピーチ全文のように素晴らしい言葉がたくさんあります。また、その内容も当時の社会風刺を描いた作品が多くあり、コミカルながらも考えさせられる内容になっています。

気になる方は是非1本見てみてはいかがでしょうか。

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