ヒメマルカツオブシムシの駆除方法!幼虫や卵はどこから?【服の虫食い対策】

ヒメマルカツオブシムシの幼虫は衣類を食害する害虫であるため家屋に侵入されてしまった場合、駆除することが大事です。ヒメマルカツオブシムシの幼虫を駆除する方法や、寄せ付けないための対策を知り、大事な衣類を虫食いから守りましょう。

ヒメマルカツオブシムシの駆除方法!幼虫や卵はどこから?【服の虫食い対策】のイメージ

目次

  1. 1ヒメマルカツオブシムシはどんな虫?
  2. 2ヒメマルカツオブシムシの生態を知って確実に駆除しよう
  3. 3ヒメマルカツオブシムシの幼虫はどこからやって来る?
  4. 4ヒメマルカツオブシムシの繁殖のサイクル
  5. 5ヒメマルカツオブシムシの幼虫が好む環境は?
  6. 6ヒメマルカツオブシムシを駆除する方法
  7. 7ヒメマルカツオブシムシを駆除した後の対策と注意点
  8. 8まとめ

ヒメマルカツオブシムシはどんな虫?


クローゼットやタンスの中に収納しておいたお気に入りの服に、いつのまにか穴が開いていたことはありませんか?実はこの穴、繊維の劣化ではなく服を食べる害虫ヒメマルカツオブシムシに食べられた跡なんです。ヒメマルカツオブシムシは、一体どこから入ってきたのでしょうか?また、ヒメマルカツオブシムシを駆除する方法や寄せ付けないための対策にはどのようなものがあるのでしょうか?ヒメマルカツオブシムシの幼虫の生態や駆除方法についてご紹介します。

ヒメマルカツオブシムシの成虫の画像


出典: http://www.kinkishoudoku.co.jp


衣類を食べる害虫ヒメマルカツオブシムシは自然界に生息する甲虫の一種です。成虫は楕円形の体をしています。成虫は灰色、黄色、茶褐色が複雑に混ざり合ったまだら模様をしており、飛ぶことができます。

ヒメマルカツオブシムシの成虫や幼虫のエサは?


出典: http://www.insects.jp


ヒメマルカツオブシムシの成虫は屋外で花粉や花の蜜などをエサにしていますが、幼虫の期間は衣類をむしばむ害虫として知られています。毛、綿、皮革などの自然素材で作られた衣類が大好きですが、まれにナイロンのような合成繊維を食べることもあるため、注意が必要です。

ヒメマルカツオブシムシの生態を知って確実に駆除しよう


衣類をむしばむ害虫ヒメマルカツオブシムシを確実に駆除するためには、生態を知ることが大事です。詳しい生態がわかれば、どこから侵入してきたのか突き止めやすいといえます。ヒメマルカツオブシムシは衣類を食害する害虫であるため屋内で発生すると思われがちですが、日本全国各地の屋外に生息しています。屋外では主に公園の花壇、鳥の巣、家畜の飼料を保管する倉庫などの付近で見かけられます。ヒメマルカツオブシムシが食べるものは、衣類に使われる繊維質だけではありません。鰹節や玄米のような乾燥した食品の他、室内に放置された食べこぼしなどを食べることがあります。

ヒメマルカツオブシムシの食害にあった衣類の画像


出典: http://www.city.saitama.jp


上の画像を見るとわかるように、ヒメマルカツオブシムシの幼虫は虫食い穴を作る害虫です。ヒメマルカツオブシムシの幼虫は毛や綿などの自然の繊維を食べて栄養源にすることができるため、人間の衣類が狙われます。

ヒメマルカツオブシムシの幼虫はどこからやって来る?


服をタンスやクローゼットに収納したときにはいなかったはずのヒメマルカツオブシムシの幼虫。一体、どこから入ってきたのでしょうか?ヒメマルカツオブシムシの幼虫は、家屋に浸入した成虫が産卵することによって家屋で発生します。

幼虫と成虫で異なるヒメマルカツオブシムシの生態


出典: http://marouje.exblog.jp


ヒメマルカツオブシムシの生態は、幼虫のときと成虫に成長したときとで異なります。上の画像は、壁面に付着した成虫の画像です。成虫は飛ぶことができるため、サナギからかえると屋外へ飛び立ちます。飛ぶことができるようになると、屋外で花の蜜を吸うようになることが特徴です。

ヒメマルカツオブシムシの幼虫の画像


出典: http://mushinavi.com


ヒメマルカツオブシムシの幼虫の大きさは4~5mm程度で、上の画像のような茶褐色をしています。形は、細長く丸みのあるだるま形です。衣類を取り出したときに、この幼虫の姿を見かけたら衣類が食害にあっている可能性が非常に高いです。

タオルに付着したヒメマルカツオブシムシの幼虫の画像


出典: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp


ヒメマルカツオブシムシの幼虫は、う化した直後は乳白色をしています。飛ぶことはできませんが屋内で大量に繁殖すると、画像のようにタオルやソファなどの家具に使用されている生地を食い荒らすことも。ヒメマルカツオブシムシの幼虫は十分に成熟した成虫が産卵することによって生まれるため、成虫を屋内に侵入させないことが大事です。

ヒメマルカツオブシムシの繁殖のサイクル


出典: http://www.e-c-c.co.jp


ヒメマルカツオブシムシの生態を知る上で重要なポイントのひとつが、繁殖サイクルについてです。ヒメマルカツオブシムシは10日から一か月前後で卵からかえり、240~300日間もの長い期間を幼虫として過ごします。幼虫は成虫になるための十分な栄養を蓄えるために、食害を繰り返します。幼虫の期間が終わるとサナギになり、一週間~20日前後で飛ぶことのできる成虫に。成虫は十分に成長すると繁殖能力を備えて、再び産卵します。幼虫の期間が長いため、衣類がむしばまれる期間も長くなることが特徴です。

ヒメマルカツオブシムシの幼虫が好む環境は?


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ヒメマルカツオブシムシの成虫は飛ぶことができ光に集まる性質を持っていますが、幼虫は暗い場所を好みます。そのため、室内ではタンスの裏や家具の下などにできるちょっとした隙間に潜んでいることが多いです。タンスやクローゼットの中は、暗い上にエサとなる繊維質が豊富なため格好の隠れ場所。衣類が食害にあっているのにヒメマルカツオブシムシの姿が確認できない場合、頻繁に開け閉めしないタンスの引き出しやクローゼットの奥に潜んでいる可能性があります。衣類が虫食い穴だらけになるだけでなく、糞で汚れるため繁殖させないことが重要です。

ヒメマルカツオブシムシを駆除する方法


ヒメマルカツオブシムシを見かけたり、衣類の虫食いが確認できたら速やかに駆除することが大事です。ヒメマルカツオブシムシを駆除するための方法や対策にはどのようなものがあるのでしょうか?

成虫は姿を見かけ次第捕殺して駆除


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ヒメマルカツオブシムシの成虫が家屋に侵入すると、繁殖して衣類に虫食いができる原因となってします。そのため、家屋で成虫の姿を見かけたときは見つけ次第捕まえてつぶすか、殺虫剤などで駆除することが必要です。ヒメマルカツオブシムシの成虫は光に集まる性質を持っているため、飼料や食品を扱う工場などでは光を利用した捕虫器を利用して駆除されることもあります。

殺虫剤で駆除を行う適切な時期は?


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ヒメマルカツオブシムシを駆除する効果的な方法に、殺虫剤を使用して駆除する方法があります。ヒメマルカツオブシムシは、3月頃から姿を見せ始めます。5月~7月頃にもっとも多く発生し、9月になるとほとんど姿を見かけなくなります。そのため、確実に駆除するためには2月下旬~3月上旬頃までに殺虫剤で駆除することが好ましいです。

ヒメマルカツオブシムシを駆除した後の対策と注意点


ヒメマルカツオブシムシが室内に発生してしまった場合、いったんは駆除できても対策を怠ると再び繁殖を許すことにつながります。そこで、駆除した後にとりたい対策についてまとめました。

洗濯ものに付着する可能性も!成虫を屋内に侵入させない


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ヒメマルカツオブシムシの繁殖を防いで、服の虫食いを防ぐためには駆除した後の対策が大事です。ヒメマルカツオブシムシはどこから侵入してくるのでしょうか?軒下に鳥の巣があったり、ベランダでガーデニングをしている人は、ヒメマルカツオブシムシが侵入しやすいことが特徴。どこから侵入されてしまっているのか、おさえておくことが肝心です。また、室内のヒメマルカツオブシムシの成虫や幼虫をすべて退治したとしても、屋外にもたくさんの成虫がいます。ヒメマルカツオブシムシの成虫は飛ぶことができるため開いた窓から入って来るだけでなく、外出先から帰った後や、屋外に干しておいた布団や洗濯ものに付着して室内に入って来る可能性があります。そのため、取り込む際に注意が必要です。成虫の体長は約2.5mmと非常に小さいため、目視での確認は難しいといえます。そのため、ヒメマルカツオブシムシの活動が活発になる春先には室内に洗濯ものを取り込む前に、ブラシやはたきを使って付着物をはたき落とすなどの工夫が必要です。窓際に吊るしたり、窓や網戸に噴射するタイプの殺虫剤を利用してもいいでしょう。

衣類の長期間の保管には防虫剤で対策&駆除


出典: http://www.st-c.co.jp


衣類を長期間クローゼットやタンスの中に収納しておく際には防虫剤を使用することがおすすめです。開け放った窓や戸から、あるいはどこからかヒメマルカツオブシムシが屋内に侵入したとしても、防虫剤があれば撃退することができます。防虫剤の効果は永遠には継続しないため、定期的に取り換えることが必要です。

衣類に付着した食べこぼしや汚れは取り除く


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ヒメマルカツオブシムシの幼虫は、食べこぼしや汗などが染み込んだまま放置された服を好んで食べることが特徴です。そのため、新品の服よりも古くて汚れた衣類の方が危険だといえます。衣類を長期間保管する際は、汚れたままの状態でしまうことは避けましょう。クリーニングに出すか、洗濯した後の清潔な状態の衣類をクローゼットやタンスの中で保管することが大事です。

クローゼットの中に不要な衣類をためこまない


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クローゼットの中に不要となった服をためこんでいたり、俗にいう「タンスの肥やし」状態になっている場合は注意が必要です。カツオブシムシの幼虫は、動物の毛皮やカシミヤのようなやわらかで高級な素材を好んで食べることが知られています。管理できないほどたくさんの衣類をため込んでいると、虫食いにあっていてもすぐに気付かずにいつのまにか被害が拡大してしまうことにつながります。

まとめ


出典: http://mushinavi.com


服の繊維を食べる害虫、ヒメマルカツオブシムシの生態や駆除方法についてご紹介しました。大切な服をヒメマルカツオブシムシの幼虫から守るためには、屋外で飛ぶ成虫を屋内に侵入させない、エサとなる食べこぼしの掃除、防虫剤を使って衣類をしっかりと管理することなどが大事です。大量に発生してから駆除しようとすると時間や労力が必要となるため、あらかじめ防虫剤や殺虫剤を利用して予防を徹底しましょう。防虫剤の使用の他にも、クローゼットやタンスの中を定期的に掃除して清潔な状態に整えておくことが効果的な対策です。

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