ヤクザの舎弟「フロント企業」とは？あの有名企業も…特徴や見分け方は？

出典: http://yakuza893.blog.jp

ヤクザの企業フロントは、意外に多い？

最近になって、フロント企業って、良く聞きますし、数も多くなったような気がします。

でもヤクザの舎弟と呼ばれる「フロント企業」って、そもそも何を指すのでしょうか？

フロント企業は、簡単に言うと、暴力団を背景に企業を行う企業、もっと言えば、利益を暴力団に渡している企業を言います。

フロント企業は、大きく分けて、二種類に分かれます。

一つ目は、設立の段階ですでに暴力団が関係していて、経営にも携わっている企業。
二つ目は、暴力団関係者が携わっていて、経営も暴力団がしている企業。

表向きは、普通の企業と変わらないので、見分けるのは難しいかも知れないですが、ヤクザの舎弟「フロント企業」を見分ける方法と言うのも存在します。

面接ではわからなくても、実際に就職したら、フロント企業だったみたいなことにならないためにも、見分け方は重要です。

というのも、有名なフロント企業(ヤクザの舎弟)には、ある特徴があるんですね。

以下に、ヤクザの舎弟：フロント企業の見分け方などを、ご紹介していきます。

出典: http://gigazine.net

ヤクザの舎弟：フロント企業の海外の反応

昭和61年頃、日本はバブル経済で、一気に沸きました。
そして、ちょうどその頃から、裏の社会で行動してきたヤクザが、表向きは普通の会社なのに、実態はヤクザが運営している、いわゆるフロント企業が台頭します。

フロント企業というのは、暴力団関係者が、経済界の表に登場するきっかけになった先兵の会社、もっと言えば、暴力団の「先兵(フロント)」になったという意味で、フロント企業と呼ぶんですね。

もちろん、バブル前にも、実態というか背景にはヤクザがいて、表向きは普通の企業というのは存在していたんですが、その頃はフロント企業とは呼ばず、「企業舎弟」と呼ばれていたんですね。

だからこそ、ヤクザの舎弟＝フロント企業として、認知されたんですが、暴力団がフロント企業として台頭した背景には、ある法律の存在がありました。

出典: http://karapaia.com

フロンご企業の台頭には、ある法律が関係していた？

ヤクザの舎弟：フロント企業が台頭したもう一つの原因と言われている、ある法律があります。
平成4年3月に施行された「暴力団員による不当行為の防止等に関する法律」がその法律です。

この法律の施行によって、暴力団の暴力行為が行われただけで、行政から「中止命令」が出るようになりました。
暴力団の暴力による要求が止められるようになったことで、違反したヤクザを逮捕することも出来るようになり、ヤクザにとっては、この法律は邪魔だったと推測されます。

そこで、暴力団が商売などを始める時に、この法律のグレーゾーンを突くことになるフロント企業を立ち上げるようになります。
実際は脱退していないのですが、形式的には組を辞めた暴力団員が、表向きは普通の企業に見えるように、影から暴力団が経営するみたいなスタンスを取ったんですね。

法律が出来たことで、逆にヤクザのフロント企業は増えて行きます。
暴力団の関係者で構成される、ヤクザの舎弟とも呼べるフロント企業が台頭したのは、法律の影響もあったということなんです。

出典: http://gigazine.net

色々な場所に、フロント企業は進出してます。

フロント企業は、色々な業界に進出していますが、主だった業界は、「金融系」「土木建設系」「不動産系」「風俗営業系」「飲食系」に多く進出しています。

他にも、最近は「人材派遣系」「産業廃棄物処理系」などにも進出していて、見た目だけでは、見分けることは困難と言われています。

ただ、見分け方として、やはり暴力団が経営しているからなのか、一般企業の理念や常識とはかけ離れた営業方針だったりと、見る人が見ればわかるようにはなっています。

普段営業している時には、フロント企業も一般企業も余り変わりありません。
ただ、何かのトラブルが起きた際に、フロント企業は性質を一変させます。

というのも、良く借金の取り立てなどで、暴力団員が家に押し掛けるなどがありますよね？
これは背後にいる暴力団がいるからこそ、こんな暴挙に出てくるわけで、安易に金融業に手を出すと、実はそれがヤクザの舎弟＝フロント企業だったみたいなこともあり得ます。

ただ、問題は実はそこにはなくて、フロント企業の最大の問題点は、表向きには一般企業を装っていることを良いことに、影でフロント企業を支えている、一般企業が多くあることです。
問題が起きない状態では、一般企業が資金援助をしていても良いかも知れませんが、一旦何かのトラブルがあった時には、支えている一般企業も不利益を被ることは、忘れてはいけないと思います。

フロント企業は一般の目に紛れることもそうだけど、要注意団体への牽制にもなってるから……
— 川獺丸アマハル [SCP財団] (@Tenten_518_SCP) October 1, 2017

出典: http://karapaia.com

見分け方にはあるコツが…

ヤクザのフロント企業の見分け方は、一見ではわからないこともありますが、実はフロント企業にはある特徴があります。
それらの特徴をご紹介すると。

まず、上手い話には気を付けること。
これはどういうことかと言いますと、一般企業とは違い、ヤクザのフロント企業は、異常なほど有利な取引を持ちかけられたりするからです。
上手い話には、それなりの理由があります。

こんなに有利なのはおかしい！と思ったら、もしかしたらフロント企業かも知れません。
上手い話に飛び付かないように、フロント企業では？と疑ってみると良いと思います。

また、不正な取引を持ちかけられたり、取引を強要されたら、フロント企業を疑ってみて下さい。

他にも、身なりが整い過ぎている、もっと言えば、指に高価な指輪を何個もはめていたり、ブランド物で服装を整えている場合も、フロント企業かも？と疑って下さい。

業種にもよりますが、見た目からして暴力団とわかる人もいます。
一番確実なのは、そういう人物には近付かないことです。

フロント企業は、影で暴力団が支えている企業であることを忘れないで下さいね。

平日昼間に不動産投資の勧誘電話をかけてくる会社って、フロント企業かそれに類する企業だよね？
— ぽっと (@hotpot774) September 30, 2017

出典: http://saradakann.xsrv.jp

ヤクザのフロント企業の見分け方にも

ヤクザの舎弟＝フロント企業の数は、暴力団の数に比例するのは当たり前です。

一般的には、フロント企業が多い都道府県は、東京、大阪、神戸、名古屋、福岡などには、ヤクザの数が多いこともあり、フロント企業もその分多いとされています。

もちろん！地方都市にも、フロント企業は存在し、中にはIT企業もフロント企業の可能性があります。

フロント企業として有名なのは、「山口組」や「稲川会」「住吉会」などが有名ですが、他にも「浅野組」など、こんな企業まで？と思われるかも知れません。

特に山口組は、日本でも最大級の暴力団ですよね？
稲川会は、知る人ぞ知るタイプのヤクザですが、浅野組などは、案外知られていないかも知れません。

見分けるのが大変な理由としては、●●組とか●●会って、普通の土木会社でも使われていることが多いので、名前だけではわからないことが多いんですよね。

流石に山口組となっていたら、大抵の人は、ヤクザが関係しているのでは？と思いますが、●●組って、すごく多いんですよ。
●●会になると、ちょっと宗教臭がしますが、●●組なんて、土木会社と見分けがつきませんよね？

ただ、前述もしましたが、注意深く見ていれば、セールスの方法や取引方法が一般と違うことに気づくと思います。

組や会の名前だけでは、フロント企業かどうかわかりません。
ただ、●●組や●●会、もしくは●●興業と社名がなっている会社で、土木会社以外だったとしたら、フロント企業かも？と疑って下さい。

一応一覧ページなどがネットにもありますが、一覧に表示されている名前を見ただけでは、暴力団と分からない名前ばかりです。
ただ、一覧ページに載っている暴力団は、前述したように●●興業などの名前が多いです。

フロント企業の一覧は、都道府県ごとに存在しています。
もし一覧を見たいと思ったら、ネットで検索しておくのも一つの方法です。

フロント企業一覧で、都道府県を検索に入れれば、望むフロント企業の一覧が見られるかもしれません。

出典: http://www.nippon.com

見分け方には、ある特徴が！

暴力団が背景にいるフロント企業かどうかは、名前や特徴で見分けることが出来ると言います。
前述した●●興業などの名前は、実は今では時代遅れなんだそうです。
それでも、フロント企業の一覧には載っているので、一応の目安にはなりますが…

もっと簡単にフロント企業かどうかを見分ける方法がありますので、そちらをご紹介すると。

●名前がローマ字や英語のオシャレな名前の会社には気を付けて！
ローマ字や英語などを使って、爽やかさを売りに出している企業は危ないので、気を付けて下さい。
業界一を目指す！とか世界へ羽ばたこう！などのキャッチフレーズをしている会社は、バックに暴力団がいる可能性もありますので、気をつけましょう。

●社員のルックスが良すぎる場合も気を付けて！
モテル＝仕事が出来るというイメージを付けるために、学歴や職歴などを重視せずに、見た目で選ぶような会社も要注意です。
事務を見ても、フロント企業は美女ばかりなことが多いです。
ルックスが良い社員が多い場合には、何かの理由がありますので、気をつけましょう。

●海外に社員旅行がある場合も気を付けて！
バブルがはじけているのに、社員旅行などが豪華で、海外旅行に頻繁にいけるという会社も要注意です。
社長がビーチなどに出ないのも、刺青がある場合が多いので、そこも見分けるコツです。

●即日勤務の会社も気を付けて！
面接時に、求人が間違いと言われたり、訂正が間に合わなくて。という言葉が出た時にも、要注意です。
仕事環境が劣悪な場合が多く、即日勤務となっていたら、それはフロント企業かも知れません。

と色々書きましたが、一番の特徴は社員の入れ代わりが多いことです。
環境が悪いからこそ、社員の入れ代わりも多いのだと認識して下さい。

出典: https://biz-note.jp

不動産会社やIT会社の可能性も…

フロント企業自体は、見かけはともかく、普段は普通の会社なのですが、問題はそこではないんです。

2011年10月に東京他で施行された暴力団排除条例があるので、取引先にヤクザ＝暴力団がいると、取引をしただけで、利益を与えたことになり、逮捕されてしまうことがあるんですね。

もし相手側の会社が、暴力団を背景とするフロント企業だとしたら、まず何派に属する暴力団なのか、暴力団の所在地はどこか、どの程度の大きさを持っているのかを把握する必要があります。

その上で、所轄警察署の生活安全課防犯係に応援を求めましょう。
もし相手と会合することになったら、警察官OBや弁護士を応援に連れていくと、非常に助かると思います。

取引上に問題がなくても、相手がフロント企業というだけで、自分の会社が損をしてしまうこともあるということですね。

フロント企業は、不動産業やIT業界にもいます。
仕事先の開拓をする場合には、相手がフロント企業かどうかの見極めも大切です。

(｀・ω・´)トヨタの時価総額が21兆円で前に山口組の年間の収支が7兆円くらいあるって週刊誌で見たんですけど、そのうちのどれくらいがフロント企業で税金払っててどのくらいが税金払ってないのかわからんですけど、今の仮想通貨くらいなら余裕で動かせますね。
— マサ吉二段 (@masakitinidan) September 17, 2017

出典: http://car-moby.jp

接待されてはいけない

相手の企業がフロント企業の場合、何かに付けて、食べたり飲んだりに誘ってくることが多いらしいんですが、重要なのは飲食代を相手に払わせてはいけないということです。
店選びも重要で、あらかじめ予約をして、支払は済ませておけば安心です。

警察と親しくしておくのもポイントで、取引先に所轄署の制服警官に来てもらうことで、相手に威圧を与える事も出来ます。

もしそれでも相手が暴力行為に及ぼうとした時には、担当者の危険が迫ることになるので、担当者の異動をするのもポイントです。

もし脅迫まがいの言動をされる恐れがある時には、ICレコーダーなどを用意して、脅迫された証拠を作っておくのもポイントです。

暴力団が絡んでくるフロント企業と、もし取引をする場合は、以上のことに気を付けて取引をして下さい。

見かけよりも、実際には弱いからこそ、相手は脅迫まがいの事をしてくるわけです。
脅迫されたからといって、相手の言い分を聞かず、毅然とした態度を取ることで、フロント企業も怖い存在ではなくなると思います。

出典: https://www.npa.go.jp

暴力団の情勢は？

ヤクザの舎弟＝フロント企業で問題を起こしている業界は、平成7年の警察白書によると、建設業に次いで、金融保険業が多かったみたいですね。

数はそれより少ないですが、不動産業やIT系の産業でも問題が起きているみたいです。
特に、不動産では、お世話になる可能性も高いので、フロント企業の不動産にも気をつけないとダメということですね。
不動産業に部屋を借りる時には、良すぎる条件を提示された時には、気を付けた方が良いと思います。
不動産業であろうとなかろうと、根本は変わらないので、わかる人にはわかります。
安く部屋が借りれるからと言って、フロント企業の不動産を利用したら、後が怖いですので、気を付けて下さい。

また、上記の画像では、多分その他に分類されると思うのですが、最近はIT業界にも、フロント企業が増えていると言います。
IT業界と言うと、難しく感じるかも知れませんが、メルマガやブログでのサービスなどのIT関連事項でも、良く良く注意しないといけません。
特に金融詐欺などは、IT業界でも横行してます。
運悪くフロント企業のIT業界に手を出してしまうと、お金が取られたり、脅迫の電話がかかってくることもあるそうです。
今のヤクザは、ITに詳しい人もいることを知っておいて下さい。

暴力団を美化する漫画やアニメ、小説などもありますが、ヤクザは決して格好良いものではなく、善良な一般市民を痛めつけることがあることを知っておくのも良いかと思います。

表向きではフロント企業であることがわかりづらくても、上記の見分け方を知っていれば、ある程度は被害も防げるかと思います。

ネットで検索して調べてみれば、自分の住んでいる都道府県のフロント企業やヤクザの所在もわかります。
情報社会だからこそ、検索してみるのは有効だと思います。
逆に言うと、ネットで検索しても引っ掛からないような企業は、妖しいです。

フロント企業の見分け方の参考になりましたら、幸いです。