【山口組の組織図】六代目や神戸山口組、弘道会などヤクザ最新組織図まとめ

現在、六代目山口組から神戸山口組などに分裂するなど、ヤクザ社会の組織図が塗り変わっています。 そんなヤクザ社会組織図に大きな影響を与えた六代目山口組分裂騒動やそれに関わる弘道会の事情など、暴力団の最新組織図と経緯をまとめました。

【山口組の組織図】六代目や神戸山口組、弘道会などヤクザ最新組織図まとめのイメージ

目次

  1. 1揺らぐヤクザの組織図
  2. 2六代目山口組を中心に始まった組織図の変動
  3. 3四代目国粋会が六代目山口組入り
  4. 4弘道会寄りな人事による不満が噴出
  5. 5四代目 山健組を筆頭に六代目山口組から分裂
  6. 6山健組が六代目山口組を抜けた衝撃
  7. 7神戸山口組 組長に就任した四代目山健組 組長・井上邦雄
  8. 8六代目山口組と神戸山口組の小競り合い
  9. 9ヤクザ社会の組織図変動に六代目山口組も動く
  10. 10神戸山口組からさらに分列した任侠山口組
  11. 11最新の山口組の組織関係図
  12. 12山口組分裂をめぐるの最新の動き
  13. 13ますます混迷を極めるヤクザ社会

揺らぐヤクザの組織図

出典: https://www.madameriri.com

昭和後期から平成初期にかけてバブルの波に乗って一気に影響力を高め、血で血を洗う抗争を続けた暴力団を規制する法律「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(いわゆる暴対法)」が制定され、暴力団を名乗った時点で脅迫に当たるとするなど、暴力団にとっては苦しい時代が来ました。
そんな時代背景の中、しばらく暴力団の動きは鎮静化していましたが、ここ数年ヤクザ社会の組織図が大きく塗り変わるような動きが出始めました。

六代目山口組を中心に始まった組織図の変動

国内最大組織の六代目山口組 組長・司忍


山口組といえば、三代目山口組 組長・田岡一雄の時代より力をつけ、全国的に展開し最大規模を誇る暴力団です。
その六代目山口組 組長に就任した司忍は山口組系の組員としてヤクザ人生をスタートしています。
司忍は昔から質素な生活をしていると言われ、偉そうにすることもなくストイックな性格だそうです。
そんな司忍が率いた弘道会はかなりの武闘派として知られています。

司忍が率いた弘道会

出典: http://www.sankei.com

弘道会は元々名古屋に本部事務所を置く弘田組を源流としている組織で、かなりの武闘派暴力団として数々の抗争に参加してきました。
弘田組は四代目山口組から一和会が分裂した際に、組長である弘田武志が引退したことにより司忍へと引き注がれ弘道会と名前を改めます。
そして四代目山口組の人事では直参となり、やがて六代目山口組の組長に就任します。

四代目国粋会が六代目山口組入り

住吉会と稲川会と友好関係を結ぶ四代目国粋会 会長・工藤和義

出典: http://blog.livedoor.jp

国粋会は東京都に本部事務所を置く独立系の組織です。
歴史を辿ると昭和30年代に結成されており、長い間独立を保つ由緒ある組織といえます。
そんな国粋会の四代目に当たる工藤和義は、関東二大組織である住吉会及び稲川会と友好関係を結ぶなど、非常に有能な人物だそうです。
自分が四代目国粋会 会長に就任した直後、執行部に若手を多数登用する人事など、会長就任直後から辣腕をふるっていました。

「ヤクザの組織図を塗り替える」国粋会 会長・工藤和義の狙い

出典: https://www.madameriri.com


関東二大組織である住吉会及び稲川会と友好関係を結び、関東で確たる地盤を持っている四代目国粋会ですが、平成17年に六代目山口組 組長・司忍と盃を交わし、六代目山口組入りをします。
この時、四代目国粋会 会長である工藤和義は「ヤクザの組織図を塗り替える」と話していたそうです。

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そして六代目山口組の人事では直参の中でも幹部クラスである最高顧問となります。
元々、政治に長けていた人物ということからも、関東ヤクザと六代目山口組の関係をより強固にするなどの狙いがあったのかもしれません。
2007年に工藤和義は亡くなりますが、五代目会長の藤井英治の六代目山口組内の人事で、直参若頭補佐として幹部入りをしています。

弘道会寄りな人事による不満が噴出

六代目山口組に弘道会の体制を作った司忍


六代目山口組に就任した後、二代目弘道会 会長・高山清司を六代目山口組若頭に据える人事を通達し、新たな幹部ポストを作るなどにより初代弘道会の体制をそのまま六代目山口組内に作りました。
これにより弘道会寄りの人事だとして、六代目山口組内に不満がつのり、やがて六代目山口組分裂の噂が流れはじめます。

六代目山口組分裂の噂が出回りました。
六代目山口組の本部事務所を名古屋に移すという話が発端らしいというもの、警察筋では分裂はしないというもの、待機がかかっているらしいというもの、すでに新団体の名前は決まっているらしいというもの等々、かなり関係者が混乱する事態となっていました。
そして、実際に六代目山口組は分裂することになります。

四代目 山健組を筆頭に六代目山口組から分裂

ヤクザ社会の組織図が変わった分裂

出典: http://ironna.jp

六代目山口組分裂のニュースは全国に激震を走らせました。
それは、かつて一和会が山口組から分裂し、全国各所で血で血を洗う抗争を起こした歴史によるものです。
中心となったのは、六代目山口組直参幹部で若頭補佐を務めていた四代目山健組 組長・井上邦雄です。
弘道会よりな人事や幹部ポストの増設などにより脱退を決意したと言われています。

山健組が六代目山口組を抜けた衝撃

ヤクザの組織図が塗り変わる程の衝撃

出典: http://hisi-bunretu.blog.so-net.ne.jp

四代目山健組が六代目山口組を抜けたというのは、ヤクザ社会においてかなりの衝撃でした。
山健組の創始者である山本健一は、山口組の中でも最大の功労者と言える三代目山口組 組長・田岡一雄を長年ささえ、三代目山口組直参幹部である若頭を務めたほどです。
初代山健組 組長の山本健一は三代目山口組 組長の田岡一雄を崇拝しており、ガード中に眠気に襲われた際は太ももを針で刺して目を覚まさせたなどの逸話が残っています。
また、五代目山口組 組長・渡辺芳則を輩出したのも山健組です。
山口組の屋台骨を支える名門組織である山健組が脱退するということはヤクザの組織図が塗り変わるほどの事件でした。

神戸山口組 組長に就任した四代目山健組 組長・井上邦雄

名門である山健組が組長になり変わるヤクザの組織図

出典: http://www.akb48matomemory.com

四代目山健組 組長・井上邦雄を中心として脱退したグループは、神戸山口組を名乗り自分たちこそが山口組の本流であると主張します。
その大義名分として、「六代目山口組は山口組歴代の組長を冒涜した」として全国の暴力団組織に挨拶状を送ったそうです。
六代目山口組は名古屋に本部事務所を置く弘道会に侵食され本来の山口組ではない、神戸に本部事務所を置く山口組の本流は神戸山口組だ、と主張することで脱退したことを正当化すると同時に、暴力団組織や日本社会にアピールしようとの狙いがあったとされます。
神戸山口組の総本部事務所は淡路市内にありますが、神戸山口組を名乗っているためか、神戸市内にも連絡所として事務所を置き、本部機能を一部移すなどしました。

六代目山口組と神戸山口組の小競り合い

出典: http://www.dailymotion.com

六代目山口組から神戸山口組が分裂した際は、山一抗争とまではいかずともなんらかの抗争が始まるのではないかと言われていました。

出典: http://yakuza893.blog.jp


現時点では大きな抗争は起きていませんが、それぞれの系列組員による暴行事件や武器準備、直参幹部を大人数で取り囲むなどの小競り合いが起きています。

ヤクザ社会の組織図変動に六代目山口組も動く

組織図変動により名門の竹中組も復活

出典: https://ヤクザ.net

六代目山口組から、名門・山健組を中心に分裂した神戸山口組が生まれた結果、六代目山口組も自分たちが本流であるとアピールするために動きます。
その動きの一つとして、四代目山口組 組長・竹中正久を輩出した竹中組の復活です。
竹中組は四代目山口組 組長を輩出しただけでなく、山一抗争の際には一和会 会長・山本広邸に襲撃するなど、武闘派として山口組を支えてきました。
竹中組は山一抗争の和解に不満を抱き山口組を離脱し、本部事務所がある岡山で独立組織となっていましたが、組長も亡くなり消滅状態になっていました。
そこで、元々竹中組との縁が深く、山本広邸の襲撃で山口組に貢献し、六代目山口組直参幹部となっていた安東美樹が率いる二代目柴田会を二代目竹中組と名称変更させて復活させました。

二代目竹中組として竹中組を復活させる意味


神戸山口組は山健組という山口組において由緒がある組織を中心に結成されています。
それに対抗し、同じく山口組で由緒がある竹中組を復活させると同時に、直参幹部に登用することで山口組としての「血の濃さ」を内外にアピールすることが目的なのではないかと言われています。
実際、竹中組の復活は関係者の中で大きな話題となりました。

神戸山口組からさらに分列した任侠山口組

山健組 副組長を中心に分列

神戸山口組からさらに分裂し「任侠団体山口組」が設立されます。
その後「任侠山口組」と名前を変え、三代目山口組 組長・田岡一雄が掲げていた「侠道精神に則り国家社会の興隆に貢献」という綱領を掲げるだけでなく実践するとしており、こちらも本流を主張しています。
四代目山健組副組長だった織田絆誠が任侠山口組の組長となっており、神戸山口組からさらに分裂した団体です。
現在は任侠山口組 組長である織田絆誠の自宅が実質本部事務所となっているようです。

最新の山口組の組織関係図

出典: https://ヤクザ.net

山口組から分裂を繰り返し、複雑化した山口組関係の最新図です。
最新の状況からいうと、六代目山口組が元々の山口組の過半数の組員が所属しているようです。
最新といってもこちらは2016年時点なので、六代目山口組から任侠山口組へ移籍したもの、神戸山口組から六代目山口組へ移動したものなど、最新の組員数はまだまだ変動していそうです。

山口組分裂をめぐるの最新の動き

逮捕者が続出

出典: http://urashakai.blogspot.jp

最新の山口組をめぐる状況として、組事務所へのダンプカーの突入や、神戸山口組傘下の幹部が射殺されるなど、傘下の組では小競り合いが続いています。
最新の情報では逮捕者は2000名にも上るとのことです。

下部組織にとっては迷惑な話?

出典: https://www.madameriri.com

下部組織の組員にとって、この分裂騒動は迷惑な話なようです。
直系幹部の意向で分裂を繰り返し、事情がよくわからないまま昨日の友が明日の敵になるような状況もあり、下部組織の組員にとっては不満が募っている様子です。
また、現在はヤクザになる若い人も減っており、揉めれば揉めるほどどんどん状況が悪化していると言えます。
ある祭では六代目山口組、神戸山口組、任侠山口組のそれぞれが出店し揉め事が起きないよう工夫をしているという話もあるそうです。

ますます混迷を極めるヤクザ社会

出典: https://www.madameriri.com

山口組の分裂に加え、それぞれが友好団体への根回しをした結果、神戸より西は神戸山口組に親近感が湧き、東側は弘道会本部が名古屋にある影響か六代目山口組に親近感を持っており、東西対決の様相とも言われています。
分裂を繰り返し、最終的なはどうなっていくのか。
ますます混迷を極めるヤクザ社会ですが、庶民に飛び火しないことをただただ祈るばかりです。

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