2021年03月30日公開
2021年03月30日更新
公道も走れる「マイクロカー」が話題!50cc~125ccのミニカーTOP10
マイクロカーをご存じですか?マイクロカーは元々50ccの原動機付(原付)の4輪を持つミニカーのこと。しかしミニカーだとおもちゃのミニカーを連想してしまうため、マイクロカーと呼称されています。ここでは50ccから電動まで、TOP10のマイクロカーをご紹介します。
目次
- 1原付と同じ50ccクラスのミニカー「マイクロカー」とは?
- 2原付と同じ50ccクラスのミニカー「マイクロカー」キットカーとは?
- 3原付と同じ50ccクラスのミニカー「マイクロカー」電気自動車?
- 4原付と同じ50ccクラスのミニカー「マイクロカー」その他の種類
- 5原付と同じ50ccクラスのミニカー「マイクロカー」①光岡自動車 MC-1
- 6原付と同じ50ccクラスのミニカー「マイクロカー」②タケオカ自動車工芸 T-10G
- 7原付と同じ50ccクラスのミニカー「マイクロカー」③光岡自動車 K-3デラックス
- 8原付と同じ50ccクラスのミニカー「マイクロカー」④TAJIMA e-runnerミニスポーツ
- 9原付と同じ50ccクラスのミニカー「マイクロカー」⑤チョロQモータース キューノ
- 10原付と同じ50ccのミニカー「マイクロカー」⑥タジマ 超小型モビリティ プラットフォーム
- 11原付と同じ50ccのミニカー「マイクロカー」⑦トヨタ車体 コムス
- 12原付と同じ50ccのミニカー「マイクロカー」⑧DSファクトリー リトルフォース
- 13原付と同じ50ccのミニカー「マイクロカー」⑨ブレイズ ネクストクルーザー
- 14原付と同じ50ccのミニカー「マイクロカー」⑩光岡自動車 K-4
- 15マイクロカー(ミニカー)道路交通法(道交法)について
- 16日常にも便利なマイクロカー!
原付と同じ50ccクラスのミニカー「マイクロカー」とは?
ミニカーと呼ばれ、現在の呼称マイクロカーの誕生は、1982年に遡ります。光岡自動車が、まだBUBUという店舗名で展開していたころの話になりますが、光岡自動車はBUBUという名の当時、中古車販売業の先駆者で、中古の車を安く販売していました。
しかし、BUBU(現光岡自動車)の創設者である光岡進氏は、1979年の法人化に伴い、開発部を設置したことがことの始まりとなります。そして誕生したのが50ccエンジンを搭載したゼロハンカー「BUBUシャトル」でした。
BUBUシャトル50
イタリアの一人乗りカーの修理から、光岡進氏の「自分たちでも作れるのでは?」という発想から生まれた、50ccでありながらボディを持つ、公道走行可能な車。
出典: http://www.mitsuoka-motor.com
BUBU505-C
1985年に発表された、BUBU505-C。同年の道路交通法改正により、50ccであるマイクロカーを公道で運転するには、普通自動車運転免許が必要となります。これにより、マイクロカーの販売台数は激減してしまいます。
出典: https://ja.wikipedia.org
BUBUシャトルは、同じ富山県のタケオカ自動車工芸に開発を依頼し、BUBUシャトル50として販売が開始されます。BUBUシャトルは50ccのエンジンであることから、自動二輪・原付免許で運転が可能でした。
後の1985年には、BUBU505-Cが発表されることになります。そんなミニカー、いわゆるマイクロカーが、最近話題になっています。公道も走れるマイクロカー。そんなマイクロカーたちの種類とTOP10を、ご紹介していきます。
原付と同じ50ccクラスのミニカー「マイクロカー」キットカーとは?
光岡自動車 自作キットカー
マイクロカーには、自作キットカーなる物が存在していました。これは車を購入するというのとはちょっと違っており、部品の状態で購入します。画像の様に、実際の車がプラモデルのような部品状態の物を購入し、自分で組み立てることから、プラモデルのキットの様になっていたことで、自作キットカーと呼ばれました。自作の車に乗るという喜びが味わえることから、キットカーは大人気となりました。
出典: http://www.weblio.jp
原付と同じ50ccクラスのミニカー「マイクロカー」電気自動車?
タケオカ自動車工芸のEVマイクロカー
EVという通り、エンジンではなく電動モーターを搭載した一人乗りのEVマイクロカー。充電は自宅の100V電源仕様が可能となっています。バッテリーは12Vの物を4個搭載しています。メーカー発表では10Km走行でコスト5円ですから、ガソリン車と比較するとかなりのエコ仕様になっています。
出典: http://www.takeoka-m.co.jp
原付と同じ50ccクラスのミニカー「マイクロカー」その他の種類
現在ではマイクロカーも進化し、トラックタイプのものやジープタイプのもの、EV車など、種類も増えました。昔と違って公道では原付免許では乗れないものの、AT限定免許での運転は可能となっており、選択肢も広がっています。
出典: https://www.kurumaerabi.com
50ccだけではなく125ccや、一人乗りではなく2人乗りなど、進化を遂げていることも事実です。しかし、現在の道路交通法では50ccの原付クラスで一人乗りとなっていますので、125ccや二人乗りの場合は、道路交通法や届出の仕方を確認する必要があるようです。
原付と同じ50ccクラスのミニカー「マイクロカー」①光岡自動車 MC-1
出典: http://chukosha-now.jp
自作マイクロカーの先駆者ともいうべき存在の、光岡自動車の自作キットカーだったMC-1。50ccのエンジンを搭載したマイクロカーです。画像はオプションの帆が付いたタイプで、雨の日でもドライバーを守ってくれます。ちょっとそこまでというときなど、近間への移動には大活躍してくれること間違いなしです。
出典: http://chukosha-now.jp
全長・全幅・全高:1755mm×1080mm×1470mm
車両重量:160kg
乗車定員:1名
エンジン:原動機
排気量:50cc
最高出力:-
最大トルク:-
使用燃料:ガソリン
中古車価格:約38万~(中古車平均約59万円)
こちらは、光岡自動車のMC-1のマイクロカーの自作キットカーを組み立てた後の、走行試験動画です。たくさんのMC-1が走っていて、なんとなく面白かったのでご紹介しました。しかし50ccのマイクロカーでありながら、しっかりと走っている姿は何か感動的です。
原付と同じ50ccクラスのミニカー「マイクロカー」②タケオカ自動車工芸 T-10G
出典: http://www.takeoka-m.co.jp
マイクロカー誕生当時、光岡自動車がマイクロカーを開発し、制作を依頼したのがこのタケオカ自動車工芸でした。そのタケオカ自動車工芸のマイクロカーであるT-10Gは、50ccの原動機を搭載したマイクロカーです。原付代わりに手軽な近場へのお出かけには、大変便利な一台となっています。
出典: http://www.takeoka-m.co.jp
全長・全幅・全高:2240mm×1180mm×1440mm
車両重量:190kg
乗車定員:1名
エンジン:原動機(水冷4サイクル)
排気量:50cc
最高出力:4.2ps/8500rpm
最大トルク:0.40kg・m/6500rpm
使用燃料:ガソリン
新車販売価格:93万6360円
出典: http://www.takeoka-m.co.jp
メーターパネルは中央にスピードメーター、中央右に燃料計と非常にシンプルなもの。ストップランプにはLEDが採用されており、後続車からの視認性も良好です。アルミホイールも標準装備となっており、これまでのラインナップシリーズより、広くなった居住空間が特徴です。
原付と同じ50ccクラスのミニカー「マイクロカー」③光岡自動車 K-3デラックス
出典: http://www.enthuno-mori.com
クラシックなレーシーな雰囲気を持つ、光岡自動車のK-3デラックス。こちらも50ccのマイクロカーで、遊び心満点のデザインが特徴です。オープンタイプのボディを持っていることから、注目度は抜群!晴れた日に、一人でちょっとお出かけしたくなる気分になってしまいます。セカンドカーやサードカーとしては、もってこいの一台になっています。画像のK-3デラックスは、限定100台の販売でした。
出典: http://www.enthuno-mori.com
全長・全幅・全高:2500mm×1290mm×800mm
車両重量:180kg
乗車定員:1名
エンジン:空冷2サイクル
排気量:49cc
最高出力:-
最大トルク:-
新車時販売価格:自作キットカー 71万9000円~94万5000円
中古車価格:-
室内もレーシーな雰囲気を持つK-3。光岡自動車のK-3は、自作キットカーとしては最高価格となるマイクロカーでした。次の動画では、光岡自動車K-3のカタログを動画で紹介していますので、一度、ご覧いただきたいと思います。
原付と同じ50ccクラスのミニカー「マイクロカー」④TAJIMA e-runnerミニスポーツ
出典: http://www.tajima-motor.com
こちらは近代レースカーのようなデザインを持った、TAJIMAのe-runnerミニスポーツ。マイクロカーでありながら画像からも分かるとおり、サスペンションやブレーキディスクなど、マイクロカートは思えないほどの作り込みになっています。EV車のためエンジンは50ccや125ccではなく、電気モーターとなっています。
出典: http://www.tajima-motor.com
全長・全幅・全高:2490mm×1298mm×1090mm
車両重量:280kg
乗車定員:1名
エンジン:モーター
バッテリー:リチウムポリマー電池
価格:詳細なし
※一般向け新車販売は終了。事業向けはお問い合わせ。
なんとサイズ的にワンボックスカーをガレージ代わりに、というのも面白い発想。マイクロカーだからこそできるワンボックスの使い方です。最高速度は120km/hとなっているので、高速走行もできるマイクロカーですが、公道では法定速度は守っていただきたいと思います。
原付と同じ50ccクラスのミニカー「マイクロカー」⑤チョロQモータース キューノ
出典: http://chukosha-now.jp
チョロQといえばタカラ(現タカラトミー)が作ったゼンマイカーで、大人気となっていました。そして、タカラの子会社として誕生したのが、チョロQモーターズです。2002年に設立されたこの会社は、電気自動車業界へと進出し、アラコの電気自動車をベースに、人が乗れるチョロQを作ってしまいました。その姿は、まさに本物のミニカーチョロQ!
出典: http://chukosha-now.jp
全長・全幅・全高:2200mm×1100mm×1470mm
車両総重量:375kg
エンジン:モーター
バッテリー:密閉型鉛電池12V×6個
中古車価格:59万8000円(新車販売価格は129万円)
出典: http://chukosha-now.jp
なんとも愛らしい後ろ姿も、まさにチョロQ!現在、チョロQモーターズについての詳細は不明ですが、活動はしていないようです。しかし、この乗れるチョロQ、昔チョロQで遊んだ現在の大人たちであれば、公道で一度は乗ってみたいと思う、そんなマイクロカーではないでしょうか?999台限定なので、中古車を探すのは、困難かもしれません。
原付と同じ50ccのミニカー「マイクロカー」⑥タジマ 超小型モビリティ プラットフォーム
出典: http://www.tajima-motor.com
タジマ モーターコーポレーションの超小型モビリティ プラットフォーム。こちらは完全なEVマイクロカーとなっていますが、二人乗りになっています。二人乗りといっても横に並んで乗るのではなく、縦に二人が並んで乗るタイプになっています。
出典: http://www.tajima-motor.com
静岡県の磐田市と三重県の伊勢市では、公用車としてすでに採用されており、公道でも活躍しているマイクロカーです。但し、詳細が明らかにされていないことから、主要諸元・価格についての詳細は不明となっています。また、このマイクロカーの最大の特徴は、ボディにあります。
出典: http://www.tajima-motor.com
それは、使用目的によってボディを着せ替えできるということ。二人乗りになると使用できる幅も広がってくるので、使用目的によってボディを着せ替えれば、荷物の運搬用としてや、人を乗せるためなど、目的に沿ったボディ選びができるとう点にあります。
詳細は不明となっており、スペックや価格など、現在のところ不明な点も多々あります。それでも磐田市や伊勢市の様に、職務により公道でも使用されていることから、公道を走行することいに際にしてはすでに実証済みとなっています。
原付と同じ50ccのミニカー「マイクロカー」⑦トヨタ車体 コムス
出典: http://coms.toyotabody.jp
1945年当時のトヨタ自動車工業から独立発足した、トヨタ車体が製造販売するマイクロカーであるコムス。EVタイプの電気マイクロカーで、現在もトヨタディーラーで新車購入が可能なマイクロカーです。もちろん、公道での走行も可能な、便利なマイクロカーです。
出典: http://coms.toyotabody.jp
全長・全幅・全高:2395mm×1095mm×1500mm
車両重量:410kg
エンジン:モーター
バッテリー:6個
新車販売価格:82万800円(P・COM)
中古車価格:39万円~78万円
自作キットカーではありませんが、性能も中々のもの。フル充電6時間で、約6時間程度の走行が可能で、距離にすると約68kmを走ることができます。近距離圏内であれば十分な数値。走行動画も用意しましたので、コムスの走りをご覧ください。
原付と同じ50ccのミニカー「マイクロカー」⑧DSファクトリー リトルフォース
出典: https://www.ds-factory.net
これは、まさにミニカー型のジープ!いや、ミニジープです。といってもJEEP社のジープではありません。排気量は50ccのマイクロカーですが、画像で見るとその存在感は、ジープそのものです。ただマイクロカーだけに、ステアリングが大きく感じてしまいます。しかし、これだけ完成度が高いと、人気が高いというのもうなずけます。
出典: https://www.ds-factory.net
全長・全幅・全高:1850mm×950mm×830mm
車両重量:160kg
乗車定員:1名
エンジン:空冷4ストローク
排気量:48cc
新車販売価格:自作キットカー 25万2800円~
中古価格:新古完成品 27万8000円~
出典: https://www.ds-factory.net
どこから見てもジープにしか見えないこのデザインは、大人の遊び心をくすぐるのではないでしょうか?シートは二人乗りに見えますが、乗車定員は1名となっていますので、二人乗りではなく一人乗りのマイクロカーです。でもこのミニジープ、ウィンチや除雪版まで用意されている、実用性も高いミニカーなのです。
原付と同じ50ccのミニカー「マイクロカー」⑨ブレイズ ネクストクルーザー
出典: http://www.nextcruiser.jp
こちらもジープタイプのマイクロカー、ネクストクルーズ。何よりもカラーバリエーションが豊富というのが特徴になっています。カラーバリエーションは、全部で8色。意外にジープタイプのマイクロカーは人気が高く、自分好みのカラーを選べば、このミニジープで大人の遊び心も高まるのではないでしょうか?
出典: http://www.nextcruiser.jp
全長・全幅・全高:2100mm×1100mm×910mm
車両重量:150kg
乗車定員:1名
エンジン:空冷4ストローク
排気量:49cc
新車販売価格:39万8000円
中古価格:新古 39万8000円
こちらもジープタイプの50ccクラスの原付となりますので、公道での走行も可能です。また、公道でなければオフロードを楽しむことができるジープタイプのゴーカートのようなもので、軽トラックの荷台やワンボックスに積載して移動できるサイズとなっています。
原付と同じ50ccのミニカー「マイクロカー」⑩光岡自動車 K-4
出典: http://aucview.aucfan.com
光岡自動車のマイクロカーであるK-4は、光岡自動車の最後のマイクロカーで、自作キットカーとして販売されました。スマートなヨーロッパ風のクラシックレースカーの様なオープンスポーツのデザインは、まさに秀逸。しかし、このK-4を最後に、光岡自動車のマイクロカー造りは、終了してしまうことになります。
出典: http://aucview.aucfan.com
全長・全幅・全高:2490mm×1290mm×860mm
車両重量:181kg
乗車定員:1名
エンジン:空冷2サイクル
排気量:49cc
新車時価格:自作キットカー 75万6000円 完成品 89万2500円
中古車価格:-
コックピットもクラシックでシンプルなレーシーな雰囲気を持っています。K-4、よく見ると分かると思うのですが、シフトがボディ左の外側に付いているという、味のあるデザインも◎。次の動画では、K-4を外観から紹介しているので、見ていただきたいと思います。
マイクロカー(ミニカー)道路交通法(道交法)について
マイクロカーは50ccクラスの原付となりますので、以前は原付免許での運転が可能でしたが、現在の道交法では、普通自動車運転免許が必須となっています。AT限定免許での運転は可能であり、原付クラスでもヘルメットの着用は義務づけられていません。
原則乗車定員は1名となっており、二人乗りの場合は横ではなく縦一列に乗ることと定められています。道路交通法においてマイクロカー(ミニカー)の主要部分について記載しておきますので、マイクロカーに興味のある方は目を通してみてください。
ミニカーの道路交通法主要部分につて
○ミニカーの道路交通法
規定:「総排気量〇.〇五〇リットル以下又は定格出力〇.六〇キロワット以下の原動機を有する普通自動車」
大きさ:「長さ二.五メートル、幅一.三メートル、高さ二メートルを超えてはならない。」
法定速度:「60km/h」
保安基準:「第三章 原動機付自転車の保安基準」が適用
道路交通法でミニカーは原動機付自転車ではないので、ヘルメットの着用義務はありません。また、二段階右折の義務も該当しません。
ミニカーは同法上では原付であるため、自動車専用道路及び高速自動車国道を走行することはできません。
ミニカーは原付のため、車庫証明は必要ありません。
税金に関しても原付なので、原付と同様の税額となっています。ただし、定期的な整備は必要となります。また、原付であっても4輪車となるので、駐車違反には該当する車両となりますから、路上駐車に際しては、注意が必要です。
125ccや二人乗りについて
海外の規格であれば、125ccや横一列二人乗りもあるようですが、125ccや横一列二人乗りの規格が日本の道交法に適応するかどうかについては不明な点もあります。海外ものの125ccや二人乗りを購入する場合は、道交法について確認する必要があります。
特に125ccの場合、安全保安基準も50ccの原付とは変わってくるし、ボディサイズも変わってきます。125ccの場合、日本の公道走行をするための基準に該当しないため、許可申請等の通過の可否や手続き等の違いなど、必ず確認してから購入するようにして下さい。
日常にも便利なマイクロカー!
マイクロカーは、ちょっとしたお出かけなどには、非常に便利なものになることは間違いありません。そして、遊ぶ車としてマイクロカーは、最高のものになることも間違いありません。一台持っていれば、お出かけにも遊びにも、重宝しそうです。
出典: http://www.design911.co.uk
但し、光岡自動車のマイクロカーなど、中古車を探すのは台数の少なさから、困難になってきています。そんな中、125ccや二人乗りも出てくれば、マイクロカーの幅も広がってきます。今後のマイクロカーの進化にも期待したいと思います。