理系に人気の職業おすすめ10選!就職活動の進め方のポイントも紹介!
理系の学部は研究や課題も多く、思うように就活の対策ができないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、理系におすすめの職業を10選紹介します。文系との違いを明確にした職業の探し方や就活の進め方についても併せて紹介するので、興味のある方は必見です。
理系に人気の職業が知りたい!
人間活動の研究をする文系と反対に自然界を研究する理系は、どのような職業に就くことができるかご存知ですか。実は、理系は専門分野が明確なので文系に比べると職業を選択しやすいといったメリットがあります。ただし、理系の専門分野が明確であるがために職業が限定されてしまうこともありますが、専門性の基礎知識を習得していることから就活に強いという特徴もあるのです。
そんな理系に人気の職業は一体何なのでしょうか。そこで今回は、理系におすすめの職業を10選紹介します。また、理系の就活の進め方をステップ別に解説するので、理系の職業に関して興味のある方は是非参考にしてみてくださいね。
理系に人気の職業10選!
①薬剤師
医師が出す処方箋から患者に薬を処方し、正しい用法用量を指導する薬剤師は、高収入で安定しているため理系から人気の高い職業です。厚生労働省によると、平成29年の平均年収は男性が575万円ほどで女性が526万円ほどとなっており、男女間でも大差がない職業としても認知度があります。住んでいる地域や年齢によって収入に変動はありますが、患者だけでなく医師や医療機関を仲介する役割があるため、人のためになる魅力的な職業の1つです。
②システムエンジニア
システムエンジニアとは、企業等のシステム開発に携わる専門性のある職業です。新しい技術を習得したりシステムを完成させたり、こうした達成感にやりがいを感じられることでしょう。システムエンジニアの平均年収はおよそ550万円ほどと高収入で、年齢とともに年収もアップしていきます。男性に比べると女性の平均年収は100万円ほど下がるため、理系の男性に人気の職業です。
③医師・看護師
医師や看護師は医療に関した専門性のある知識が必要となる職業です。そのため、最先端の医療知識も常に視野に入れておかなければなりません。医師の平均年収は1,200万円以上と、サラリーマンの3倍ほどもあるのでかなりの高収入ですね。また、病院勤務の看護師の平均年収は500万円前後と、こちらも高収入です。命を救う職業は非常にやりがいがあり、社会的にも必要とされる職業のため、理系から人気の職業となっています。
④研究職
研究職には基礎研究や応用研究があり、これらの結果を利用した開発研究もあります。各分野の専門性が問われ、即戦力が期待されることから、理系から研究職に就職するときは修士課程修了以上の成績を必要とする企業も少なくありません。分析した研究データを論文にまとめることはもちろん、語学力を身につける等のスキルアップがポイントです。
⑤MR(医薬情報担当者)
MRとは、Medical Representativeの略で、医薬情報担当者という職業を指します。製薬会社において、医療現場に自社の医薬品の情報を提供しています。また、安全性や有効性を知るために市販後調査を行ったり、医療従事者からの疑問に対応する等、専門性の強い職業です。理系におすすめの職業ではありますが、現状は文系出身者が半数を占めています。平均年収は650万円ほどと高収入で、外資系の医薬品メーカーになると年収1,000万円を超えるほどの高収入を得ることも可能です。
⑥臨床開発モニター
臨床開発モニターとは、製薬会社が行っている治験が適正に実施されているかどうか確認する職業です。治験を実施する医師や医療機関、被験者の調査や治験中の監視、治験結果の連絡といった一連の流れに携わります。医薬品に関する専門性が問われることから、理系におすすめの職業ですよ。平均年収は400万円前後と他の専門職業に比べると低く感じますが、能力次第で高収入を得ることができるため、理系の人に向いている非常にやりがいのある職業です。
⑦メディカルライター
メディカルライターとは、医療機器や医薬品を作る計画から承認までの書類を作成する職業です。ミスなくスピーディーに書類を作成できる能力が必要となり、さらに英語で書かれた医療関連の専門用語を適切に訳すという専門性の強い職業なのです。専門的な知識はあるが翻訳やライティング経験が少なかったり、またはその逆だったり、理系も文系も関係なくスタートを切れる職業でもあります。
⑧金融機関
アクチュアリーやアナリストと呼ばれる金融専門職は、理系の知識が活かせるおすすめの職業です。様々な資格を取得しなければならないため、1人前になるには道のりが非常に長いです。しかし、市場価値も高く転勤もほとんどない職業でもあります。ただし、採用人数が少なかったり、この職種を携えている企業自体が少なかったりすることから理系出身者でも狭き門といわれる職業です。
⑨ゼネコン
ゼネコンとはGeneral Contractor(ゼネラル・コントラクター)の略で、総合建設業者ともいわれる職業です。すべての業者をまとめながら工事を進めていくため、建設業界には必要不可欠な存在となります。高収入を得られる企業はスーパーゼネコンと呼ばれていて、平均年収は900万円を超える職業にもなります。スーパーゼネコンに入社するためには学歴が必要となることが多いため、理系の土木学科を専攻している人におすすめの職業です。
⑩教師
専攻している理系の学部によっては、それぞれの専門分野の教員免許を取得することもできます。そのため、教師という職業を選択する理系学生も少なくありません。子供を預かるので責任重大な職業ではありますが、生徒の成長を間近で見られることに達成感を感じられることでしょう。近年は理系離れしている生徒も多いため、自分の授業で興味・関心を持たせられることができればやりがいも感じられる職業ですよ。
理系の就職活動の進め方は?【ステップ別】に紹介!
まずは文系の学生との違いを把握しよう
理系と文系の違いは文系脳・理系脳と思われがちですが、主に重点的に学ぶ分野によって分けられます。大まかに分けると、高校の文系は「国語」と「社会」を中心に、理系は「数学」と「理科」を中心に学びます。「英語」は文系も理系も共通です。一方大学の文系は「法学部」「経済学部」「文学・人物学」「教育学部」「外国語学部」等を中心に学びます。理系は「理学部」「理工学部」「医学部」「薬学部」「農学部」等を中心に学びます。ただし、近頃は文系も理系も合わさった学部もあります。
【ステップ①】自己分析
理系の就活の進め方ですが、まずは自己分析をしなければなりません。理系の就活準備開始時期には早すぎることはありません。理系学生が本格的に就活を始める半年以上前から対策をとるのがおすすめです。また、一部の人気企業に絞った戦略観のない就活ではなく、自分自身の特質をしっかりと見極めて適当な職業への就職を実現させましょう。自己分析は時間がかかることがほとんどなので、学部生は3年生の夏休み、院生は入学と同時に就活を進めることをおすすめします。
【ステップ②】専門分野の整理
理系は自己分析にプラスして、自分が今どの分野を専門的に研究しているのかを就きたい職業の面接で説明できるようにしておかなければなりません。そのためには専門分野の整理をしておくこともポイントです。専攻している理系で勉強・研究していることの説明はもちろん、その学習を通して得られる成果や応用、さらにユニークさを加えられるのが望ましいでしょう。研究の途中で成果が出ていないという状況でも問題はなく、どんな取り組みをしているのかや何を目標として研究を進めているのかを就きたい職業の面接で説明できるようにしておくのがポイントです。
【ステップ③】学生生活と課外活動
理系の学生は他の学部と比べて学業に割く時間が非常に大きいです。アルバイト等の課外活動をしない人も珍しくありません。就活では課外活動についても触れられることもありますが、学生生活にどれだけ専念したかをアピールすることが理系学生の就活の成果となります。いずれにせよ、就活対策としてただ課外活動をしただけではアピールにはつながりません。学生生活も課外活動もどのように関わって貢献したのかを就きたい職業の面接で説明できるかがポイントです。
【ステップ④】企業研究・企業探し
自己分析、専門分野の整理、学生生活と課外活動をまとめることができたら、いよいよ就きたい職業の企業研究・企業探しを開始します。職業や企業探しの進め方のポイントは、知名度だけにとらわれないことです。全国には様々な企業が存在していますが、テレビやCM等で見かけた知名度のある企業だけを志望していては就活に苦戦し、最悪のケースも考えられます。人気や知名度だけでなく、理系で専攻した学部の知識を活かせる企業を研究するのも就活の進め方のポイントです。
理系の就職活動のポイントは?3つ紹介!
①インターンシップに参加する
理系や文系に限らず、インターンシップに参加することは有意義な就活の進め方です。向いていないと思っていた職業が魅力的に感じたり、これしかないと思っていた職業が不得意だと感じたり、実際に経験するからこそ得られる貴重な時間です。
②専門分野にとらわれ過ぎない
専門性の強い理系は就職できる職業を決めやすいと冒頭で紹介しましたが、専攻分野外就職をすることも可能です。今現在勉強・学習している理系の分野をそのまま仕事につなぐことができるのが専攻分野就職ですが、文系の学生が多く活躍する業界に志向することもできます。ただし、専攻分野外就職する理由は明確にしておかなければなりません。
③学校推薦を狙う
理系は就職するのが有利だと聞いたことはありませんか。どのような理由からそういわれているのかは定かではありませんが、実際理系の就活には推薦制度があります。自分が所属している研究室や学部学科に企業が直接推薦者を求める制度なので、自由応募と呼ばれる一般的な応募に比べると採用率が高いことも理系が就職に有利な理由でしょう。
理系の強みを知って、就職を勝ち抜こう!
専門分野が明確な理系は、就職する職業の選択がしやすいといった特徴があります。勉強や研究の時間に多くを取られるために就活準備が思うように進まないと悩む方もいるかもしれませんが、「早すぎる」と感じる時期から就活を進めてみましょう。興味のある職業に就職したいのならインターンシップに参加すること、専門分野にとらわれすぎないこと、学校推薦を狙うことも視野に入れて、就職を勝ち抜きましょう。