ナイトキャップの作り方を生地別に解説!美髪効果を高めるかぶり方は?
今話題のナイトキャップは自分で作ることができます。ナイトキャップに向いている生地や、その生地別の作り方など解説していきます。作り方だけでなくナイトキャップを効果的に使うためのかぶり方や、手作りしなくてもできる代用品のアイデアもご紹介します。
目次
話題のナイトキャップが簡単に作れる!
今、話題になっているナイトキャップは渡辺直美さんが使っていることから人気に火が付きました。いろいろなショップで手に入れることができますが、実は手作りでも簡単にナイトキャップを作ることがでます。今回はナイトキャップの作り方などをご紹介していきます。
ナイトキャップとは?
ナイトキャップとは、名前の通り夜寝る時にかぶるキャップです。昔はシラミ防止や寒さを防ぐことを目的として使われてきました。現在では寝ているときに乱れてしまう髪の毛をまとめておく目的で利用されています。
ナイトキャップの5つの効果!
ナイトキャップには髪の毛に嬉しい効果がたくさんあります。話題になっているのでご存知の方も多いかもしれませんが、改めてその効果を見ていきましょう。ナイトキャップの効果を5つご紹介します。
①寝癖防止
ナイトキャップをかぶることで髪の毛に変な癖がついてしまうと思っている人も多いですが、実はその逆です。ナイトキャップをきちんとかぶって寝れば寝癖を防ぐことができます。
②ダメージ防止
寝返りを打つことで髪に摩擦が発生します。この摩擦が枝毛や抜け毛などの原因になることもあります。しかしナイトキャップをすれば、摩擦から髪を守りダメージを軽減してくれます。
③美髪効果
寝ている時は摩擦などだけでなく、乾燥や湿気などにも無防備な状態です。ナイトキャップはこういった様々な刺激から髪の毛や頭皮を守ってくれますので高い美髪効果が期待できます。
④安眠効果
ナイトキャップをかぶることで吸汗や防寒の効果があります。夏は頭皮の汗を吸い取ってくれますし、冬は暖かさを感じることができるため睡眠時間がグッと快適になります。髪の毛が包まれている安心感も安眠に繋がります。
⑤寝具の汚れ防止
ナイトキャップには先ほどご紹介したように抜け毛防止の効果があります。そのため、寝具に抜け毛が付つきにくいです。また寝汗も吸収し、発散してくれますので、枕の汗汚れも防いでくれます。
ナイトキャップにおすすめの生地3選!
ナイトキャップを作るにあたり、気になるのは生地ですよね。どういった生地を選べば良いのかおすすめの生地とその特徴をご紹介します。せっかく作るなら自分の悩みに合ったナイトキャップを作りましょう。
①シルク生地
シルクの生地は美髪効果が高いです。髪の毛の乾燥や傷みが気になっている方はシルク生地がおすすめです。シルク生地のデメリットはやや価格が高価であることと、お手入れがやや面倒であることが挙げられます。
②コットン生地
コットン生地は通気性に優れます。シルクに比べると美髪効果は劣りますが、低価格でお手入れもしやすいのでナイトキャップ作りに気軽に使えます。ブロードやシーチングなど薄手のものがおすすめです。
③パイル生地
パイルの生地は扱いやすいため、作り方も簡単です。また、ご家庭内でも手に入りやすいため、あまりお金をかけずに作ることができます。パイル生地は吸汗性に優れますが、美髪効果はシルクやコットンほどは期待できません。
古着をリメイクしても!
古着の中で使えそうなものがあればナイトキャップ作りに利用することもできます。Tシャツやスカートなど何でも構いませんが、必ず服の洗濯表示を見て素材を確認して下さい。通気性が良い素材でなるべく薄手の物を利用しましょう。
ナイトキャップの形は主にこの2種!
ナイトキャップには主に2つのタイプの形があります。ナイトキャップを作り始める前に、まずどちらの形にするか決めておきましょう。ではナイトキャップの2つの形について見ていきましょう。
①丸形
ナイトキャップは一般的にこちらの丸形タイプが多いです。一見作り方が難しそうですが、型紙があれば比較的簡単に作ることができます。型紙もコンパスやお皿があれば自分で作ることが可能です。直径55cm程度の円を紙に1つ書けば型紙の完成になります。同程度のお皿があればそちらを利用しても良いです。
②三角
数は少ないですがナイトキャップには三角タイプのものもあります。三角タイプのナイトキャップが作りたい場合は、ハンドタオルを利用すれば型紙は不要です。素材をタオル意外にしたい場合はハンドタオルの大きさを測り同様の大きさの型紙を書いたり、ハンドタオルそのものを型紙代わりにするなどの方法があります。
生地別のナイトキャップの作り方①シルク生地
ではナイトキャップの作り方をご紹介していきます。生地によって癖がありますので、生地別に作り方を見ていきましょう。まずは最も美髪効果の高いシルク生地でのナイトキャップの作り方です。
用意するもの
用意するものは以下の通りです。
・型紙 (先ほどご紹介した作り方で作った丸形の型紙を利用します) ・重り ・布 ・ゴム ・ハサミ ・安全ピン ・生地の色に合た色の糸 |
安全ピンはゴムを通す際に利用します。ゴム通しでも代用可能ですが、カーブがあり通しにくいため短めのものを使ってください。
作り方手順
ではシルク生地でのナイトキャップの作り方です。次の手順で行っていきましょう。
【ナイトキャップの作り方】 ①シルクの生地を半分に折る。 ②型紙をあて重しを乗せてから型紙通りに円を書き裁断する。 (半分に折った状態で切ると同じサイズの布が2つ取れる。) ③裁断した布のうち1つに端から約5cmほど内側に線をひき、円を書いていく。 (このとき生地の表側に書く。) ④生地2つを中表に合わせて端を縫っていく。返し口に5cm程度残しておく。 ⑤返し口から生地をひっくり返す。 ⑥③で書いた円を縫っていく。この時もゴムの通し口に4cm程度残しておく。 ⑦更に1cm程度内側をぐるりと縫う。 ⑧ゴムに安全ピンをつけゴムを通していく。 (返し口からゴムの通し口へ通す。) ⑨ゴムの端と端を縫い合わせる。 ⑩返し口を縫い閉じる。 |
作り方のポイント
シルク生地の作り方のポイントは滑りやすい素材のため、いつも以上に丁寧な作り方をすることです。滑りやすいので型紙を当てる時は必ず重しを乗せます。この作り方はコットン生地やパイル生地でも応用が可能です。レースなどを付けて可愛く仕上げたい方は次のコットン生地での作り方を参考にしてみて下さい。
生地別のナイトキャップの作り方②コットン生地
では続いてコットン生地でのナイトキャップの作り方をご紹介します。シルク生地での作り方はシンプルなものをご紹介しました。コットン生地の方ではレースを付けた可愛らしいナイトキャップに挑戦してみましょう。他の生地でもこの作り方で問題ありません。
用意するもの
用意するものは以下の通りになります。シルク生地での作り方のときとさほど違いはありませんが、こちらではバイアステープやレースを使いしっかりめに作っていきます。
・型紙(下の作り方で紹介する動画で作ることも可能) ・布 ・ハサミ ・安全テープ ・ゴム ・バイアステープ ・レース ・安全ピン ・布の色に合った色の糸 |
作り方手順
ではコットン生地でのナイトキャップの作り方を簡単にご紹介します。
【ナイトキャップの作り方】 ①生地に型紙に合わせて裁断する。 ②端がほつれないようにほつれ止めを施す。 ③布の表側に裏にしたレースを重ねて縫う。 (縫い始めは端を斜めに折り縫っていく。縫い終わりは折った所を過ぎた所で同じように折り縫い終る) ④端を裏に折り返し、5~8mm程度の位置で縫い合わせる。 ⑤生地の裏側にゴムを通す位置に印をつける。 ⑥印の所にバイアステープの外側の端を合わせて待針で固定する。 ⑦ゴムの通し口を残しバイアステープと縫い合わせる。 ⑧安全ピンを付けたゴムを通してく。 ⑨ゴムの両端を縫い合わせる。 |
下の動画の作り方は若干異なりますが、そちらも参考にしてみて下さい。型紙の作り方もあります。
作り方のポイント
コットン生地の作り方では重りを省きましたが、生地が柔らかいものや薄い場合は重りを使って裁断を行ってください。シルク生地に比べればコットン生地は扱いやすいので作り方もそう難しくはありません。ご紹介した作り方は1枚の生地を利用していますが、内側もしっかりさせたい場合は最初の段階で同じ生地を作り2つを縫い合わせてから同様に作っていきます。
生地別のナイトキャップの作り方③パイル生地
最後はパイル生地でのナイトキャップの作り方です。シルクとコットンでは丸形のナイトキャップの作り方をご紹介しましたが、パイル生地では三角タイプのナイトキャップの作り方をご紹介します。
用意するもの
パイル生地で作る際に用意するものは以下の通りです。先にご紹介した2つの作り方より格段に準備するものが少ないので簡単に用意が整います。
・フェイスタオルまたはスポーツタオル ・ハサミ ・安全ピンかゴム通し ・布の色に合った色の糸 |
作り方手順
ではパイル生地でのナイトキャップの作り方をご紹介します。簡単に出来上がるので気軽にチャレンジしてみましょう。
【ナイトキャップの作り方】 ①タオルを表を内側にして半分に折る。 (折った部分の「わ」になっている方が三角の分部になる。) ②三角の角度を好みで決め、印を書いておく。 ③タオルの横端と三角の分部を縫っていく。 (この時下側にゴムを通すところを3cm程度空けておく) ④余分な部分を切る。 ⑤切った部分の端にほつれ止めを施す。 ⑥三角になっていない方の縫い代を開いて縫い合わせる (省略可能。やっておくとゴムが通しやすくなる) ⑦三角になっていない方の下側を表から裏に4cm程度折る ⑧1.3cmと3cm程度の位置をぐるりと縫い合わせる。 ⑨ゴムを通し、端と端を縫い合わせる。 |
作り方のポイント
タオルを使用するため、かなり扱いやすく初心者向きの作り方です。滑りにくいので待針などでしっかり固定しなくても簡単に作ることができます。もちろんこの作り方も他の生地での応用が可能です。三角タイプのナイトキャップはパイル生地を使えばお風呂上りに巻くタオルの代用にもなります。
ナイトキャップで美髪効果を高めるかぶり方の4つのコツ!
ナイトキャップを作ったら、早速使って美髪効果を確かめてみたいですよね。でもその前に、美髪効果を高めるかぶり方を覚えておきましょう。かぶり方を間違えるとせっかくの美髪効果が得られません。
①ブラッシングをする
髪の毛がボサボサの状態でナイトキャップをかぶっても意味がないどころか、翌朝にはボサボサの癖が付いた状態になってしまいます。ナイトキャップをかぶる前はしっかりと髪の毛をブラッシングして整えておきましょう。
②ヘアケア剤を塗る
お風呂上りにサッとヘアケア剤を塗ってからヘアキャップをすると、より美髪効果が期待できます。布団や枕にケア剤が移る心配もありませんのでその効果が薄まることもありません。
③髪全体をすっぽり収める
ナイトキャップをかぶるときは必ず髪の毛をすっぽりと中に納めます。中途半端に髪が出ていると変な寝癖が付いてしまいます。髪が長い方は長めの三角型のナイトキャップがおすすめです。
④ロングヘアのかぶり方のコツ
ロングヘアの方は、まず髪の毛全体を後ろで結ぶように片手でひとまとめにします。毛先が内巻きのような巻き方になるようにまとめたら、ナイトキャップの中に入れ込みます。難しい場合は一度簡単にナイトキャップをかぶってから行っても大丈夫です。もし、普段のスタイリングで巻き髪にしている方はナイトキャップをかぶる前にいつもの巻き方で髪の毛をセットしておくのもおすすめです。
【番外編】作る時間がない人におすすめ!ナイトキャップの代用アイデア3選!
ナイトキャップを作る時間がない方には代用品を使ったアイデアもあります。家にあるものやお店で簡単に手に入る代用品を、ナイトキャップ代わりに頭に巻くだけなのでとても手軽です。代用品ごとに巻き方もご説明します。
①スカーフ・バンダナ
大きめのスカーフやバンダナであれば代用品として使うことができます。特にスカーフはシルク素材のものも多いのでナイトキャップの代用にピッタリです。家に使っていないスカーフやバンダナがないか探してみましょう。家になかったとしてもスカーフとバンダナは100均で売っていますので簡単に手に入りますよ。ではスカーフやバンダナの巻き方をご紹介します。
【スカーフ・バンダナの巻き方】 ①スカーフ・バンダナを三角に折り、底辺を額に当てる ②額に当てたスカーフ・バンダナの両端を持ち、頭全体を包み込むようにして後頭部で1回結ぶ。 ③スカーフ・バンダナの三角の頂点を後頭部で結んだ内側に入れ込む。 ④もう一度スカーフ・バンダナの両端を結ぶ |
②手ぬぐい・タオル
ナイトキャップの代用として手ぬぐいやタオルも利用できます。手ぬぐいやタオルはご家庭で余っていたり使っていないものも多いので探してみて下さい。手ぬぐいはコットン生地のものも多いのでナイトキャップにも向いています。手ぬぐいも100均で売ってるので、ない場合も簡単に入手が可能です。では手ぬぐいやタオルの巻き方をご紹介します。
【手ぬぐい・タオルの巻き方】 ①手ぬぐい・タオルを横に持ち、真ん中辺りを額に当てる。 ②手ぬぐい・タオルの片側の端を後ろのほうへクルクルと巻いていく。 ③巻いた方の手ぬぐい・タオルを持ったまま反対側も包み込むように後ろへ持ってくる。 ④手に持っていた手ぬぐい・タオルの巻き終わりと反対側の端を後頭部で結ぶ |
③腹巻・ネックウォーマー
最も簡単にナイトキャップの代用品として使えるのは腹巻やネックウォーマーです。巻き方はとても簡単ですが、こちらもざっくりと説明をしていきます。注意点としては髪の毛が出てしまう場合は中に入れ込むなど巻き方に対策が必要なことです。下の巻き方の説明の様にゴムで結ぶ場合は、髪を巻き込まないことと髪の毛の先端が内巻きになるように入れ込むようにして下さい。
【腹巻・ネックウォーマーの巻き方】 ①腹巻・ネックウォーマーの頭にフィットする方を額側にする。 ②髪の毛がスッポリとはいる様に腹巻・ネックウォーマーをかぶる。 ③髪の毛が長くて出てしまう人は先端をゴムなどで結んでおく。 |
手作りナイトキャップでサラツヤな美髪を維持しよう!
手作りのナイトキャップの作り方や代用品のアイデアなどをご紹介いたしました。ナイトキャップは意外と簡単な作り方で用意することができます。特にパイル生地の作り方はとても簡単なので、裁縫初心者の方でも作りやすいです。ぜひ今回の作り方を参考に手作りして、ナイトキャップで美髪を手に入れましょう。