上棟式での挨拶の仕方や例文!乾杯の掛け声も!【施主・施工者】

家の新築の時に行うのが上棟式です。上棟式の際は、施主が挨拶をする機会が必ずあります。挨拶にはある程度の流れが存在し、それを守る事で上手な挨拶をする事ができます。上棟式に関する事について紹介する記事です。これから上棟式を迎える人は、ぜひご覧下さい。

上棟式での挨拶の仕方や例文!乾杯の掛け声も!【施主・施工者】のイメージ

目次

  1. 1上棟式での挨拶の仕方やマナーは?
  2. 2まず「上棟式」とは
  3. 3上棟式の前に!ご近所への挨拶まわりの仕方
  4. 4上棟式の流れと挨拶のポイント【施主・施工者】
  5. 5上棟式での施工主・施工者の挨拶の例文3選!
  6. 6上棟式の挨拶に使える乾杯の言葉や掛け声3選!
  7. 7上棟式挨拶時のご祝儀袋や熨斗(のし)のマナー
  8. 8上棟式挨拶時の「餅まき」の風習とマナー
  9. 9上棟式の挨拶は「略式」もある?
  10. 10上棟式の挨拶はマナーを踏まえて気持ちよく!

上棟式での挨拶の仕方やマナーは?

夢にまで見たマイホームを建てる時に行う上棟式。その上棟式には、必ず施主の挨拶があります。マイホームの建築は一生に一度という人が多いので、上棟式を何度も経験されるベテランの人はほとんどいないでしょう。

上棟式ではどのような流れで挨拶をしたら良いのか、乾杯の掛け声はどうしたら良いのか、上棟式ではどのようなマナーが存在するのか、分からない事だらけですよね。今回は、上棟式に関するあれこれについて紹介していきます。これから上棟式を行う人の参考になれば幸いです。

勉強

まず「上棟式」とは

上棟式を経験した事のない人にとって、上棟式と言われてもいまいちピンと来ないと思います。まずは上棟式について知っていきましょう。上棟とは、家の骨組みの最上部である棟木(むなぎ)を上げる事です。つまり、家の骨組み部分が完成する事を上棟と呼びます。棟上(むねあげ)や建前(たてまえ)とも呼ばれる事もあります。

日本は雨が多い気候のため、骨組みを組み上げるのに時間をかけてしまうと、柱などが雨に晒されてしまいます。そのため、1日で上棟させ、屋根まで組み上げるのが慣例となっています。現代はクレーンなどの重機で効率的に工事を行えますが、昔は重機など存在しませんでした。柱を雨に晒さないためにも1日で手作業で上棟をさせなければならず、非常に大変な作業となっていたようです。

そこで上棟にあたって、施主が幹事となり職人さんや近所の人達を集め、労いの意味も込めて上棟式というお祝いを行うようになったのが、上棟式のはじまりです。上棟に関わった人達への感謝の気持ちを込めて、施主がご祝儀やご馳走を振舞います。

上棟

上棟式の前に!ご近所への挨拶まわりの仕方

上棟式の挨拶とは、大きく分けて2つあります。ここで紹介するのは、1つ目の「ご近所への挨拶まわり」です。都会になればなるほどご近所付き合いは希薄になってしまうため行う事も少ないかもしれません。しかし、ご近所付き合いを重要視する田舎などでは、ご近所への挨拶まわりが非常に大切です。ご近所への挨拶まわりについて紹介していきます。

近所

挨拶まわりのタイミング

上棟式の前に行う挨拶まわりは、「上棟式を行うので、いらして下さい」の意味を込めての挨拶まわりとなります。上棟式の1週間前くらいを目安に挨拶まわりをしましょう。しかしマナー的な点で言えば、工事着工前にも挨拶をしておく事が大切です。いきなり工事が始まったら驚いてしまいますよね。必ず工事着工前にも挨拶まわりは行いましょう。ちなみに工事着工前の挨拶まわりは必ず行うべきですが、上棟式のお誘いの挨拶まわりは無理にする必要はありません。

挨拶まわりの言葉

上棟式の前の挨拶まわりの言葉は、シンプルな内容で大丈夫です。例えば「△月×日に上棟式を行います」というような内容をご近所の人に伝えるだけでも、挨拶まわりとして成立します。おめでたい行事なので、近所付き合いが大切な田舎などでは、多くのご近所さんが集まる場合もあります。

言葉

挨拶まわりに持っていくもの

挨拶をするにあたり、ちょっとした物を持っていくのがマナーとなります。洗剤やタオルなど、使い勝手の良い日用品が無難である上に、喜ばれる品物となっています。1件当たり500円~1,000円が相場で、工事前の挨拶まわりの際に持っていくのが良いと思います。

上棟式の際の挨拶まわりに関しては、顔見せや上棟式の案内程度の軽い挨拶で大丈夫です。工事前の挨拶は施主と施工者などで挨拶に伺い、上棟式前の挨拶の時に家族で伺う事が一般的です。

タオル

上棟式の流れと挨拶のポイント【施主・施工者】

ご近所への挨拶が済んだら、いよいよ上棟式当日を迎えます。上棟式当日に戸惑わないためにも、上棟式の流れや挨拶のポイントについて確認していきましょう。

①施工主の自己紹介

上棟式の挨拶の流れとしては、まずは施主の自己紹介から始めます。例えば電話をかけた時に自分の名前を名乗るような、最初の言葉となります。あまり堅苦しい事を言わなくても大丈夫です。

挨拶

②お礼

自己紹介が済んだ後は、無事に上棟を迎えられた事に対して、関係者の方々にお礼の言葉を述べます。難しい言葉を使う必要はなく、上棟を迎えられた事への感謝の気持ちをシンプルに伝えれば大丈夫です。

③家に住む家族の紹介

この家にどんな人が住むのかを、職人さん達に知ってもらうために、家族の紹介を行います。ご近所の方々を呼ぶ場合は、今後長いお付き合いとなるので、家族のことを知ってもらうためにもしっかりと紹介しましょう。ただ、この後も流れはたくさんありますので、簡潔に済ませる事が大切です。

家族

④工事の無事と安全第一のお願い

無事に上棟まで済ませても、まだまだ工事は続きます。勿論職人さん達も安全第一で作業はしていますが、今後の工事でも、事故や怪我が無いようにお願いしましょう。

ヘルメット

⑤締めのことば

安全第一のお願いを済ませたら、挨拶の流れは終了となります。「本日はありがとうございました」簡潔な言葉で済ませるのも良いですが、初めての事なので失礼がなかったかどうかを伝えるのも良いかもしれません。

上棟式での施工主・施工者の挨拶の例文3選!

上棟式の挨拶の流れについて紹介しましたが、そうは言っても中々良い挨拶の仕方は浮かばないかもしれません。例文として3つ紹介しますので、この例文を参考に、自分なりの挨拶の仕方を考えてみて下さい。

辞書

上棟式の挨拶例文①

本日はお忙しい中、お集まり頂きまして、誠にありがとうございます。施主の○○です。
無事上棟を迎えられました。工務店の皆様にこの場をお借りして、感謝を申し上げます。
この家には、私と妻と、子供二人で住む事になります。
完成が非常に待ち遠しいですが、最後まで誰もお怪我をされぬよう、安全第一でお願いいたします。
簡潔ではございますが、施主の挨拶とさせて頂きます。


前項で紹介した、上棟式の挨拶の流れを踏まえた例文となります。

上棟式の挨拶例文②

本日は無事に上棟を済ませる運びとなりました。施工者および関係者の方々に、この場を借りて御礼申し上げます。
施主の○○と申します。本日はよろしくお願いいたします。
新しい家には、私と妻と子供二人で住まわせて頂きます。
完成が待ち遠しい限りですが、最後まで何事もなく無事に完成する事が大切だと思っています。どうかお怪我をされぬよう、よろしくお願いいたします。


上で紹介した流れの順番を変えてみたり、締めの言葉と安全第一のお願いを合わせた挨拶です。挨拶の流れを絶対に守らなくても、挨拶として成立すれば問題はありません。最も大切なのは、工事に関わった方々を労ったり感謝をする気持ちです。

感謝

上棟式の挨拶例文③

おはようございます。施主の○○です。
無事に上棟を迎えることができました。誠にありがとうございます。
本日はお怪我や事故をされぬよう、安全第一でよろしくお願いいたします。


このように非常に簡素な挨拶でも問題はありません。ご近所の人などを招いて多人数でやる場合は、自己紹介も兼ねて上記2つのような例文が適していますが、自分たちと施工者、その関係者のみで行う場合は簡素でも良いでしょう。

上棟式の挨拶に使える乾杯の言葉や掛け声3選!

上棟式が終わった後の宴会を直会と呼びます。その直会では、施主が乾杯の音頭をとります。乾杯の挨拶の仕方について、例文を交えながら紹介していきます。

乾杯

上棟式の乾杯の掛け声例①

本日は、何事もなく上棟式を終えることができました。この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。施工者および関係者の皆様の安全を祈願し、乾杯の音頭を取らせて頂きます。

上棟式の挨拶のように、乾杯の音頭も簡潔に済ませましょう。上棟式の際に大体のことを伝えてしまっているので、乾杯の音頭に一言や二言くらい付け加えるだけで大丈夫です。

上棟式の乾杯の掛け声例②

本日は天候にも恵まれ、無事に上棟式を迎えられました。本当にありがとうございました。今後の皆様のご多幸を祈念し、乾杯の挨拶とさせて頂きます。

上棟式に関わってくれた方々を労うような言葉を添えるのも、乾杯の挨拶の仕方のひとつです。

上棟式の乾杯の掛け声例③

本日は、せっかくの休日にも関わらず足をお運び頂き、ありがとうございました。形だけの席ではございますが、のどを潤していただきながら、工事の進捗状況をご覧いただければと思います。簡単ではございますが、上棟の挨拶とさせて頂きます。

ご近所の方々をお招きした時には、足を運んでいただいた事にも感謝の意を述べましょう。

パーティー

上棟式挨拶時のご祝儀袋や熨斗(のし)のマナー

上棟式の際には、工事関係者にご祝儀袋を渡すのが通例となっています。ご祝儀の金額の相場は、棟梁が1万円、その他関係者には3,000円~5,000円程度が相場となっています。ご祝儀袋は紅白の水引のものを使い、「御祝儀」と表書きしたものを渡すのが基本的なマナーとなっています。

また、手土産として赤飯やビール、お菓子などを渡します。こちらにも「御祝儀」と表書きをした熨斗をつけたものを渡すのがマナーです。

缶ビール

上棟式挨拶時の「餅まき」の風習とマナー

餅まきは、上棟式を見守ってくれた近所の方々への感謝を込めて行います。そのため、全員に行き渡るように餅まきを行いましょう。また、急に餅が飛んでくると非常に危険です。そのため、投げる前には必ず声をかける事が大切となります。餅まきが終了した際には、終了の旨も必ず伝えるようにしましょう。

餅

上棟式の挨拶は「略式」もある?

しっかりとした上棟式を行うのであれば、決まりごとやしきたりが多く、その数は10以上あるとされています。参加される方々や職人さんなどの施工者を拘束してしまう事になってしまうため、時間の短縮のために略式の上棟式も存在します。

略式の上棟式では、お酒で家の四隅を清め、施主や棟梁が挨拶をするだけのシンプルな上棟式がほとんどです。しかし、その際も自己紹介や施工者に対しての労いや感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

上棟式の挨拶はマナーを踏まえて気持ちよく!

上棟式の挨拶の仕方について紹介しました。上棟式の挨拶は、気の利いた難しい言葉を言う必要もありません。工事に関わってくれた全ての方々への労いと感謝の気持ちを伝える事が大切となります。人が不快にならないような最低限のマナーは大切ですが、それほどかしこまらなくても大丈夫です。これから上棟式を迎える人は、自分なりの言葉での挨拶を考えてみましょう。

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この記事のライター
ほり
3児のお父さんをしています。

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