ガラケーは将来なくなるって本当?なくなる理由や困ることは?
ガラケーの愛用者なら、ガラケーがなくなる生活は考えられないのではないでしょうか?ただ、ガラケーは近い将来なくなることが予想されます。ガラケーがなくなる理由や困ることについて解説していきます。ガラケー利用者が今度どうするべきか、選択肢についてもお話ししましょう。
目次
そもそもガラケーとは?
ガラケーと呼ばれる携帯電話が近い将来になくなるのをご存知でしょうか?現在、ガラケーを使っている人にとっては本当に困ることになります。ガラケーがいつなくなるのか、そしてガラケーがなくなる本当の理由も説明していきます。各携帯電話会社のソフトバンクやau、ドコモからのお知らせを紹介しながら、ガラケー利用者が今後どうするべきかも説明していきましょう。
まず、そもそもガラケーとはどういうものなのか、その特徴やスマートフォンとの違いをお話しします。
ガラパゴス携帯の略
ガラケーとは「ガラパゴス携帯」の略で、スマートフォンが登場する前に普及していた携帯電話のことです。「ガラパゴス携帯」と呼ばれていた理由は、「ガラパゴス諸島」に由来しています。ガラパゴス諸島は大陸と陸続きになっていないため、独自に進化した特異な生態系が数多く見られる島です。日本の携帯電話もまさにガラパゴス諸島の生態系のように、海外の携帯電話と比べると独自に進化した機能がたくさんあるのです。
ガラケーの特徴
海外の携帯電話と比べた場合のガラケーの特徴として、日本独自の機能を挙げることができます。たとえば、ワンセグやお財布ケータイなどは海外の携帯電話にはありません。ただ、ガラケーは現在利用できるアプリに制限があったり、「通信」というより「通話」に重きを置いた機能となっています。
スマートフォンとの違い
ガラケーとスマートフォンの違いを見ると、スマートフォンのほうが「ネット端末」といったイメージが強くなります。スマホならではの多種のアプリは利用者にとって不可欠な要素となっています。
また、先ほどガラケーは「通信」より「通話」に重きを置いているとお話ししましたが、スマホには「無料通話アプリ」があります。ガラケーには無料通話できるソフトはありません。そのほかにもガラケー版のLINEは2018年3月に終了しました。また、インターネットに接続して利用する機能は、やはりスマホのほうが得意分野となります。
ガラケーは本当になくなるの?各社のお知らせをチェック!
ガラケーは本当になくなるのでしょうか?なくなるとしたら、いつから利用できなくなるのでしょうか?ガラケーが突然なくなると困る利用者もたくさんいるでしょう。ガラケーがいつなくなるのか、各携帯電話会社のソフトバンク、au、ドコモのお知らせをご紹介しましょう。
ソフトバンク
多くのガラケーやスマホの初期モデルは3G通信だけに対応した機種です。2019年3月時点で、ソフトバンクはまだ3Gサービスの終了に関するお知らせを発表していません。ただ、ソフトバンクは3Gサービス全体の終了はしていなくても、一部の通信方式(ネットワーク周波数帯)についてはすでにサービスを終了しているものもあります。
また、ソフトバンクでは2019年11月末日をもって、3Gケータイの一部の機能が使えなくなるお知らせは発表しています。つまり、2019年11月末日で、ソフトバンクの古いガラケーやスマホでは、いくつかの機能が使えなくなるということです。たとえば、GPS機能やワンセグの視聴、カメラの起動、メディアプレーヤーなどの機能です。これらの便利な機能が使えなくなると本当に困るでしょうから、現在使っているガラケーが対象機種かどうかチェックしておく必要があります。
#ホワイトデー のお返しを探しているのかな?
— SoftBank (@SoftBank) March 13, 2019
皆さんのオススメを教えてあげてください!#SoftBank pic.twitter.com/IBXp4D9GsS
au
auから出された2018年11月16日時点のお知らせによると、auの3G携帯電話向けサービスは2022年3月末をもって終了するとされています。auはソフトバンクやドコモに先駆け、数年前から3G通信に対応しない機種の販売に切り替えています。
auの3Gサービスが使えなくなると、auの3Gサービスに対応した専用プランもなくなるということで、全て解約となります。現在、auの3Gサービスを利用中の人にとっては本当に困る事態となりますので、2022年3月末までにプランを変更する必要があります。
また、使えなくなる機種も出てくるため、auでは機種変更時の事務手数料が0円になるなどの対応をスタートさせています。
今日は、桃の節句🍑(#ひな祭り)🎎!
— au (@au_official) March 2, 2019
厄を払うために邪気を払うといわれる桃の木が使われ、旧暦では桃の花が咲く時期のため「#桃の節句」と呼ばれるそうです!
みなさん、知ってました? (・´ー・`)ドヤァ(この日のために調べました。)#三太郎 #厄払い #桃 #でも蹴飛ばしちゃう pic.twitter.com/mbAKFcWI7u
ドコモ
ドコモの3G通信サービスは「FOMA(フォーマ)」として、2001年から提供されてきました。FOMAのみしか対応していない古いガラケーでは、FOMAのサービスが終了すれば、通信・通話機能がすべて使えなくなります。
ドコモのFOMAサービスがいつなくなるのかというと、ドコモのお知らせによると、「2020年代中(2018年秋、NTTドコモの決算説明会による)」とのことです。2019年の現時点では、正確にいつ終了するのかについては、ドコモからまだお知らせは出されていません。
ただ、ドコモではすでにFOMA用の携帯電話の生産・開発を2016年冬で終了しています(キッズ、簡単携帯モデルなど一部除く)。2016年冬以降、ドコモの機種はFOMAサービスが終了した後も利用可能な4G対応ケータイとなっています。ドコモからはFOMAサービスが終了後も使える、4G通信に対応した新機種のガラケーも出されています。
尚、ここまでお話ししてきた各社の情報は、様々な事情で変更される可能性もあります。今後も各携帯電話会社のソフトバンク、au、ドコモから出される最新のお知らせを参照するようにしてみてください。
らくらくスマートフォン me F-01L、本日発売!
— NTTドコモ (@docomo) February 15, 2019
画面や文字が大きく見やすくなったことに加え「らくらくタッチパネル」を搭載しているため、ボタンを押すような感覚でタッチ操作が可能です。さらに泡タイプのハンドソープで洗え、本体が汚れてもあんしんです。詳しくは⇒https://t.co/8xpQOPSPhD pic.twitter.com/ygxzkMP1WI
ガラケーの電波がなくなるのはいつ?
先述のとおり、ガラケーは3G回線が使われています。4Gが主流となっている現在、2020年には5Gの時代になるのではとも言われています。3Gのサービスはすでに縮小傾向にあり、すでに使えないガラケーがあるだけでなく、通信速度が遅くなったり、今後も使えなくなるガラケー機種は増えるでしょう。
では、ガラケーの電波はいつ使えなくなるのでしょうか?現在、3G回線の利用者は40%程度とも言われているため、突然使えなくなると本当に困る利用者も多いでしょう。いつガラケーの電波が使えなくなるかについては、各携帯電話会社の決めるところとなるので、最新の情報をチェックしておく必要があります。「いつ」という明確な時期は現在のところまだ不明ですが、おそらく2020年以降、全キャリアの3G回線がなくなるのではないかと言われています。
ガラケーがなくなる3つの理由とは?
現在、ガラケーを愛用している人にとっては、そもそもなぜガラケーがなくなるのか、その理由を知りたいのではないでしょうか?ガラケーがなくなる理由について説明していきます。
①スマートフォンの普及
ガラケーがなくなる最も大きな理由として挙げられるのが、スマートフォンの普及です。現在ではすでに子供からお年寄りまでスマホを利用する時代になりました。スマホが出始めたばかりの頃は、ガラケーと操作方法が全く異なるため、困る人もいたでしょう。その後、カンタンスマホや子供向けのセキュリティ機能付きのスマホが登場したなどの理由から、ガラケーからスマホへ乗り換える人は増える一方となっています。
②ガラケーの生産は終了している
冒頭でお話ししたとおり、日本のガラケーには独自のOSが搭載されています。スマホが急速に普及する中、ガラケーのチップや部品を作る会社の仕事がなくなるのも当然の流れでしょう。ガラケーがなくなる理由として、一部のガラケーユーザー向けに、コストをかけてガラケーの生産を継続するのが難しい状況となってきたことが挙げられます。ガラケーの生産を終了しているところが増えているのが、ガラケーがなくなる方向へと向かっている理由です。
③料金プランなどが難しくなる
複雑な携帯電話の料金プランが、さらにガラケーとスマホで分かれているのも、ガラケーがなくなる理由と言えるでしょう。ガラケーの料金プランは一般的にスマホのそれより安いのが特徴です。ただ、通信機能に重きを置いているスマホと違って、ガラケーで添付ファイルをダウンロードしてしまうと高額のパケット通信料がかかるなど、利用者にとっても困る事態が発生することがあります。料金プランが難しくなるのもガラケーがなくなる理由なのです。
ガラケーがなくなると困ること3つ!
ガラケーがなくなる方向に進みつつあることについてお話してきました。しかし、ガラケーの利用者にとっては、やはりなくなると困ることがあります。具体的に説明していきます。
①視覚障害者にとってスマホ操作は難しい
スマホはフラットな液晶画面です。そのため、視覚障害者にとってはスマホの操作は難しいのです。一方、ガラケーのボタンには、「5」のボタンの上に突起が付いており、視覚障害者にとっては点字のように触れてわかる目印となっていました。視覚障害者にとっては、やはりガラケーがなくなると困るのです。
②SNSでのトラブル回避が難しい
LINEなどのSNSアプリは私たちの日常に欠かせないものとなっています。ガラケーでは2018年3月にガラケー版のLINEが狩猟しました。ほかのSNSを利用する上でもガラケーでは難点があります。
ただ、SNSの利用には様々なトラブルもあります。既読後はすぐに返信しなくてはいけないとか、グループチャットへの参加など、負担に感じる人もいるでしょう。そのようなSNSでのトラブルがなかったぶん、ガラケー利用者は楽だったともいえます。今後、スマホに乗り換えるなどすれば、SNS利用を負担に感じる人もいるかもしれません。
③携帯の料金が高くなる
ガラケーの料金プランはスマホより安いのが特徴です。ガラケーがなくなると、スマホに乗り換えたときに料金が高く感じるでしょう。一応、ドコモではガラケーがなくなることになっても、既存の料金プランの利用が可能としています。ただ、3G回線が使えなくなるのも時間の問題のため、4Gを利用するとなれば、いずれにしても機種の買い替えや料金プランの変更は必要でしょう。
ガラケー利用者が今後とるべき行動3選!
ガラケーがなくなる日が近いと言われても、ガラケー利用者にとっては困ることも多くあります。今後、ガラケーを使っている人はどうするべきなのでしょうか?ガラケー利用者がこれからどうするのが良いのか、お話していきます。
①ガラケーを使い続ける
ガラケー愛用者にとっては、今後どうするも何も、変わらずガラケーを使い続けたいという人もいるでしょう。今のところガラケーを使い続けること自体は可能です。ガラケーのプランがなくなることは予測されますが、少なくともそれまではどうする必要もないと言えるでしょう。
②ガラホに乗り換える
ガラホというのは、簡単に説明すると、見た目はガラケーでも中身はスマホというものです。中にアンドロイドOSが搭載されているのです。ガラケーの操作に慣れている人にはガラホは嬉しい機種と言えます。
ガラケー愛用者がどうするのか迷っているなら、とりあえずガラホに乗り換えてみるという方法があります。しかし、ガラホはスマホよりもかなりガラケーに近いものです。たとえば、ガラホはGoogle Playストアからアプリをインストールするなどはできません。
一方、ガラホはガラケーと違って、WiFiにつなげられたり、テザリングの機能も利用できます。ガラホならLINEも利用できて、スマホ利用者との連絡もスムーズになるでしょう。ガラホはガラケーにスマホの一部の機能が付いたものと考えるほうが良いかもしれません。それでも従来のガラケー利用者にとっては、便利さを実感できるでしょう。
③スマホに乗り換える
ガラケー愛用者が今後どうするかについては、思い切ってスマホに乗り換えるという方法もあります。長年ガラケーに慣れてしまった後では、スマホは操作が難しそう、わからないといった不安があるかもしれません。
ただ、iPhoneなら比較的スマホの中でも操作が簡単です。周りに使用者も多いため、わからなことがあれば聞きやすいでしょう。スマホへの乗り換えによる料金も気になるかもしれませんが、格安SIMなら月額2,000円以下のプランもあります。
ガラケーを使い続けるか、どうするかと迷っているなら、世の中の流れをきっかけとして、スマホに乗り換えるのも一考してみてはいかがでしょう。
ガラケーとガラホの違いをチェック!乗り換え時の3つの注意点!
ガラケー利用者が今後どうするかについてお話してきましたが、選択肢のひとつにガラホに乗り換えるというのもありました。ガラケーとガラホの違いについて、もう少し詳しくお話してみましょう。
①OSの違い
先ほどお話ししたとおり、ガラホにはアンドロイドOSが搭載されています。そのため、ガラホは「Androidガラケー」と呼ばれることもあります。アンドロイドを搭載することによって、これまでガラケーでは利用できなかったLINEやWiFi、テザリングが使えるなど、様々な利点があります。
②料金プランの違い
ガラケーとガラホの料金プランを比較すると、ほとんど変わりません。ガラホも月額2,000円程度から利用できます。ただ、パケットをたくさん利用すると料金も高くなります。
③ガラホでは使えないアプリがある
一方、ガラホはやはりスマホではないため、使えないアプリもあります。利用可能なアプリの種類は各携帯電話会社の機種によって異なります。ただ、アプリを無制限でダウンロードできるGoogle Playには、どのガラホも対応していません。
つまり、ガラホにしたほうが良い人は、ガラケーのボタン入力が好きで、LINEくらいしかアプリの必要性をあまり感じない人に向いている機種と言えます。
ガラケーは将来なくなる可能性大!早めに乗り換えを検討しよう!
ガラケーの今後について、様々な観点からお話してきました。現在、主流の4Gも2020年以降は5Gの時代になると言われています。進化のスピードには目覚ましいものがあり、3Gのガラケーの将来を考えると、やはりいずれはなくなると考えられます。
ガラケーにはガラケーなりの良さもあり、愛用者にとっては使い慣れたガラケーがなくなることは残念でしょう。一方でスマホがこれほど普及したのには、格段に進化した便利さなどの理由があります。一度その便利さを知ると、なくてはならないものとなります。ガラケーからの乗り換えを検討するなら、まずは携帯電話会社の料金プランを比較してみるのも良いかもしれません。