底なし沼とは?仕組みや脱出方法・実際の事故例など徹底解説!

底なし沼はおとぎ話だけに出てくるものではなく、本当に存在しています。本当に底がないの?と思う人も多いかもしれません。こちらでは底なし沼の仕組みや落ちた時の脱出方法を解説します。実際に起きてしまった死亡事故の例や、日本にある底なし沼についても紹介しましょう。

底なし沼とは?仕組みや脱出方法・実際の事故例など徹底解説!のイメージ

目次

  1. 1底なし沼ってどんな沼?
  2. 2底なし沼の定義とは?
  3. 3底なし沼の仕組みは?どうして抜け出せないの?
  4. 4底なし沼の実際の深さは?実は浅いの?
  5. 5底なし沼から脱出方法は?
  6. 6底なし沼にはまった人を救助する方法4選!
  7. 7底なし沼で死亡した実際の事故を紹介!
  8. 8日本の底なし沼5選!
  9. 9底なし沼の仕組みや脱出方法を知って万一の場合に備えよう!

底なし沼ってどんな沼?

底なし沼とは、落ちてしまうと自力ではなかなか抜け出せない恐ろしい沼です。泥が深く溜まっていて、そこにはまってしまうと、もがいてももがいても出られません。実際に底なし沼での死亡事故も起きています。

底なし沼は比喩の一つとして、はまってしまい、抜け出そうとしてもどうしても抜け出せない様子を表す言葉でもあります。

底なし沼

底なし沼の定義とは?

沼とは水深が5メートル未満という基準があり、湖に比べて比較的浅く、水や粘土、砂などが混ざり合い底にたまっています。そして水と粘土、砂の割合などの条件が揃うと粘性が高まり、一度落ちると簡単には抜け出せなくなります。これが底なし沼の名前の由来で、底なし沼と言っても本当に底がないわけではありません。底なし沼ははまるともがいても抜け出せない、最悪の場合溺死することもある大変危険な場所です。

底なし沼

底なし沼の仕組みは?どうして抜け出せないの?

底なし沼では、チキソトロピーという現象が起きます。チキソトロピーとは、沼の泥のような物質に振動や圧力を加えると流動性が高まり、時間が経つと元にもどる変化を言います。

沼には水や土や粘土が流れ込み、植物なども混ざり合い底に溜まっています。水の割合が多ければ液体なのですが、そこに土や粘土・砂がまざることでもろく崩壊しやすい地盤になっています。底なし沼の泥は一見地面のように見えますが、水分を多く含み粘度が高くなっています。

ここに人が落ちるなどの振動や圧力がかかると流動的になり、足をとられ動けなくなります。足をとられてさらに引き抜こうともがくことでまたズブズブと引き込まれ、気がついたら全く身動きが出来ない状態になります。こうなるともう1人ではどうすることも出来ません。

底なし沼の仕組みは自然が仕掛けたワナのようで、人間だけではなく動物も落ちてしまうと抜け出せない恐ろしい水場です。底なし沼からの脱出方法は後ほど紹介しますので、ぜひそちらを参考にしてみてください。

砂と水

底なし沼の実際の深さは?実は浅いの?

かつてあるテレビ番組が底なし沼の深さを検証したことがありました。長さ2メートル50センチ、重さ40キログラムの杭にメジャーを付けてヘリコプターで高い位置から落とし、沼の深さを測りました。何度か測りましたが、結果は約2メートル37センチでした。

この深さはあまり深くないように思えますが、底なし沼は水のように泳ぐことが出来ないので深さがなくても危険です。わずか1メートルしか水深がないとしても人を死亡させる可能性がないわけではありません。

深さがわからない沼

底なし沼から脱出方法は?

底なし沼に落ちてしまった時にはどうしたらいいのでしょうか?一番大切なのは落ち着くことですが、具体的にどう動けばいいか、脱出方法を説明していきましょう。

大切なのは沼に振動や圧力を与えないこと

先ほど書いたように、底なし沼に振動や圧力をかけるとますます沈んでしまう仕組みになっています。誰でも足をとられて動けなくなればパニックになり、抜け出そうともがいてしまうと思いますが、ここは一旦落ち着いて、それ以上はまらないようにしてください。

沼を見る

底なし沼から脱出する方法

底なし沼からの脱出方法を解説します。底なし沼にはまってしまったら、まず冷静に状況を確認しましょう。どのくらい沈んでいるか、足がどうなっているか確認したら、まず上体を寝かせるようにゆっくりと倒します。ゆっくりとであればズブズブと沈まないので、落ち着いてやってみましょう。

足や下半身がはまっている状態で、足を左右に振り動かすと足の周りに液体の流れる空間が出来ます。この時も強くバタバタしてしまうと結果的に抜け出せないので注意してください。それからゆっくりと足を抜きます。足を抜くのは簡単ではなくかなり時間や体力が必要になります。また底なし沼にはまる危険もあるので慎重に動かないといけません。

足が抜けたら、背泳ぎやほふく前進のように体を寝かせた状態で岸へ移動します。本当に安全な場所までは歩いてはいけません。最後まで油断せずに移動してください。

湿原

底なし沼にはまった人を救助する方法4選!

もし底なし沼にはまって抜け出せない人がいたら、「た、助けなきゃ!!」とこちらも焦りそうですね。手を伸ばして助けてあげたいところですが、共倒れの危険があるので別の方法で救助します。救助方法を4つ紹介しますので、冷静に状況を見て判断しましょう。

①安易に手を伸ばして引き上げようとしない

底なし沼にはまってしまうと、人の手で引き上げるのは非常に大変です。安易に手を伸ばして引き上げようとしても、手を伸ばした人も底なし沼に飲み込まれてしまう危険性があります。特に落ちた当人はパニックに陥っていることも考えられ、救助しようとする人にとにかくつかまろうとしてバランスを崩してより状況を悪化させるかもしれません。

手で引き上げてはいけない

②ジャケットやロープを掴ませる

登山用のジャケットは素材がとても丈夫なので、このジャケットを掴ませて救助することができます。もちろん引き上げる人がしっかりとした足場にいることが重要です。またロープを持っている人がいればこれを利用し、落ちた人が体重をかけたら一気に引き上げて救助してください。

ジャケット

③樹木などを底なし沼に渡す

もしジャケットが届かないような遠い場所なら、近くに動かせる頑丈な木がないか探してみてください。この樹木を沼に渡せば人が掴まったり、体重をかけて脱出できるかもしれません。この場合も足を取られないよう十分注意してください。

樹木

④大型動物の救助の仕方

底なし沼に落ちるのは人間だけではなく、牛や馬、野生の象なども水を飲みに来てはまってしまうことがあります。例えば馬は体重が500キロを超えており、人力だけでの救助は不可能です。落ちてしまった動物の体にロープをかけて固定し、車・トラクターなど機械の推進力で引きあげて救助します。

ロングヘアの馬

底なし沼で死亡した実際の事故を紹介!

宮城県大衡村の沼で釣りをしていた父親と小学生と幼稚園児の子供2人の姿が見えなくなり、母親が通報しましたが、沼から心肺停止の状態で発見され、病院で死亡が確認されました。誤って転落し、そのまま沈んでしまったということです。大人がついていたにも関わらずこの痛ましい事故が起こったのは、やはり底なし沼が身体の自由を奪ってしまったことが原因のようです。

底なし沼での死亡事故は、実は少なくありません。遺体が底なし沼に飲み込まれ見つかっていないため、確認されている件数より実際の事故は多く起きていると考えられています。

深い霧

日本の底なし沼5選!

日本にも底なし沼は数多く存在しますが、その中から5つ紹介しましょう。日本では北海道によく見られるようです。説明してきたように底なし沼は死亡事故が起こりうる危険な場所です。ふざけて足を踏み入れたり安易に近づくなど、興味本位な行動は謹んでください。

①北海道稚内の『竜神沼』

テレビ番組で底なし沼の深さを測った場所がこの北海道稚内、坂ノ下神社の『竜神沼』です。この竜神池は言い伝えによると利尻島の姫池とつながっているそうです。

文献によれば昭和40年頃に10名を超える行者がこの池の周りを南無妙法蓮華経を唱えながら回り、40〜50回、回ったところで突然周囲が暗くなり、水面がさざめいて沼の中から竜のような姿が現れたとのこと。現在北海道内のパワースポットとしても知られています。

竜
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②和歌山新宮市の『蛇の穴』

和歌山県新宮市の『蛇の穴(じゃのがま)』は国の天然記念物に指定されていて、沼の上に浮島が浮かんでいる非常に珍しい仕組みのものです。昭和20年頃には強い風で浮島が動いたそうですが、現在は沼が陸地化し動かないそうです。浮島の森は見学出来るということで、底なし沼を観察できる貴重な場所ですね。

こちらにも伝説が伝わっており、神聖な場所に足を踏み入れてしまった薪取りの娘が大蛇に飲み込まれ、父親の目の前で蛇の穴に引き込まれてしまったということです。

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③鹿児島県十島村の『底なし御池』

鹿児島県十島村には『底なし御池』と呼ばれる底なし沼があります。トカラ列島で知られる十島村はいくつもの島に分かれており、その中でも底なし御池があるのは中之島と呼ばれる島です。周りをうっそうとした森に囲まれた底なし御池には土砂とともに豊富な地下水が流れこみ、御池から流れ出る水で水路式の水力発電が行われています。

底なし御池は直径が87メートル、幅が43メートル、深さが約4.5メートルとされ、周囲には幅400メートル、長さ500メートルに及ぶ湿原があります。地元の人によって底なし沼と呼ばれていることから人が安易に近づくと危険な場所という意味なのかもしれませんね。

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④北海道川上郡の『釧路湿原』

北海道上川郡の『釧路湿原』は約1.8万ヘクタール、日本で最大の湿原です。この釧路湿原には『ヤチマナコ』と呼ばれる底なし沼がいくつもあり、落ちたら抜け出せない非常に危険なため利用者には遊歩道を外れてあるかないよう呼びかけているということです。

ヤチマナコとは「谷地眼」、谷地とはアイヌの言葉で湿地をいい、湿地に目のように空いた沼地を指しています。上から見るとマンホール大の小さな水面に見えますが、内部は壺のように深く広く広がっていて落ちてしまうと上がるのは容易ではありません。馬が落ちて命を落としてしまうことから「馬殺し」とも呼ばれたそうです。ヤチマナコの深さは3〜4メートルもあります。

⑤底なし沼体験ツアーも!『ヤチマナコ』

落ちると怖い底なし沼ですが、なんと北海道の釧路湿原を自然散策し、ヤチマナコを体験するツアーがあるのでご紹介します。(注:身長130センチ以下の子供は参加が出来ません)ガイドさんが案内してくれる湿原の中を歩き、ヤチマナコにも足を踏み入れてみることができるそうです。もちろん胴まである胴長靴を履いての散策ですが、興味のある方は一度挑戦してみてはいかがでしょうか?

<湿原やちまなこ体験>5月から10月末までの期間限定
レイクサイドとうろ 015-487-2172(予約制・2名以上から催行)
北海道上川郡にあるアウトドアツアー会社です。

料金 大人3,000円(税込) 子供2,000円(税込)
※上記料金の他に傷害保険料1人500円が加算されます。

釧路湿原

底なし沼の仕組みや脱出方法を知って万一の場合に備えよう!

死亡事故で紹介した宮城県の大衡村の底なし沼は、地元では危険であると知られていましたが、よそから来た親子はそれを知らず事故に合ってしまったそうです。

初めて沼などを訪れる際には危険があることを考慮し、できれば地元の人に聞くなどして情報を集めた上で出かける方が賢明です。周りに危険を知らせる立て札があれば、何かしらの事故が起きていると考えていいでしょう。

底なし沼とは得体の知れないものと感じていた方も多いかと思いますが、その仕組みを理解し脱出方法を知っていれば万一に備えることができます。しかしくれぐれも興味本位で底なし沼を覗いてみるのはやめてくださいね。

沼は安全に

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この記事のライター
しましま
猫の手、お貸しします。

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