「狂気」の意味を徹底解説!使い方や類語・対義語も紹介!
狂気という意味を分かりやすく紹介していきたいと思います。一度は狂気という言葉を聞いたことがあると思いますが、意味をしっかり理解している方は多いのではないのでしょうか。ぜひ、使い方や類語・対義語もご紹介するので見てもらえたら嬉しいです。
目次
『狂気』の意味とは?
みなさんは「狂気」という文字の読み方や意味をご存知ですか?読み方は(きょうき)と読みます。この単語は「狂う」と、心の動き・精神状態を現す「気」を組み合わせて出来た言葉です。この二つを組み合わせて「狂気」という言葉が成り立っています。
単語同士の意味から考えやすい言葉であり、意味は精神(気)が異常をきたしたり、狂うことで通常では考えられない言動や行動することを示す時に使います。日常生活ではあまり積極的に使う言葉ではありませんが、まれにドラマなどで耳にする機会もある言葉ですので意味を覚えておきましょう。
『狂気』の使い方と例文を紹介!
「狂気」という言葉を使う時、どのような使い方をすれば良いのでしょうか。狂気の使い方と例文を紹介していきます。
「狂気」という言葉は基本的に名詞として用いられる言葉です。そのため、単独でも使えますが他の言葉と組み合わせて使われることが多いでしょう。たとえば「狂気じみた笑みを浮かべる」などの使い方をすることで、相手に意味が伝わりやすくなります。
もちろん、これ以外にも「狂気」という言葉は様々な場面で使われる言葉です。一例として少し例文を紹介していきましょう。
・狂気じみた返事をした
・その猫はすきまから出ようとして狂気のようなさまはすごいものだった
・狂気的な集中をしている
『狂気』の類語は?
次は「狂気」の類語をご紹介したいと思います。
「類語」というのは「似たような意味をもった単語」のことを言います。たとえば「羽」と「翼」などの「厳密的には意味は違うけれど、言い換えてもそれほど違和感がない言葉同士」のことを類語と言います。日本語はほとんどの単語に類語があり、それは「狂気」も例外ではありません。
では、「狂気」の類語にはどのような言葉があるのでしょうか。「狂気」の類語としては「発狂」や「狂乱」が多く使われています。それではさっそく「発狂」と「狂乱」の2つの単語の意味を見ていきましょう。
類語①発狂
類語の1つ目は「発狂」です。この文字の読み方は(はっきょう)と読みます。
意味は精神状態が異常をきたしていることや感情が大きく取り乱すこと。または、激怒したさまのことをいいます。「狂気」と「発狂」はどちらも精神状態が異常をきたしていることを意味する言葉ですが、「発狂」は「狂気」よりもさらに感情を表に出す時に使われる言葉です。
ここで「発狂」の文字を使った例文を2つご紹介します。
・私が長い間大切にしていたものを故意で壊されて発狂した
・野球の試合に負けた友達は発狂するかと思うほど悔しさをあらわにしていた
・どうしても行きたかったライブのチケットが当たって発狂しそうになるほど嬉しかった
このような表現は日常的に耳にする機会は少なくても、小説などで目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
類語②狂乱
2つ目の類語は「狂乱」です。この文字の読み方は(きょうらん)と読みます。
やはり意味は「狂気」に似てはいますが、精神や心が狂い乱れていることや、通常では考えられない異常な言動や行動をすることをいいます。
「狂乱」は下記のように使われます。
・人への嫉妬心が強すぎて部屋で狂乱した
・株価が狂乱的に高騰化した
人間の感情だけではなく、株価などが「通常では考えられない異常な動きをすること」にも使われるのは面白い使い方ですね。
ここでは「狂気」の類語を2つご紹介しましたが、「発狂」と比べると「狂乱」の方が見覚えがないという人も多いのではないでしょうか。しかしながら、小説だけではなくドラマや週刊誌などでも使われている言葉ですので、ぜひ今度から見てみてください。
『狂気』の対義語は?
次に「狂気」の対義語をご紹介したいと思います。
「対義語」とは「低いー高い」や「暑いー寒い」、「暗いー明るい」など対になる言葉のことをいいます。類語とは違い対義語がない言葉も多いですが「狂気」には対義語が存在しています。
狂気の対義語としては「正気」という言葉があります。「正気」の読み方は(しょうき)と読みます。意味は、精神状態または心に問題がなく健康的なこと。または異常がない人のことや正常な心を持っている人のことを現します。
後程詳しく紹介しますが「狂気の沙汰」という言葉に対して「正気の沙汰」という言葉もあります。色々な使い方ができるので、ぜひ「狂気」と合わせて覚えておくようにしましょう。
「正気の沙汰」というのは「狂気の沙汰」の対義語です。そのため意味としては、正常な判断ができまともな答えを出すことをいいます。
「正気の沙汰」に否定する文字と組み合わせて使うと「正気の沙汰ではない」となり、意味が「狂気の沙汰」と同じような表現に変わるのです。否定形にすることで「狂気」と似たような意味を持つのは面白いですね。
『狂気の沙汰』とは?意味や使い方を解説!
先ほど少し解説しましたが、みなさんは「狂気の沙汰」というを言葉は聞いたことはありますか?あまり本を読まない人は、見覚えがない人もいるかもしれません。ここでは「狂気の沙汰」という言葉について意味や使い方、例文や類語といった観点から詳しく紹介していきたいと思います。
『狂気の沙汰』の読み方と意味は?
「狂気の沙汰」は「きょうきのさた」と読みます。
意味は、狂ったような言動や行動のことをいい、正気ではない・異常であると思われるさまのことを意味します。他には狂気をはらんでいる様子のことも意味する言葉ですので、使い方としてはそれほど「狂気」と大きく違わないでしょう。
『狂気の沙汰』の使い方と例文は?
「狂気の沙汰」の使い方は「〜は狂気の沙汰だ」というような形で「狂気の沙汰」の前に言葉をいれて使います。
例文としては下記の通りになりますので。「狂気の沙汰」という言葉を使う際の参考にしてみてくださいね。
・株に全財産をつぎ込むなんて狂気の沙汰だ
・溺れている人が目の前にいるのに何もしないあの人は狂気の沙汰に違いない
・あの目つきや行動は狂気の沙汰だ
やはり通常では考えられない異常な言動や行動が見受けられた時に使われる言葉ですね。
『狂気の沙汰』の類語はあるの?
「狂気」と同じように「狂気の沙汰」にも類語は複数あります。類語としては「正気ではない」「まともではない」「頭が狂っている」という言葉が挙げられます。他にも先ほど紹介したように「正気の沙汰」を否定形にした「正気の沙汰ではない」という言葉も「狂気の沙汰」という言葉の類語として考えられています。その他にも「頭に血が上って冷静な判断ができない」なども「狂気の沙汰」と言い換えることが可能な言葉です。
「狂気」や「狂気の沙汰」というのは強い意味を持った言葉ですので、公の場で使うにはふさわしくない場面がたくさんあります。不適切な使い方をしないように、色々な類語を覚えておくと役に立つ場面も多いでしょう。
『狂気的』と『猟奇的』の違いとは?
「狂気的」と似たような言葉に「猟奇的(りょうきてき)」という言葉もあります。
どちらも共通しているのが精神状態を表す言葉ということですが、「狂気的」が精神的に通常では考えられない行動や言動が見受けられることを意味するのに対し、「猟奇的」は異常なものへの執着や、それをとてつもなく追い求めるさまのことを意味しています。テレビなどでも「猟奇的な事件」「犯人は猟奇的な趣味を持っていた」などというフレーズを聞くことも多いのではないでしょうか。
「狂気的」よりも「猟奇的」の方が、冷酷さや残酷さ、嫌悪感を持ち合わせている言葉です。狂気的と少し意味は違いますが、同じように日常会話で相手に対して使うには不適切な言葉です。猟奇的という言葉もあまり不用意に使わないように注意しましょう。
「猟奇的」という単語を使う例文としては、以下のようなものがあります。
・この本には猟奇的な表現が多いので閲覧にはご注意ください
・猟奇的な趣味がある人は、この映画を見た方が良いよ
・あの事件は猟奇的な事件だから、精神鑑定が必要になるだろうね
『狂気』の正しい意味を知ろう
たまに耳にするけれどあまり正確な意味を知らない「狂気」について、分かっていただけましたでしょうか。日常ではあまり使う機会もなく、たとえ機会があったとしても別の言い回しの方が好まれる言葉かもしれません。しかしながら、小説を読んだりドラマを見る時には「狂気」や「猟奇」という言葉は多く出てきますので、特にサスペンス系のフィクションが好きな人は、ぜひ正しい意味を覚えておきましょう。