『詮索』の意味とは?詮索する人の特徴8選や対処法も紹介!
「詮索」の意味を知っていますか?また、詮索する人の対処に困っていませんか?詮索する人の特徴・心理について知ることで、対処がしやすくなります。詮索の意味から、詮索をする人の対処法、ついつい詮索してしまう人の癖を治すポイントをご紹介します!
目次
『詮索』の意味とは?
「詮索」について、正しい意味を知っていますか?知っているようで実はきちんと理解できていないかもしれません。まずは「詮索」の意味や使い方について調べていきましょう!英訳の例や、変わった読み方についてもご紹介します。初めて目にする読み方もあるかもしれません。
『詮索』の意味とは?
①細かいことまで突き詰めて調べ求めること。
②小さいことまでとやかく言うこと。
①のように突き詰めて調べる、という意味と、②のように細かいことまで物申す、という意味があります。
『詮索』の使い方は?
次のような使い方をします。
①事故について詮索する......事故について細かく追求して調べること。
②友人の過去の恋愛関係について詮索する......友人の過去の恋愛関係について根掘り葉掘り聞こうとすること。
②のような使い方をする場合が多いですね。
『詮索』の類語は?
「詮索」の類語には次のようなものがあります。
「模索」......いろいろと試みながら明らかにしたい事柄を探っていくことをいう。
「検索」......特に、書物の中にある記述を探し求める場合に用いる。
「物色」......多くの中から、目的にかなった人物や物を選び探すことをいう。
共通する意味は「詳しく調べ求める」ことですが、行動の対象ややり方で、使い方も異なるようです。難しい言葉で「穿鑿」(せんさく)もあります。文字通り穴を開ける、という意味の他に、「むやみに憶測してあれこれ言うこと」という使い方もあります。
『詮索』を英語で表記するとどうなる?
「詮索」の英訳は"pry"で、pryの意味は「覗き込む、首を突っ込む」です。"pry into 〜"は「〜を詮索する」という意味です。例えば、以下のような使い方をします。
"I don't want to pry into my personal business. "
「私の個人的な仕事に首を突っ込まれたくない」という意味です。
『詮索』の変わった読み方を紹介!
「詮索」はほとんど「せんさく」と言う読み方で使用されていますが、次のような変わった読み方もあります。
「あげつら」「さぐり」「あら」
例:夫が貴方、段々詮索(あら)つて見ますると私わたしと少し内縁ひつかゝりの様やうに思はれます(黄金餅 三遊亭円朝)
「詮索」と同じような使い方をされていますが、読み方はとても変わっていますね。
詮索する人ってどんな人?
次に、詮索する人にはどんな人が多いのか、その心理や特徴をご紹介していきます。あなたの周りには詮索する人がいますか?「あの人のことだ!」と思い当たる点もあるかもしれません。なんのために詮索してくるのか、納得できるかもしれませんね。
詮索する人の心理4選!
詮索する人の心理を4タイプに分けてご紹介します!前向きに仲良くなりたいというタイプから、詮索して優越感を得たいタイプなど、詮索の目的は様々です。どのような心理が働いているのかが分かることで、その人への理解が深まります。あなたの頭に思い浮かぶ人はどのタイプに当てはまるでしょうか?
①もっと仲良くなりたい
詮索する人は、相手に対する興味関心からついつい根掘り葉ほり聞いてしまうことがあります。関心を示すことで相手にも自分に興味を持って欲しいと言う心理が働いていることも。仲良くなりたい一心で相手が聞いて欲しくないことまで踏み込んで聞いてしまい、相手に不快な思いをさせてしまう恐れがあります。フレンドリーと思われる範囲の質問に留めておかないと、「その質問、どう言う意味?」と不信がられてしまい、逆効果になってしまうことも。
②優越感を得たい
相手が自分より劣っていることを証明したいがために、詮索する人もいます。学歴・収入・恋愛関係など、プライベートなことまで踏み込んで聞いて、内心は優越感でいっぱい、と言う状態です。優越感で満たされる一方で、それが無いと自分を肯定することができない、という繊細な心理の持ち主であることも特徴です。
③心配性である
「自分はこれで大丈夫だろうか」という不安を、相手を詮索することで解消しようとする場合もあります。このような人は多くの人を相手に詮索してしまうという特徴もあります。誰かと自分を比較して同じでも、他の人は違うかもしれないと心配し、ついつい詮索してしまうという人です。色々な人と自分を比較し、優越感を感じるまで心配は続きます。また、他人の言葉や態度の意味を難しく捉えて受け流すことが出来ず、「あれはどう言う意味だったの?」と延々と心配してしまうようなタイプの人もいます。
④寂しい
単純に寂しさから詮索してしまう人もいます。一人でいるのが不安、誰かと繋がっていたいという思いからSNSなどで延々とやり取りをしてしまうことも。相手がそれに疲れてしまい、連絡が取れなくなると途端に寂しさで潰れそうになり、また次の相手を探してしまったりします。自分から詮索しておいて、フレンドリーに接していた相手が答えてくれなくなると、「あんなに色々話してくれたのに」と被害妄想的になってしまうことも特徴です。
詮索する人の特徴8選!
詮索する人の特徴を8タイプに分けてご紹介します。誰かと噂話で盛り上がることが目的の人もいれば、仲良くなりたいがために詮索する人もいます。他人をコントロールするため、という要注意の人もいます。特徴を知り、上手く付き合っていきましょう。
①噂話が好き
もっとも多いと思われるのが、噂話が好きな人です。詮索したことで得た情報を噂話のネタにして盛り上がる、というのが習慣化しています。このような人達にしてみたら詮索することは生活の一部と言っても過言では無いでしょう。複数で噂話をすることでより優越感も高まり、中毒性すらあると言えます。多少の噂話や、内容がポジティブな場合はコミュニケーションの一貫と言えますが、あまりにプライベートな内容や、周りが不愉快になるような噂話は控えた方が良いでしょう。
②自分に自信がない
自分に自信がない人が、相手と比較して自分が優れていることを確認するために詮索することがあります。前項の優越感を得たい・心配症であるという特徴がこれに当たります。優越感を得て安心したとしてもそれは一時的なものであり、他人と比較することで自分を常に保つことは難しいことです。このような人は自分で自分を認めてあげることで、詮索する必要がなくなります。
③他人の気持ちがわからない
他人の気持ちがわからない人が詮索してしまうこともあります。前項とは逆に、自分軸がしっかりしすぎていることで他人の気持ちが読み取れず、それを正直に尋ねるような人です。他人の何気ない一言を受け流すことが出来ず、ついついその意味を追求してしまいます。素直さからこのような行動になりますが、度が過ぎると詮索されているとも捉えられかねないため、注意が必要です。
④話すきっかけがほしい
何かしら自分との共通点を見つけ、話すきっかけがほしいという場合もあります。このような人は相手との前向きでフレンドリーな関係を築くためについ色々と尋ねてしまいます。前向きな心理状態からの詮索であるため、相手からも好意的に捉えられやすいと言えるでしょう。
⑤フレンドリーである
誰にでも自然体でフレンドリーに接することが出来る人です。このような人は相手との会話の駆け引きがうまくフレンドリーで、詮索されていると感じさせることなく、相手の情報をうまく引き出してしまいます。「あなたにはつい何でも話してしまう」という、いわゆる「話しやすい人」と言えるでしょう。
⑥プライベートが気になる
他人のプライベートがどうしても気になり、詮索してしまう人がいます。このような人も、自分と相手との共通点を探し、安心したいという心理が働いています。自分のプライベートに不安があり、深い意味はないもののつい他人の私生活を聞いてしまいますが、相手がリア充だったりするととことん落ち込むことになってしまいます。結果、共通点の多い人と行動することが増えてきます。
⑦他人をコントロールしたい
他人を自分の思うようにコントロールしたいという心理から、詮索してくる人がいます。このような人には注意が必要で、一見フレンドリーに多くの人と接点を持つ一方で、計算高く人間関係を把握しています。(誰と誰が合わない、実はよく思っていないなど)その結果、うまくいっていた人間関係を壊して自分の立ち位置を確保するなど、周囲を混乱させてしまいます。詮索の目的が他人をコントロールすることなので、近づいてきたらうまく受け流し、距離を置いた方が良い人です。
⑧プライドが高い
自分の評価を維持するために、他人を詮索してしまう人もいます。このような人はプライドが高く、誰かと自分を比べ、自分が優れていると感じられないと不安で仕方ない、という繊細なタイプです。相手を傷つけることが目的ではありませんが、詮索した結果自分のプライドが傷つくと、一転攻撃的になることもあり、注意が必要です。
詮索されたくない!効果的な対処法を4つ紹介!
これまで、詮索する人の心理や特徴をご紹介しました。目的はどうあれ、過度の詮索はされたくありませんよね。詮索されている!と感じた時、どのように対処すれば良いのでしょうか。効果的な対処法を4つ紹介します。
深く関わらないようにする
必要以上に個人的なことを聞かれている、と感じた場合、深く関わらないことが一番です。真面目に受け答えしていた結果とんでもないことまで話してしまった、という後悔のないよう、うまく受け流すことで早めに話を切り上げましょう。話しすぎてしまうよりは少し物足りないくらいで話しが終わる方が、「もう少し話したかった」という余韻が残り、逆に良い印象に繋がりますよ。
適当に受け流す
言いたくないことを聞かれた場合、違う話題に転換する等、適当に受け流すこともポイントです。話題の内容によっては適当な対応は誠実さがないと捉えられてしまいますが、個人的なことで言いたくない場合は真面目に答える必要はありません。うまく受け流すことを覚えましょう。
その場を離れる
複数で話している場合、その場にいることに意味が無ければあっさり離れる方が無難です。離れたら自分の陰口を言われるのでは、と不安になる方もおられるかもしれませんが、そのようなメンバーとは深入りすべきではありません。話を振られたら受け流すか、早めに切り上げてその場を離れましょう。
同じ質問を返してみる
つい詮索してしまう人は、自分が詮索していることに自覚がない場合もあります。そのような人に対しては、「逆にどうなの?」もしくは「どういう意味?」と聞き返してみましょう。答えにつまるような質問であれば、こちらも答える必要はありません。質問の意味を考えさせ、相手に不愉快な思いをさせていることに気づいてもらいましょう。
詮索してしまう癖を治す方法4選!
詮索してしまう癖がある自覚のある方もおられると思います。きっと、悪気はないのについつい色々と聞いてしまうことで、相手に嫌な思いをさせてしまった経験があるのではないでしょうか?悪気はなくても相手に詮索されていると受け取られてしまい、人間関係が壊れてしまうのは嫌ですよね。そのような人の癖を治す方法を4つご紹介します。
友人に協力してもらう
気のおけない友人に、率直な意見をもらいましょう。自分の質問で不快な思いをしていないかを時々確認することで、誠実さも生まれます。自らの悪い癖に気づき、治す努力をする姿を見て、友人も応援してくれることでしょう。誠実な姿勢を見せることで、自然と周りに友人が集まってくるのではないでしょうか。
不安を取り除く努力をする
自分に対する自信のなさから詮索してしまうタイプの人は、不安の意味を明らかにすることから始めましょう。不安の原因を自覚することは非常に重要であり、不安を解消する一番の近道でもあります。不安から解放されることで、詮索する癖を治すことに繋がります。
詮索してしまった意識を持つ
あなたの質問に対し、相手が返答に困ったり、言いよどんだりしていませんか?相手の態度が急に変わる等の心当たりがある場合、自分の質問を振り返る必要があります。自分が詮索してしまったことに気づくことで態度を改め、結果、悪い癖を治すことに繋がります。自分が詮索してしまう傾向にあることを意識しながら話すだけでも相手の反応は違ってきますよ。
病院で相談する
上記のような対策を講じても、どうしても詮索する癖が治らないという人もいます。自信が無い、寂しいなどの理由から詮索してしまうようなタイプの人は、心の持ち方に原因があるため意識するだけではなかなか治せません。そのような人は一度心療内科での相談も有効です。不安を和らげ、生活リズムを整えることで自信が戻り、いつの間にかその癖を治すことができたという人もいます。
詮索されるのは誰だって嫌なもの。上手に対処しよう!
詮索する人の特徴や心理、対処方法をご紹介しました。自分や自分の周りの人に当てはまる内容があったのではないでしょうか。詮索もいき過ぎなければフレンドリーな人間関係を築くきっかけになります。詮索されている!と感じたら受け流すなどして上手に対処しましょう。自分が詮索してしまっていると悩んでいる人は、上手く周りに頼りながら治そうと意識してみてください。適度な距離感のある、快適な人間関係が維持できることを応援しています!