『タップ』の意味を紹介!使い方や『タッチ』との違いも解説!
スマホが普及してから、「タップ」という言葉を聞く機会が増えたのではないでしょうか。タップダンスやコンセントのタップなど、実はたくさんの意味を持つ言葉なのです。それぞれの「タップ」の意味や由来、スマホにおける「タップ」の種類についてご紹介します。
目次
『タップ』の意味とは?
そもそも「タップ」という言葉はどういう意味があるのでしょうか。英和辞典で「tap」を調べると、以下のように出てきます。
(…を)軽くたたく、軽くぽんとたたく、(…で)(…を)コツコツたたく、コツコツと立てる、コツコツたたいて送る、灰をたたいて落とす、たたいて(…)する、メンバーとして選出する、飲み口をつける、口をきる
という風に出てきます。たたくという意味が主なようです。では「tap」という言葉の意味にはどのような語源や由来があるのでしょう?
『タップ』の意味の語源や由来を紹介!
「tap」という言葉の意味の由来は大きく分けて2つあります。1つずつ見ていきましょう。
1つ目は「栓」という意味です。
元々「taeppa」というコルクなどの栓を意味する古い英語が、「tappen」という栓を付ける、栓を抜いて注ぐことを意味する動詞になりました。それが「tap」という形に変化したものが、1つ目の由来になります。
2つ目は「コツコツ、トントンという音の擬声語」です。
初期英語の「teppen」が中期に動詞の「tappen」に変化し、トントン打つことを意味するようになりました。それが「tap」に変化し、軽くたたくことやコツコツという音を意味する名詞が生まれたのです。タップダンスのタップなどがこちらの由来になります。
『タップ』の使い方を6つ紹介!
「タップ」の意味の由来を理解したところで、さまざまな意味に派生した「タップ」の使い方をそれぞれ見ていきましょう。あなたはいくつの意味や使い方を知っているでしょうか?
『タップダンス』の意味は?
スマホが普及するまで、「タップ」といえば「タップダンス」という言葉が思い浮かぶ人が多かったのではないでしょうか。タップダンスの意味を見ていきましょう。
靴の底に滑り止めや金属版を付けてはき,爪先とかかとを床にたたきつける (タップする) ようにして,リズミカルに音を出しながら踊る。
ダンスしながら靴のつま先やかかとについた薄い金属を床にたたきつけることから、タップダンスと呼ばれるようになったんですね。元はアメリカ南部の黒人のダンスを意味する言葉だったようです。
『ツムツム』のタップ
2014年に配信が開始された、大人気のスマホゲーム「ツムツム」。かわいらしいディズニーのキャラクター「ツム」が画面上にたくさん積まれているのを消していくことで高得点を狙うゲームです。
同じ種類の「ツム」をなぞり、3つ以上繋げることでツムを消すことができ、得点が入ります。ツムを7つ以上繋げられるとボムが出現し、ボムをタップすることで周りのツムを消すことができます。ボムを作ってタップすることが高得点を狙う秘訣になります。
『工具』のタップ
工具にもタップという名前のものがあります。
金属を加工する道具を意味し、穴の内側にねじを刻むために用いるものです。パーツの溝の形によって、ハンドタップ、スパイラルタップ、ポイントタップ、盛り上げタップの4種類に分類されます。
『ビール』のタップ
ビールの業界にもタップという言葉があります。「獣になれない私たち」というドラマを見た方はよく耳にしたのではないでしょうか。
ビール業界で言うタップはビールサーバーの注ぎ口を意味します。例えば「5タップあるバー」は「5種類の樽生ビールが飲める店」という意味になります。
『MTG』のタップ
Magic: the Gathering(マジック:ザ・ギャザリング)という、アメリカの企業ウィザーズ・オブ・ザ・コーストが製造・販売しているトレーディングカードゲームをご存知でしょうか?日本でも発売され、「最もよく遊ばれているトレーディングカードゲーム」としてギネス世界記録に認定されています。
MTGにおけるタップの意味は2つあります。
・動詞としての使い方は、カードを傾けて縦(アンタップ状態)から横(タップ状態)にすることを意味します。
・形容詞としての使い方は、「タップ状態である」などと言われ、カードが使われた状態を意味します。
『パソコン・コンセント』のタップ
パソコンやスマホをコンセントに接続したい場合、コンセントの穴が足りなくなってしまった経験がある人は多いと思います。そのような場合に使われるのが電源タップです。コンセントの1つの穴に差し込むと、コンセントを使える数を増やしてくれるような役割をはたします。
たくさんコンセントを使いたい場合とても役立ちます。
また、画像のようなものはテーブルタップと呼ばれ、コンセントに差し込むと、コンセントから遠いところにもコンセントを作ることができます。学校のパソコン室や会社の会議室などでよく見られますね。
スマホのタップ使い方5種類を徹底解説!
ここまで、さまざまな意味や使い方の「タップ」をご紹介してきました。
ここからはみなさんの最も身近な「タップ」である、スマホの操作におけるタップの種類を見ていきましょう。どのような意味があるのか、普段使っているものから聞きなれないものまで、ここで学んでみてくださいね。
ダブルタップの意味は?
ダブルタップとは、指で画面を2回ポンポンと叩くことを意味します。パソコンにおけるマウスの「ダブルクリック」と同じですね。
一般的にはブラウザアプリなどでダブルタップすると、画面を拡大することができます。その他、アプリによっては別の動作を意味する場合もあります。
シングルタップの意味は?
シングルタップとは一般的にタップと呼ばれ、指で画面を1回ポンと叩くことを意味します。パソコンにおけるマウスの「クリック」と同じですね。
待ち受け画面からアプリを開いたり、ブラウザアプリなどでリンクや画像を開いたりする際に用います。その他、アプリによっては別の動作を意味する場合もあります。
ロングタップの意味は?
ロングタップとはいわゆる長押しで、タップした指を一定時間経ってから画面から離すことを意味します。パソコンにおけるマウスでは「ドラッグ」と言ってカーソルを動かしてから離す操作がありますが、ロングタップそのものに当てはまる動作はありませんね。
画像をロングタップしてメニューを開き、ダウンロードしたりする際に用います。その他、アプリによっては別の動作を意味する場合もあります。
マルチタップの意味は?
マルチタップとは、2本以上の指で画面を操作することを意味します。これもパソコンにおけるマウスにはないスマホ独特の操作ですね。
地図アプリなどで画面を拡大・縮小したり、回転させたりする場合に用います。地図を立体的に見たい場合などにも使いますよね。2本以上の指で操作することで、複雑な動作が可能になります。
その他の操作の意味を紹介!
タップとは関係ありませんが、他にもスマホ独特の操作があるのでご紹介しますね。
フリック
フリックとは、素早く動かす、弾く、という意味です。スマホでは「フリック操作」という言葉を多く耳にするのではないでしょうか。
ガラケーでの文字入力では対応する文字のボタンを押す回数で入力する文字を決定していましたが、フリック操作ではタップした指を上下左右に素早く動かしながら離すことで文字を入力することができます。指を動かす回数が格段に減るため、慣れればボタンを押す入力方法よりも素早く文字を打てます。
スワイプ
スワイプとは、強打する、拭いとる、という意味です。スライドするという言葉と同じような意味で使われます。
ブラウザアプリでページを前後させたり、電子書籍でページをめくったり、使う場面は多いのではないでしょうか。
ピンチ
ピンチとは、つまむ、つねる、という意味です。あまり言葉自体は聞きなれないかもしれませんね。
マルチタップで紹介したような、2本の指で画面を拡大縮小する動作がピンチイン、ピンチアウトに該当します。
『タップ』と『タッチ』の違いとは?
「タップ」と「タッチ」について、何が違うの?と思った経験がある方も多いのではないでしょうか。ここでは「タップ」と「タッチ」の違いについて説明します。
タップは、今まで説明してきた通りたたくという意味合いになります。
指を画面にポンと触れさせることがタップです。
ではタッチは何が違うのでしょうか?
タッチは、触るという意味合いになります。1番大きな違いは画面に触れている時間の長さだと考えるとわかりやすいと思います。セルフレジの画面など、一瞬触れるだけだと認識されないような場合に「タッチする」という言い方をしますよね。一瞬だけ触れるタップと違い、タッチは画面にしばらく触れている必要があります。
こうやって比べると、スマホや液晶画面の操作としては大きな違いがありますね。今後は画面に触れている時間の長さで、タップとタッチを使い分けましょう。
スマホなどで使われるタップの意味を覚えよう!
いかがでしたでしょうか。
タップの意味や由来やさまざまな使い方、スマホにおけるタップの種類をご紹介してきました。また、タッチとの意味の違いも理解できたかと思います。
スマホが普及してから耳にする機会がどんどん増えてきている「タップ」。意味や使い方をしっかりマスターしておくと、今後役立つと思います。ぜひ活用してみてください。