性転換後もセックスは出来る?手術のメリット・デメリットを徹底解説

性同一性障害で性転換手術を実際にされた方は、どんなメリット、デメリットを感じているのかを具体的にまとめていきます。術後のセックスはどのようなタイミングでできるのか?痛み、感じ方など誰にも聞くことができないリアルな体験談などを交えて徹底解剖していきます。

性転換後もセックスは出来る?手術のメリット・デメリットを徹底解説のイメージ

目次

  1. 1性適合手術(性転換)とは?
  2. 2性転換後はどうなる?痛みや感覚は
  3. 3性転換後もセックスが出来るのか
  4. 4性転換をした実際の体験談
  5. 5性転換手術で本来の体に戻り幸せなセックスをしよう

性適合手術(性転換)とは?

性同一性障害という言葉を耳にしたことはありますか?ニューハーフやおかま、ゲイ、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダーといった表現で世に知られるようになった言葉で、自身の本来の性別とは違った感情を持って生まれた方の障害といえます。

そこで、生まれ持った体の一部に違和感を感じ、ノイローゼになったり最悪な場合自殺をしてしまう方も少なくない現実です。そこで、一つの兆しとしてチョイスされる方法が、性転換手術です。豊胸手術だったりホルモン治療をしている人もいますが、最終的に満足のいく体ではないと違和感を残してしまいます。

さて、これからその「性転換手術」について詳しく解説していきます。

性転換手術 男性の場合

男性の場合、性転換手術をする際に睾丸とペニスを切断し、その後人口膣を作るという大がかりな手術が施されます。その手術法を、ここでご紹介していきます。

陰茎会陰部皮膚翻転法

尿道と直腸の間を切ってスペースを作り、そこに海綿体、陰茎、精巣を除去した陰嚢の皮膚を血流を残したまま移植して膣を形成する。これを造膣と呼ぶ。感覚を残すために、動脈と静脈と神経をつないだ陰茎亀頭の3分の1を移植して陰核を形成する。感覚には個人差が大きく、また術後約1年間は、神経が未結線のために無感覚である。また、術後3か月以上の長期間に渡って、1日2~3回程度定期的にプロテーゼ(スティック、ダイレーターとも呼ばれる)による拡張ケア(ダイレーション)を行い、膣の収縮を抑えることが必要である。長年の女性ホルモン投与による男性器の萎縮などの理由で陰茎や陰嚢の皮膚が不足する場合に、尿道を利用して造膣することも近年可能になった。この術法はモロッコ在住のフランス人医師のジョルジュ・ビュルー (de: Georges Burou) によって1960年代に考案され後の1973年に彼がスタンフォード大学医学部においてその術法を公開したことで世界に普及した。1966年にジョンズ・ホプキンス大学病院で行われた性別適合手術もこの技法を基に若干の変更を加えられたものである。現在タイ王国などアジア諸国も含めて世界的にこの手法が主流となった。

こちらの手術法は、ペニスの長さで決まります。その理由は、ペニスの皮膚を利用することができるかできないかで、術法が決まります。また、短すぎてペニスを利用できない場合は、S状結腸を用いた陰茎反転法を採用しますが、この方法を選んだ方は、セックスの際の感度がありとても満足しているとい方が多く存在します。

大腸法(S字結腸法)

尿道と直腸の間を切ってスペースを作り、下腹部を15cm程度開腹して、大腸の肛門側部分であるS字結腸を10数cm使用して造膣をおこなう。性交渉を重視する場合に用いられる手法。分泌される腸液がバルトリン腺液に似た効果を与えるが、膣形成に使用されるS字結腸は血流を確保する目的で完全に腸と切り離せない。そのため常に分泌し続け、ナプキンなどで常時ケアをしなければならないという欠点がある。しかし、術後の膣収縮が少なく、ダイレーションが陰茎会陰部皮膚翻転法に比べて少ない回数で済むという利点がある。デンマークやスウェーデンなど欧米圏ではかつて1950年代を中心にこの手法が行われていたが、現在では古典的な術法とされ、陰茎会陰部皮膚翻転法では十分な奥行きが確保できない場合にしか行われない。日本では、岡山大学病院がこの技法を基に腹腔鏡手術とした手法で行っている

結腸を利用しているので、直接の感度がよく、セックスの感度を優先して考えている方は、こちらの方法がおすすめです。しかし、どちらの手術にもリスクがあり、血液がしっかり通わなかった場合は、壊死して機能しなくなることもあり、危険な手術でもあることは確かです。

性転換手術 女性の場合

子宮卵巣摘出術

子宮、卵巣、卵管の摘出。

女性の場合は、女性としての役割を果たしてくれる子宮卵巣摘出することが一番重要な手術となります。毎月起こる月経を止めるということは、女性から男性に性転換される方は、気が楽になります。今までのギャップから解放されるということは、ストレスから解放される良いチャンスとなります。

陰茎形成法

膣の壁を取り除いて接合する「膣粘膜切除・膣閉鎖術」があり、陰茎形成をつかさどる3つの方法「腹部皮弁法」「陰核陰茎形成術」「マイクロサージャリー法」があります。この3つの陰茎形成は、女性が男性になりたい方にとっては、革命的な記述となり、人生を大きく変えてくれる手術となります。

性転換後はどうなる?痛みや感覚は

性転換手術を受けようと考えている方が、一番最初に心配になるのが「痛み」や「感覚」です。その痛みや感覚は、個人差は生じるものの一環しておなじ経過をたどる傾向にあるので、ご紹介していきます。

痛みについて

術後の痛みは、絶対的に生じますが、痛み止めや可能止めによる処置をしっかり行い、時間の経過とともに和らいできます。問題なのは、日常で行われるセックスやマスターベーションの痛みです。この痛みは「すごく痛い」といったことではなく、どちらかというと「ヒリヒリ」や「ピリピリ」といった皮膚の痛みに近いものがあります。

鈍痛や激痛といったことはなく、刺激によっておこる摩擦が原因とされています。その摩擦を軽減してくれるローションを縫って、痛みの軽減につながる場合もあるので、怖がる必要はありません。

感覚について

セックスやマスターベーションでの感覚は、術後にしっかり感じることができるのかが、心配の要因となります。痛みについて、多少は生じると上記で解説していますが、その摩擦でしっかりとエクスタシーを感じることもできるます。また、女性と同じように、感じてくると濡れてくることも実証されており、本格的な女性としての体でセックスやマスターベーションを楽しむことができます。

性転換後もセックスが出来るのか

性転換手術をされる方の大半は、術後のセックスについて悩んでいます。しかし、生々しい話ゆえに、相談することができずに時間だけが過ぎてしまいます。そこで、ここではセックスできるのかという疑問について解説していきます。

単刀直入に言いますと、術後のセックスはできます。むしろ、手術をしてからのほうがセックスを積極的にできるようになった方も少なくありません。自分の体に自信をもって好きな相手とセックスできるということは、人生が大きく変化し満たされるセックスが見込めます。

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性転換をした実際の体験談

ここからは、実際に性転換手術を施した方の体験談をご紹介していきます。性同一性障害という病を抱えるのは、その人の責任でもなければ義務でもありません。自然に起こってしまった心と体の不一致です。その不一致を自分の力で変えてゆく勇気ある行動です。

しかし、その行動に移せる方は実施には少なく、不安やストレスを抱えて過ごさなければならない現実ばかりです。そんな方のために、実際に、体験した方の言葉を知ることで、大きな自信につばがり勇気と変わります。ぜひ、参考にしてみてください。

男性から女性に性転換した体験談

自信をもってセックスができる

男性から女性に性転換手術をしたKさんは、性転換手術をしたことを心からよかったと語ります。一番は、好きな人と一緒に罪悪感がなくセックスができたこといいます。ホルモン治療をしているときは、やはり性器はついているのでどこかで違和感を覚え罪悪感にさいなまれるのは、つらい話です。

自分は全く悪くないのに、どうしてセックスをするたびに罪悪感を感じなければならないのか疑問となります。勇気を出して性転換手術をすることで自分に価値を堂々と表現できるのは、素晴らしいことです。

Kさんは、お金をためてタイへ性転換手術を受け、生まれ変わった自分の姿で堂々と生きていけると確信し、入院生活も乗り越えたといいます。つらい選択も行動に移してしまえば強い勇気へと変わります。Kさんのように自信がついたという方は、とても多く存在します。

戸籍が正式に認められる

日本では性転換が認められなかった時代が長く、戸籍を変えることなんてとても考えられませんでした。しかし、性同一性障害という病が公表されるにつれ、自分が抱えてきたつらい思いを表現することが容易となり、ついには戸籍を変えることまでできるようになりました。

これは、性同一性障害の方には大きな変化となり、何をするにも堂々と表現ができるようになりました。戸籍が変えられるということは、昔の方なら考えられなかった事実ですが、昔から性同一性障害で苦しまれていた方が頑張ってくれたおかげで、今のこのような時代へと変化を遂げたのでしょう。怖がらずに、性転換手術をして自分の人生を大きく変えるチャンスとなります。

女性から男性に性転換した体験談

セックスが楽しくなった

自分に自信が持てないといった意見は、男性も女性も同じくらいあります。特に女性から男性に性転換をした方が圧倒的にセックスが楽しくなったと答えています。その理由は、女性だったときは、積極的にセックスを誘導することができなかったが、男性となった体で男性らしくあることができるため、セックスが楽しくなったといいます。

恋愛や夫婦関係で最も大切なのは、愛の営みのあるセックスです。関係が深くなればなるほど、セックスは重要な愛情表現となります。お互いの存在の意味を確かめ合える大切なツールとなります。女性が男性に性転換をした際には、存分に男性になってセックスを楽しんでください。

自然と男らしくなった

女性から男性に性転換する際に、やはり女性らしさがどうしても残ってしまうことがあるのですが、体をしっかり性転換手術を受けることで、もっと男らしくなるという意見が多く見受けられます。物理的に体が男性となると、思考は今以上に男性を意識し始め、より男性となる傾向にあります。

しかも、無理やりではなく、自然な形で男性としてのふるまいも出てくるので、より自信につながります。性転換手術をして、外見が男らしくなると、心もより男性になり女性へのアプローチも多くなります。

性転換手術で本来の体に戻り幸せなセックスをしよう

性同一性障害という障害は、病ではありません。自分ではどうすることもできないつらい症状となります。ひと昔前では、おかまやニューハーフなどとレッテルを張られ、見せもののような扱いを受けている人も少なくありませんでした。しかし、それは人権の問題となり、平等ではありません。好きで性同一性障害になっているわけではないといえます。

現代では、医療も発展し高度な技術で性転換手術を受け、戸籍を変えることもできます。性転換手術をして罪悪感に苦しむ必要はありません。自分が自分らしく、本来の体に戻してもらったと自信をもって過ごしていきましょう。

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