2021年10月05日公開
2021年10月05日更新
【桜島の噴火】現在のライブ動画を見る!過去の回数は?大噴火したら?
桜島は国内有数の噴火しやすい火山として有名です。そんな桜島は現在どのような状況なのでしょうか?ライブカメラによる動画と併せて現在の情報をご紹介します。また過去に起きた桜島大噴火や本当に大噴火したらどうするかなどの情報も併せてご紹介します。
目次
ここ最近の桜島の噴火状況
出典: http://www.hazardlab.jp
気象庁では桜島で起きた噴火の状況を記録しています。それによると桜島は1955年から小さな噴火を繰り返していて60年以上経った現在でも未だに噴火し続けているのだそうです。
そのため桜島付近に住んでいる鹿児島県民の人達にとって桜島の噴火は珍しい物ではないらしく噴火によって降灰があったとしても雨や雪と同じく当たり前に降って来る物という認識を持っているのだそうです。
出典: http://www.livetvsoku.com
鹿児島県のローカルテレビ局では常に桜島の噴火情報が報道されていて天気予報の中に降灰予報も行っているのだそうです。ただし降灰して多少灰が積もる程度では全く驚かず普通に生活しているのだそうです。
出典: http://www.data.jma.go.jp
桜島の噴火はレベル分けされています。普段はレベル3で噴火が少し激しくなるとレベル4あるいはそれ以上になります。レベル3程度は普段から達しているそうでそれほど気にしないのだそうです。
ちなみにレベル3になると「昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲」が危険エリアと認定されます。ただしそもそも火口から2km以内は普段から立ち入り禁止となっているのでレベル3は気にしなくても問題無い程度だと言います。
桜島の噴火のライブカメラ動画
2016年5月18日のライブカメラ
最近発生した桜島噴火をライブカメラによって撮影された動画をご紹介します。こちらは2016年5月18日にライブカメラによって撮影された動画です。黒い煙がゆっくりとモクモク立ち込めているのが分かります。
2016年2月5日のライブカメラ
こちらは2016年2月5日にレベル3を記録した噴火をライブカメラで撮影した動画です。火花を散らしながら火山灰と溶岩が噴き出している様子が分かります。最近ではかなり規模の大きい噴火として報道されていました。
2015年5月21日のライブカメラ
こちらは2015年5月21日にライブカメラによって撮影された噴火の様子を収めた動画です。立ち上った火山灰が風に乗って流される様子がしっかり映っています。このような噴火は最近では毎年起こっているのだそうです。
こちらは最近噴火した桜島の火口をドローンで撮影した動画です。火口から煙突の様に煙が出ているのが分かります。火口に近づくにつれて火口の中心が燃えている様子も確認できます。
2016年の桜島噴火とこれまでの回数
2016年2月5日に起きた噴火
出典: http://blog.goo.ne.jp
2016年2月5日に桜島で噴火が発生しました。この時の噴煙は上空5000メートルまで舞い上がり降灰の範囲は関東、一部は北海道まで飛び散ると報道されました。この桜島噴火は5か月ぶりだったのですがこの位の規模の噴火はこれまで何度も経験しています。
気象庁による過去の噴火の回数
出典: https://www.pref.kagoshima.jp
気象庁には有史以来、桜島で噴火した回数が記録されています。その情報を見てみるとこの様になります。
8世紀:5回
10世紀:1回
13世紀:1回
15世紀:3回
17世紀:2回
18世紀:16回
19世紀:2回
20世紀:58回
21世紀:15回
現在は圧倒的に頻度が多い
出典: http://travering.shigaakihito.com
気象庁による過去の噴火回数を見てみると20世紀から明らかに回数が多くなっています。ただ昔は現在ほど情報伝達能力が発達していなかったのでしっかり観測されていないという理由も考えられます。
ちなみに桜島は現在も活発に活動しているので21世紀はまだ噴火回数が伸びるのは間違いないでしょう。
過去の桜島大噴火3選
過去に発生した桜島の大噴火の情報を3件ご紹介します。
文明大噴火
出典: http://bushoojapan.com
1つ目は室町時代に発生した文明大噴火です。文明大噴火は1468年から1476年にかけて5回噴火が発生した出来事です。
中でも1471年の大噴火は溶岩が流れ出し多くの死者が出たと言います。1476年にも多数の死者が出ました。文明大噴火はかなり昔の噴火なので詳しい情報は残っていませんがかなり大きな被害が出たそうです。
ちなみに時の大噴火がきっかけで鹿児島湾の沖小島と鳥島が出来ました。
安永大噴火
出典: https://plaza.rakuten.co.jp
2つ目は安永(あんえい)大噴火です。安永大噴火は江戸時代だった1779年に発生しました。この時は桜島の南部と北東部が噴火して火口から火砕流が発生しました。降灰は桜島近辺だけでなく長崎や江戸でも確認できたと言われています。
またこの安永大噴火によって地盤沈下が発生して鹿児島湾の海水面が約2m上昇しました。溶岩の流出は東京ドーム1500個分もの大規模だったそうです。
この安永大噴火による死者は150人程だったそうですが、当時の桜島近辺の人口は現在の5分の1程度だったのでもし安永大噴火が現在発生したら750人も死者が出るほどの大噴火になるでしょう。
大正大噴火
出典: http://www.geocities.jp
大正大噴火は1914年1月から約1か月に渡って発生し続けました。大正大噴火によって発生した溶岩の総量は約2000キロ㎥で安永大噴火を上回ると言います。死者は1か月で58名に及びました。
大正大噴火による降灰は九州全体だけでなく日本全国に広がり東北でも降灰が確認できた程の大規模な降灰となりました。
現在は大噴火の発生無し
出典: https://www.jiji.com
以上が気象庁に残っている3件の桜島大噴火の情報です。その後20世紀に入ってからも桜島は噴火し続けていますが最近の噴火は3件の大噴火程の規模ではありません。
しかし過去の大噴火は100年から300年周期で発生しているので近い将来また桜島で大噴火が発生するのではないかと言われています。小規模な噴火が頻出していて桜島の噴火に対する警戒心が薄れている現在だからこそ有事の際の為に備えておく必要があるのかもしれません。
桜島住民の現在の状況
桜島の近辺に住んでいる鹿児島県民は桜島の噴火に対してどのような考えを抱いているのでしょうか?
現在でも噴火は発生している状況
出典: http://www.asahi.com
最近では2016年2月に発生した噴火が比較的規模の大きい噴火でした。当時の噴火状況は噴煙が5000メートルも立ち上り、風下では噴石への注意喚起も報道されていました。
この時の噴火警戒レベルは入山規制が入るレベル3でした。レベル3は2013年8月の噴火以来で今回は噴石が5合目まで飛ぶこともありました。
しかし鹿児島県民からすればこの程度の噴火は日常茶飯事らしく、特に驚いたり特別な行動をすることはなかったのだそうです。
気象庁から報道されているが
出典: https://www.miitomo.click
桜島が噴火した際は地元テレビ局のニュースで報道されるのですが、住民は全く気にせず「またか」と思う程度なのだそうです。中には「何でいちいち報道するんだ?」と鬱陶しく思う人までいると言います。
最近は住民も気にしなくなった
出典: https://www.pinterest.jp
桜島付近の住人が噴火を気にしない理由は桜島の噴火の頻度に関係しています。
気象庁の記録による1955年から観測された噴火のデータでは毎年必ず噴火しており、特に2009年以降は急激に回数が増えて2011年には1000回を達成しています。
そのため桜島の噴火や降灰は雨と同じような頻度で発生するものなので現地の住民はすっかり慣れてしまったのだそうです。
噴火対策は立てている
出典: http://www.city.kagoshima.lg.jp
しかし噴火に対する対策はしっかりと施されています。鹿児島県民には克灰袋という火山灰を集めて捨てるための袋が配布されていてスグに対処できるようになっています。
また地元のテレビ局では降灰予想の際に降灰が予想される大体の場所を報道してくれるのである程度は事前に対処することが出来ます。
火山の無い地域の住民には想像出来ないでしょうが鹿児島県民にとってはこれが日常茶飯事なのだそうです。
ちなみに2017年8月9日現在は
現在もレベル3の状態になっています。
もし現在大噴火したら
過去の様な大噴火が発生したら
出典: https://www.youtube.com
過去に記録として残っている3件の桜島大噴火の様な噴火はしばらく発生していませんが、桜島は約100年の周期で発生すると言われています。最期の大正大噴火が起きたのは1914年なので周期的にはそろそろまた大噴火が発生する可能性が考えられます。
大噴火が発生したら起きる現象3件
出典: http://www.asyura2.com
もし現在の日本で大正大噴火レベルの噴火が起きたとしたらどうなるのでしょうか?
①予想では降灰が一日以上続き鹿児島市の中心部では70~80センチ程積もるのではないかと言われています。
②火山灰は50センチ積もったら重量が500キロになるので古い木造住宅などは倒壊する危険があります。
③また降灰は日本全国に渡り近畿・東海・関東を渡り状況次第では北海道まで到達すると予想されます。
桜島の噴火と現在の状況について:まとめ
出典: http://www.hazardlab.jp
桜島の噴火は現在でも断続的に発生しています。ただし住民の生活に支障が出るほどの規模ではないのでそこまで心配する必要はないですが、もし過去の大噴火と同じ規模の大噴火が発生したら大災害になる恐れがあります。
周期的には近い将来大噴火が発生する可能性が高いので十分注意する必要があるでしょう。