見たい夢を見る「明晰夢」の方法とは？簡単な見方やコツ、危険性などまとめ

夢を見ている状態はレム睡眠です。
睡眠には浅いレム睡眠と深いノンレム睡眠がありますが、夢を見ている状態は半分脳が活性化しているので眠りが浅い状態です。そのため、レム睡眠の状態で夢を見ています。
体は動かないが、脳は活性化しています。
夢解析で見たい夢を見る方法に関しては、何年も前から議論されているテーマです。夢の世界を扱ったマトリックスなどの映画が流行っていたときは、特に明晰夢の見方が話題になりましたね。
そもそも明晰夢によって見たい夢を見る方法など存在するのかという話になります。これに関しては、存在します。
意図的に狙っていなくても、明晰夢の状態になったことのある人も多いでしょう。夢のなかで自在に動けるような状態です。
明晰夢によって見たい夢を見る方法を実践すれば、いつでも簡単に確実に明晰夢を見られるというわけではありません。しかし、コツを掴めばある程度明晰夢の自由が利くようになります。

出典: http://ikedanaoya.com

夢は明晰夢だけでなく、脳内の情報がアウトプットされている状態です
。どんな夢であっても、自分がまったく知らないものの夢を見ることはできません。
中にはまったく知らないものの夢を見たと言う人もいるかもしれませんが、それは既存の知識が組み合わさってできたものです。
ある意味アイデアのように夢を作り出しています。これは明晰夢によってみたい夢を見る方法の醍醐味でもあります。脳内の情報を整理して、新たなものを作り出すことは楽しいです。
明晰夢だけでなく夢は頭の中の情報のアウトプットです。半分無意識なのですが、そのような仕組みになっています。確実にそれをコントロールすることは不可能ですし、簡単に明晰夢をコントロールすることもできません。
しかし、寝る前に見たい夢のことを考えていると、実際に見られる確率が高まります。起きていることに考えていたことは、夢の中でも継続的に考える可能性が高いからです。これは確実なものではもちろんないのですが、簡単に見たい夢に近づく可能性が高まる方法です。

明晰夢は自分の脳内との対話です。
外部の音は邪魔になります。
明晰夢で見たい夢を見るためには、自分で意識的にその内容を考える必要があります。寝る前に考えていれば、そのまま夢になる可能性が高まりますが、その際には周囲の音は当然ない方が良いです。
音は夢にとって非常に重要で、騒音などは簡単に夢を悪いものにします。金縛りの原因にもなるでしょう。金縛りも夢と同様に体は眠っているが、脳は半分覚醒しているような状態です。
そういうことなので、良い夢を見ている状態が明晰夢で、悪い夢を見ている状態が金縛りと言うこともできます。
金縛りは夢を見ている場合が多いですが、実際に目が空いて、体だけが動かないケースもあります。これだと夢とは異なりますが、脳だけが覚醒しているという状態は、夢も金縛りも同じです。
睡眠時に脳を覚醒させるなら、ぜひ良い方向に覚醒させたいものです。

出典: https://www.qjnavi.jp

ネガティブな気持ちで眠りにつくと、レム睡眠によって脳が覚醒した際に、明晰夢どころか悪夢になります。金縛りもついてくることも多くなるでしょう。
上述の通り、夢と金縛りは表裏一体です。睡眠中の脳の覚醒時に、ポジティブなことを考えるかネガティブなことを考えるかによって、明晰夢にも金縛りにもなります。
やはり寝る前に考えていることが重要なので、なるべく良いことを考えて、金縛りではなく明晰夢に遭うようにコントロールします。
落ち込んでいるときなどは特に簡単ではありませんが、なるべく良いことを考えると良いでしょう。むしろ落ち込んでいるときほど明晰夢を見たいかもしれません。落ち込んでいるときにポジティブに考えるのは簡単ではありませんが、なるべくネガティブなことを考えることは避けて、金縛りは確実に避けた方が良いです。

出典: https://itunes.apple.com

見たい夢を見るアプリというものがいくつかあります。そんなアプリ使えるのかという気持ちになるかもしれませんが、意外と科学的な根拠があります。
そして、これらのアプリの仕組みは非常に単純です。明晰夢のアプリというと、夢占い的なアプリを想像するかもしれませんが、そういうアプリではありません。
具体的にどういうアプリかというと、レム睡眠時に音楽を流します。なるべくリラックスできる音楽で、少しだけ意識を覚醒させるのです。その際のコツは、もちろん見たい夢のことを考えて、明晰夢にもっていきます。
騒音で金縛りに遭うのとちょうど逆のことを行うわけですね。最初から簡単にうまくいくとは言えませんが、上述のようにポジティブに考えるといった対策と、このアプリ利用による明晰夢作戦を組み合わせれば、徐々に明晰夢を見ることに慣れていく可能性が高いです。アプリと連動するスマートウォッチなどもあって、スマートウォッチがあれば脈拍などから確実にレム睡眠の状態をアプリで割り出すことが可能になります。
アプリはレム睡眠時にリラックスする音楽を流すだけなので、非常に仕組みは単純です。
しかし案外このようなアプリの力は侮れないものです。

どの方法も確実に見たい夢を見られるというものではありませんが、確率を上げていくことが可能です。また、確実に日々これらの方法を実践していけば、徐々に慣らしていくことも可能です。
明晰夢を見ることによって楽しんでいる人もいます。慣れている人でも確実に毎日明晰夢を見ることはできませんが、今日は見れたラッキーというくらいの感覚になります。普通の人はそれほど頻繁に見ることもできないでしょう。

出典: https://ja.wikipedia.org

夢には特に前頭葉の役割が大きいです。前頭葉は思考の中心を司るので、夢にも重要です。
夢は半分意識が眠った状態の思考になります。そのため、確実にコントロールできるわけではありません。明晰夢の訓練を重ねると、半分妄想に近い状態になるかもしれませんね。妄想してそのまま眠っているような状況もありますが、これはほぼ明晰夢です。

明晰夢の見方を考察してきましたが、メリットが多いから明晰夢を見たいわけです。
まず確実に上げられるメリットとしては、楽しいということがあります。現実は夢のように思い通りにいかないので、夢くらいは自由に楽しみたいということになります。実際確実に夢をコントロールできるかというと、できませんが、現実よりはコントロールできる可能性が高いです。
現実世界では自分だけの力で確実に思い通りになりませんが、夢の場合は自分の脳内で完結します。そのため、自分の脳さえコントロールできれば、確実に楽しむことができるのです。せっかくコントロール可能な自分の脳が悪い夢を見せるのではたまったものではありませんよね。
特に現実でも疲れているのに、悪夢で追い打ちを掛けられては確実に参ってしまいます。
ただ現実の状態が悪いと、ネガティブな気持ちになるので夢まで悪くなる可能性は高いです。これは残念ながら仕方ないです。そのためなるべく前向きに考える必要があります。

出典: http://toyokeizai.net

会社から飛び出して空を飛ぶ夢なんか楽しそうですね。

夢だけでなく瞑想などでも同じなのですが、自分の意識の中だけで、自分の脳を幸福状態に持っていくというスキルがあります。なかなかコツをつかむまでは簡単ではないようです。
いわば脳内の神経伝達物質を整えるコツのようなものです。人間は何かを見たり、自分の頭の中で何か考えることによって、脳内の神経伝達物質の状態が変わります。
セロトニンやドーパミンは有名なので聞いたことがある人も多いでしょう。聞いたことがない場合は、ネットでちょっと調べるくらいでも勉強になります。脳内で起こっていることはいわば人生そのものといっても過言ではないものなので、勉強して損はないでしょう
自分に何が起こったとしても、結局は脳内での情報処理によって、気持ちも決まります。脳科学や脳の働きを勉強し、良い方向にコントロールすることはより良い人生を歩むにも役立つかもしれません。
夢でも、ふとボーっとする瞬間などにも、脳科学の勉強を活かし、なるべく前向きに幸福な気持ちで日々を過ごすと良いでしょう。

出典: http://district.ce.cn

特に何もないときにも、瞑想の達人は幸福感を感じることが可能です。
コツをつかみ、日常でも夢の中でも幸福を感じると良いです。
同じ出来事でも人によってとらえ方が変わってきますし、それなら幸福感を感じるコツをつかんだ方がいいでしょう。
良いことばかりでなくても、幸せを感じるコツをつかむということです。このためには練習も必要ですが、非常に重要と思われます。人生を前向きにとらえやすくなります。

これは多少危険な方法かもしれませんが、明晰夢は現実を忘れる方法にもなりえます。日常で辛いことがあっても、寝る前に幸福や楽しいことをイメージして眠ることによって、非日常を味わう方法になります。
辛いときに幸福をイメージすることは難しいですが、実現可能な方法ではあります。ネトゲ廃人になるのに近い危険もあり、睡眠中毒のようになる危険もあります。
それほど眠くないときにもレム睡眠の状態にはなりやすいので、何か辛くなるとすぐに眠って現実から離れようとする癖がつきます。これを危険と捉えるか、それとも良い方法と捉えるべきかは微妙ですが、明晰夢を現実から離れる方法として活用することも可能ではあります。

辛い現実に追われている人は多いでしょう。
逃げたくてもなかなか逃げられません。

辛い現実が押し寄せても、明晰夢の世界に逃げ込みます。これは癖になるとある意味危険かもしれませんね。
しかしストレス解消方法にはなります。

このように泣きながらでも現実と戦うことは時に必要かもしれません。
逃げてばかりは逆に危険でもあるので、逃げるところと戦うところのバランスが重要です。

明晰夢で脳内の情報をアウトプットする理論を応用すると、勉強した内容のアウトプットにもなります。
勉強と睡眠を密接に結びつけて考える研究は多いです。勉強した内容を睡眠中に脳内で整理していると言われています。
そしてノンレム睡眠時よりもレム睡眠時の方が脳内を整理しているので、明晰夢の状態は勉強内容の整理に役立ちます。せっかく勉強したことは整理した方が良いでしょう。睡眠を考慮することによって、勉強内容の定着率が高まります。

出典: https://search.yahoo.co.jp

今の時代は携帯からネットで見る情報も重要ですよね。学校の勉強だけがすべてでもない時代です。

明晰夢をコントロールして、脳内を整理することが可能になります。脳内の整理というのは、感情面で楽しむことにもなりますし、情報として脳内を整理することにも役立ちます。
好きな夢を見て楽しいことはもちろんながら、こういった脳内の整理にも役立つのです。

出典: http://isuta.jp

現代人は情報に触れる機会が多いので、整理しないと脳内がごちゃごちゃになります。

明晰夢の状態と金縛りの状態は非常に近いです。体は眠っているが、半分脳が活性化しているという状態なので、明晰夢を狙った結果、金縛りに遭う危険もあります。
ただ金縛りも慣れれば特に危険というわけではありません。
悪夢なども結局は脳内で作り出してしまっているだけなので、そういった事情をあらかじめ知っておき、金縛りの際にも恐怖を感じなければ、危険は特にありません。

体が動かなくてもそれは体が眠っているだけ。
落ち着いて対処すれば危険でもない。

明晰夢の状態はレム睡眠です。レム睡眠は夢を見たり、脳内の情報を整理しますが、ノンレム睡眠ほど脳を休められるわけではありません。意識が半分あるので、当然と言えば当然でしょう。
そのため、ノンレム睡眠の割合が減ると睡眠不足になります。

出典: http://www.mensholos.com

明晰夢で遊びすぎると寝不足になります。

出典: http://mors.seesaa.net

夢の世界から脳が侵食されるようなイメージがあるかもしれませんが、基本的にそんなことはありません。
明晰夢で出てくるものは、日常でも考えているようなことです。そのため、仮に精神を病んだのであれば、明晰夢の影響ではなく、普段からの思考の問題になります。

夢から命を落とすというのは、完全にマトリックスです。
夢で死んだら現実でも死ぬということは当然あり得ません。なぜかこういう科学的にあり得ない噂が流れたりしますが、アニメや映画の世界だけです。

出典: http://www.sabaibu.com

夢で当たって死んでも、現実では生きています。

明晰夢は楽しいですし、レム睡眠時には脳内の情報整理も行われます。
しかし、ノンレム睡眠でぐっすり眠ることもしなければ、脳の疲労が取れません。つまり睡眠不足になります。
レム睡眠とノンレム睡眠はバランスが重要です。

出典: http://gigazine.net

脳はしっかり使ってしっかり休めることが必要になります。

明晰夢はある程度コントロールでき、訓練する価値があります。幸福感を感じることも可能です。
しかし、夢にとらわれ過ぎるのではなく、現実を生きることも重要になります。