2021年09月09日公開
2021年09月09日更新
【A.P.C.デニム】プチニュースタンダードの種類&サイズ選びと色落ち
上品なアイテムが多く、ワンランク上の着こなしを演出してくれるA.P.C.のデニム。プチスタンダード、ニュースタンダード、プチニュースタンダードなどA.P.C.のデニムの種類から色落ちさせるための洗濯方法、色落ちしたデニム画像まで一挙紹介していきます。
目次
A.P.C.と書いて「アーペーセー」 ブランド名の由来
出典: http://www.hintmag.com
A.P.C.のジャン・トゥイトゥ氏
A.P.C.は「アーペーセー」と読みます。
創業30年の歴史を誇るA.P.C.は、デザイナーのジャン・トゥイトゥ氏が1987年に立ち上げたフランス発祥の由緒あるブランドです。
ブランド名のA.P.C.は“Atelier de Production et de Creation(生産と創造の工房)”を略したもので「デザイナーの名前をそのまま服のデザインと結びつけたくない」という意の下、このブランド名が付けられました。
人々を惹き付けて止まないA.P.C.デニムの魅力
出典: http://style.keedan.com
アーペーセーのデニムの配色は独特でいて特徴的です。
デニムに使われている生地は全て日本製のものを使用しています。
生地を構成するタテ糸にはマザーコットンと呼ばれる高級綿糸を使用し、繰り返して丁寧にインディゴ染めを行うことで深い色合いのデニム生地に仕上がります。
高いクオリティを誇るアーペーセーの日本製の本格的なデニム生地は絶妙な風合いの色落ちを可能にします。
A.P.C.4つの定番デニムの特徴
出典: http://gssmboy.hatenablog.jp
アーペーセーのデニムは「ニュースタンダード」「プチスタンダード」「プチニュースタンダード」「ニューキュア」の4種類の定番モデルが展開されています。
4種類のモデルのシルエットやサイズ感はそれぞれ微妙に違いますが、どれもベーシックでシンプルなデザインです。
ここでは、それぞれのモデルの特徴について解説します。
(※上記のFIT GUIDE右のRESCUEは廃盤です。現在は新品の取り扱いはありません)
A.P.C.の定番デニム①New Standard(ニュースタンダード)
出典: http://www.apcjp.com
アーペーセー定番ともいえるストレートタイプのジーンズです。
裾にはテーパードを効かせたクラシックなモデルです。
アーペーセーのデニムを初めて購入する方やルーズめのサイズ感で穿きたい方におすすめの種類。
アーペーセーの中でも文字通り、もっともスタンダードな種類のモデルです。
A.P.C.の定番デニム②Petit Standard(プチスタンダード)
出典: http://www.apcjp.com
ニュースタンダードのシルエットをベースに、股上を浅くタイトレッグにしたやや細身のシルエットのデニム。
細すぎず太すぎずのほど良いサイズ感で履きたい方におすすめなスリムラインのモデルです。
A.P.C.の定番デニム③Petit New Standard(プチニュースタンダード)
出典: http://www.apcjp.com
プチスタンダードから派生したモデルで、プチスタンダードやニューキュアよりもさらに細く、アーペーセーのデニムの中で最も細身のシルエットのデニム。
プチスタンダードより更にテーパードが効いているのでモードな着こなしを演出したい場合はこのモデルがおすすめです。
いわゆるスキニーデニム的なサイズ感やシルエットを実現できるのもこの種類。
A.P.C.の定番デニム④New Cure (ニューキュア)
出典: http://mensfashion.hatenablog.jp
プチスタンダードの次に細身のモデルがニューキュア。
ローウェストで、サイズ感的にはちょうどプチニュースタンダードとプチスタンダードの中間ぐらいの細さのモデルなので、スキニーまでは行かずともタイトなサイズ感で履きたいという人にはこのニューキュアがおすすめです。
A.P.C.デニムのコーデを紹介!!
どんなコーデにも合わせることができるシンプルかつベーシックなデザインのA.P.C.のデニム。
ここでは、前述のアーペーセーの4種類の定番デニムを使ったコーデの一例を紹介します。
A.P.C.ニュースタンダードのコーデ
A.P.C.ニュースタンダードのコーデ①
出典: http://zozo.jp
ニュースタンダードはサイズを変えることで細身、ジャストサイズ、ルーズとサイズ感やシルエットを変えることができます。
ゆったりめに履きたい人はワンサイズ大きめのサイズを、細身のシルエットでタイトに履きたいという人はワンサイズ小さめのサイズを選ぶといいかもしれません。
A.P.C.ニュースタンダードのコーデ②
出典: http://www.essence-web.jp
インナーやアウターの種類によっても大きく印象が変わります。
A.P.C.ニュースタンダードのコーデ③
出典: http://www.essence-web.jp
A.P.C.でどの種類のデニムを購入するのか迷ったら、定番のニュースタンダードを選択しましょう。
A.P.C.のデニムの中でも最もスタンダードなモデルなので幅広いスタイリングを楽しむことができます。
A.P.C.プチスタンダードのコーデ
A.P.C.プチスタンダードのコーデ①
出典: http://wear.jp
ニュースタンダードよりも細身のシルエットが特徴的なプチスタンダード。
A.P.C.プチスタンダードのコーデ②
出典: http://zozo.jp
プチスタンダードにミリタリージャケットを合わせたシンプルなコーデ。
春向けの気軽な着こなしです。
A.P.C.プチスタンダードのコーデ③
出典: http://www.essence-web.jp
細身のシルエットのニュースタンダードよりもさらにタイトなサイズ感で履きたい人にはおすすめのモデルです。
A.P.C.プチニュースタンダードのコーデ
A.P.C.プチニュースタンダードのコーデ①
出典: http://wear.jp
ライトブルーもおすすめカラーです。
A.P.C.プチニュースタンダードのコーデ②
出典: http://wear.jp
A.P.C.定番のブラックデニムはあらゆるコーデに自然な形で取り入れることができます。
A.P.C.プチニュースタンダードのコーデ③
出典: http://zozo.jp
プチスタンダードよりもさらにタイトなサイズ感が特徴です。
A.P.C.プチニュースタンダードのコーデ④
出典: http://zozo.jp
フォーマルな着こなしにもピッタリのA.P.C.の定番デニムです。
A.P.C.プチニュースタンダードのコーデ⑤
出典: http://www.webuomo.jp
ストレッチが効いているのでスリムフィットでも快適な履き心地を体感できます。
A.P.C.プチニュースタンダードのコーデ⑥
出典: http://www.essence-web.jp
カジュアル、ストリート、フォーマルとあらゆる種類の着こなしに幅広く対応できるのも嬉しいポイントです。
A.P.C.プチニュースタンダードのコーデ⑦
出典: https://ameblo.jp
自分好みのサイズ感を実現しやすいのもプチニュースタンダードの魅力です。
A.P.C.プチニュースタンダードのコーデ⑧
出典: http://www.webuomo.jp
ニュースタンダードとプチスタンダード、2種類の良いとこ取りのようなモデルがプチニュースタンダードです。
A.P.C.プチニュースタンダードのコーデ⑨
出典: https://twitter.com
夏コーデでもバッチリ決まります。
A.P.C.ニューキュアのコーデ
A.P.C.ニューキュアのコーデ①
出典: http://wear.jp
プチスタンダードよりはタイトめに履きたいけれど、プチニュースタンダードはタイトすぎるという方にはニューキュアもおすすめのモデルです。
A.P.C.ニューキュアのコーデ②
出典: http://wear.jp
ニューキュアはブーツやドレスシューズにも合わせやすい細身のモデルです。
A.P.C.ニューキュアのコーデ③
出典: http://www.contextclothing.com
ニューキュアにスニーカーを合わせたシンプルなコーデもおすすめです。
デニムを上手に色落ちさせる方法
色落ちさせるほど味が出るのもアーペーセーのデニムの特徴ですが、色落ちさせて絶妙な風合いを出すにはちょっとしたコツがあります。
ここでは、アーペーセーのジーンズを上手に色落ちさせる方法を解説します。
デニムを上手に色落ちさせるコツ①初回の洗濯まで間を置く
アーペーセーのデニムに限らず、ジーンズの履き始めというのはとにかく硬いです。
特に、新品かもしくはそれに近い比較的新しい状態のデニムは、しゃがんだり脱ぎ履きするのも苦労するレベルです。
しかし、だからといって買って早々に洗濯してしまうのは早計です。
洗濯の回数が少なければ少ないほど、ジーンズを絶妙な風合いに色落ちさせることができます。
上手に色落ちさせたい場合は購入後、初回の洗濯まで3ヶ月程度は欲しいところです。
デニムを上手に色落ちさせるコツ②洗濯せずに履き続ける
昔はジーンズを色落ちさせるためにタワシで擦ったりする方法を実践していた人もいましたが、生地が傷むのであまりおすすめしません。
ヴィンテージ風の色落ちを実現するためには、とにかく気長に履き続けるという一点に尽きます。
毎日履き続けることで、自分好みのサイズ感やユーズド感が少しずつ実現できるようになります。
A.P.C.デニムの"過激主義"な洗濯手法
A.P.C.のデニムの洗濯は通常のデニムとは少し洗い方が異なります。
ここでは、一癖も二癖もあるA.P.Cのデニムの洗濯方法や注意点やポイントなどを紹介します。
A.P.C.デニム洗濯のポイント①初回の洗濯はドライクリーニング
初回の洗濯の際にも注意点があります。
A.P.C.のデニムは初回の洗濯はドライクリーニングが鉄則です。
そして2回目以降の洗濯は、色落ちがしづらい洗剤を水に少量混ぜて1時間ほど浸けておき、すすいでからバスタオルに包んで干すという方法を推奨しています。
この方法は色落ちを避けるためのもので、自然な履きこむことで生まれる色落ち以外は極力避けるジーンズの洗濯方法です。
なお、ドライクリーニングに出した際の失敗例もあるので、自分で選択せずにクリーニングに出す際はリジッドデニムのクリーニングに精通した店を選ぶことも大切です。
A.P.C.デニム洗濯のポイント②できるだけギリギリまで洗濯しない
アーペーセーのデニムでヴィンテージ感やユーズド感、サイズ感も含め、自分好みの色落ちを実現するためには、とにかくギリギリまで洗濯せず気長に履き続けるのがポイントです。
A.P.C.デニム洗濯のポイント③理想の洗濯の頻度は3ヶ月
A.P.C.のデニムは極力洗濯しないのが基本方針ですが、ジーンズも衣料品である以上は洗濯は避けては通れません。
長期間ジーンズを洗濯しないと、臭いが付くなど衛生上の問題や、酸性の油汚れによる生地の劣化、部位によっては生地が不自然な伸び方や縮み方をしてしまうなどのデメリットも発生します。
A.P.C.に限らず、どのブランドのジーンズでも最低限の洗濯はするようにしましょう。
汚れも除去できて、なおかつ無理なく色落ちさせることができる頻度ならどれだけ洗濯しても問題ありません。
A.P.C.デニム洗濯のポイント④洗濯機のメニューの設定
アーペーセーのデニムを洗濯機で洗う際の設定についてですが、濃色製品用洗剤を使い、メニューで「常温水」「デリケート洗い」「脱水無し」を選択するのをおすすめします。
A.P.C.デニム洗濯のポイント⑤海水と砂を使う
もうひとつ、アーペーセーのデニムならではの独自の洗濯方法があります。
それは、ジーンズを履いたまま海に入り乾いた砂でこするというもの。
この作業を数回繰り返したのち、水ですすぎ日光にあてて乾かすという洗濯方法です。
海水の塩に含まれるマグネシウムやカルシウムが染料と結合し科学的に安定することで色落ちしにくくなり、砂でこすることで生地にアタリが出るようになります。
一見すると突拍子もないことをやっているように思うかもしれませんが理に適っているようです。
こういったA.P.C.の提案する独自の手法は"過激主義"という表現で形容されることもあります。
A.P.C.デニム洗濯のポイント⑥番外編:タバコの灰を太腿に……?
A.P.C.ジャパンの公式ツイッターがデニムの洗い方に関するジョークめいた面白いツイートをしていたので紹介します。
A.P.C. デニムの洗い方
— A.P.C. JAPAN news (@APC_JAPAN) May 11, 2015
5.ジョニー・バーネット
髪にグリースを塗ったスモーカーたちへ、ジーンズは絶対に洗わない。タバコを吸う時は、決まって髪をかき上げた手を灰皿代わりにし、その手を太腿にこすりつける。ジーンズはブルーグレーに変色し、暑い砂浜は不快でしかない。#apc
もはやここまでくるとデニムの洗濯方法も何もない気が……。
デニムの「履き伸び」について
デニムには「履き伸び」と呼ばれる生地が伸びて緩くなる現象があります。
この履き伸びは、いわゆるストレッチデニムの「伸び」とは違います。
デニムは何度も洗っているうちに段々と縮まなくなり、履いているうちにまた少しずつ伸びて元のサイズに戻っていくようになります。
履き伸びはオーバーサイズのデニムに限らず、プチニュースタンダードのようなタイトなシルエットのデニムでも発生します。
特にウエスト部位はもっとも伸びるので、履き始めのうちはきつくても、そのうち伸びて普通に履けるようになります。
デニムを購入する際には履き伸びまで想定し、伸びた時点でジャストのサイズ感になるように意識しておくことをおすすめします。
A.P.C.色落ちデニム画像集
アーペーセーのデニムを新品の状態から自分好みの1本にするまでは根気がいるものです。
でも、だからこそアーペーセーのデニムは育て甲斐があるというもの。
ここでは、長い時間をかけて履き込み、絶妙な風合いに変化したアーペーセーのデニムを何点か紹介します。
色落ちさせたニュースタンダード
出典: https://ameblo.jp
1年履き込んでからのファーストウォッシュ直後のニュースタンダード。
かなり青味が強いブルーになっています。
色落ちさせたプチスタンダード①
出典: http://petitstandard.blogspot.jp
着用開始から半年が経過したプチスタンダード。
ちょうどこのぐらいの頃から少しずつ好みの色落ちや風合いが出てき始めます。
色落ちさせたプチスタンダード②
新品と比べても明らかに違います。
履き込めば履き込むほど鮮やかな風合いに仕上がります。
色落ちさせたプチニュースタンダード①
出典: http://gssmboy.hatenablog.jp
A.P.C.のジーンズに限らず、濃紺のインディゴ系の種類のデニムは年単位で履き込むと、段々と色落ちして淡いブルーに近付いていきます。
色落ちさせたプチニュースタンダード②
出典: http://de-hasznos.com
こちらは履き始めて3ヶ月が経過したプチニュースタンダード。
まだそれほどでもありませんが、新品と比較すると明らかに色落ちの前兆のような風合いは感じられます。
色落ちさせたプチニュースタンダード③
かなり見事な風合いです。
色落ちさせたA.P.C.デニムの数々①
A.P.C.のデニムは並んでいると芸術的です。
色落ちさせたA.P.C.デニムの数々
洗濯以外でも、歩く、座る、しゃがむなど、日常のあらゆる動作を繰り返すことで美しい風合いの色落ちが実現できます。
A.P.Cのデニムの裾上げについて
出典: https://ameblo.jp
A.P.C.に限らずデニムは洗濯をすると1~2サイズ縮みます。
A.P.C.のデニムの場合、個体差はありますが大よその場合は裾の長さにして1~5センチの範囲で縮みます。
裾上げの方法は大きく分けて以下の3つのパターンに分かれます。
①購入時に裾上げをせず、しばらく履きこんだ後で4~5回洗濯をしてデニムが充分縮んでから裾上げをする。
②あらかじめ洗濯をすると縮むことを想定して少し長めに裾上げをする。
③購入時に裾上げをせずに持ち帰り、履く前に4~5回洗濯をし、生地が充分に縮んでから裾上げをする。
①の裾上げ方法は、こだわりたい人にはおすすめです。色落ちを最重視するのであればこの方法ですが、裾上げするまでパンツの裾が長くなってしまうデメリットもあります。
これについては、裾上げするまではロールアップして履き、裾上げ後にロールアップなしで履くことで対策できます。
②は洗濯後に裾がどの程度、縮むのかを予想できないのがネックです。
③は裾の長さをはじめからベストなサイズにすることができるので、色落ちはそれほど気にしないという人にはおすすめの裾上げ方法です。
その他のおすすめブランド
最後に、A.P.C.以外のブランドについても少し触れておきます。
A.P.C.のデニムが好きなら、以下のブランドもおすすめです。
Levi's(リーバイス)
出典: http://jibunhack.com
アメリカ発の王道ともいえる言わずと知れた世界的なデニムブランド。
品質の高さ、商品のラインナップの豊富さ、リーズナブルな価格帯など、ことデニム選びにおいては全てにおいて最強とも言えるブランドです。
定番の501シリーズをはじめ、様々なモデルを取り扱っています。
Lee(リー)
出典: http://www.laforet.ne.jp
100年を超える歴史を持つアメリカの由緒あるデニムブランド。
大衆向けからマニア向けの復刻モデルまで、数々の名作を生み出しています。
BLACK LABEL CRESTBRIDGE(ブラックレーベル・クレストブリッジ)
出典: https://www.imn.jp
デザイナーの三原康裕氏により2015年に新たに誕生した新進気鋭のブランド。
素材から縫製に至るまでメイド・イン・ジャパンにこだわったデニムを展開しています。
DIESEL(ディーゼル)
出典: http://deramaga.com
イタリア発のカジュアルブランド「DIESEL」。
このブランドのデニムは個性が強いものが多いのでおすすめです。
DIESELのデニムは他のブランドの服とも合わせやすく、違和感がないのでおすすめです。
nudie jeans(ヌーディ―ジーンズ)
出典: https://item.rakuten.co.jp
2000年にスウェーデンにて設立され、わずか5年のうちに100万本のセールスを売り上げているブランド。
イタリア生産に拘り抜き、デニムはタイトやスキニーを得意とし、型の幅やカラー展開は年々増加しています。
「生デニム」がブランドの象徴として世界的に話題になっています。
まとめ ~男を上げるA.P.C.のデニム~
A.P.C.のデニムには人を惹き付けて止まない魅力が数多くあります。
そして、時間をかけて履き込んで色落ちさせていけばより愛着も増していきます。
A.P.C.の定番デニムの美しいシルエットと細部までこだわり抜いた抜群のディティールは周囲を虜にするはずです。
A.P.C.のデニムの履き込んで、ワンランク上のかっこいい大人の男を目指しましょう!