性嫌悪か診断するチェック方法・克服方法・原因|恋愛/結婚

性嫌悪とは「性行為や性的な事柄に対して、嫌悪感を感じること」です。性嫌悪な人はセックスを拒み、性的に露骨な表現に対して嫌悪感を露にすることがあります。性嫌悪の特徴や恋愛傾向、克服方法についてご紹介します。性嫌悪かどうか気になる人はチェックしてみましょう。

性嫌悪か診断するチェック方法・克服方法・原因|恋愛/結婚のイメージ

目次

  1. 1性嫌悪か診断するチェック項目
  2. 2性嫌悪の原因
  3. 3性嫌悪の恋愛の特徴
  4. 4性嫌悪と結婚するメリット・デメリット
  5. 5性嫌悪の克服方法
  6. 6性嫌悪の治療方法
  7. 7「性欲がない」「性行為が嫌い」は異常とは限らない

性嫌悪か診断するチェック項目

性嫌悪とは、「性行為や性的な事柄に対して、嫌悪感を抱くこと」です。日本では、セックスレスが問題視されています。日本だけでなく、世界でもセックスを拒絶する人は増えています。自分やパートナーが性嫌悪かどうか、気になった人は診断してみましょう。

性行為はみっともないことだと思う

性嫌悪の人は「性行為はみっともなくて、気持ち悪いこと」だと思っています。欲望をむき出しにし、お互いの体をむさぼりあうなんて、そんな動物じみた行動は慎むべきだと固く信じているところがあります。

漫画や小説の性描写はグロテスクでキモい

性嫌悪の人は、性描写のある漫画や小説を読めません。なぜなら、これらの内容が「グロテスクで気持ち悪い」からです。

特に漫画は、より露骨に表現されているためドン引きしてしまうのだと考えられます。

キスまではいいけどそれ以上は無理

「キスまでは、いいんだけどそれ以上はちょっと」という女性が増えています。「キスフレ」という言葉が広まってきていますが、彼女たちは彼氏ではなく、「キスだけの相手」を作って寂しさを紛らわせています。

性的にだらしない人を見ると吐き気がする

周囲に性的にだらしのない人がいたり、テレビに下ネタを連発する下品な芸人が出てきたりすると、不快な気分になってしまいます。性に対して露骨でオープンなことは、人として卑しいと考えているからです。

好きな人の前で「快感に溺れた醜い姿」を晒すのが嫌

性嫌悪の人がセックスを怖がる理由の一つに、「快感に溺れた自分のブサイクでだらしのない姿を好きな相手に見られたくない」という心理があります。セックスをすると快感のあまり、「変な顔」になってしまうことがあります。彼らは「変な顔」を相手に見られるのが嫌でたまらないでしょう。

彼らは非常にかっこつけで、「好きな相手の前では、完璧に美しい自分を見せたい」と思っています。せっかくかっこをつけていたのに、セックスのせいで白目をむいた醜い姿を見られてしまっては、かっこをつけた意味がありません。

性病が怖い

10代の時、学校で受けた「性教育」のせいで「エイズが怖くてたまらないからセックスができない」という人は、意外と存在します。

加えて、子供のころに親から「エイズになったら死ぬよ。結婚するまでは誰ともセックスしたらダメ」と念を押されていた場合、恐怖のあまり性嫌悪になってしまうことがあります。

セックスが怖い

性嫌悪な人は、異性から触れられるだけで泣き出してしまうことがあります。セックスに人間らしさを感じることができないため、「怖い」「殺される」と思ってしまうからです。

子供を産むのは痛そうだから怖い

「性嫌悪のせいで、結婚できない」という人がいます。彼らが結婚を渋る理由は、「子供を産むのは痛そうで怖いから」だそうです。

母親から「子供を産むときは痛いよ。死にそうになるよ。」と脅されて育つと性嫌悪になるばかりか、結婚恐怖になることさえあります。

プラトニックな愛に憧れる

プラトニックな恋愛に憧れている人は、性嫌悪になることがあります。プラトニックな恋愛とは、「肉欲を超えた精神的な恋愛」のことです。「精神的に純粋でピュアな真実の愛」に憧れているタイプは、「肉体的な恋愛」に対し「物質的で人間らしくない」と批判の目を向けている傾向があります。

精神的な結びつきこそが人間らしい愛だと思う

「精神的な結びつきこそが人間らしい感情である」と考える人々は、「性欲に溺れる快楽主義者」を「動物的」だと批判し、軽蔑していることがあります。「恋愛は純愛こそが正義であり、肉欲に溺れるのは人間の醜さである」と考えているためです。

女性を「性のはけ口」とみなす男性に冷酷さを感じる

性嫌悪がある人は、「性がモノとして扱われ、人間性が失われている冷酷な世界」を嘆いています。彼らは「愛のない性行為を肯定したり、動物的な本能のみにとらわれ、理性と感情を失ったかのように性行為を繰り返す非情な人間たち」を軽蔑しています。

性嫌悪の女性は特に「女を性のはけ口としてしかみなすことのできないスケベな男性」に対して、不信感を抱いています。

彼女たちは「心があってこそ健全な恋愛だ」と考えるため、「本能のままに、動物的に生きる酷さ」に疑問を持っています。

性嫌悪の原因

性嫌悪の人は、そうではない人からすると「とても不思議な人」です。「性欲は人間の三大欲求であり、それを否定することは人間の本能に逆らっている」と普通の人は考えます。

なぜ、性嫌悪の人はセックスを拒み、タブー視しているのでしょう。彼らは一体何を恐れているのでしょうか。

彼らが性行為を拒むのには、さまざまな原因があります。性嫌悪の原因について詳しく見ていきましょう。

レイプ・性的虐待などのトラウマ

性的に被害を受けたことがある人がトラウマにより、性嫌悪になってしまうことがあります。性的な犯罪に巻き込まれたり、その被害者になった人は、心に傷を負って苦しみ続けます。

「もう二度とあんな怖い思いはしたくない」という精神状態に陥り、たとえ相手が安全な人であっても、「異性はみんな敵」となり、誰も信じられなくなってしまいます。

親や教師からの「タブー」を強調する厳しい性教育

性嫌悪になってしまう理由の一つに、子供の頃、親や学校の先生から厳しくしつけられていたことが挙げられます。

周囲の大人から「性行為は汚らわしいもの」「汚いもの」「セックスは、やってはいけない悪いこと」と教育されると、大人になってからも「セックスは汚らわしい」「そんなはしたないことはしたくない」と考えるようになってしまうことがあります。

特にまじめで素直な子供ほど、大人の言うことを真に受ける傾向があります。

10代で妊娠した人の恐ろしいエピソードで凍り付く

10代の子供に性教育をする人は真剣です。「何も知らずに、妊娠・中絶をしてしまう10代があとを絶ちません」という決まり文句から「性教育」は始まります。彼らは、良かれと思って10代を教育し「妊娠することの怖さ」について語ります。

一部の学校では、「望まない妊娠」をしてしまった女子生徒のドキュメンタリー番組を見せるだけでなく、「若すぎる年齢で妊娠したせいで体がボロボロになり、こんなに酷い症状が出た」という内容の資料や、性病患者についてのデータを授業中に配布して、講義するということが行われていたといいます。

また別の学校では、一人の教員が性欲の強そうな生徒をからかって冗談まじりに「お前、道を踏み外すなよ」と揶揄したことから、本人の精神状態に変化が起こり、性嫌悪になってしまったというケースもあるそうです。

彼氏の「浮気」

今まで「性嫌悪」ではなかった女性がある日突然、「性嫌悪」になってしまうことがあります。なぜ、今まで大丈夫だったものが急にダメになってしまうのでしょうか。トラウマではない場合、その原因は「不誠実な恋人による浮気」だと考えられます。

溢れる性欲のせいで男は浮気するんだ!という考え

浮気をされた女性は、怒ります。ほとんどの人は怒りのあまり別れを決断しますが、中には浮気されてもすぐに許してしまう女性がいます。「もう、浮気なんてしないから」と懇願する男の言葉を信じてしまったからです。しかし、浮気男が懲りることはありません。

一度浮気の味を知った男性は、本人の意思とは関係なく衝動的に浮気を繰り返してしまうことがあります。浮気はその人の癖となり、体に染みついて離れなくなっていきます。

何度も浮気を繰り返す男性に腹が立ち、女性の心はどんどん荒んでいきます。

そして「どうして彼は浮気ばかりするのだろう」と考えているうちに「わかった。性欲を抑えられないから、コントロールが効かないんだ。男が恋に不誠実なのは、あり余る性欲のせいだ。」と性欲を敵対視し、「性欲のせいで彼は浮気をする」ことから性欲を「真実の愛を引き裂くもの」としてみなしてしまうことがあります。

信心深さ

「七つの大罪」という言葉を聞いたことはありますか。七つの大罪とは、カトリック派のキリスト教で定められた「人間を堕落に誘い込む恐れのあるもの」のことです。

人間を堕落に誘い込む恐れがある大罪は七つあり、それは「暴食」「色欲」「強欲」「憤怒」「怠惰」「傲慢」「嫉妬」です。性欲は二つ目の「色欲」にあてはまります。

カトリックでいう「大罪」は、仏教でいう「煩悩」と少し似ているところがあります。いずれの教えにおいても「性欲過剰なことは望ましくない」とされ、「性欲は慎むように」というメッセージが込められています。

大変信心深くまじめで頑固な人は、これらの教えをひたすら信じて守り抜いていることがあり、そのため、性嫌悪に陥ることがあります。

体調が悪い・体力がない

性行為を拒絶する人の中には体調が悪いか、体力がない人もいます。セックスは体力を消耗します。体力に自信がない人は、無駄なエネルギーを消耗したくないと考えています。そのため、燃え尽きるのを恐れて、性行為を拒否することがあります。

「キスで終わるハッピーエンド」への憧れ

当然のことですが、童話や子供向けのラブストーリーに性描写はありません。「過激な性描写」は18歳未満の児童にはふさわしくないからです。そのため、ディズニーなどの子供向けのアニメは、最後は「キス」で終わります。

幼い頃からこうした「キスでハッピーエンド」の作品に慣れ親しんでいると、だんだんと「キスで終わること=幸せな結末」だと思うようになっていくことがあります。大人になって「キスの次」があることを知っても、「やはりキスで終わるハッピーエンドのほうがいい」と思ってしまいます。

なぜなら、「キス」で終わらない大人向けのラブストーリーは、「グダグダしていて、ワンパターンで面白くないから」です。最後はキスで終わる子供向けの作品のほうが読んでいてスカッとするし、「終わった」という感じが味わえるため、「キスの次」なんていらない、と考えるようになっていきます。

病気ではない!「セックスをしない」という性的指向

「セックスレスは社会問題だ。性嫌悪は病気だから治すべきである」という考えは必ずしも正しいとは言い切れません。なぜなら、世界にはたくさんの種類の性的指向が存在するからです。

変わった性的指向は、同性愛だけではありません。異性愛・同性愛・両性愛のほかに「性欲を持たない」「セックスをしない」という性的指向があることをご存知ですか。

「人に対して性的な魅力を感じない人」をアセクシュアルといい、「人に対して恋愛感情をほとんど感じない人」をアロマンティックといいます。

「性的な欲がない」アセクシュアル

アセクシュアルは「あの人、美人だな」「イケメンだな」とその人の美しさに魅力を感じ、恋をしますが、「セックスしたい」とは思わないそうです。アセクシュアルは「抱きしめられたい」とは思っても、性的な欲望にかられることはないといわれています。

アセクシュアルの人は、
「誰にも対しても、性的に惹かれることがない人」のこと。
「アセクシュアルの人は、人に対して美的な魅力を感じることはあっても、
性的な欲求は感じないのです。
中にはスキンシップなどの愛情表現をしたい人もいますが、性的ではないです。
人に対して性的な欲求を経験しない人は、アセクシュアルの可能性があります」
(Glocal Lifeより引用)

「恋愛関係は築きたくない」アロマンティック

アロマンティックは「恋愛関係を築きたいとは思わない」という人々のことです。しかしながら、彼らは薄情なわけではなく、純粋な形での精神的な強い結びつきを求めているといわれています。

「アロマンティックの人は、
人に対して恋愛感情を殆ど、または全く感じない人」だ。
「人と精神的・個人的に繋がりたくないというわけではないですが、
ただ単に恋愛的な関係を築きたい感情を持っていないだけなのです」。
一般の人同様に、アロマンティックも、
他の人との親密な絆を必要とすることもありますが、
それらの願望はプラトニックな形で満足できます」。(Glocal Lifeより引用)

性嫌悪の恋愛の特徴

セックスが嫌いな人は、どのように恋愛をしているのでしょうか。性嫌悪の人の恋愛の特徴を見ていきましょう。

誰とも交際しない

「誰とも付き合わない」という状態は、性嫌悪の人の中で一番多いといわれています。「どうせ、人間の中身は性欲のかたまりなんでしょ」と出会う相手すべてを軽蔑のまなざしで眺め、フンっと鼻を鳴らして達観している状態です。

「この世にはプラトニックな恋愛もある」という意見に耳を貸さずに「プラトニックな恋なんてあるわけない。人間は性欲のかたまりだもの。そんな穢れた連中と付き合うつもりは毛頭ないわ。」と頑固に言い張り、一人の世界に閉じこもって本やアニメの世界に逃げ込もうとします。

友達以上恋人未満の相手をわざと選ぶ

「異性と付き合うと、必ず性行為を求められてしまう」と学習した場合は「友達以上恋人未満」の相手とわざと仲良くすることがあります。相手に告白する勇気がない場合や、相手が自分のことをただの友達だと思っている場合はこれにあてはまります。

恋人にならなければ性行為をせずに済むと考えて、友達以上恋人未満の関係を楽しみます。

キスフレを作る

体の関係を求めないキスだけの相手を「キスフレ」といいます。愛情を求める気持ちはあるのに、性行為は苦手な人がキスフレを作る傾向にあります。キスフレは、性嫌悪のある人にとって都合の良い相手です。

すぐに別れる

性嫌悪の人が性嫌悪であることを隠して異性と付き合った場合は、一年足らず、酷いときは数か月で別れてしまうことがあります。

「性欲のない恋」を求める性嫌悪の人と「性欲込みの恋」を求める人との意見は衝突します。性嫌悪の女性と付き合った男性は、欲求不満で浮気に走ってしまうことがあります。

性嫌悪ではない人にとって、セックスのない交際は恋愛ではありません。欲望の行き場を失った男性は、やむを得ず性嫌悪の彼女に別れを告げることがあります。

性嫌悪と結婚するメリット・デメリット

ノーマルな人にとって、性嫌悪と結婚するメリットはほとんどありません。一般的な人々は「恋愛、結婚には性欲がつきもの」だと考えているためです。

彼らが性嫌悪と結婚すると、ストレスを溜めるハメになります。なぜなら、配偶者がいるにもかかわらず、自分の欲望を処理することができないからです。

特に性欲過剰な男性にとって、性嫌悪の女性と同じ屋根の下で暮らすことは、相当のストレスとなります。

目の前に好きな相手がいるのに、ギリギリのところで「我慢しろ」と言われているのですから、精神的にも肉体的にも相当なダメージを受けてしまう可能性があるといえるでしょう。

性嫌悪同士の結婚ならアリ

性嫌悪同士の結婚であれば、うまくいくといえます。お互いに「セックスはしない」という性的指向であるならば、相性は抜群です。そのため、性嫌悪同士の結婚のみメリットがあるといえます。

デメリットは「子供を授からない」こと

性嫌悪は性行為をしないため、子供を作ることはできません。したがって、性嫌悪の人と結婚した場合は子供をあきらめるか、あるいは養子をもらうしかありません。

性嫌悪の克服方法

性嫌悪だからといって「自分は異常だ」とか「ダメな人間だ」と嘆く必要はありません。性嫌悪ではなかったのに、トラウマや悲しい出来事によって性嫌悪に陥ってしまった人は、克服することができるし、元から性的な欲望を持たない人は、アセクシュアルかアロマンティックである可能性が高いといえます。

アセクシュアルやアロマンティックは病気ではなく、性的指向の一種ですので、「自分は自分らしく」堂々としていましょう。

トラウマなどの外からのストレスによって、性嫌悪に陥ってしまった場合の克服方法をご紹介します。

パートナーに打ち明け協力してもらう

性嫌悪は、隠していてもよくはなりません。性嫌悪に陥ってしまったときは、パートナーに打ち明け、悩みを相談しましょう。

本当に好きな相手からの相談なら、親身になって聞いてくれるでしょう。性行為が怖いと感じる場合は、しばらくは性行為を控えてもらい、その代わりにハグやキスなどの軽いスキンシップにとどめてもらいましょう。

しばらく、性行為のことについて考えるのをやめ、「今は休憩タイムだ」と思ってのんびり過ごすと、いつのまにかよくなっていることがあります。

性嫌悪の治療方法

性嫌悪を本格的に治療するには、専門家のところへ行くことをおすすめします。精神科へ行くのが嫌な場合は、カウンセラーに相談すると良いでしょう。

カウンセリングを受ける

トラウマが原因で苦しんでいる場合は、できるだけ早くカウンセリングを受け、治療をしたほうが良いといえます。トラウマは放置すると悪化します。できるだけ早くカウンセリングを受けましょう。

嫌悪感や恐怖を「症状」だと捉えて一旦切り離して考えてみると、それだけで心が楽になることがあります。苦しい気持ちを打ち明けるのには勇気がいりますが、ゆっくりでも良いので、気持ちを言葉で表してみましょう。

「人に話す」ということでつらい気持ちが癒され、苦しみから解放されていくでしょう。

「性欲がない」「性行為が嫌い」は異常とは限らない

日本では「性嫌悪な人」や「性欲のない人」は童貞、喪女呼ばわりされ、気持ち悪がられてしまうことがあります。しかし、このようなことが起こるのは、人々が性的指向の多様性を知らないからです。

昔は「同性愛者」が変人として白い目で見られ、「一般人」の中で浮いていたといわれています。最近になって、ようやく同性愛を認めようという動きが高まってきましたが、世界に存在する性的指向は同性愛だけではありません。

世界には同性愛以外にも、「アセクシュアル」や「アロマンティック」などの多様な性的指向があります。同性愛だけでなく、「性欲がない」という性的指向の人々の存在も認めなくてはなりません。

元から性欲がない人は無理して性欲を持とうとする必要はないし、途中から性嫌悪に陥った人もあせる必要はありません。

「自分らしく」生きられるようになると心がスッと軽くなり、すべての不調は吹き飛んでいくでしょう。

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