ミクロペニスか診断できるチェック項目・原因・治療方法｜何科

「うちの子おちんちんが小さいのでは」と悩むお母さんは多いのではないでしょうか。赤ちゃんのうちから極端に小さかったり、思春期になっても成長しない時は本当に心配になります。そんな、他人には聞きにくい性の悩みについてご紹介します。

ミクロペニスとは、おちんちんが異常に小さい、または標準よりおちんちんが短い病気のことをいいます。立ったままおしっこがしにくかったり、将来セックスができないのでは、という心配があります。ミクロペニスの原因は何でどのような病気なのか、治療方法はあるのか、何科へ受診すればよいのかなどを順を追ってご紹介しましょう。

赤ちゃんはお母さんのお腹の中で成長する時に、男の子の場合は男性ホルモンの影響を受けます。しかし、近年ではお母さんのお腹の中で男性ホルモンを阻害してしまい、ペニスが正常に大きくならないことが起きています。

原因は、環境化学物質が世界中に蔓延し社会全体に広がっているためだと指摘されており、そのことが原因の一つと考えられています。体内に環境化学物質が入ると環境ホルモンとなり、それがへその緒を経由して赤ちゃんにも影響します。環境ホルモンは、女性ホルモンと似た働きをするので、自然界から人間社会までが「メス化」しているとの発表もあります。

ミクロペニスの原因が100パーセント環境ホルモンによるとは言いきれませんが、頭の中に入れて環境について真剣に考えることも必要です。

環境科学物質は自然を破壊し、自然界の生物のみならず人間までも死に追い詰める物だという事実を書いた本です。ジャーナリストのレイチェル・カーソン女史が、化学薬品の恐ろしさを最初に告発した著書です。ジャーナリストでもあり、海洋学者でもあったレイチェル・カーソン女史の「沈黙の春」が世界中にもたらした影響は計り知れません。

1974年に発売された本ですがとても重要な内容が書かれていて、今の時代にこそ読んで欲しい書籍です。殺虫剤や農薬は例え少量でも、小さなプランクトンから始まり大きな魚や鳥まで捕食していく中で、恐ろしく濃度が高まっていくのだと事実に基づき訴えています。

ミクロペニスと診断された場合「治療法はあるのか」と誰もが悩むでしょう。しかし、治療方法はあります。ミクロペニスは、内分泌疾患です。治療については医学の専門的分野なので、確実に正確な情報や詳しいことは必ず専門医に相談してください。こちらでは、専門医へ行く前の一般的な目安と治療法などをご紹介します。

ミクロペニスは矮小陰茎（わいしょういんけい）ともいいます。中には、出べそほど小さいミクロペニスの人もいます。ミクロペニスの治療方法は、少量の男性ホルモンの筋肉注射を短期間行います。軟膏を塗る場合もあります。

物心がついてからのミクロペニスの治療は精神面でも難しく、早期に治療をすることがよいとされていますが、具体的に何歳から治療をするのかについては専門医をきちんと受診して聞いてください。

新生児の場合には、産婦人科で生まれた時に「ミクロペニスの可能性があります」と主治医にいわれることが多いでしょう。ミクロペニスであっても、新生児での治療はほとんどしません。尿道の奇形などペニスに他の異常があった場合には手術が必要ですが、新生児ではすぐに手術とはなりません。

ミクロペニスはおちんちんが小さいことから、立ったままでの排尿ができなかったり、しにくかったり、学校やスイミングスクールでプールの際の着替えで友達に見られてしまうことがあります。

それが原因でからかわれたり虐められたりすることがあれば、本人の精神的ダメージはとても大きく心配です。母親にとっては子どもの将来を思い悩む種となってしまいます。ミクロペニスが心配な場合は、早めに専門医へ相談されることを強くおすすめします。

ミクロペニスの診断・治療をするには、大きな大学病院などの小児科・小児泌尿器科・小児外科・泌尿器科・内分泌代謝科を受診しましょう。病院に行く前に電話で確認してからの方が確実です。せっかく行ったのに、また「別の病院へ行ってください」などといわれたら二度手間です。

近くになければ新生児から思春期までの症状は、まずは最寄りの小児科に相談してみましょう。そこで心配ない、といわれることもあります。検査のできる専門の病院へ紹介状を書いてくれる場合もありますので、よく相談してください。

ミクロペニスのチェック項目はペニスの長さです。ミクロペニスかの目安は、新生児期で 2.4cm未満・6カ月時で2.6cm未満・1歳半で2.8cm未満・3歳で3.0cm未満です。成人男性では、勃起時に測って5cm以下の物がミクロペニスの目安となります。

長さの測り方は、子どもは勃起していない状態で充分に伸ばし、恥骨の中心からおちんちんの先までを測ります（皮は含まない）。引っ張ってみると、正常の長さの場合もよくあります。

ここまでミクロペニスについてご紹介してきましたが、ミクロペニスと間違えやすい物や、その他の気になるおちんちんの病気についてもご紹介していきましょう。

ミクロペニスかと心配している方の中には、ペニスのサイズは正常なのに皮にうずもれているだけの埋没陰茎であることがしばしばあります。脂肪に埋もれてしまっているだけの場合もありますが、皮膚の中にうずまってしまっている場合があり、その際は外科的処置が必要となります。

尿道下裂とは、オシッコが出る穴がペニスの先ではなく根元側にある奇形です。この奇形もホルモンの異常で起きるとされており、思春期になってからおちんちんが小さいという悩みが出てきます。

尿道下裂の治療は外科的手術です。手術を行う時期は、普通1歳～2歳の間に行います。手術をしないと、排尿がうまくできないので尿が飛び散るということが起きます。なお、医療は日々進化していますので、正確な情報は必ず専門医に聞くようにしてください。

半陰陽は性分化疾患で、内分泌異常によって男性と女性両方の性を持って生まれます。こうした例では、男性として生きるか女性として生きるかを決めて適切な処置を行います。

停留精巣とは、いわゆるタマタマの袋の中にタマがない状態のことをいいます。睾丸はお母さんのお腹の中の胎児の頃にはまだお腹の方にありますが、30～32週には袋の方に降りてきます。それには男性ホルモンが必要で、このホルモン異常によって降りてこないと停留精巣となります。

停留精巣は、生後6カ月くらいに自然と治ることが多くあります。しかし、6カ月を過ぎても治らない場合は、自然に降りてくることはありません。早産によって早く生まれた場合や低体重児に多くみられる症状です。

精子は高温に弱いため、身体の中では体温で温められてしまうので治療が必要となります。治療は今のところ手術するしかなく、時期は6カ月～となっています。治療しないと将来癌になる確率が高いとされていますが、正確な情報は医師の診断や説明を聞いてください。

泌尿科医の著者が、経験を元に分かりやすく包茎のことやおちんちんのケア方法などを分かりやすく詳しく書いています。初めて男の子を育てるお母さんに、おすすめの本です。

ミクロペニスやその他の病気などの、性に関するなかなか他人には聞きにくいことをご紹介しました。ただやみくもに心配したり自己判断はせずに、思い当たることがあれば医師や看護師に相談しましょう。また地域によっては保健士さんが相談に乗ってくれますので、まずは一歩踏み出すことが大切です。

多くの人は相談した結果「心配いらなかった」といっていますし、万が一にも異常があった場合でも早めの対処をすることができます。「おちんちんが小さいってどうすればいいの」と悩んでいる人は、思いのほか多くいます。今や医療は日々進化していますので、なにはともあれ早期発見早期治療が重要です。

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