2021年08月19日公開
2021年08月19日更新
デカすぎる「オオコウモリ」の意外な生態や種類まとめ【フルーツコウモリ】
一見吸血鬼を連想させる世界最大級の大きさを誇るコウモリ、「オオコウモリ」をご紹介します!オオコウモリは大きいため怖く見えますが、実は果物や花の蜜を主食とする「フルーツコウモリ」の別名を持ちます。果実が主食のフルーツコウモリ、そう思うと少し可愛く見えませんか?
目次
巨大すぎてちょっと怖い…。オオコウモリ
出典: http://photohito.com
迫力がスゴイ!!まるでヴァンパイア!![オオコウモリ]
皆さんはコウモリを見たことはありますか?
コウモリは色々なところに生息地があり、一般的なコウモリの生息地は北海道以外の日本全体に分布しています。
とはいえ、都心に住んでいたりすると、見かける機会は少ないですよね。
皆さんが思い浮かべる一般的なコウモリは、「アブラコウモリ(イエコウモリ)」という種類で頭から胴まで約5cm、体重は約8gととっても小柄です。
そのアブラコウモリでも「コウモリってなんだか不気味。」「ちょっと怖い」なんて思う人もいるでしょう。
ヴァンパイアのイメージがある人もいますよね。
しかしそんな感想を凌駕する程の大きさを誇る巨大なコウモリ、「オオコウモリ」についてお話したいと思います。
オオコウモリ(フルーツコウモリ)の特徴(概要)
出典: http://petheim.net
主食は植物性!?
一般的に皆さんが連想する「コウモリ」は、一括りにして「ココウモリ」とは違い、目が発達しているため、目で見て行動ができ、夜行性ではなく、昼行性のものもいます。
また、この巨大なオオコウモリは果実などを食べるんです。肉なんかは食べないわけですね。
しかし、その見た目から海外では「Megabat(メガバット)」「Flying fox(フライングフォックス)」なんて呼ばれていたりします。
オオコウモリの主食って?[フルーツコウモリ]
出典: http://karapaia.com
実は可愛い?!フルーツコウモリ!
この巨大なオオコウモリ、大きさによってなんとなく怖いイメージを持ってしまった人も多いのでは?
もしかして主食は血なんじゃ…?!なんて。安心してください!
上の概要でも述べましたが、このコウモリの中で最大の大きさのオオコウモリ、主食は果実や花の蜜なんです!
特に、主食が「果物」⇒「フルーツ」のオオコウモリは「フルーツコウモリ」と呼ばれています。
一般的なコウモリよりもこんなに大きいのにフルーツや果実を食べて生活しているなんて可愛くないですか?!
出典: http://remix-net.co.jp
つぶらな瞳に小さな口!大きめの果実を頑張って頬張っている姿なんてもう癒やし…!
大きな姿からのギャップ萌えもありますよね。
驚きの大きさ!世界一大きいオオコウモリって?
出典: http://petheim.net
実際どのくらい大きいの?
さて大きい大きいとは言ってきたものの、実際どのくらい大きいの?最大は?具体的には?と思う方もいらっしゃると思います。
オオコウモリという括りの中にフルーツコウモリは位置しているのですが、実際にはオオコウモリに比べてフルーツコウモリのほうが小さいんです!
オオコウモリの大きさ
最大の大きさ!インドオオコウモリ
出典:https://ameblo.jp/mangodive/entry-11974972100.html
オオコウモリという大きな枠に色々なコウモリが含まれますが、最大の大きさを誇るオオコウモリの種は、「インドオオコウモリ」です。
この、インドオオコウモリ、皆さんがイメージする体長が10㎝程のアブラコウモリの、約15倍の体長を誇ります。
つまり、羽根(膜)を広げると1.5Mという巨大さ!!(胴体は20~25㎝)
もちろんこれは平均的な話であるため、最大の大きさはもっと大きいことになります。
可愛い可愛いとは紹介してきましたが、こんな大きいコウモリが町中にいたら流石に怖いですよね(笑)
インドオオコウモリの生息地はインドやミャンマーなど。日本でお目にかかれるのは動物園か、本当に稀ですが、インドオオコウモリを飼っている民家になります。
日本ではお目にかかれないと言っても、生息地であるインドやミャンマーなどでは民家でもよく目撃されるということです。
その地域を訪れた際には野生のインドオオコウモリを見られるかもしれませんね!
フルーツコウモリの大きさ
出典: http://pret.yakan-hiko.com
フルーツコウモリの大きさ
フルーツコウモリもオオコウモリの一種なのですが、上記した最大の大きさを誇る「インドオオコウモリ」よりも一回り小さい種を指すことが多いです。
具体的には、「エジプシャンルーセットオオコウモリ」「デマレル-セットオオコウモリ」などがいます。
この種のコウモリたちは、「インドオオコウモリ」が体長20㎝以上になるのに対し、どちらも約15㎝ほどと、小柄です。
羽を広げても40~60cmほど。インドオオコウモリの半分にも満たないわけですね。
アブラコウモリと比べれば一回り大きいので、その間といったところでしょうか。
オオコウモリ(フルーツコウモリ)の生息地
上でもちょこちょこと生息地を紹介しましたが、大まかにまとめます。
最大の大きさを誇る「インドオオコウモリ」は、インド、ミャンマーなどが原産国で、生息地もインド、ミャンマー付近の森林です。
とはいえ、森林からひょっこりと出てきて民家の屋根にとまっているなんてこともあります。
そして、巨大な「インドオオコウモリ」よりも小柄な種、「エジプシャンルーセットオオコウモリ」は、アフリカや、アラビア半島が原産国で、こちらも付近の森林を生息地としています。
「デマレルーセットオオコウモリ」もパキスタンやインド付近の森を生息地としています。
出典: http://xn--qckubp0dr1j.jp
インドオオコウモリ
出典: http://xn--qckubp0dr1j.jp
エジプシャンルーセットオオコウモリ
出典: http://xn--qckubp0dr1j.jp
デマレルーセットオオコウモリ
オオコウモリは日本にもいる![沖縄][小笠原諸島][大東島]
オガサワラオオコウモリ
ヤエヤマオオコウモリ
ここまで読んでくださった方の中には、日本には野生のオオコウモリはいないのか~なんて思った方も居るでしょう。
いいえ、実は極少数ながら日本にも生息地が存在するんです。
上記した種類とは別の種類となりますが、日本には「オガサワラオオコウモリ」や、「ヤエヤマオオコウモリ」、などがいます。
このフルーツコウモリたちは、沖縄や小笠原諸島、大東島などの暖かい地域の森林を生息地としています。
野生のオオコウモリは日本には極少数、沖縄や小笠原諸島の中にもわずかしかいませんが、地元の方は見たことがあるかもしれませんね。
沖縄などに行ってみた際には探してみるのも良いかもしれません。
しかしこの、日本特有のオオコウモリたちは絶滅の危機に貧しています。沖縄や小笠原諸島に旅行に行ったとき見つけたからと言って絶対に捕まえたりシてはいけませんよ。
こんなに可愛い!オオコウモリ[フルーツコウモリ]
出典: http://petheim.net
オオコウモリって、遠目から見ると、一般的なココウモリと違って、大きくて怖いイメージを持ってしまうと思います。
しかし、近くで見てみましょう!
見てくださいこの顔!つぶらな瞳!とっても可愛いくないですか?!
最大で、約1.5mにもなるオオコウモリですが、この顔!!可愛いですよね。実は、オオコウモリは餌を視認して見つけているため、目が発達していて一般的なアブラコウモリよりも目がとっても大きいんです。
そのお陰でこんなに可愛い顔になったんですね!
上の画像は赤ちゃんオオコウモリの顔ですが、大人になってもこのオオコウモリ、顔に特徴が出て、イケメンなオオコウモリや、美人なオオコウモリ、可愛いオオコウモリなどなどとっても端正な顔立ちをシていることが多いんです!
出典: http://cairns.nu
メガネオオコウモリ
美人のオオコウモリ
出典: http://karapaia.com
カッコイイオオコウモリ
可愛いオオコウモリ
オオコウモリを飼うことができる![フルーツコウモリ]
出典: http://xn--hhru84eq4a.com
フルーツバット
オオコウモリの可愛さにやられちゃった!と思ってくれる方もいるはず…!
そんな可愛くて巨大なオオコウモリ、実は飼うことができるんです!!
一般的なコウモリ(ココウモリ)は基本的に夜行性。しかも肉食であることもありますので、基本的に飼うことが出来ません。(飼うとしたら虫なんかをあげないといけない…。)
しかしこのオオコウモリは、主食が果実です。
昼行性のオオコウモリなんかもいますから、人間の生活リズムにもあっています。
十分ペットにできる基準を満たしていますよね!
もちろん、販売してくれる店舗はごくわずかですし、一般的に飼えるとされているのはフルーツコウモリだけです。
その中でも制限があり、日本の固有種である、沖縄や小笠原諸島に生息するオガサワラオオコウモリやヤエヤマオオコウモリ、ダイトウオオコウモリ、エラブオオコウモリなんかは飼うことが出来ません。
これらの種は先に述べたように沖縄や小笠原諸島の中でも数が少なく、絶滅の危機に瀕していますので…。いくらこの種の顔が可愛い!と言っても自然保護法で制限されていますので、飼うことは出来ません。
飼うことができるのは、先ほど紹介した、「エジプシャンルーセットオオコウモリ」か、デマレルーセットオオコウモリ」という種類のみとなります。
「インドオオコウモリ」も飼うことは出来ますが、動物園などでない限り身体が大きいぶん、運動スペースなんかを考えると一般家庭で飼うことは難しいと言わざる負えないでしょう。
また、コウモリの輸入が禁止されてしまったので今では手に入ることすら難しいことも。
とはいえ、「エジプシャンルーセットオオコウモリ」や、「デマレルーセットオオコウモリ」は頑張れば日本で買うことが出来ます。
どうしても飼いたい…!毎日みて癒やされたい!と思う方は検討してみてはいかがでしょうか。
繁殖期の秋や春が狙い目ですよ!
オオコウモリ(フルーツコウモリ)の飼い方
赤ちゃんオオコウモリ
オオコウモリって巨大だけど、フルールコウモリの一種は小柄だし、顔も可愛いし、食べ物もフルーツだし、ペットとして飼ってみたいな~とは思うけど、実際どうやって飼えば良いのだろう?という疑問が出るかもしれませんので、大まかに説明したいと思います。
※このまとめは大まかにまとめてあるだけですので、実際に飼うことになった!という場合は専門の方に聞くか、詳しく説明された記事を参考にしてください。
まず、先にも述べましたが、いま日本の一般家庭で飼うことができるオオコウモリは「エジプシャンルーセットオオコウモリ」と、「デマレルーセットオオコウモリ」の2種です。
沖縄などの野生のコウモリたちは飼えませんよ!捕まえたりしてはお縄にかかるので絶対にやめてくださいね。
日本で飼うことができるこの2種のオオコウモリ、2種の間での差はそんなにありません。
ましてや、飼育環境は同じでもかまわないでしょう。
飼い方は、毎日決まった時間での餌やりを2回、決まった時間での運動をさせること、そして掃除をこまめにしてあげること。
また、オオコウモリは集団で行動する動物であるため、2個体以上での飼育が望ましいです。
餌については、日本で市販されているリンゴやバナナなどで十分です。
果実を食べるときは、一口で頬張り、果汁を吸って残りは吐き出しますので、残りのカスは早めに片付けてあげましょう。(臭いの原因になります)
性格は穏やかで、静かなところを好みます。
攻撃性はほとんど泣く、人間にもなつくので一緒にいればいるほど愛着が湧いていくでしょう。
また、コウモリは哺乳類なので寿命は長めです。
10~20年程生きます。責任を持って買える人のみ、購入してくださいね。
↓↓飼育参考記事
オオコウモリ(フルーツコウモリ)の販売所!
フルーツコウモリの販売所
オオコウモリをペットショップで見かけることはまずないでしょう。日本では希少な動物となっていますからね…。
飼いたいと思う場合、時期を見て、オンランショップで相談するのが一番でしょう。
法律上、会って買わなければなりませんから、ネットショッピングでは相談のみという形になりますが。
そこで、オオコウモリを扱っているネットショップを紹介します。
今の時期は取り扱っていないところもありますが、繁殖期の春、秋に訪ねてみてください。
運命の子に会えるかもしれませんよ。
最後に。
ここまで、私なりにオオコウモリの魅力を語ってみましたが、興味を持っていただけたでしょうか?
いままでコウモリは怖い!吸血鬼みたいで不気味。と思っていた方が、実は可愛い顔をしていたり、飼うことができたりすることを知って興味を持ってくれていたら嬉しいです。