スーツの袖の長さの鉄則！ジャケットとワイシャツの袖丈の基準は？

スーツの着方はもはや男の悩みの定番。10代の頃にはあまり着る機会もなく、あったとしても重要性はまだそこまで高くない。しかし20を超えた辺りから一気にその重要性は増し、スーツ一つで頭を悩ませる場面が多くなります。

敷居が高いと感じてしまい悩みの種となるスーツまたはジャケット。今回はそんなスーツやジャケットの「袖丈」に的を絞りご紹介します。

袖丈一つで印象は変わり、恰好良くも悪くもなる。そしてそれがいざ就活などの場になると、大きなポイントとして見られます。そんな袖丈の長さ、そしてスーツやジャケットさらにワイシャツにまで焦点を当て恥ずかしくないものにしていきましょう。

出典: http://ure.pia.co.jp

袖丈だけで印象は変わる！

スーツの袖丈でかなり印象が変わってくる。長すぎてもだめ、短すぎてもだめなんです。

出典: https://flic.kr

スーツやジャケットの袖丈、その良い物と駄目な物とがよく分からない。とりあえずはまず、その駄目な例を見てみましょう。その上で良くなるポイント、良くするポイントを見て今後のスーツ選びに役立ててください。

ここでのスーツやジャケットの袖口のポイントは同時にワイシャツのポイントにも繋がります。身だしなみの一つとしてしっかりと確認しておきたい所です。

出典: http://omosiro.hb449.com

スーツの袖口が長すぎる例

出典: http://blog.uktsc.com

こちらは袖口の短い例

スーツ、ジャケットの長さが長い短いどちらに転んでも恰好悪くなってしまいます。一般には親指の先から袖口の長さを調整すると言われ、個人差はあるものの9cm～12cmと言われています。

袖口が短いとそれだけカジュアルになり、長すぎると恰好悪くなってしまいます。これはスーツ、ジャケットの袖口の長さだけではなく、ワイシャツの袖の見え方にも影響します。ワイシャツの袖がどれだけスーツ、ジャケットから見えるかというのもポイントなのです。

次は上の駄目な例の写真を踏まえて理想的なスーツ、ジャケットの袖口の長さを見てみます。
何センチ、というのを一目で判断するのは難しいかもしれませんが、パッと見て恰好良いか悪いかはわかるはずです。

出典: http://omosiro.hb449.com

理想の例、少しワイシャツの袖が覗いています。

出典: http://brilliant-impression.co.jp

スーツの袖口から覗くワイシャツは約1センチが理想とされる。

スーツ、ジャケットの袖をワイシャツより短くするのには実はきちんとした理由があるのです。それはスーツ、ジャケットそしてワイシャツの着用の意味にあたります。

スーツを着こなす基本として、スーツの袖を地肌に触れさせないというものが存在します。ワイシャツなどシャツは地肌の上に着る物、そしてスーツは地肌に触れさせない。つまり今回のスーツ、ジャケットの袖の長さへと繋がるということです。

理想的な着こなしとしては上で紹介した、親指の先から図った距離。そしてスーツ、ジャケットから見えるワイシャツの袖の長さが1cmとされています。

出典: https://www.mensnonno.jp

理想のスーツの着こなし。袖口から少し覗く程度が恰好良い。

「袖詰め」とはその名の通り、袖を詰めることで短いものにすることを指します。袖詰めにより袖の長さを調整、理想的なスーツにするのです。しかし実はこの袖一つにもいくつか種類があり、それにより袖詰めの費用も変わってきます。

その袖の種類とそれぞれの袖詰めに掛かる費用を見てみます。今まであまり意識してスーツの袖を見ていなかった方もこれを確認して、一度自分のスーツを見てみるといいかもしれません。そして何より、次にスーツを選ぶ際のポイントにもなるでしょう。

出典: http://otonaninareru.net

シンプルなボタンが付いているだけのタイプ。袖詰めの費用はこれを基準に少しづつ変わっていきます。このタイプでだいたい2000円から3000円。

出典: http://otonaninareru.net

ボタン穴のような飾りのついたタイプ。このタイプの袖詰めは3000円から4500円。

出典: http://otonaninareru.net

少し見にくいが完全にボタンの穴が開いているタイプ。こちらの袖詰め費用は6000円から8000円とかなり高くなる。

スーツを買うのに、袖の長い短いをこれだけ言われれば悩んでしまうかもしれません。着慣れた方なら問題は無いでしょうが、いざ就活など大事な場面に出くわした学生などはあまり慣れていないでしょう。そして今後に関わる瞬間なので余計緊張してしまうかもしれません。

でも大丈夫です。一度でも大手のスーツ屋でスーツを買ったことがある方ならご存じかもしれませんが、今時のメジャーなスーツ屋では採寸をほとんどしっかりとしてくれます。それは肩幅やパンツに限らず今回ご紹介している袖に関してもです。それだけスーツの中では重要なポイントで、店側もしっかりと理解しているのです。

なのでまずは大手のスーツ屋で相談するのが、スーツ初心者としては賢いやり方と言えるでしょう。長いか短いかも個人差が出るものなので、まずはしっかりと相談することが重要になります。

出典: http://www.gizmodo.jp

長いか短いかを見る前に、まずは店員に相談しましょう。

店でスーツの袖丈を直してもらおうと思うとやはり費用がかかります。もちろんそれだけ安心して任せることができますが、中にはお金がないなどの理由からできるだけ自分で直したい、と思う人もいるでしょう。店に持ってく時間がない、今すぐに、というのも道具と根気があれば不可能ではありません。ではその方法とはどんなものでしょうか。

方法としては簡単です。袖口をほどいて理想の長さで縫い直すのです。長い短いと感じた袖をあっという間に直してしまえます。スーツの袖と言っても所詮は布と糸ですから。

まずは袖口の糸をほどきます。後々目立たないように出来るだけ丁寧に行いましょう。そして理想とする長さからだいたい5センチほどを残して切り落とします。後は理想の長さに縫いますが、その前にアイロンをかけて折り目を作ると縫いやすいでしょう。

袖丈が長いと感じた時は比較的簡単かもしれません。さっと簡単に直したい時はこの方法で、きちんと直したい時は店に持って行きましょう。

出典: http://morapre.hatenablog.com

袖口が長いと感じた時はサッと直す。上手くできればかっこいいかも。

スーツの袖丈は完璧、でもワイシャツの袖丈が異様に長い。そんな時に使えるのがこの「シャツガーター」です。使い方は至ってシンプル。シャツをこのシャツガーターを使って引っ張り上げることで、ワイシャツの袖を理想の長さにするのです。

中々裏技的なにおいのするこの道具ですが、見た目はとってもお洒落。まるでネクタイピンを連想させるものでたとえチラっと見えても気にならないようなデザインです。お値段も1000円程度の物からあるなど、決して高い物ではありません。

どうしてもワイシャツの袖が上手くいかない時は、このシャツガーターを使ってみるのもいいかもしれません。お手頃で扱い易く上からスーツを着るなら見えることもありません。

出典: http://fashion.adeliepenguin.info

シャツガーター。ワイシャツの袖を引っ張り上げる優れもの。見た目もシンプルでお洒落なものが多い。

スーツの袖は初めてだと見逃してしまいがちなポイントです。長いのも短いのも駄目、そしてきちんとワイシャツを覗かせる。いろいろと考えてしまうと難しく感じてしまいます。

しかしスーツ界では重要でありながら当たり前のポイント。着慣れた方や店側にとってはきちんと理解されているので、しっかりと相談すれば対応してくれます。何も難しいことはありません。

ポイントの一つとしても重要視されているスーツの袖丈。これをしっかりしていれば、これからの就活や面接、普段の仕事でも見違えるでしょう。紳士の嗜み、そしてこれからの生活に花を添えるのにスーツを着てみるのもいいかもしれません。