2021年07月14日公開
2021年07月14日更新
「ゴアグラインド」の名盤11選!検索してはいけない音楽ジャンル
超絶閲覧注意!!デスメタルをもっと酷くした!?と形容される「グラインドコア」の派生「ゴアグラインド」ってどんな音楽?「ゴアグラインド」のおすすめ名盤と名高い11のアルバムを紹介!!さらに有名な「グラインドコア」や「スピードコア」に「クリックハウス」音楽も紹介。
目次
閲覧注意!!「ゴアグラインド」とは
出典: http://www.irasutoya.com
超低音ボーカル「ゴアグラインド」
ハードコアやパンクロックなどを融合させた音楽ジャンルのことを「グラインドコア」と言います。
「グラインドコア」のジャンルの一つでさらにコア向けになったのが「ゴアグラインド」です。
ゴアとは”流血”や”血糊”などべたついた血液の意味。
グラインドとは”挽く”という意味。
「ゴアグラインド」というジャンルにおいてもっとも特徴的なことは”下水道ボーカル”と呼ばれる極端なまでに低音加工を施したボーカル音声。
そしてホラー映画などからサンプリングし音源として活用していることも特徴でそれによって独特な音楽を創り出しています。
「ゴアグラインド」音楽のジャケットにはグロテスクなアートワークが使用されることが多いです。
とあるインターネットウェブサイトにて公開されている死体写真や殺人現場などが主に用いられるようです。
耳だけでなく目からもその猟奇的な表現に打ちのめされます。
※この先は本当にグロテスクな画像のオンパレードですので注意
聴けば早いということで「ゴアグラインド」バンドの「VxPxOxAxAxWxAxMxC」楽曲「Mass Suicide with a Rusty Comb」をどうぞ。
閲覧注意!!おすすめ「ゴアグラインド」名盤11選
「Pathologist」のアルバム「Putrefactive and Cadaverous Odes About Necroticism」
「ゴアグラインド」系の曲の中では比較的聴きやすいかもしれませんね。プログレッシブロック並みに変拍子だったりします。
一曲一曲が非常に短いところも「ゴアグラインド」という音楽の特徴です。
「KEEP ON SMAILING」
「RECTAL SMEGMA」のアルバム「KEEP ON SMILING」
アルバム4曲目の「Scrotum Paturain」が個人的には面白く感じました。
5曲目「Fat Grannies Are Cool」は「ゴアグラインド」というよりも「ポルノゴア」というジャンルになっていてアダルト音声をサンプリングしています。
「All Guts, No Glory」
アメリカ出身の「ゴアグラインド」バンド「Exhumed」のアルバム「All Guts, No Glory」
ギターの早弾きからドラムの速さからかなりデスメタルな感じです。動画はアルバムのプレビュー。
「ゴアグラインド」バンド「Jig-Ai」の名盤
「JIG-AI」はチェコ出身の「ゴアグラインドバンド」です。メンバーは日本のアニメなどのサブカルチャーが好きな人たちらしく、同人アニメや日本のAVなどから音声をサンプリングして楽曲に組み込んでいます。バンド名の由来は御察しの通り日本語の「自害」から取られています。
ジャケットに使われる画像も日本のアニメを思わせるイラストが多く、「ゴアグラインド」というジャンルもあってかどれもグロテスクさを強調させています。
アルバム「RISING SUN CARNAGE」
アルバム「Katana」
アルバム「BULLDOZER COMMANDO」
初っ端から、まさに唸り声のようなヴォーカルとそこに甲高いシャウトが合わさる。激しいドラムスによってテンションを上げることをまくしたてられている気分になりますね。
「REEK OF PUTREFACTION」
「CARCASS」によるアルバム「REEK OF PUTREFACTION」
イングランド出身の「ゴアグラインド」バンドである「CARCASS」はハードコアやパンクロックの代表的バンド。
日本でのキャッチコピーは「リヴァプールの残虐王」
「ゴアグラインド」というジャンルにおいて多大なる影響を与えています。
かなり低音サウンドが効いてます……。
ビル・スティア(Gu,Vo)がNAPALM DEATH加入以前に結成、ゴア・グラインドの先鞭を着けた3人組による1stアルバム。既に濃い目だが次作でさらにメタル成分が増量。
「Putrefaction in Progress」
「Last Days of Humanity」のアルバム「 Putrefaction in Progress」
「Serial Suicide」
「KOTS」のアルバム「Serial Suicide」
実はボーカル以外のサウンドは全て打ち込み音源。
ネットでは”Kotsは神”というスラングワードでも有名。
悪魔の囁きか?ってくらい低い唸り声が特徴でドラムが常に一定のビートを刻んでいる印象を受ける楽曲が多いです。
「グラインドコア」と「ゴアグラインド」の橋渡し的名盤
「REPULSION」のアルバム「HORRIFIED」
「ゴアグラインド」というジャンルのプロトタイプである楽曲群が収録されている名盤と言われています。
デスメタルバンドの「DEATH」の初期メンバーである「Matt Olivo」や「Scott Carlson」によって結成されたバンドということもあってか、かなりデスメタル色が強い感じです。
「Hitoshizuku」
出典: https://www.amazon.co.jp
日本の「ゴアグラインド」バンド
日本のアキバ系「ゴアグラインド」バンドである「GO-ZEN」のアルバム「Hitoshizuku」
「氏賀Y太(うじがわいた)」氏の猟奇的エログロアートワークのジャケットイラストからしてかなり人を選ぶものになっています。アルバムの中には”アキバ系”を思わせる名称の楽曲もあります。
「ゴアグラインド」バンド「JIG-AI」のフォロワーであることが楽曲の作りとジャケットイラストからもわかります。
楽曲名「Goronyaaaan」は猫の鳴き声でしょうか。
「グラインドコア」名盤
アメリカ出身の「グラインドコア」バンド「PIG DESTROYER」のアルバム「Terrifyer」は名盤だと言われています。彼らの音楽はスラッシュメタルやハードコア寄りでスッキリした感じのサウンドになっていて聴きやすいという評判が多いですね。聴いてみた感じ「ゴアグラインド」よりは「グラインドコア」系はわかりやすい音楽になってておすすめです。
Terrifyerの方はそれまでの集大成的内容で、ファスト・パート主体だが、所々にミドル~スロー・パートも挟み、構築美すら感じさせる作品となった。 天から舞い降りるがごとく美しくメロディアスなギター・ソロが時折入っていて、スコット・ハルというミュージシャンの懐の深さを垣間見ることができる。
「グラインドコア」の源流
イギリス出身の「グラインドコア」バンド「Napalm Death」
「グラインドコア」という音楽ジャンルにおいての創始者として広く知られています。
特にアルバム「FROM ENSLAVEMENT TO OBLITERATION」は「グラインドコア」という音楽を知りたければまずこれを聴けと言われるぐらいの完成度と名高いです。
出典: https://www.ents24.com
「グラインドコア」を代表するバンド「Napalm Death」
結成当初のオリジナルメンバーは現在では不在となっているものの新たに加入してくる新規メンバーで音楽活動を続けてきた「グラインドコア」バンド。
ギネスブックには彼らが最初に発売した「グランドコア」のアルバム「Scum」に収録されている「You Suffer」が世界1短い曲として登録されている。
演奏時間はわずか1秒程度というあまりにも短い「グラインドコア」の楽曲となっている「You Suffer」
前衛的すぎて度肝を抜くこんな曲を作り出せる彼らが「グラインドコア」系のバンドから崇拝されるのも納得です。
まさに「グラインドコア」という音楽の可能性を感じさせる1曲です。
この「グラインドコア」の1曲は日本のテレビ番組「トリビアの泉」でも世界一短い曲として紹介されるなど知ってる人もいるかもしれませんね。ちなみにこのトリビアで数多くの”へぇ〜”が与えられるなど出演者からも驚きが多数ありました。
「グラインドコア」も奥が深いですね。
早すぎる”BPM”「スピードコア」とは
出典: http://www.irasutoya.com
「スピードコア」
ハードコアテクノ音楽の一つで高速のBPMが特徴。
「スピードコア」はニューヨーク出身のアーティスト「Disciples of Annihilation」が初出だと言われています。
テクノ系音楽はゲームミュージックではよく使われるジャンルなので耳に馴染んでいる人も多いでしょう。
「クリックハウス」とは
「クリックハウス」は日本での名称です。
海外では「Minimal House」や「Minimal Techno」などと呼ばれています。
「クリックハウス」というジャンルを簡単に説明すると、物の音(スイッチオンやクリック音、ノイズ音など)をサンプリングし多用した音楽のことです。短めのループで作っているのも特徴です。
「ゴアグラインド」まとめ
「ゴアグラインド」それはまるで工事現場の環境音が如く。
ともすれば不快感を誘うようなエグ味のあるサウンド「ゴアグラインド」のおすすめとされているアルバムを多数紹介しました。気に入った楽曲がありましたでしょうか?
聴いているだけで自分の喉も壊れそうな気がしてくるボーカルが刺激的すぎる「ゴアグラインド」や「グラインドコア」の音楽にたまには酔いしれるのもまた一興かもしれませんね。