2021年07月01日公開
2021年07月01日更新
ヨーゼフ・メンゲレの人体実験とは?実在したナチスドイツ「死の天使」
死の天使と呼ばれたナチスドイツの実在したマッドサイエンティスト、ヨーゼフ・メンゲレの人体実験の数々。有名な双子の人体実験他、様々をまとめます。ヨーゼフ・メンゲレがナチスドイツの死の天使と呼ばれたる所以をまとめます。双子の人体実験などの成果とは?!
目次
【ナチスドイツの死の天使】ヨーゼフ・メンゲレとは(画像有)
出典: http://adolf45d.com
ホントに実在したのかと言いたくなるほどに残虐な人体実験を行ったヨーゼフ・メンゲレ
ナチスドイツの死の天使と呼ばれた男、ヨーゼフ・メンゲレは1911年にドイツはバイエルンに生を受けました。遺伝子学と医学を学び、ナチ党に入ることになります。
始め、ヨーゼフ・メンゲレは前線に派遣されていましたが、負傷をしてからは前線には向かないと判断され、アウシュビッツ収容所に医師として赴任します。そしてそこから非道なる人体実験を始めることになります。
ナチスドイツなど枢軸国の敗戦後、ヨーゼフ・メンゲレはブラジルに逃げ延び、生を全うしています。そしてヨーゼフ・メンゲレが逃げた近くには双子の数が異常に多い村が実在するなどの逸話が残っています。
今日、社会でナチスやったから調べたら
ヨーゼフ・メンゲレ博士とかやばい。
ナチス信者の人達えげつないと思う。
いろんな意味でリスペクトするよ。
人間のする事とは思えない実験するんだから。
調べ目みるとすごいよね。笑
メンゲレ博士は小説で知ってたけど、
改めてすごいと思ったわ。
— 落合かえで (@Okaede_1008) 2017年5月16日
ヨーゼフ・メンゲレは異様に双子に執着があった
双子の人体実験に定評があるヨーゼフ・メンゲレ
出典: https://it.pinterest.com
ドイツ人の量産計画…双子の人体実験
ヨーゼフ・メンゲレはドイツ人(アーリア人)を増やすために双子の量産計画を立てました。それがナチスドイツ、ヒトラーの意志なのか、ヨーゼフ・メンゲレ自身のマッドサイエンティストとしての野望がそうさせたのかは分かっていません。
ヨーゼフメンゲレの双子に対する人体実験は1944年から始まっていたとされ、ヨーゼフ・メンゲレは研究室で双子は居ないか双子は居ないかと言っていたようで、収容所に入れられていたユダヤ人の双子を特別室に入れて、倫理を無視した人体実験を繰り返していたとされます。
双子からおじさんと慕われていたヨーゼフ・メンゲレ
出典: https://twitter.com
見た目はハンサム、親切だったというヨーゼフ・メンゲレ。
しかしそんなヨーゼフ・メンゲレだが、何も知らないユダヤ人の双子たちからは「おじさん」とそれなりに懐かれていたようです。
画像を見てみても、ヨーゼフ・メンゲレは中々のハンサムで、普段は親切な男であったという。人体実験をされた被験者もそれは認めている。
死の天使、マッドサイエンティストとして以外の部分を知る知り合いも、「ヨーゼフ・メンゲレがやったとは思えない。やったとしてもそれはナチスドイツやヒトラーの意志だ」と語っている。
そんなところもあって、ヨーゼフ・メンゲレの裏のマッドサイエンティスト、ナチスドイツの死の天使を知らないユダヤ人の双子たちも懐いてしまったのではないかと推察されます。
シャム双子児を作り出すことに成功…死の天使「ヨーゼフ・メンゲレ」人体実験(画像有)
始めは双子の外観の違いを観察するだけだった……
出典: https://it.pinterest.com
ヨーゼフ・メンゲレによる双子の人体実験の始めは双子の違いを観察する程度のものだったそうです。しかし次第にエスカレートし始めるヨーゼフ・メンゲレは、懐いていた双子たちに残酷なまでの実験を開始するのでありました。
双子の身体を切断、縫い合わせて人工の【シャム双生児】を造る
出典: http://hoy.lacaja.guru
ヨーゼフ・メンゲレはこのようなシャム双生児を人工で造りだすことを行った
シャム双生児とは画像のような2人の人間が結合して生まれた人の事を言いますが、ヨーゼフ・メンゲレはあろうことか人工で造りだしてしまいました。
身体と身体を縫い合わせて造られた双生児は、痛みと苦しみに見ていられない状態だったらしく、見るに堪えなくなった両親が自ら殺害するといういたましい結果になりました。
そういえばリョナというとメンゲレさんがアウシュヴィッツで人工的に双子をつなぎ合わせてシャム双生児を作る人体実験をしていたのだけど、戦争が終わって何十年経過しようが「お前が犯した罪が消えることはねぇ」と戦犯を追い詰めるモサドのみんなたちの善意パワァ。メンゲレさん捕まらんかったけど
— シックス (@Six_Sh00ter) May 17, 2017
役立たずと人体実験に失敗した双子はその場で殺害
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ヨーゼフ・メンゲレは、人体実験に失敗した際、被験者の血を抜き殺害したそうです。
その他にもヨーゼフ・メンゲレは双子の眼球を取り出して、化学薬品で瞳の色を変える人体実験や双子の血を入れ替えるという実験も開始しました。
しかしヨーゼフ・メンゲレは一気に血を抜いてしまったため、双子はビニール袋のように萎んでしまい失血死してしまいました。
その場でヨーゼフ・メンゲレはその双子を捨て去ってしまいました。マッドサイエンティストという名に恥じないイカレっぷりです。
その他 ナチスドイツが、ヨーゼフ・メンゲレが行った人体実験(画像有)
【肉体の再生の人体実験】 麻酔無しで体中を切断
出典: http://blog.livedoor.jp
ナチスドイツは肉体の再生の研究と骨の移植などの人体実験を行いました。それは残忍極まりなく、麻酔がもったいなかったのか、ヨーゼフ・メンゲレらは麻酔無しで被験者の身体を切り開き、骨や筋肉の一部を取り去りました。
激しい痛みに苦しむ被験者たちはその後も命が残ったものも一生、激しい後遺症に悩まされることになります。
【低体温人体実験】 ロシア人の遺伝子は寒さに強いかが気になったナチスドイツ
出典: https://nowarjapan.blogspot.jp
ナチスドイツはソビエトとの戦争で苦戦していた。古くはフランスの英雄ナポレオンも勝てなかったソビエト本土の気候が邪魔をしていたからというのも大きかったです。
そのため。ナチスドイツ、ヒトラーはユダヤ人とロシア人を対比して寒冷地に強いのかと氷点下の屋外に裸で放り出して5時間ほど放置、タンクほどの冷水に人間を沈めるなどの人体実験を行いました。
その結果、約100人が命を落としました。
【病原菌の人体実験】 マラリアやバクテリアに感染させる
出典: http://usi32.com
今でも薬剤の実験というものは行われていますが、精々害が無いくらいの薬剤を飲ませてその反応を見る程度。もちろん許可を得ているものです。もしかしたら高額バイトでそのような求人を見た人もいるかもしれません。
しかしヨーゼフ・メンゲレ、ナチスドイツ、ヒトラーが行った薬剤の実験はマッドサイエンティストの名に恥じないものです。
それはワザとマラリアやバクテリアに感染させて、様々な薬剤を投与して、反応を見るというものです。もちろんその実験で半数以上が命を落としたようです。
医学大国と言われたドイツはこの人体実験の成果によるものだと言われることもあります。
【化学兵器の人体実験】 ナチスドイツ、ヒトラーの至上命題か?
出典: http://karapaia.com
第一次大戦ではヒトラーもケガをしたというマスタードガス
第二次大戦期も化学兵器を使用していました。そしてマスタードガスなどの化学兵器の有効な治療法を探るためにワザワザマスタードガスを捕虜のユダヤ人に浴びせて、治療法を探りました。
第一次大戦期に後のナチスドイツのアドルフ・ヒトラーもマスタードガスで負傷していたため、これがヒトラーやナチスドイツからの至上命題だったかもしれませんね。
マスタードガスについては下の記事で触れています。
【海水人体実験】 まさに凄惨!水を求めてモップを舐めるユダヤ人
出典: http://girlschannel.net
ヨーゼフ・メンゲレらが行った海水人体実験で、少しでも水を飲みたい被験者が床まで舐めていたらしい
海で遭難したした際、海水を飲んではいけないということは常識ですが、その海水を飲んでなんとか生き延びる方法がないかという人体実験も行われました。
淡水は飲めず、飲食も許されず、海水ばかりを飲まされ続け、脱水症状となったユダヤ人たちは水を求めてモップを舐めるという凄惨な状態になっていたそうです。
ヨーゼフ・メンゲレはヒトラーとは考えが違った?
出典: http://blog.livedoor.jp
ヨーゼフ・メンゲレはナチスドイツ、ヒトラーとは考え方が違ったと言われています。
ナチスドイツ、ヒトラーはドイツ人至上主義で、ユダヤ人は劣等民族と考えていました。
しかしヨーゼフ・メンゲレはドイツ人とユダヤ人が最も優れた人種であり、世界はドイツ人かユダヤ人が支配するだろう。だが自分はユダヤ人の支配を望まないという主張だったらしいです。
つまりヨーゼフ・メンゲレはナチスドイツやヒトラーと考えは違うが、ユダヤ人は生かしておけないという部分が一致したのだろうとされています。
やっぱり清水潔さん!録画します。歴史から学ぶということは、負の歴史からも目を逸らさないこと。ナチスとホロコーストに向き合ったドイツを見習いたい。
— chiaki (@shelyca4) May 21, 2017
ヨーゼフ・メンゲレはナチスドイツが目指す双子量産を成し遂げた?!(画像有)
ヨーゼフ・メンゲレが逃げたブラジルに双子が異常に多い村が実在する?!
出典: http://www.bbc.com
この画像が双子が異常に多いとされる村【ガンディド・ゴドイ】です
ドイツ降伏後に捕虜のフリをしてさっさとトンズラしたヨーゼフ・メンゲレであるため、数々の人体実験における詳しい成果は良く分かっていません。
しかし逃亡先のアフリカで双子が異常に多い村が実在していました。その村の名前は【カンディド・ゴドイ】という村です。
今はインドの双子村。双子だらけだwヨーゼフ・メンゲレが大興奮だな。スカパー魅力的だけど、見ない時間が多いからもったいなくてねぇ。一秒でも無駄にしたくないw
— トツカ🌈 (@vajra_dorje) November 2, 2016
ナチスドイツと関係が深いカンディド・ゴドイ村
出典: http://d.hatena.ne.jp
実在する双子村。果たしてヨーゼフ・メンゲレの人体実験の成果なのか?
このカンディド・ゴドイ村は第二次大戦中にナチスドイツに降伏しており、ナチスドイツと関係が深かったと言われています。実際にヨーゼフ・メンゲレはナチスドイツ系の村を転々としながら逃げており、双子の人体実験を続けていたと言われています。
しかしこれはあくまで都市伝説。はっきりとした成果があるわけではありません。
原因はマッドサイエンティストではなく近親婚だった?!
出典: http://d.hatena.ne.jp
悪魔医師というド直球なネーミングもされたヨーゼフ・メンゲレ
逃亡中にもマッドサイエンティストが研究を続け、遂に成果を出せた!という話は人の気を引くものですが、どうもやはりヨーゼフ・メンゲレはあまり関係ないようです。
ヨーゼフ・メンゲレの死亡は確認されているため、ヨーゼフ・メンゲレの遺品を調べても、双子の人体実験の研究成果が書かれたメモなどはないし、ヨーゼフ・メンゲレが死亡してからもう40年以上経つのにも関わらず、未だに双子が異常に生まれるなど、説明のつかない部分が多々あります。
しかし村自体は実在、異常な割合の双子も実在しているので、研究したところ、この村は元々閉鎖的で、近親婚を繰り返しており、その影響ではないかとされています。
ヨーゼフ・メンゲレ まとめ
出典: http://d.hatena.ne.jp
これがヨーゼフ・メンゲレの画像と分かっているからかもしれないが、ハンサムだがどこかイカレた臭いを感じる
双子の異常な執着、数々の非人道的な人体実験。しかしトンズラしてしまったため、ロクな研究成果も残っておらず、ただただその非道な人体実験の被害者の痛々しさのみが伝わっているヨーゼフ・メンゲレ。
このような悲惨なことが二度と起こらないよう、我々国際社会がなんとかしていきたいですね。
といったところで今回のまとめを終了させていただきます。