【年間2300億円の税金が使われている!?】死刑囚の普段の生活とは!?

重度の犯罪や殺人を犯した人たちが裁判の結果、死刑が確定します。 その後は死刑囚として過ごすわけですが、あなたはこの死刑囚の生活をご存知でしょうか 今回は死刑囚の生活についてまとめました。

【年間2300億円の税金が使われている!?】死刑囚の普段の生活とは!?のイメージ

目次

  1. 1そもそも日本における死刑の歴史とは?
  2. 2死刑囚の定義
  3. 3死刑囚の刑が執行されるまで
  4. 4死刑囚の生活スタイル
  5. 5日本の死刑囚一覧
  6. 6死刑執行当日の様子
  7. 7死刑囚の日常のまとめ

そもそも日本における死刑の歴史とは?


出典: https://matome.naver.jp
 


古くは飛鳥時代の大宝律令(701年)に明記されている「人を傷(やぶ)れらば絞(きょう)、人を殺せらば斬(ざん)」という記載があります。

このあたりから国として死刑という制度の認識が国として取り組みがあったことが読み取れます。

次いで鎌倉政権の御成敗式目にも「殺害、刃傷罪科の事」という項目があり、犯罪を犯した者は死刑か流罪ということの記載があります。

そして、戦国時代には死刑制度は苛烈を極めます。
磔(はりつけ)、逆磔、串刺し、鋸挽き、牛裂き、車裂き、火あぶり、釜煎り、簀巻きなど拷問に近い形で死刑が執り行われていました。

また、江戸時代にも、「御定書百箇条」(1742年)という法令が整備されましたが、戦国時代のままで拷問に近い処刑方法で死刑が行われていました。

最後に明治維新を迎えて、絞首刑という死刑制度に落ち着きました。

 

死刑囚の定義


出典: https://matome.naver.jp
 


日本で死刑囚とされるには死刑の判決を受ける必要があります。
その際にすぐに死刑になるのではなく、様々な観点から死刑にするべきか、否かという点が裁判で議論が生じます。

重要なポイントとしては下記があります。

犯罪の性質

犯行の動機
→金銭がらみか衝動的な殺人かなど。
一家心中などであれば死刑になるケースは少ない。

犯行態様、特に殺害方法の執拗性、残虐性
→犯行がどのくらい残虐であったか。

結果の重大性、特に殺害された被害者の数
→3人以上殺害した場合は死刑の可能性が高いです。

遺族の被害感情

社会的影響
→地下鉄サリン事件などでは自主したため、無期懲役となった。

犯人の年齢
→18歳未満であれば少年法が適用され死刑になることはない。
死刑相当の場合は、無期懲役になることはある。

前科
→仮釈放などで出てきている際に殺人などを犯した場合は死刑になるケースが多い。

犯行後の情状
→犯行後、加害者が反省していなければ死刑になるケースもある。

そして、これらを前例として永山基準というものとも照らし合わせて死刑囚になるかならないかを判断していきます。

このタイミングで死刑が確定すると死刑囚として今後の人生を過ごすことなります。

 

死刑囚の刑が執行されるまで


出典: https://www.fnn.jp
 


死刑囚の死刑が執行されるまでは平均して7年かかるといわれています。
その理由として、検察官が執行指揮書というものを作成して刑を執行することになっており、さらに法務大臣の命令も必要としています。

つまり、法務大臣の命令後に検察官が執行指揮書を作成して死刑が執行される流れとなっています。

しかし、死刑が確定後に非常救済手続きや恩赦制度などもあり、法務大臣は慎重に死刑を執行するため、時間がかかってしまいます。

豆知識として、法律上では6か月以内に死刑を執行するという努力目標が定められているのですが、まだ近年で6か月以内に死刑になった人はいません。

記憶に新しい最新の事例が池田小学校事件の宅間守さんが1年で死刑囚として死刑執行になりました。

4、死刑囚の一日
死刑囚は基本的に下記のスケジュールで一日を過ごします。
非常に規則正しい生活を送ってます。

平日の日課表
  起  床 7:00
  点  検 7:30
  朝  食 7:40
  昼  食11:50
  夕  食16:20
  点  検16:50
  就  寝21:00

日本全国にある死刑囚収容施設に拘留されています。

札幌拘置所
宮城拘置所
東京拘置所
八王子医療刑務所(施設なし)
名古屋拘置所
大阪拘置所
広島拘置所
福岡拘置所

比較的自由な生活を送ることができ、絵を書いてもいいし、新聞や雑誌も読めます。
小説を書くことも許されます。
さらには獄中結婚も可能です。

先ほど紹介した宅間守さんも獄中で結婚されてます。

 

死刑囚の生活スタイル


出典: https://matome.naver.jp
 


まず生活する住居ですが、独房で3畳、トイレ付きの部屋で生活をします。
寝具、机、房内所持品が置かれているので、動ける空間はごくわずかで、しかも拘置所の規則により室内を自由に動くことは許されません。

また、24時間テレビカメラで監視されています。

自殺防止のため規則正しい生活を徹底されます。

食事に関しては一日3食が栄養の偏りなく出されます。
さらに運動も夏は週二回、冬は週三回外に出て縄跳びなど運動をすることができます。

また、入浴も夏は3回、冬は2回と週に行うことができます。

他と違い入浴も一人で出来るので快適ですね。

仕事も座ったまま出来る軽作業をすることができます。
月に4000円ほど稼ぐことができます。

面会に関しては親族・弁護士・教誨師・友人に限定されていますが、ジャーナリストは許されていません。
そして面会の内容はすべて記録されるようになっています。

 

日本の死刑囚一覧


出典: https://matome.naver.jp
 

死刑囚にもいろんなタイプの人がいますが、実際には物静かな人が多いらしいです。
というのも死刑囚として死刑判決されるケースとして、お金がないか死刑を免れるためのコミュニケーション能力が低い人が死刑囚になる傾向があるそうです。

本当に悪い人は高いお金を払って弁護士を雇い、死刑を免れるケースが多いです。

いまだに有名な殺人事件を犯した死刑囚は死刑が執行されるのを待っています。
一覧だと下記になります。



死刑囚     事件名            犯行時年齢    事件日

高見素直 大阪此花区パチンコ店放火殺人 41歳   2009.7.5
新井竜太 横浜深谷男女二人殺害     39歳     2008.3.13
奥本章寛    宮崎家族3人殺害         22歳      2010.3.1
松本健次    京都・滋賀連続強殺       39歳      1990.9.6
大月孝行    光市母子殺害          18歳      1999.4.14
伊藤和史    長野一家3人殺害         31歳      2010.3.24
高橋明彦    福島会津美里夫婦強盗殺人    46歳      2012.7.26

 

死刑執行当日の様子


出典: http://www.afpbb.com
 


死刑囚に対して、死刑は当日に言い渡します。
死刑日を伝えるとその日までに自殺を図ったりするケースがあるため、現代では当日に言い渡すことになっています。

そして、死刑囚に死刑を言い渡すと独房から連れ出し、教誨(きょうかい)室という部屋に入室させます。

ここで、改めて死刑を宣告し、最後に遺品の整理や遺書の対応などをします。
ここで最後の晩餐をすることも可能です。

そして、粛々と仏教徒であればお経、キリスト教徒であれば讃美歌が流れ、絞首刑の準備が進みます。

そして死刑囚は手足を縛られアイマスクをつけられて所定の位置に移動します。

別室で死刑執行人が3人準備しており、3つあるボタンを一斉に押します。
するとその中のボタンの一つが地面が開くボタンとなっており、死刑囚は首に縄をつけたまま宙づりになります。

そして、15分が立ち、ゆっくりとひか上げられ、現場に待機しているお医者さんに死亡確認を行います。

こうして、死刑が執行されます。

 

死刑囚の日常のまとめ


死刑囚は死をもって罰を償うという前提上、自殺しないように徹底して管理しているということがわかりました。また、そのために死刑囚の食事やその他、職員の人件費など諸々踏まえて2300億円が年間で発生しているといわれています。

それもこれも日本の中でまだ死刑を執行するまでに時間がかかりすぎているという問題が多いのではないでしょうか

たばこ税や消費税を上げるまえにこういった問題も検討していただけると嬉しいですね。

 

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Cherish編集部

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