2021年05月10日公開
2021年09月29日更新
精液の"色"でわかる不調のサイン
透明な精液が黄色や赤に?! 精液の色で体調の良し悪しが分かることをご存知でしょうか?ここでは「精液」の色による体調を解説していきます。透明な精液が黄色や赤になると……? この記事を読んで「精液」から自分の体調をチェックしてみましょう。
目次
【精液の色で不調が分かる】
出典: http://www.irasutoya.com
「精液」について、精子そのものと勘違いしている人もいますが「精子」そのものではありません。「前立腺液」「精嚢液」と「精子」が混合されたものが「精液」です。
「前立腺液」「精嚢液」、そして「精子」はさまざまな生殖器官と関連して生産され混合して「精液」となります。
精液の色は白・透明・黄色・赤などさまざま
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精液は体調を表すサインにもなる
最近は、排便や排尿によって体調の良し悪しが分かるようになってきています。「精液」も排便や排尿と同じように体内部から排出されるものですから、体の調子を表していることがあります。
精液の色によっては体の不調を表すサインになることも。一般的に精液の色は薄い白色または白く薄い透明でゼリー状になっていますが、その他にも「黄色」「赤」「茶色」などに色の場合もあります。
普段、射精した後に精液の色をチェックすることはないとは思いますが、定期的にチェックしてみるのもいいかもしれません。
【一般的な精液の色】
白色または薄い白色
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一般的な男性の精液の色は半透明から薄い白色でゼリー状になっています。だいたいの精液は排出された直後はゲル状またはゼリー状になっています。
精液が濃い白、薄い白色、透明に近い色であれば一般的な男性の精液の色であるため特に気にする必要はないでしょう。人によってはゼリー状出ない場合もありますが、個人の体質によって異なるので特に気にする必要はありません。
【精液が透明、半透明】
透明の場合は特に気にしなくても大丈夫
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精液が透明だと、人によっては精子がちゃんと活動していないのではないかと「精子」に関して心配する人もいるでしょう。
しかし、「前立腺液」「精嚢液」によって構成される「精液」は体調や体質によっては「前立腺液」「精嚢液」それぞれの量が少なく「精液」が透明になることもあります。「精子」もしっかりと活動しているので「精子」に関して特に気にしなくてもいいでしょう。
というより「精液」は「前立腺液」「精嚢液」の割合が多く、「精子」の量は思っているよりも多くありません。そのため、見た目だけでは精子の量を判断することは難しいです。精子はおおよそ、20%ほどしかありません。
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精液はゼリー状?液体状?
「精嚢」にはフィビリノゲンと呼ばれる成分が含まれており、それによって「精液」がゼリー状になります。「前立腺液」にはフィビリジンと呼ばれる成分が含まれており、これはゼリー状の精液をやがて液体化するために必要な成分です。
射精後の精液がゼリー状で後に液体化するのはこの「精嚢液」「前立腺液」に含まれる「フィビリノゲン」「フィビリノジン」と呼ばれる成分のためです。
射精後の精液がゼリー状であったり液体状であるのはこの成分量が個人の体質によって違うためです。
【精液が赤色・ピンク色または茶色】
白・透明が急に赤色になったら不調のサインかも・・・
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精液に血液が混入して精液の色が赤色、ピンク色、茶色または赤い斑点がある場合は「血精液症」と呼ばれる症状だと考えられます。
「血精液症」とは精液に本来であれば混ざるはずのない血液成分が混ざってしまう症状のことです。
急に「赤」「ピンク」「茶色」などに変色した場合は注意が必要です。
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精液はさまざまな生殖器官(精嚢・前立腺・精巣・尿道など)と関連して、排出されます。
それらの生殖器官に細菌が入ってしまい炎症が起きてしまうと、そのことによって血液が精液に混入することになります。多くの場合は精嚢・前立腺の炎症によって「血精液症」の症状が現れます。
つまり、精液の色が赤色、ピンク、茶色の人はなんらかの生殖器官が炎症していることが考えられます。
普段の精液の色が、白、薄い白、透明だったのに急に「赤」「ピンク」「茶色」などに変色した場合は生殖器官の不調のサインかもしれません。
【精液が黄色】
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「精液」が黄色の場合、生殖器官に細菌が侵入して生殖器官が炎症を起こしている可能性があります。
しかし、個人の体質によっては「精液」が黄色っぽくなることもあるため一概にはいえません。もし普段の精液が白色なのに急に黄ばみっぽく変わったら注意が必要です。そのほか黄色い塊のようになったら特に注意が必要です。
精液が黄色 ①膿精液症
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「膿精液症」とは精液に白血球などの血液成分が混入してしまう病気です。
本来の精液は細胞成分の「精子」、液体成分の「精嚢液」と「前立腺液」で構成されており、通常は白血球などの血液成分は混ざらないようになっています。
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しかし、性感染症などによって「精嚢」や「前立腺」に細菌が入ってしまうと、それら生殖器官が炎症して、「精嚢液」「前立腺液」に白血球などの血液成分が混入してしまうことがあります。
「精液」(精嚢液・前立腺液)に本来は混ざらないはずの成分が混ざってしまうと「精液」の本来の能力が失われてしまい、「精子」の運動力が低下してしてしまいます。これは不妊症の原因にもなります。
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膿精液症の症状
膿精液症の症状としては、膿が混ざったような黄色い精液になることや、おしっこの際に痛みを感じます。
また何度もおしっこにいったり、残尿感を感じるようになります。しかし人によっては無自覚の場合もあるようなので、精液の色のに異常がないかチェックする必要があります。
精液が黄色 ②前立腺の炎症
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主に尿道から細菌が入ったことによって「前立腺の炎症」を引き起こします。排尿時に痛みを感じたり、黄色の膿のようなものが出るなどの症状があります。
前立腺炎は男性が一生に1度はかかる病気といわれており、男性の性器官において注意が必要な病気の1つです。年齢を重ねた人は細菌に対する免疫力も低下してくるため注意が必要です。
精液が黄色 ③感染症
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精液が黄色の場合は感染症の疑いもあります。上記の「膿前立腺」でも既述したように、細菌によって生殖器官が異常をきたすと、症状として精液が黄色になることがあります。
風俗に通ったことのある人、最近、性行為を行ったことがあり、その後に精液が急に黄色になった場合は性感染症の疑いがあります。
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特に、おしっこに行く回数が異常に増えるようになったり、尿道にヒリヒリした痛みを感じる場合。感染症の疑いが非常に高いと考えられます。
クラミジアなど、性感染症によっては無自覚の場合もあるので注意が必要です。定期的に精液の色をチェックすることで、体の異常にも気づくことができるかもしれません。
精液が黄色 ④体質
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精液は一般的にはゼリー状で白色または薄い白色ですが、体質の個人差によっては精液の色が黄色っぽい人もいます。
しかし、元々、白色または薄い白色だったのに急に黄色になっていたら体の不調を表すサインかもしれません。
【精液の色に異常を感じたら病院へ行きましょう】
白・透明が急に黄色になった場合は病院に行く
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急に精液の色が黄色に近くなった場合は生殖器官が炎症している可能性が考えられます。
特に最近、性行為を行いその後になってから精液の色が黄色になっているときは性感染症の疑いが高くなります。性感染症でなくとその他の炎症によって生殖器官に異常をきたしている場合があります。
普段の精液の色が白色だったのに黄色に変色していた場合は、病院に行って検査することをお勧めします。できるだけ早めに対処しておくことが無難です。
自分だけの問題じゃない
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もし、恋人・夫婦などのパートナーを持っていたら自分だけの問題ではありません。
性行為を行う場合には「精液」がパートナーに接触するために、もし自分が感染症をもっていたらパートナーにも感染症をうつしてしまう可能性も考えられます。また、精液に異常があるのに放置しておくと、精子にも影響を与え不妊症の原因になってしまうこともあります。
自分の精液に異常を感じたら自分だけの問題とは考えずに、できるだけ早めに対処しましょう。精液に異常を感じているのに性行為を行うなどもってのほかです。
【精液の色(白・透明・黄色・赤)を定期的にチェック】
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精液の色はときに体の不調のサインかもしれません。早期発見と早期治療が重要になってきます。発見や治療が遅れてしまうと、軽症で済んでいたものが重症になってしまうこともあります。
感染症の場合、夫婦・恋人がいる人はパートナーにうつしてしまう可能性もあります。自分1人だけの問題とは考えずに、病院にいって検査をすることを強くお勧めします。
もし、赤・茶色・ピンク・黄色であれば注意しましょう。
陰部を清潔にしましょう
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「精液」の極端な色の変化は主に「陰部(尿道・前立腺・精嚢)から細菌が侵入する」ことによる炎症が原因だと考えられます。
そのため、陰部はできるだけ清潔に保つことはもちろんのこと、特に感染症の可能性が高くなる「性交渉」に気をつける必要があります。
例えば、コンドームは避妊の他にも「性感染症」を防ぐ役割もあります。性交渉の際にコンドームを使用することで性感染症を防ぐことが可能です。また性交渉やマスターベーションを行う際には、陰部や手などを清潔にして行いましょう。
【精液の"色"でわかる不調のサイン:まとめ】
白・透明・黄色・赤・・・
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ちょっと恥ずかしいけど大事なこと
「精液」は「前立腺液」「精嚢液」そして「精子」で構成されており、さまざまな生殖器官と関連して生産されています。つまり、精液の色に異常があるということは、生殖器官に異常がある可能性が考えられます。
特に、普段の精液の色が白色にもかかわらず、精液の色が「赤色」「ピンク色」「茶色」「赤い斑点」「黄色っぽい」などであれば、生殖器官に異常がある可能性が高いと言えるでしょう。
サイトによって「自然治癒」すると記述されていますが、放っておくと悪化する可能性もあります。精液の異常を感じたらできるだけ早めに検査してみることをおすすめします。