状況把握力を高めるには?リーダーシップを発揮してチームを円滑に!
社会人の必須スキルとして、今注目されているのが状況把握力です。状況把握力を高めることで仕事にも能力が活かされ、グループで行動するときにはリーダーシップを発揮することができます。様々な場所で役立つ能力なので、高める方法や鍛える方法を参考にしてみてください。
目次
状況把握力を高めたい!
経済産業省によると社会人の基礎能力は12の要素で構成されているといわれており、そのうちの1つが状況把握力です。この状況把握力が高いと仕事の場面でもリーダーシップを発揮し、仕事が円滑に進むので会社でも頼りにされます。この記事では状況把握力とはどんな能力なのか、状況把握力が高い人はどんな特徴があるのかなどをまとめました。他にも状況把握力を身につけるための方法や、高めるためにするべきことなどをまとめたのでご覧ください。
そもそも「状況把握力」とは?
そもそも状況把握力とはどんな能力のことを指すのかというと、自分がそのグループでどんな役割の立ち位置かを判断する能力です。リーダーシップを発揮することもそうですが、特に仕事やグループでの活動のときに役立ちます。そのため人間を観察することが得意であったり、空気をただ読むだけでは状況把握力とはいえません。周りの状況を把握し主体性を持って行動することで、役割を全うし仕事を円滑に進ませるという重要な力が状況把握力といえます。
状況把握力が高い人の特徴4選!
状況把握力が高い人の特徴を具体的にそれぞれ4つ解説します。これから状況把握力を身につけたい人は特徴を把握し、また周りにいる状況把握力の高い人に当てはめてみてください。
①ポジティブ思考
状況把握力の高い人の特徴としてポジティブ思考ということがあげられます。悩みごとや悲しいことがあったとしても、状況把握力の高い人は周囲を巻き込まないようにしているのです。そのため何か仕事でつまずいたりしたときも、くよくよせずに自分で考えポジティブな思考で物事を解決することができます。ポジティブに物事をとらえるので周りにネガティブな空気を与えず、一緒にいても気持ちが明るく楽になります。
②常に明るい
状況把握力の高い人の特徴として明るい空気で人の中心となり誰からも愛されるということがあげられます。常に明るい雰囲気を保つのはとても気を遣うことなのですが、状況把握力の高い人はポジティブ思考が身に付いているため自然と明るい雰囲気になります。そのため仕事やグループで行動するときも、その朗らかな雰囲気で自然と人が集まり好かれやすくなるのです。
③場の空気が読める
仕事やグループで行動するときなど、場の空気をすっと読んで自分の役割をすぐに判断できるという特徴があります。状況把握力が高いとすぐに自分の役割を判断し、どうしたら円滑に物事が進むのか考えることができるのです。空気をただ読むだけではなく、その上で自分の意志を持って行動ができるのが状況把握力の高い人になります。そのため団体行動を乱すことなく、よい空気で仕事を進ませることが可能になります。
④周りの人に配慮ができる
周りの人に配慮をすることができるという特徴が状況把握力の高い人にはあります。状況把握力の高い人は自分のことだけでなく、周りの人の状況にも敏感に反応しどうしたらうまくいくのか判断することができるのです。配慮して行動しないのではなく、そのとき一番必要な行動を主体性を持って率先して行うので周りからも頼りにされます。
状況把握力を高める方法5選!
状況把握力を高めるためにおすすめの方法を5つ紹介します。今は状況把握力があまり身についていない場合でも、高める方法を行うことで鍛えることができます。これから状況把握力を高めたいという方はぜひ参考にして実践してみてください。
①チームで問題に取り組む
チームで問題に取り組み、状況把握力やチームワーク力などを高めましょう。ただチームワークを身につけるだけでは主体性がなく空気を読んで流されてしまうだけになってしまいます。グループ内でコミュニケーションをしっかりとり、自分の役割を把握し積極的に問題に取り組むように意識することが大切です。チームワークを身につけることが状況把握力を高めるためには大切な方法になります。
②自分に求められている役割を常に考える
仕事やグループで行動する上で自分に求められている役割を常に考えることが状況把握力を高める方法になります。ただ漠然と誰かにリーダーシップをとってもらうだけではなく、自分の役割を見極め行動に移すことが大切です。状況把握力を高めるためには主体性が必要になります。考える中で自分がリーダーシップをとるべきだと感じたら行動してもよいですし、違う役割を求められていると感じたら実践するとさらに能力が高まるでしょう。
③他人が置かれている情況を配慮する
グループの中で自分の役割だけではなく、他人の情況を判断することも状況把握力を高めるための大切な方法です。自分一人の役割や情況を把握するだけでは状況把握力とはいえません。周りの役割も併せて判断することで、自分の立ち位置が見えてくるのです。また他人の情況を把握することで今するべき行動が見えてくることもあります。周囲の情況をしっかり把握してリーダーシップをとるべきか、違う役割があるのか見極めましょう。
④物事の優先順位を常に意識する
仕事で大切なのは物事の優先順位です。今何をするべきかを常に考え、行動に移すように意識すると状況把握力が高まるでしょう。人に言われるままに行動をしていると主体性がなくなってしまいます。すると優先順位を自分で判断することができなくなってしまうのです。そうならないためにもグループの中で今何が必要で何をするべきかを常に考えて行動しましょう。
⑤情報収集をする
状況を把握するためには自分の知識や情報を駆使しなければいけない場合があります。そのため今必要な情報を常に集めるようにするのも状況把握力を高める方法の1つになります。新しい情報を仕入れることで役立つこともありますし、自分の知識が役立つことでグループ内での役割も見えてきます。新しい情報を常に更新するように努力しましょう。
子供の頃から状況把握力を高めることはできるの?
子供の頃から状況把握力を高めることは可能です。状況把握力は自分で主体性を持って考え、周りの状況を判断して行動に移す能力です。そのため子供の頃から「もしも」を考えるクイズなどを繰り返し行いましょう。様々な状況を「もしも」形式でクイズにすることで自分で考え、主体性を持って行動する能力を養うことができます。地域の行事に参加したり、身近なのに未体験なことに参加するのもよい刺激になり子供の能力を高めることができます。
あなたの状況把握力は?状況把握力クイズ!
あなたの状況把握力を事例クイズでチェックしてみましょう。今の自分にはどれくらいの状況把握力があるか判断するきっかけになります。クイズを呼んだら①~③の回答に当てはまるものを選んでみてくださいね。
「あなたは、仕事で上司に手書きで100枚案内状を書いてほしいと頼まれます。しかしあなたは手書きよりもパソコンで入力した方が早いし効率がよいのでは、と感じています。そんなとき、あなたがとるべき対応はどれでしょうか。」
①上司に手書きは効率が悪くパソコンで作成するべきと意見をいう。
②手書きに意味があるだろうと考えて何も言わずに指示に従う。
③手書きの意味や意図を上司にしっかりと確認して、必要な箇所はパソコンを使ってはどうかと提案する。
①情況把握力0点
①を選んだ人は、業務の全体の状況を把握しようとしていないということになります。そのため状況把握力は0点です。手書きであることに何か会社としての意味があるのかもしれないということや、周囲がそのことに疑問を感じていないことを状況から判断しましょう。自分の意見をただぶつけるのではなく、全体の意見に目を向けて最善の方法を提案するのがよい方法です。
②情況把握力50点
②を選んだ人は状況把握力が50点です。上司から言われたことをただ鵜呑みにするのは主体性がなく、これから先の仕事でも疑問を感じてもはっきりと行動に移せなくなってしまいます。相手を思ってのことかもしれませんが、状況把握力を活かしてもう一歩踏み込むとさらによいでしょう。
③情況把握力90点
③を選んだ人は状況把握力は90点です。上司の意見もしっかり把握し、周囲の状況も判断した上で行動に移しています。相手や会社の仕事を理解しようとすることは状況把握力を高める第1歩です。分からないことや疑問をそのままにせずしっかりと相手に伝えることで仕事も円滑に進む場合があります。
状況把握力を高めて、リーダーシップを発揮させよう!
状況把握力はただ漠然と物事を進めるだけでは身につきません。仕事やグループで行動するときも周りの状況を把握して、意識を持って自分の役割を全うすることで高めることができます。社会人の基礎力としても注目されている状況把握力なので、記事を参考にしていただきぜひ役立ててください。