農家になるには?気になる給料や向いているタイプも解説!
農家になるにはどうしたらいいのでしょうか。どんなタイプの性格が向いているのかや農家の実際の仕事内容・就職する場合や、個人事業主として開業する場合など働き方の種類・農地の取得方法まで、全くの初心者から農家になるにはどうしたらいいのかをご紹介します。
目次
農家になるにはどうすればいいの?
農家になるには、学歴や資格は関係なく誰でもチャレンジすることができます。農家の仕事はどういったものなのか、どんな大学へ行ったりどんな資格が必要なのかなどを詳しく知っていきましょう。
農家はどんな仕事?
農家になるには、まずどんな仕事かを理解する必要があります。農家とはどんな仕事なのか、気になる年収などについても紹介しますのでご覧ください。
主な仕事内容
農家になるには仕事内容を理解しておきましょう。農家は季節や気温に合わせて、土づくりや種の植え付け・肥料まき・収穫などを行います。昔はこの作業はとても手のかかり体力がいる仕事でしたが、現代は機械化が進み、さまざまな農機具を使いこなして生産をしています。普段食べているお米や野菜だけでなく、飼料作物になる穀物類や繊維に加工する綿や麻など、農家の方々が生産するものの種類は膨大にあります。
中には「無農薬栽培」や「有機栽培」など、農作物の質や安全性にこだわった栽培方法で農業に取り組む人もいます。このように、農家になるにはただ農作物を生産して売ればいいというわけではなく、独自のオリジナリティを出して利益を出すためには「何をどう売るのか?」といった販売戦略を考えることも重要となります。
給料・年収はどのくらい?
給料や年収については、農家になるにはやはり事前に知っておきたい内容ですね。農家の給料や年収は個人事業主としてやっているのか、雇われて働くのかなどの状況によって様々です。農家の収入は育てる作物の種類などによっても、年収が約200万円~約600万円と大きく変化します。
将来性はあるの?
今の日本では農業を仕事にしている人の数がどんどん減っているのが現状です。しかし、最近ではインターネットの普及により農家がホームページを使って農作物を直販して売り上げを伸ばし活躍することも増えてきましたので農家になるにはどうしたらいいのかの情報も豊富に得ることができます。また、食の安全性が重要視されていることから、作った農作物がどれだけ安全なのかを消費者に伝える工夫ができれば、農家はまだまだ将来性がある職業だといえます。
農家に向いているタイプ4選!
次に、農家に向いている性格のタイプはどんな人なのかをご紹介します。農家になるにはどんなタイプの特徴が重要視されるのでしょうか。自分が農家に向いているのかどうかチェックしてみましょう。
地道に積み重ねていくことが得意
農家の仕事の大部分は積み重ねの作業を行うことですので、地道に積み重ねていくことが得意なタイプの人が向いています。農家になるには、土づくりから農作物の収穫まで、地道な作業を何度も繰り返すことになります。そのため、地道な作業が好きなタイプの人・得意なタイプの人は農業が向いているタイプの人だといえます。農家になるには最後まで仕事をやり遂げるための集中力や信念を持っていることが大切です。
田舎や自然が大好き
農家になるには、田舎や自然が好きだというタイプの人も向いているといえます。農家の仕事の多くは屋外で行う作業ばかりなので、農家になるには夏の暑さや冬の寒さを肌で感じながら働くことになります。アウトドアや家庭菜園などを趣味としていて、自分は田舎や自然が大好きなタイプだと思うのであれば、農家に向いているタイプだと思っていいでしょう。
虫が平気
田舎で自然に囲まれて過ごすことを楽しく思えるタイプの人は農家の環境にも対応できますが、農家になるには虫が近くにいても大丈夫だという人でないと仕事が大変です。。農家になるには、田舎の自然が豊かな場所で仕事ができる反面、虫や動物と遭遇することが多いので苦手な人には辛い仕事かもしれません。また、虫だけでなく田んぼではカエルだったり、畑ではヘビなどと遭遇することも多いので、苦手な人は農業の仕事を続けるのは大変です。農家になるには仕事を続けているうちに慣れる場合もありますが、本当に虫や爬虫類が嫌いなタイプには農業は向いていないでしょう。
儲けに固執しない
個人事業主として開業して農家になるには、初心者が育てた農作物を購入してくれる人は多くないので、すぐに儲けられるようになるのは困難なこととなります。逆に、儲けること以外にも目的を持つことによって、農業を続けていくための原動力やアイディアが湧いてくることがあります。たとえば、自分の農作物を美味しいと喜んでもらうことや、農業に励むことで健康な体を維持することや地域活性化を行うことなどを目的としている人もいるでしょう。農家になるには儲けること以外にも目的を持てるタイプの人が向いているといえます。
農家になる条件は?資格や学歴は必要?
農家になるには資格や免許や専門学校や大学での勉強は必要なのでしょうか。実際に農家になるにはどのような資格や勉強が必要なのかについてご紹介します。
農家に資格や免許はない!
農家になるには特に資格や免許は必要ありませんし、専門学校や大学を出ている必要もありません。誰でも農家になることは可能です。農業法人への就職はもちろん、個人事業主として開業することも可能です。しかし、農業だけで生計を立てていけるような農家になるには「経営耕地面積30アール以上または農産物販売金額が年間50万円以上」という条件があったり、実際に農作業をする上で必要になる免許や資格などもありますので、もう少し詳しく知っておきましょう。
農業高校・大学に行くべき?
農業法人へ就職して農家になるには、農業大学校へ行くことをおすすめします。農業大学校は農業大学よりも実践的な内容を学ぶことができますので、農業法人への就職に有利といえます。しかし、食品業界や化学メーカー・農薬や肥料メーカーで働く人になるには、農業大学や農学部へ入るのがいいでしょう。
働く上で必要となる資格はある
農家になるには資格が必要ないとはいえ、実際に農作業をする上で必要不可欠なのは「普通自動車免許」です。農作業は苗を運んだり機械を運んだりすることが多く、農家になるには車の免許がないと稼げるだけの農作物を作ることは難しいです。
規模が大きい農家になるには「大型特殊自動車運転免許」や「けん引免許」が必要になったり、ボイラーのあるハウス栽培を行う農家になるには「危険物取扱者」という国家資格が必要になる場合もあります。農薬を使う場合は「毒物劇物取扱責任者」という資格があるといいですし、無人ヘリコプターを使った農薬散布をするのであれば「産業用無人ヘリコプター技能認定」などを受ける必要があります。
農家になるには?3つの選択肢とメリット・デメリット
農家になるには「個人事業主として開業する」「兼業農家として働く」「農業法人に就職する」という3つの選択肢があります。それぞれのメリットとデメリットを知っておきましょう。
個人事業主として開業する
個人事業主として開業するメリットとしては、農作物の作り方から経営・販売についてなどをすべて自分で決められる部分にあります。工夫次第では、売り上げを伸ばして兼業農家や農業法人へ就職するという選択肢よりも大きく稼ぐことが個人事業主のいいところです。しかし個人事業主の農家になるには、どんなに素晴らしい戦略を練っていても、台風や大雨などの自然災害で農作物がダメになってしまった場合のリスクはすべて自分で背負わなくてはいけないというデメリットもあります。
兼業農家として働く
兼業農家は専業農家よりも農業にかける時間が少なくなるので、農業の収入が少ないというデメリットはがあります。現在の農家は農業だけでは生計を立てることが難しく、専業農家よりも兼業農家をしている世帯の方が多くなっています。兼業農家のメリットとしては、どんなに小さい農家でも農家としての資格や制度資金も平等な上に税金も優遇されたり、農家以外の収入面があることで台風や大雨などの自然災害による被害があっても収入がなくなることはないということです。
農業法人に就職する
現在は農業を事業とする株式会社や農業組合法人の元へ就職して、農業を学ぶことができます。専業農家や兼業農家は農作物の出来などによって収入が変化しますが、農業法人に就職する場合は一般的な企業と同じく、安定した収入を確保することができます。また、法人では事前に働く時間や休日などを確認することができるので、プライベートの時間を確保するのも専業農家や兼業農家よりも容易です。しかし、農業法人は規模の小さい会社が多く、給料面での条件があまりよくない場合が多いのがデメリットといえます。
【農家になるには】農業法人とは?
農業法人について少しお話してきましたが、農業法人とはどのようなものなのかや、農業法人へ就職して農家になるにはどうしたらいいのかなどについてもう少し詳しくご紹介します。
農業法人とは
農業法人とは、農業を法人形態で営んでいる人に対して使われる総称です。会社に属した農家であれば「会社法人」となり、組合に属した農家であれば「農事組合法人」となります。自分で農地を工面できるという人の場合には、一定の条件を満たすことで「農地所有適格法人」と呼ばれるようになりますが、この条件を満たさないと農家になれないというわけではないので安心してください。
農業法人に就職する方法
農業法人に就職するには、農業法人の正社員として長い期間働きたいのか、いずれは個人事業主として独立するのかをよく考えておく必要があります。希望する作目や働く場所、休日・給料・就業時間などの労働条件の希望も考えておきましょう。その後、ハローワークや全国新規就農相談センターや都道府県新規就農相談センターのホームページなどから、自分に合った農業法人を探して就職活動をします。働きたい農業法人が見つかったら、実際にその農業法人での研修や作業体験をしたり就業時間や休日、公的保険の加入状況など労働条件の確認を話し合って、どちらも納得できる条件で採用されるという形が一般的です。
【農家になるには】農地を取得する方法は?
農家になるにはまず、農地を取得する必要があります。農地の取得には「農業経営を行うために使う」「農地面積が50a以上」などいくつかの条件を満たし、農業委員会に申請をしなければいけません。すべての条件を満たして農地法の許可を得ることで、農地の売買や賃借を行えるようになるのです。条件は地方自治体によって異なる場合もあるので、まずはお住いの自治体で確認してみてください。
まずは農業体験をしてみよう!
農業は稲や野菜、果物や酪農など色んな種類の農家になることができる職業です。農業に興味があるけど自分が農業に向いているタイプかどうかを知りたい場合や、何から始めたらいいのかわからないという時は、まず農業体験からはじめてみてはいかがでしょうか。農家になるには、実際の農業現場を体験することで新しい発見をしてみてるのもいいことですね。