炭酸が抜けない保存方法は?簡単な方法&おすすめ便利グッズを紹介!
開栓してしまうと、炭酸はどうしても抜けてしまいます。炭酸が抜けないようにどうすれば良いか知りたいですよね。この記事では、炭酸が抜けないようにする方法や便利グッズをご紹介します。道具要らずで炭酸をキープする方法などもありますので、是非ご参考にしてみてください。
目次
炭酸は時間が経つと抜けてしまうのはどうして?
シュワシュワとした刺激が喉に気持ち良く人気の炭酸飲料です。炭酸水やコーラなどは暑い季節は特に美味しいですよね。しかし、一度キャップを開けてしまうと、どうしても炭酸が抜けてしまいます。この記事では炭酸の仕組みと、炭酸ができるだけ抜けないようにするには、どうしたらいいのかを紹介していきます。
炭酸の仕組みを知ろう!
炭酸が抜けない方法を紹介する前に、炭酸と何なのか、まずは炭酸の仕組みと炭酸が抜ける原理について知りましょう。
そもそも炭酸とは?
さて、そもそも炭酸飲料とは何でしょう?炭酸飲料とは、水や清涼飲料に炭酸ガス(二酸化炭素)を加えたものです。「ペリエ」などの天然のガス入りミネラルウォーターもありますが、販売されている炭酸水や炭酸飲料のほとんどは、メーカーで炭酸ガスを注入したものです。
炭酸が抜ける原理とは?
炭酸飲料が工場で作られる際は高い圧をかけて、液体に炭酸ガスを溶かし、密閉された状態でお店に並びます。しかし、二酸化炭素は気体なので、一度ペットボトルのふたを開けてしまうと時間の経過とともに炭酸がどんどん空気中へ抜けていきます。一度ふたを開けてしまうと、密閉状態に戻すことは不可能ですが、保存方法などでできるだけ炭酸が抜けないようにすることは可能です。
炭酸を抜けにくくする重要ポイントは2つ!
炭酸ができるだけ抜けないようにするには、ポイントがあります。ここではその重要なポイント2つをご紹介していきます。
①冷蔵庫で保管する
一度開けた炭酸飲料のペットボトルは必ず冷蔵庫で保管しましょう。ふたを開ける前のペットボトルなら、保存の温度は特に気にしなくても大丈夫ですが、ふたを開けた後は炭酸ガス(二酸化炭素)が抜けやすい状態となっています。二酸化炭素は液体が冷たい状態の方が溶けやすいため、冷蔵庫で保管する方が、常温よりも炭酸が抜けにくいと言えます。
②液体の入っていない部分の体積を小さくする
炭酸飲料の量が減りペットボトル内の空気が多くなればなるほど、二酸化炭素の逃げ場が増えるので、できるだけペットボトル内の液体の割合が多くなるようにしましょう。具体的な方法は後述します。
【簡単】炭酸を抜けにくくする方法4選!
実際に炭酸が抜けないようにする方法とはどういうものがあるのか、簡単な方法を4つご紹介していきます。特に道具などは不要です。
ふたを強くしめる
「炭酸が抜ける原理」でも説明したように、炭酸ガスの正体は二酸化炭素です。炭酸飲料が空気にふれるほど、二酸化炭素が空気中に出て行きやすくなります。ふたがきちんとしまっていないと、より多くの二酸化炭素が抜けてしまうので、ふたはできるだけ強くしめましょう。
立てた状態で保存する
ペットボトル内の空気の量が同じでも、ペットボトルを寝かせた状態ですと炭酸飲料と空気の接地面が広くなり炭酸が抜けやすくなります。一度開けた炭酸飲料のペットボトルは、炭酸が抜けないように立てた状態で保存しましょう。
上下反対に立てて保存する
基本的に一度開けたペットボトルはどんなに強く閉めても、密閉状態にるのは不可能です。ふたはゆるく閉めるより、強く閉めたほが炭酸は抜けにくいのですが、どんなに強くふたを閉めても空気は漏れます。
ペットボトル内を密閉に近い状態にするため、ペットボトルの上下を逆さまにします。こうすることで、ふたが水分で塞がれるため、炭酸が抜けない状態に近くなります。上下逆さに保存する際はふたがしっかり閉まっているか確認しましょう。なお、上下逆さまにしても、ふたを開ける前と同じではないため、炭酸が抜けるのを完全にストップすることはできません。
大きなペットボトルは小さな入れ物に移し替える
元のペットボトル容器に対して炭酸飲料の割合が減った場合、できる限り小さめの容器に移し替えると、液体の割合を多めに保つことができます。
ペットボトルを潰す方法は炭酸抜け防止効果があるの?
よく言われているのは、炭酸が抜けないように、ペットボトルを潰すことで空気を少なくするという方法です。理論としては、ペットボトルを潰すと内側の空気が少なくなるわけですから間違ってはいません。しかし、ペットボトルを潰してもしばらく経てば元の形にもどります。これは、ふたを強く閉めても、逆さまにしても空気の通る隙は少しはあるためです。これではペットボトルを潰す方法は、あまり効果があるとは言えません。
意外なモノを使った炭酸を抜けにくくする方法!
ご家庭にある意外なグッズを使って炭酸を抜けないようにする方法をご紹介します。北欧など諸外国ではよく利用される方法だそうです。
スプーンを使った炭酸を抜けにくくする方法
炭酸が抜けないよう使う意外なグッズとは、スプーンです。「何故?!」と思われる方もいらっしゃるでしょう。本当に意外ですよね。しかもその方法というのは、ペットボトルへスプーンの柄を突っ込むだけという簡単なものです。しかし、いくつかのポイントがあります。
スプーンを使う際のポイント
・銀製のスプーンを使う
・銀製以外のスプーンでは役割を果たさない
・スプーンを液体に浸さない
・冷蔵庫で保存する
・銀製ならフォークでも利用可
スプーンで炭酸が抜けない理由とは?
スプーンで炭酸が抜けないようになる理由は諸説あるようです。しかし、液体をより低い温度に保つよう、温度調節の役割を持つ「ラジエーター」と同じ働きをスプーンが果たしているというのが有力なようです。
炭酸抜けにくくする便利グッズ4選!
面倒なことはしたくない!という方に、炭酸が抜けないようにするための便利グッズをご紹介します。
貝印「炭酸ペットボトルキャップ」
ペットボトルの炭酸飲料にピッタリのキャップで、栓を上下させるだけで簡単に炭酸が抜けないようにできるグッズです。
AG「炭酸抜けま栓EZ」
炭酸が抜けないだけでなく、ワンタッチでオープンできるので、炭酸飲料をコップに注ぐ際も便利なグッズです。なお、装着すると高さがでるので、冷蔵庫内のサイズを確認して購入しましょう。
AG「炭酸キーパー」
手軽で使いやすく、見た目も可愛い炭酸キーパーです。小ぶりなので、収納にも場所をとりません。
ダイソー「炭酸を逃がしま栓」
言わずと知れた100均の有名店「ダイソー」の炭酸を逃がさないグッズです。1.5L・500mlのペットボトルに対応しています。しかし、炭酸飲料が少なくなると空気を抜く作業が少々手間がかかるようなので、1.5Lペットボトルは不向きかもしれません。
炭酸飲料を冷凍庫で保存するのは危険!
「冷やした方が炭酸が抜けないなら、冷蔵庫より冷凍庫に入れればいいのでは?」と思われた方もいるでしょう。しかし、危険なのでやめましょう。なぜかというと、炭酸を冷凍すると爆発しやすくなってしまうためです。爆発しやすくなる理由として、水と二酸化炭素の融点を比べると、水の融点の方が高くなるので水の方が凍りやすいと言えます。水が凍ってしまうと二酸化炭素(気体)が溶け込めなくなり、空気中に逃げるためです。
炭酸を長持ちさせる飲み方
ここまでは主に炭酸が抜けない保存方法についてご紹介してきました。しかし保存方法だけでなく、飲み方にも気を付ければより長く炭酸を楽しむことができます。
飲み方というほど大げさなことではありませんが、ペットボトルから直接飲むのではなく、コップに入れて飲むということです。大きなペットボトルの場合はコップに注いで飲む人も多いかもしれませんが、小さいペットボトルでも一回で飲みきれない量ならコップに注ぎましょう。残した炭酸飲料は、ふたを強く閉めて冷蔵庫にすぐ入れることで炭酸が抜けるのを抑えられます。
捨てないで!気が抜けてしまった炭酸水の活用方法!
炭酸が抜けないようにいろいろと対策をとっても、日数が経てば炭酸もやがて抜けていきます。気の抜けた炭酸水は美味しくないですよね。しかし、捨てるのはちょっと待ってください。実は炭酸水は飲む以外に活用法があります。
煮物に使う
炭酸水にはたんぱく質を分解する効果があります。そのため、肉を使った煮込み料理に炭酸水を入れると肉の柔らかさが増します。ひと手間、でお手頃お肉もちょっと良いお肉に変身しますよ。
花の水に使う
気の抜けた炭酸水は、切り花の水としても有能です。植物は光合成をしますが、光合成に必要な二酸化炭素を炭酸水から得ることができるため、水道水などよりも花が長持ちします。さらに、サイダーなどの清涼飲料は二酸化炭素だけでなく糖分も花の栄養となります。なお、糖分が含まれる炭酸を使うと虫なども寄ってくる可能性がありますので、使う場所や時期を考慮しましょう。
炭酸のシュワシュワな喉ごしをキープしよう!
いかがでしたか?冷蔵庫での保管やふたを強く閉めるなど、広く利用されている方法から意外な方法まで炭酸を長持ちさせる術を紹介してきました。これから夏に向けて炭酸飲料を飲む機会が増える方も多いのではないでしょうか。グッズなどを買わずにできる対策もあるので、炭酸飲料が余った場合は是非、今回ご紹介した方法で最後まで炭酸を美味しく飲みましょう。