新潟の方言20選!日常会話でよく使うものから珍しいものまで!
日本には、その地域特有の言葉である方言が存在します。そんな中から新潟の方言に焦点を当ててみました。新潟の方言やイントネーションの特徴、新潟の代表的な方言、珍しい表現の方言、可愛い方言、面白い方言など、知っておくと楽しい情報満載です。
目次
新潟の方言ってどんな感じなの?
日本には地域によって実にさまざまな方言があります。その地域だけで意味の通じる言葉の他、イントネーションが独特だったり多種多様です。今回は、新潟の方言やイントネーションの特徴、新潟の方言の代表的なものから珍しい方言、面白い方言などをご紹介してみましょう。
新潟の方言は可愛い?
新潟の方言は可愛いと言われることが多くあります。標準語では普通でも、方言になると可愛いという場合が色んな地域でありますが、新潟の方言にも存在します。たとえば「やーけ」とは、「嫌なら」「嫌だったら」という意味の方言ですが、否定的な表現ながら言葉の響きは可愛い印象があります。
恋愛に関するものでも可愛いと感じる新潟の方言はたくさんあります。新潟の方言は素朴な響きのものが多いので、一途な恋愛をしてくれそうなイメージがあるようです。
恋愛の場面で可愛い方言をいくつか挙げてみましょう。
新潟の恋愛系方言① 「隣でながまってみ(隣にねそべってみて)」
新潟の恋愛系方言② 「毎日まっと会いたくなってるってば(毎日もっと会いたくなる)」
新潟の恋愛系方言③ 「全部びちゃって、会いに来たてば(全部放り投げて、会いに来ちゃった)」
新潟の恋愛系方言④ 「なぁげこと会えねっけ、ほんねせつねぇて(長い期間会えないから、本当に辛いよ)」
独特なイントネーションと語尾
新潟の方言はイントネーションが独特で、標準語からするとイントネーションに聞きなじみがなく訛りとして聞こえるでしょう。また、新潟の方言は語尾に「~ろ」や「~さ」がつくことも特徴的です。
まず新潟ってどんなところ?
東北ではなく北陸
「新潟は何地方でしょうか?」と聞かれたら、あなたは何と答えるでしょうか。新潟県は東北地方だと思っている方も多いでしょうが、実は北陸地方なのです。
東北地方とは、一般的には、青森県、秋田県、岩手県、山形県、宮城県、福島県を指します。新潟県は東北地方のうち、山形県と福島県と接していることもあり、東北地方と間違えられやすいのです。
ちなみに、新潟県民の中でも、属していると思われたくない地方として、関東地方に次いで東北地方が挙げられています。関東地方だと思われたくない理由としては”そんな都会ではない”、”田舎なのに関東と言われそう”、”標準語とはイントネーションが違う”としており、東北地方だと思われたくない理由としては”田舎っぽいから”、”東北のようなイントネーションはない”としています。
スキー場がたくさんある
新潟県はスキー場が多くあることでもよく知られています。実は、長野、北海道に次いでスキー場が多いのが新潟県なのです。新潟県には、湯沢温泉スキー場や苗場スキー場など、一度は聞いたことがあるような有名なスキー場がたくさんあるのです。
ドカ雪が降る
新潟県は日本海に面していて、冬にはドカ雪が降ることで知られている県です。東北地方でもドカ雪は降りますが、北陸の新潟県も例外ではないのです。大雪は新潟の住民を苦しめることもありますが、この雪の雪解け水によって、日本有数の米どころである越後平野を豊かに潤してきました。
新潟の方言【日常会話編】10選!
友達同士など日常会話でよく使われる新潟の方言と意味、使い方をご紹介します。標準語で使われる言葉も新潟では違う意味になるなど、面白い表現も多くあります。
①そろっとはじめよう(そろそろはじめよう)
「そろっと」という方言は「そろそろ」や「ぼちぼち」という意味の言葉です。「そろっとはじめよう(そろそろはじめよう)」というように、時間や量などが丁度良い頃合いに使われる方言です。
「そろっと」は、友達との会話など日常でよく使われるポピュラーな方言です。
②足で物をけっぽるな(足で物をけっとばすな)
「けっぽる」は「けっとばす」の意味にあたる方言です。「蹴る」というより、もう少し荒々しい「けっとばす」という表現が適切でしょう。「足で物をけっぽるな(足で物をけっとばすな)」の他、「朝起きたら、布団をけっぽってたわ(朝起きたら、布団をけっとばしてたわ)」のように使います。
「けっぽる」という言葉は、新潟以外にも北海道をはじめとして、色んな県で使われている方言です。
③しこしこ勉強する(もくもくと勉強する)
「しこしこ」とは持続的にする行動や地道に何かをするときに使われる新潟の方言です。標準語で言うと「せっせと」「もくもくと」といった意味になるでしょう。
④しゃぎつける(叩きつける)
「しゃぐ」という方言は「平手ではたいて叩く」という意味の言葉です。強調表現で使われることが多く、「しゃぎつける(叩きつける)」のように日常会話では使われます。
「しゃぐ」は、新潟以外にも愛媛でも使われる方言です。ただ意味は異なり、愛媛では「踏みつける」「押しつぶす」という意味で使われる言葉です。
⑤しんでもいいよ(やらなくていい)
日常会話で友達に「しんでもいいよ」と突然言われたらドキッとするでしょう。実は、新潟の方言で「しんでもいいよ」とは「やらなくていい」という意味になるのです。新潟以外の人が聞くと二度聞きしてしまいそうな面白い方言と言えます。
⑥これはばかでっけ(これすごく大きい)
「ばか」は新潟の方言では「とても」「すごく」という意味です。「馬鹿」ではなく、どちらかというと褒め言葉にあたるのです。新潟ではまったく反対の意味で使われるので、面白い方言と言えます。
⑦おおばらなんだ(散らかっている)
「おおばら」とは太っ腹という意味ではなく、「散らかっている」という意味の新潟の方言です。「おおばらなんだ」と友達に日常で言われたら、おなかがいっぱいなのかな?と思われることもあるようです。
⑧先生にかけられた(先生に当てられた)
「先生にかけられた」と言われたら、「え?何をかけられたの?」と聞き返してしまいそうですが、新潟の方言では、授業中に先生に当てられることを意味します。聞き慣れていないと意味を取り違えてしまいそうな面白い方言です。
⑨車につけておく(車の中に入れておく)
「車につけておく」という言葉は、車の中に「入れておく」「乗せておく」といった意味の新潟の方言です。日常会話では、「この荷物、車につけておいて」「これは車につけられっかなあ?」というように使います。
⑩なじらね?(どうですか?)
友達同士の会話など代表的な挨拶としてよく使われるのが「なじらね?」です。これは、「どうですか?」「いかがですか?」のような感じの意味合いです。
とても広い意味合いで相手の気持ちをうかがう際に使われるので、とても便利な言葉と言えます。新潟に旅行する人は是非覚えておくと便利な言葉です。
新潟の方言【珍しい編】10選!
他県の人には耳なじみのないような珍しい新潟の方言と意味、使い方をご紹介します。
①ごちそうさま(ありがとう)
「ありがとう」というお礼の言葉ですが、新潟で「ごちそうさまです」が「ありがとう」を意味する言葉になります。食事の場ではないところで「ごちそうさま」と言われたらお礼を意味しているので、注意が必要です。
②飴がなく(飴が溶けてなくなる)
珍しい表現の新潟の表現として「飴がなく」という言葉があります。これは、熱や暑さで飴が溶けてしまってなくなる状態を表す面白い言葉です。
③きろみとしろみ(黄身と白身)
玉子の黄身と白身は、「きみとしろみ」と読むのが普通なのですが、新潟の方言では「きろみとしろみ」と読みます。「きろみ」という響きがとても可愛いでしょう。
④しかもか安いよ(すごく安いよ)
「しかもか」という言葉は、新潟の方言では「とても」「すごく」「非常に」といった強調の表現で使われます。若者の間でも「しかもか、すげ~よ」というように友達同士の会話で自然に使われているのです。
⑤旅んもん(佐渡ヶ島では島以外の人)
新潟県の佐渡ヶ島では、島以外の人のことを「旅んもん」と呼んでいます。もしも佐渡ヶ島の女性が島以外の人と恋愛して島から出て嫁いでいった場合は「旅んもんにくれてやった」という風に言うわけです。
⑥いちがいこき(頑固者)
自分の主張を曲げずに押し通すような頑固者を表す新潟の方言です。「いちがい(一概)」を「こく(放つ)」の言葉が語尾変化したとされています。「あんさんいちがいこきろ(あなたは頑固者ねえ)」というように日常会話で使われます。
⑦いとしげだ(可愛らしい)
可愛い、綺麗だ、といった意味の新潟の方言です。「いとしげなこらのぉ(可愛い子だなあ)」というように日常会話で使われます。
⑧げぁーちまがいた(おたまじゃくしが居た)
「げぁーちま」とは、新潟の方言で「おたまじゃくし」を指します。小さな子供たちが友達同士で「げぁーちまがいた!(おたまがじゃくしが居た!)」とはしゃぐ姿は可愛いです。
⑨じょんのびじょんのび(ゆったりゆったり)
新潟の方言で「じょんのび」とは、のんびりとくつろぐさまを指します。「あー、じょんのびじょんのび」と言うと、日常を忘れて温泉にゆったりと浸かっている時などに「ああ、ゆったりゆったり」という意味で使われる面白い表現です。
⑩学校おわってらっくらした(学校終わってほっとした)
新潟の方言で「らっくらしる」は、「ほっとする」ことを意味している言葉です。子どもが「学校おわってらっくらした(学校終わってほっとした)」というように会話で使われます。
新潟の方言を話す芸能人は?3人紹介!
新潟の方言を話す芸能人、有名人をご紹介しましょう。
芸人 横澤夏子
お笑い芸人の横澤夏子さんは、新潟県糸魚川市出身です。新潟県では、「横澤夏子のじょんのびラジオ」というラジオ番組を放送しています。
@shoo_1110 横澤夏子です pic.twitter.com/XiNgw95Z68
— 横澤夏子 (@yokosawanatuko) January 4, 2016
女優 馬場ふみか
馬場ふみかさんは新潟県新潟市出身の、女優、ファッションモデルです。中学2年生の時に路上でスカウトされて、「新潟美女図鑑」という地元のフリーペーパーのモデルをしたことが芸能活動を始めるきっかけとなりました。
久々に茶でもオレンジでもないリップしたら、やっぱ可愛いなってなったよ。 pic.twitter.com/uw8ewxYjDT
— 馬場ふみか (@fuuumika_b) April 5, 2018
YouTuber ヒカキン
YouTuberとして人気のヒカキンさんは、新潟県新井市(現:妙高市)で生まれました。新潟県の中でも雪の多い上越地方で育ったので、幼いころの夢はスキージャンプでオリンピックに出ることだったそうです。
映画『シュガー・ラッシュ:オンライン』の舞台挨拶3軒目の楽屋でも発見w
— HIKAKIN😎ヒカキン 【YouTuber】 (@hikakin) January 19, 2019
最後はスマイル😆✨ pic.twitter.com/FGiv5qSiCH
新潟の方言を知って、知識を増やそう!
新潟のポピュラーな方言から珍しい方言まで見てきましたがいかがだったでしょうか。日常生活で普通に使っている新潟の人からしたら当たり前の表現ですが、その他の地域の人からしたら不思議な言葉が多くあることがわかります。
新潟の方言を知ることで、新潟の友達や恋愛などでどんどん生かしていきましょう。