シャクナゲ(石楠花)の花言葉を解説!『高嶺の花』の由来にも?

シャクナゲという花をご存知ですか。名前は聞いたことがあるけど、どの花かわからないという方もいるでしょう。そんなシャクナゲにも花言葉があります。高嶺の花と言われるシャクナゲの花言葉について、種類や開花の時期、英語の花言葉等ご紹介します。

シャクナゲ(石楠花)の花言葉を解説!『高嶺の花』の由来にも?のイメージ

目次

  1. 1シャクナゲ(石楠花)の基本を解説!
  2. 2シャクナゲの種類と品種を紹介!
  3. 3シャクナゲの花言葉と由来を解説!
  4. 4シャクナゲの西洋での花言葉は?
  5. 5シャクナゲは『高嶺の花』の由来?その理由とは?
  6. 6シャクナゲには危険な毒がある?!
  7. 7もともと「石楠花」は「シャクナゲ」ではなかった?
  8. 8誕生花としてのシャクナゲとは?
  9. 9シャクナゲはこんな人に贈るのがおすすめ!
  10. 10素敵な女性にシャクナゲを贈ろう!

シャクナゲ(石楠花)の基本を解説!

シャクナゲ(石楠花)は「ツツジ科ツツジ属無鱗片シャクナゲ亜属、無鱗片シャクナゲ節の総称」であるとされていて、主に低木ですが、高木になるものもある常緑性の花木です。日本でいうツツジは有鱗片シャクナゲ亜属で、英語ではRhododendron(ロードデンドロン)と呼ばれ、主として北半球の広い範囲に分布しています。野生のものは変種が数多く存在し、園芸植物としても非常に多くの品種があり、世界各地で5000を超す種類の園芸品種が作られています。

ピンクのシャクナゲ

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シャクナゲの原産はヒマラヤを中心に、中国、日本、北アメリカの東部、ヨーロッパの一部などです。日本ではアズマシャクナゲとホソバシャクナゲ(アズマシャクナゲの変種)、キバナシャクナゲ等があります。

またシャクナゲの仲間としては「ツツジ」や「サツキ」、「アザレア」があります。ツツジ科の花はよく似ていて、特に「ツツジ」と「サツキ」はよく知らない人が見れば、どちらがどうなのかわからないかもしれませんね。

ツツジ

シャクナゲ(石楠花)の特徴とは

シャクナゲはその大きくて派手な花に特徴があります。また花房は大きいだけでなく、その美しさが他の植物を圧倒します。色は赤、白、黄、ピンク、紫などの種類があり、変化に富んでいます。耐寒性は強いですが、耐暑性にはやや弱い特性があります。また花言葉の項や、その後にご紹介しますが、葉に毒がある有毒植物でもあります。

シャクナゲ(石楠花)の開花時期は?

シャクナゲの開花時期は4月下旬から5月中旬です。春から初夏にかけて大輪の花を咲かせます。誰もが一度は聞いたことがあるだろう『夏の思い出』という歌にも、「シャクナゲ色にたそがれる~」と出てきますね。この歌に主として出てくるのは水芭蕉ですが、ちょうどシャクナゲが終わりを迎える時期に水芭蕉が見頃を迎えます。夕焼けの美しい風景をシャクナゲの色として例えるくらいきれいな花であり、これから夏を迎えるという時期であることがわかりますね。

シャクナゲ(石楠花)の名前の由来

シャクナゲは漢字で「石楠花」や「石南花」と書きますが、中国では「石南」や「石楠」というように表記されています。「石南」という漢字が使われているのは、石の間に生え、南向きの土地を好むことが由来となっていますが、中国の「石南花」と日本でいう「シャクナゲ」は別のもので、葉が似ていることから誤ってつけられたとされているのがその由来です。また丈が低いことから「尺(しゃく)なし」が転じて「しゃくなげ」になったという説や、癪に効くからという説もあるようです。

白いシャクナゲ

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シャクナゲの種類と品種を紹介!

シャクナゲの種類は野生種も含めると本当に数多くあります。園芸品種の中でも大きく分けると日本が原産種の品種と、西洋シャクナゲと呼ばれる品種に分かれます。それぞれの主な種類についてご紹介します。

日本が原産の品種

日本が原産となっている主な品種には、ツクシ(筑紫)シャクナゲアズマ(東)シャクナゲホン(本)シャクナゲヤクシマ(屋久島)シャクナゲホソバ’(細葉)シャクナゲ等の種類があります。アズマシャクナゲとホンシャクナゲはツクシシャクナゲの変種で、花色は薄赤紫から白色です。ちなみにアズマシャクナゲは中部地方から以東、ホンシャクナゲは日本の中部地方以西に自生しています。また黄色い花を咲かせるキバナ(黄花)シャクナゲという品種もあります。

西洋シャクナゲ(アジア原産)

西洋シャクナゲにもさまざまな品種があります。エレガンスサッフォーパープルスプレンダーバルカン太陽プレジデント・ルーズベルト等の種類があります。西洋シャクナゲは日本原産のシャクナゲよりも花が豪華で華美な印象ですし、花の色も形も、葉の形さえたくさんの種類があります。また西洋シャクナゲは耐暑性があるものが多いようです。

西洋シャクナゲ

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シャクナゲの花言葉と由来を解説!

花によっては色の種類によって花言葉が違うものもありますが、シャクナゲは特に色別の花言葉はありません。ですが、良い意味の花言葉とあまり良くない意味の花言葉がありますので、もし贈り物にする際には花言葉に気を付けてくださいね。ここではシャクナゲの花言葉を4つご紹介します。

威厳・荘厳

シャクナゲの花言葉は「威厳」と「荘厳」です。それぞれ言葉自体の意味が、「威厳」は「堂々としておごそかな様子」という意味、「荘厳」は「重々しさがあって立派なこと。見事でおごそかなこと」という意味の言葉ですね。この花言葉はシャクナゲの花そのものの姿からついたとされます。

シャクナゲ

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警戒・危険

シャクナゲには「警戒」「危険」という花言葉もあります。シャクナゲはもともとは高山に咲く花でした。シャクナゲを取るためには非常に危険な所へ行かなくてはならなかったため、この花言葉がつけられたと同時に、シャクナゲには毒があるということからも、「警戒」「危険」という花言葉の由来となっています。

シャクナゲの西洋での花言葉は?

英語でシャクナゲは「Rhododendron(ロードデンドロン)」と言います。これはギリシャ語の「rhodon(赤い花、バラ)」と「dendron(木・樹木)」が由来しています。直訳すると「赤い花の木」となります。英語ではシャクナゲの花そのものの姿から名前が付けられたのですね。そして英語での花言葉は「caoution」これは警戒用心などを意味しています。日本での花言葉はシャクナゲの豪華な花を表した花言葉があるのに対し、西洋(英語)ではその美しさの裏にある毒性や、危険性について重視した花言葉になっているのですね。

警戒している目

シャクナゲは『高嶺の花』の由来?その理由とは?

「高嶺の花」というドラマがありましたね。石原さとみさんが演じる「高嶺の花」と言われる、華があってちょっと毒のある、それでいてもろい部分がある女性は、まさにシャクナゲの花や花言葉がピッタリの役どころだったのではないでしょうか。

花言葉の「警戒・危険」でも触れましたが、シャクナゲはもともと高山の奥地にその開花の時期に行かなければ見ることができない花でした。その言葉どおり、「高嶺」の「花」だったわけです。しかもその美しい花を取るには相当危険なところを越えていかなければならなかったことが、「高嶺の花」という言葉の由来とされています。また「威厳・荘厳」という花言葉からもわかりますが、簡単に近づくことができない雰囲気であることも由来として考えられますね。

ヒマラヤ
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シャクナゲには危険な毒がある?!

花言葉に「警戒」や「危険」とあるように、ツツジ科の植物には毒を持つものが多くあり、開花の時期に美しい花を咲かせるシャクナゲも例外ではありません。有毒成分グラヤノトキシン(ロドトキシン)類という毒によって、嘔吐や下痢、呼吸困難を起こすことがあります。利尿作用や強壮に良いとしてお茶にして飲むという話があるようですが、それは名前の由来でも触れた、生薬の「石楠葉」のことですので、間違ってもシャクナゲの毒を口にしないように注意しましょう。

どくろマークの入った瓶

もともと「石楠花」は「シャクナゲ」ではなかった?

シャクナゲは漢字で「石楠花」や「石南花」と書きますが、中国で「石楠」は「オオカナメモチ」という植物のことを言い、「シャクナゲ」とは全く別物です。しかしこのオオカナメモチという、常緑の植物の葉を「石楠葉(セキショウヨウ)」と呼び、生薬として日本に伝えられた際に、よく似た葉をつけるシャクナゲと間違われたのが「石楠花」という漢字が使われるようになった由来と言われています。またその読み方を「シャクナンゲ」としたのが転じて「シャクナゲ」になったと言われています。

紫色のシャクナゲ

英語での呼び方である「Rhododendron(ロードデンドロン)」が、そのままシャクナゲの花の姿を表していてわかりやすいのに対して、日本での呼び名の「シャクナゲ」はなんだかあやふやですね。

誕生花としてのシャクナゲとは?

シャクナゲの誕生花は、2月20日、4月26日、5月6日、8日、10日、15日、6月5日、7月12日、8月2日となっていて、中でも5月15日は西洋シャクナゲ、6月5日はピンク色のシャクナゲの日となっています。

ピンク色のシャクナゲ

シャクナゲはこんな人に贈るのがおすすめ!

「高嶺の花」のもととなったシャクナゲ。その美しさや「威厳」「荘厳」という花言葉から、美しい人という意味を込めて、お母さんやおばあちゃんにプレゼントするのはいかがでしょうか。プレゼントと言っても、シャクナゲはなかなか切り花にはできませんので、鉢植えか、いっそのことシャクナゲがきれいに咲く時期にその場所へ連れて行ってあげるのも良いですね。ただ日本語でも英語でも、「警戒」や「危険」等の花言葉もありますので、贈るときには気を付けましょう。

飾られたシャクナゲ

素敵な女性にシャクナゲを贈ろう!

豪華でとても見栄えのするシャクナゲ。「高嶺の花」とも言われるシャクナゲを、花言葉に気を付けて、素敵な女性にメッセージを添えて贈ってみてはいかがですか。シャクナゲの堂々として豪華な花に、高嶺の花だと思っていた女性も思わず振り向いてくれるかもしれませんよ。

着物の女性の後ろ姿

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この記事のライター
chiiao
子どもとのんびり過ごしたい! おでかけしたい! 正しい日本語を使うように気を付けています。

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