『カオス』の意味や使い方を分かりやすく解説！【若者言葉】

ネットや若者言葉で、よく「カオス」という言葉を耳にすることはないでしょうか。「カオス＝混沌」と言葉の意味自体は分かっていても、若者が使う「カオス」はどこか違う意味を含んでいるように感じられますよね。今回は、そんなネットスラングや若者言葉として使用される「カオス」という言葉の意味について解説します。例文を含めてわかりやすく説明しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

まずは、カオスの意味と語源についてわかりやすくなるように、見ていきましょう。
まず、「カオス」の意味は、「状況がめちゃくちゃで収集がつかない状態」「乱雑でぐちゃっとした印象の状態」「色んなものが混ざって意味不明な状態」などのことを指します。ネットユーザーや若者達も、難しい用語として使っているわけではないとわかり、一安心ですね。

そして「カオス」の語源は、ギリシャ語で「無秩序な状態」を意味する言葉だったとのこと。現在、日本語で「混沌」と訳されているように、秩序のない状態を示す言葉が語源だったんですね。

しかし、「カオス」という言葉は元々、そんなにシンプルでわかりやすく理解できるような言葉ではありません。現在若者が使っているカオスという言葉、語源は物理学や哲学の用語。辞書を引くと、
「ギリシャ神話の宇宙開闢（かいびやく）説における万物発生以前の秩序なき状態。また、同時にすべての事物を生みだすことのできる根源」
などと仰々しい言葉の数々が。専門で学んでいる方ならともかく、一般的な生活を送っている方は、こんな言葉が並んでいたらお手上げですよね。

辞書を引くと、上の長々とした説明文以外にも、「混沌」や「無秩序な状態」などの意味や、「混じり合ってはっきりしない様子」などの意味が出てくるので、カオスの意味をわかりやすく理解するためには、このような意味で理解しておくのが良さそうです。

現在Twitterなどでネットスラングとして使われている「カオス」の意味も、大体の使い方としては、無秩序な状態を指すときに使われています。なので、若者言葉として浸透した今も、元々の語源からそれほど離れているわけではないことがわかりますね。語源とあまり意味がかけ離れていないのであれば、ネットスラングや若者言葉に関心がない方でも、わかりやすく感じていただけるのではないでしょうか。

「カオス＝混沌」ということで、意味や語源を理解していただけたところで、「カオス」の意味をより深く知るためにも、わかりやすく例文を紹介します。近年若者の間で使われている「カオス」はネットスラングとして広まったため、後程わかりやすく、Twitterなどから「カオス」という言葉を使っているものをピックアップしてご紹介します。

まずは、若者が使っている「カオス」の意味と使い方について紹介します。「カオス」は若者やネットを中心に広まった言葉ですが、現在では30代や40代以上の方が使っていることも。今更人に聞きづらいという「カオス」の意味をここでしっかりマスターしてみましょう。

日々進化し続ける若者言葉。「絶対に乗り遅れたくない！」という方は、Twitterや2ちゃんねるのまとめなどを定期的にチェックしてみると良いかもしれません。

ネットやTwitterなどで、よく「カオスすぎる」という言葉を見掛けませんでしょうか。この「カオスすぎる」という言葉の意味は、ズバリ「混沌しすぎている！」「無秩序すぎる！」という状態のことを指します。

「カオス状態」も、ネットやTwitterでよく見かける言葉ですよね。これは、若者言葉として使われる「カオス」と同じ意味。混沌していて無秩序な状態そのものを表しています。

ここまで、カオスの意味について説明しましたが、「例文がないとどのタイミングでカオスという言葉を使っていいかわからない！」という方もいますよね。ここからは、そんな方のために、「カオス」の使い方をTwitterで紹介します。Twitterでツイートされた内容から、カオスの使い方をマスターしてみてください。

不思議ちゃん対決の内容がきっと「混沌している」「無秩序」な状態だったのでしょう。

こちらは、街並みの写真について「カオス」と表現しています。確かに、建物の並び方などが混沌としていますね。

綺麗に整頓された台所のように見えますが、きっとこの方にとっては、「カオス」な状態、つまり「散らかっていて秩序がない状態」なのでしょう。

この方は、サバゲーを楽しんでいる様子をTwitterにあげています。確かに、服装に統一感がなく、混沌としていますね。とても面白そうなので、良い意味で「カオス」な状態と言えるでしょう。

晴れているのか、雨が振っているのかよくわからないお天気。「カオス」なお天気と表現して差しさわりないでしょう。

続いては、ネット上で使われているカオスの意味と使い方を例文付きで紹介します。Twitterで紹介した内容とほとんど一緒ですが、こちらも参考にしていただき、明日から「カオス」マスターを目指してみてはいかがでしょうか。

「東京の路線図や首都高はカオスだ」
地方から上京した方や旅行などで東京へ訪れた方は、路線図や首都高のあまりの複雑さに驚いたのではないでしょうか。このようなケースでも「カオス」と表現することがあります。

「新作のゲームはカオスな展開が多い」
このような表現も、ネット上ではよく見かけます。真新しさを求めて、カオスな展開を演出しているゲームに対する批評的な例文です。

「評判の美術館の展示品はカオスだった」
展示品に統一性がなかったり、展示されている絵などが抽象画すぎて理解できなかったときに、このような表現が使えるでしょう。

このように、例文を読むとすんなりと理解できるのではないでしょうか。これであなたも、「カオス」の意味についてマスターしていただけたでしょう。

「カオス」はギリシャ語から生まれた言葉ですが、英語圏の国でも「カオス」という言葉は使われます。英語でカオスは”chaos”と表記され、大体が日本語と同じ意味で使われるとのこと。しゃべる時には「カオス」というよりは、「ケイオス」に近い発音で会話の中に登場するそうです。

それでは、「カオス」の意味について、番外編です。数学用語の「カオス理論」という言葉ですが、意味をご存知の方は少ないかと思います。「カオス」という言葉を頻繁に使っている若者ですら、数学を専攻している大学生は別として、「カオス理論」の意味は全く知らないという方もいるのではないでしょうか。

「カオス理論」を辞書で調べると、「ほんのわずかに初期条件が変わるだけで結果に大きな差が起こる現象、予想がつかないような複雑な現象を起こす微分方程式・力学系を扱う理論のこと」と出てきます。これだけでは、なかなか理解できないですよね。

簡単に「カオス理論」の意味について説明すると、「ほんのわずかな初期段階の誤差によって、予想できないような複雑な結果が起こる」ということ。なかなか日常生活で使う場面はないかと思いますが、ちょっとした雑学として「カオス理論」の言葉の意味について知っておくのも良いですね。

今回は、「カオス」の言葉の意味について解説しましたが、理解を深めていただけましたでしょうか。いまさら聞けない言葉の意味だからこそ、「カオス」の意味を知りたい方のお役に立てたら幸いです。他にも、若者言葉や、いまさら聞けない言葉の意味について知りたいという方は、ぜひ他の記事も参考にしてみてくださいね。