2021年10月05日公開
2021年10月05日更新
冬に窓を全開すると全滅!ゴキブリの効果的な対策について
ネット上で「冬に窓を全開するとゴキブリは全滅する」と言う画期的な駆除方法が紹介されています。これって本当に効果があるのでしょうか。今回、この駆除方法の効果の真偽、冬にゴキブリが潜む場所、ゴキブリ駆除の効果的な対策などについてご紹介します。
目次
冬に窓を全開にすればゴキブリは死滅する?
その姿を見ただけで、寒イボ全開になるゴキブリ!何とかして出ないようにしたいと誰でもが考えますよね。
そんなゴキブリ退治法として「冬に窓を全開にしておくと、ゴキブリは寒さで死滅する」という画期的な方法がネット上で話題になりました。
やってみるにしても冬だし、その前に本当に効果があるのか知りたいという方もおられるでしょう。
そこで今回は、冬に窓を全開にしておくと、ゴキブリは寒さで死滅するのか、その効果の真偽に迫るとともに、ゴキブリ駆除の効果的な対策をご紹介します。
「冬に窓を全開にしておくとゴキブリは寒さで死滅する」その方法とは?
ネット上で話題の画期的なゴキブリ退治法、その方法をご紹介します。
STEP1:冬場の12月〜2月の時期に、家中の窓という窓、ドア、ふすま、押入れや天袋といった扉があるもの全てを全開にする。
STEP2:家中の換気扇を回す。
STEP3:この状態で3時間以上放置する。可能であれば一晩放置するのがベスト。
と言うものです。
真冬に3時間以上この状態では、ゴキブリよりも先に人間の方が眠り込んで、そのまま凍死してしまいそうな内容ですね。
このゴキブリ退治法は、効果があるのか、ないのかという前に、ゴキブリは一体どこから侵入して来るのでしょうか。
次では、ゴキブリがどこから侵入して来るのかをご紹介します。
ゴキブリはどこから侵入してくる?
いつも部屋は掃除しているし、生ゴミもキチンと片付けているのにゴキブリが出る!一体、ゴキブリってどこから侵入してくるの?と疑問に思ったことはありませんか。
それでは、ゴキブリがどこから侵入して来るのかをご紹介します。
玄関・ベランダ・窓から侵入
玄関のドアやサッシを開けたタイミングで侵入してきます。しかも隙間に潜んでいるため、ドアなどを開ける前にゴキブリがいることに中々気付きません。
換気扇・通風口・エアコンから侵入
室内と外部の間に仕切りの無い換気扇や通風口、エアコンのドレンホースや配管貫通部の隙間から這い上がって侵入します。中にはエアコンの室内機の中に棲みつくこともあるようです。
排水口・排水管から侵入
風呂場や洗濯機の排水口、キッチンや洗面所の排水管と床の貫通部の隙間から侵入してます。 ゴキブリは、暗くて湿気のある所を好むため、水回りは絶好の侵入箇所になります。
冬にゴキブリはどこにいる?
家の中で発見するゴキブリは、チャバネゴキブリと黒ゴキブリと言うのは、ご存知ですよね。 それでは、ゴキブリは冬になると、どこに身を隠しているのか、ご存知でしょうか。
実は、エエっ!と思う所に潜んでいます。
冬にチャバネゴキブリの潜む場所は?
冷蔵庫の裏やドアパッキン部分、電化製品、棚の中、コンセントボックスの内部などに潜んでいます。
扉の蝶番、電話機やインターホンの中にも潜んでいたこともあるようです。また、冬はエアコンで暖房をしますので、ここも要注意場所ですね。
冬に黒ゴキブリの潜む場所は?
冷蔵庫の裏、天井裏、折り畳んだダンボールの隙間などに潜んでいます。 ダンボールは、ホームレスが寝床に使うなど、高い保温性があるのは有名ですよね。冬のゴキブリの絶好の隠れ場所になりますので、押入れや部屋の中に置いたままにしないようにしましょう。
冬に窓を全開にしておくとゴキブリが死滅すると言う効果は?
いよいよ本題のネット上で話題の「冬に窓を全開にしておくと、ゴキブリは寒さで死滅する」と言う、ゴキブ退治法は効果があるのか、それとも無いのかです。
成虫のゴキブリが死ぬのは、温度が5.5℃で40日以内、また、温度が15℃以下になると卵を産めなくなり、卵は、温度が5℃以下で20日間経つと孵化しなくなると言われています。
ゴキブリ駆除業者によると「1ヶ月くらいの間、気温5℃以下に保てば卵は孵化しないが、 そもそもゴキブリが潜む冷蔵庫の裏側などは常時暖かい状態。また今の住宅は、断熱材が充実しているので天井裏も暖かく、 下水からの侵入もある。3時間窓を開けたくらいでは変化は無いと思う。」です。
このようなことから、話題のゴキブリ退治法の「冬に窓を全開にしておく」の効果はありません。
ゴキブリは、太古から生き延びてきた強者ですから、冬に窓を全開にして3時間以上放置したくらいでは死滅しないでしょう。隣のお家に避難して、舞い戻って来るというパターンですね。
冬はゴキブリを退治する絶好の季節なの?
前記しましたように、ゴキブリは冬になると、冷蔵庫の裏などの暖かい所に潜んでいます。と言うことは、潜んでいる所が分かっていると言うことです。
冬の間に、潜んでいる所に殺虫エサを置いて一網打尽にしておけば、春以降にゴキブリが出ないようにすることができるでしょう。
それでは、ゴキブリの駆除方法をご紹介します。これで、安心して眠れますね。
ホウ酸ダンゴで駆除!
ゴキブリの駆除に最も効果的なのが「ホウ酸ダンゴ」です。手間は掛かりますが、効果はバツグンです。
ただし、小さいお子さんが居られたり、室内でペットを飼われている方は、食べないように注意が必要です。
ホウ酸ダンゴのレシピは、以下を参照して下さい。また、ホウ酸ダンゴを作る時には、ビニール手袋などの着用をお忘れなく。
【材料】
ホウ酸:100g
小麦粉:30g
砂糖:大さじ1
玉ネギ:小1玉
牛乳:少量
水:適量
【レシピ】
手順1: 玉ねぎをすりおろします。
手順2: すりおろした玉ネギに、小麦粉、ホウ酸、砂糖、牛乳を入れ、よく混ぜます。
手順3: 水を少しずつ入れて、耳タブくらいの硬さになるまで練ります。
手順4: 1つの大きさが2cmくらいになるよう、団子状に丸めて完成です。
配置型殺虫剤で駆除!
ホウ酸ダンゴを作るのが面倒という方にオススメなのが、ゴキブリホイホイ、コンバットやゴキブリキャップなどです。 コンバットやゴキブリキャップを部屋の中に配置する場合には、過熱するような所に置かないようにしましょう。
バルサンで駆除!
ウインタースポーツに、よく出かけるという方には、バルサンをオススメします。わざわざ部屋を空ける必要がありませんね。
ただ、バルサンを使う場合には、食器や衣類などに薬剤が付かないようマスキングが必要になります。また、一戸建ての家であれば効果はありますが、マンションやアパートといった集合住宅の場合は、ゴキブリが他の所に逃げてしまいますので注意して下さい。
卵を見つけたら?
ゴキブリの卵は、冷蔵庫の裏、キッチンシンクの下、新聞紙の隙間などで見つかります。
卵は、パッと見、小豆のような色や形をしていますが、これは幼虫を包んでいる「卵鞘(らんしょう)」と呼ばれるものです。大きさは1cmくらいで、この中に15匹~40匹ほどのゴキブリの幼虫がいます。
この卵鞘がポロッと落ちているのを発見した場合、孵化間近ですので、急いで駆除が必要です。
卵鞘の駆除方法ですが、卵鞘は非常に頑強なため、殺虫剤を掛けても中の幼虫は死にません。このため、熱湯を掛ける、屋外で燃やすといった方法が良いでしょう。なお、燃やす場合は、周囲に燃えやすい物が無いことを確認しましょう。
しかし、以前にゴキブリを逃してしまい、その日は気持ち悪くて夜も眠れず、恨みが溜まっているという方は、この卵を思いっきり踏み潰して、ストレスを発散するというのもアリですね。
冬でもゴキブリが出ないようにする効果的な対策は?
部屋にホウ酸ダンゴなども置いたし、これで、この冬は一安心。と思っている方、これだけでは、ゴキブリの侵入を防ぎ、部屋に出ないようにする対策としては万全ではありません。
では、ゴキブリを侵入させない、部屋に出ないようにするには、どのようにすれば良いのでしょうか。
これらに効果的な対策をご紹介します。
対策1:隙間を塞ぐ
前記しましたように玄関、排水管と床の隙間などから侵入して来ますので、このような所に隙間が無いかを確認し、あればスキマテープなどで塞ぎましょう。換気扇などは、一日中回しておくことが効果的です。なお、換気のために玄関のドアを開け放つのは厳禁です。
対策2:ゴキブリ除けスプレーを吹き付ける
全ての隙間を見つけて塞ぐのは限界がありますし、隙間を見逃すこともあります。
そこで登場するのがゴキブリ除けスプレーです。
これを侵入しそうな所に吹き付けておくのが効果的です。
対策3:ハッカスプレーを吹き付ける
ゴキブリ除けスプレーは、小さいお子さんが居られる家庭では抵抗があるような場合には、ゴキブリが嫌う匂いのハッカスプレーを吹き付けておく方法もあります。また、ゴキブリは、ハッカ以外にハーブの匂いも嫌いますので、部屋の中にハーブの鉢植えを置いておくのも効果的ですね。
対策4:ダンボールなどを押入れに放置しない
ゴキブリの絶好の隠れ場所のダンボールや古新聞は、押入れなどに溜め込まずに、こまめに捨てましょう。ただ、古新聞を全て捨ててしまうとゴキブリを潰すものが無くなってしまいますので、そこそこはストックしておきましょうね。
対策5:部屋・キッチンなどの清掃
当然のことながら、ここまで対策をしておきながら、部屋、キッチンや洗面所は放ったらかしでは、せっかくの対策も台無しです。
部屋やキッチンを清掃し、ゴキブリが大好きな匂いの元となる、生ゴミ、ビールやジュースの空き缶などを置いておかないことが大切です。特にキッチンの三角コーナー生ゴミ入れを置いておくのは、冬場のゴキブリにエサを与えているのと同じですので、厳禁ですね。
冬に窓を開ける時にも注意!
網戸の位置によって、窓やサッシを開けた時に隙間ができ、ゴキブリの侵入口を作ってしまいます。
では、どのようにすれば、ゴキブリの侵入口となる隙間を防げるのでしょうか。
その方法は、網戸を常に右側にしておくことです。
網戸が左側にある場合、窓やサッシを全開以外の位置で止めると隙間ができます。隙間を無くすためには、全開にするしかありません。
一度、ご自宅の窓やサッシで、網戸を右側、左側にして試してみるとよく分かります。
ゴキブリのベストな退治方法!
ゴキブリを発見した時は、まず慌てないことが重要なポイントです。
ゴキブリは、こちらの動きを非常に敏感にキャッチします。こちらの動きをキャッチされては、逃げられてしまい、眠れない夜を過ごすことになります。
まず、ゴキブリの動きを監視しつつ、退治の準備に入ります。また、ゴキブリが出てから、殺虫剤はどこ?と慌てることがないよう、常に手の届く所に置いておくと、ゴキブリを逃しません。
それでは、ゴキブリを発見した時のベストな退治方法をご紹介します。
第3位:冷凍スプレーで退治
第3位の退治方法は、冷凍スプレーです。ただ、冷凍スプレーは、殺虫成分が入っていないため、冷凍が解かれると生き返ることもあります。また、1cm程度の大きさのゴキブリには非常に効果があるものの、これ以上のゴキブリには、動きを鈍らせることもできませんので、小さいゴキブリ用と割り切った方が良いでしょう。
よく、凍らせた後は、ビニール袋に包んで捨てるといったことを聞きますが、ゴキブリが生き返った場合、ビニール袋くらいは食い破りますので油断は禁物です。このため、動きが止まったところで新聞紙などに挟み、一気に踏み潰して永遠の眠りについてもらいましょう。
第2位:叩いて退治
第2位の退治方法は、最もポピュラーな叩くことです。
あまり強く叩くと、潰れて消毒などの後の処理に手間が掛かりますので、潰れない程度で叩くのがコツです。
こちらも動きが止まったところで新聞紙などに挟み、最後の一撃を与えましょう。
なお、踏み潰す場合は、ゴキブリの位置をよく確認してからにましょうね。筆者は過去に、折り畳んだゴキブリの位置をよく確認せず、ドンッと踏んだところ、横からゴキブリがピュッと飛び出し、アセッたことがあります。
第1位:殺虫スプレーで退治
ベストな方法は、ゴキジェットプロなどの殺虫スプレーです。
即効性の殺虫スプレーでも殺虫効果が出るまで10秒〜20秒程度かかります。この間に隙間の奥などに逃げられては、夜も眠れなくなってしまいますので、動きが鈍くなったゴキブリの逃げる方向に新聞紙などを置いて、ゴキブリが上に乗るようにします。ゴキブリが上に乗ったところで、そのまま折り畳んで最後の一撃を与え、あの世への眠りにつかせることをお忘れなく。
バーナーは厳禁!
バーナーで焼き殺すと言う方法もあるんじゃないの?と考えた方も居られると思います。しかし、この方法は、火の着いたままのゴキブリが逃げてしまい、逃げ込んだ場所から火の手が上がり、火災になった事例もあります。非常に危険ですので厳禁です。
まとめ 冬の間にゴキブリを一掃しよう!
今回は、ネット上で話題となった画期的なゴキブリ退治法「冬に窓を全開にしておくと、ゴキブリは寒さで死滅する」の効果の有無、ゴキブリはどこから侵入して来るのか、冬にゴキブリが潜む場所、ゴキブリが出ないようにする効果的な対策などをご紹介しました。
話題となった「冬に窓を全開にしておく」の効果は、単なる都市伝説でした。これでゴキブリが死滅するのであれば、ゴキブリ駆除業者や殺虫剤メーカーは商売上がったりですね。
冬の間に、今回ご紹介したゴキブリが出ないようにする対策で、一網打尽にしておけば、春にはゴキブリが出ないようになって、安心して眠れますね。その代わり、ゴキブリにはホウ酸ダンゴで、永遠に眠ってもらいましょう。