2021年09月24日公開
2021年09月24日更新
世界初の「ロリータ包丁」「ゴスロリ包丁」が話題!切れ味やTwitterの反応まとめ
2016年3月にTwitterで紹介された世界初の「ロリータ包丁」と「ゴスロリ包丁」、その斬新な組み合わせと奇抜な造形で瞬く間に人気となり、2万5000回以上のリツイートをされました。今回はその「ロリータ包丁」と「ゴスロリ包丁」についてご紹介したいと思います!
目次
Twitterで話題となった「ロリータ・ゴスロリ包丁」
出典: http://www.takumiarmory.com
2016年3月にTwitterで放送作家の吉村智樹さんがツイートしたものが、人気となり、2万5000件以上のリツイートがされました。
そのツイートでは、田中一之刃物製作所で作られる「世界初のロリータ包丁」と「世界初のゴスロリ包丁」が紹介されていました。
そこで、一体「ロリータ包丁」「ゴスロリ包丁」とは一体どんな包丁なのか、気になる値段や作り方、更に切れ味までご紹介したいと思います!
「ロリータ・ゴスロリ包丁」ってどんな包丁?
出典: https://twitter.com
Twitterで放送作家吉村智樹さんが紹介していたものによると、まず上の画像がゴスロリ包丁です。
ゴスロリ包丁は名前を「ジュリエット」といい、黒を基調とした柄と包丁の間に黒いリボンが付けられており、包丁の背には蝶の形を模した装飾が施されています。
因みにジュリエットは画像にある柄の装飾の他にも、スカートと呼ばれている黒いヴェールもセットで付いてくるのですが、柄のレースやリボンと共に取り外しが可能となっているようです。
出典: https://twitter.com
もう一つのロリータ包丁「ラピン」は、ピンクや白を基調とした可愛らしいデザインをしています。
「ジュリエット」に比べるとシンプルな形をしていますが、柄の先にはウサギのマスコットが着けられており、包丁の背には可愛いハートマークの装飾が施されています。
また、「ジュリエット」と「ラピン」には鑑賞用の専用ケースも付けられるようです。
「ロリータ・ゴスロリ包丁」は日本文化のコラボレーション
出典: http://atelier-pierrot.jp
ゴスロリ文化とは、18世紀頃の西洋で流行ったファッションを模倣し、日本で新たにストリートファッションとして甦らせた文化です。
また、職人によって作られる包丁というのも、日本から古くに根付いてきた伝統文化の一つです。これら二つの日本文化を融合させ斬新なデザインを伝統的な技術で加工させることで、ロリータ・ゴスロリ包丁は誕生しました。
海外人気の高い日本文化の新たな価値
出典: https://item.rakuten.co.jp
また、職人の手打ちによって作られる包丁は、海外でも人気で、余りの人気に生産が追い付いていない状況です。そんな海外人気の高い包丁の中でもロリータ・ゴスロリ包丁は日本文化のコラボレーションとして新たな価値を見いだせるのではないかと、公式ホームページで紹介されています。
「ロリータ・ゴスロリ包丁」の値段は?
出典: http://tsubaya.co.jp
播州三木打刃物
さて、気になるのはこのロリータ包丁・ゴスロリ包丁の値段ですが、まずロリータ包丁「ラピン」の値段は税込み16万8000円、ゴスロリ包丁「ジュリエット」は「ラピン」より高く値段は19万8000円と、かなり高めの金額です。
しかし、ロリータ・ゴスロリ包丁は「播州三木打刃物」と呼ばれる、包丁としてもかなり手間暇をかけられて作られているものです。
出典: http://www.takumiarmory.com
更に包丁の背にあるような細かい装飾が施されているため、この値段は包丁としての評価を考えると妥当な値段なのかもしれません。
因みに、完全受注生産であり、製作には2カ月ほどかかるようですので、ご希望の方は早目に注文することをおすすめします。
播州三木打刃物とは?
日本の伝統工芸品である播州三木打刃物
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播州三木打刃物とは、兵庫県三木市で生産される刃物のことを言います。
1996年4月には経済産業省より伝統工芸品としての指定を受けている日本の伝統文化で、日本での評価高く人気のある商品です。元々今で言う兵庫県から山口県まで連なる播州と呼ばれる地域、特に今の兵庫県に当たる播磨(はりま)国には『播磨国風土記』でも伝えられているように、鍛冶神・天目一箇命ゆかりの地でもあり、古代から大和鍛冶が大きく栄えてきた地域でもありました。
出典: http://r-ijin.com
豊臣秀吉
加えて5世紀頃には百済から韓鍛冶と呼ばれる技術が輸入されその技術が現在の三木市や播州三木打刃物に伝わる鍛冶文化の基礎となったそうです。
16世紀の終わりには、豊臣秀吉(当時はまだ羽柴秀吉)が三木城を攻めた合戦後、荒れた町の復興のために全国から大工が集まり、その大工に提供する道具を作るために、更に金物の町として大きく発展していきました。
Twitterでの「ロリータ・ゴスロリ包丁」の評価
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ロリータ包丁・ゴスロリ包丁のツイートを見た人たちの反応では、「包丁入れに収まらないし、汚れが溜まりやすそうだけど無駄に欲しい」「鑑賞用に飾りたい」と、購買意欲をかきたてられるという評価がある一方で、「ロリータ包丁と完全にメンヘラの武器」「刺されたら傷口がハートになりそう」などの評価も見られました。
「ロリータ・ゴスロリ包丁」はどこで買えるの?
出典: https://twitter.com
ロリータ包丁、ゴスロリ包丁は先ほども少し紹介したように完全受注生産で販売されています。
この受注を受け付けているのが、ロリータ包丁、ゴスロリ包丁を企画・デザインした(株)匠工芸のホームページです。
匠工芸とは、プラスチックの加工会社であり、店舗看板やディスプレイケースを製造している他、「漫画」や「アニメ」などの所謂二次元で登場するこんな武器があったらいいな、というファンタジックな武器を実際に製作している会社です。
ロリータ・ゴスロリ包丁は女性がデザイン!
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「ロリータ・ゴスロリ包丁」をデザインした藤原千栄さん
コンセプトは「ワクワクする気持ちや笑顔になれるモノを本気で作ろう」また、武器以外にもコスプレ衣装のオーダーメイドなども受け付けているようです。
ロリータ包丁、ゴスロリ包丁については、下のリンクにある公式ホームページから注文が可能です。
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「ロリータ・ゴスロリ包丁」は誰が作っているの?
歴史ある田中一之刃物製作所で製作
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ロリータ・ゴスロリ包丁を製作しているのは、田中一之刃物製作所という明治末期に鎌の製作を行ったことから始まっている刃物の製作所です。田中一之刃物製作所が包丁の製作を行い始めたのは平成6年からで、今年で田中一之刃物製作所が包丁を作り始めて24年になり、今回紹介している播州三木打刃物以外にも様々な刃物を製作しています。
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田中誠貴さん
現在田中一之刃物製作所の代表は田中誠貴さんという方で、田中一之刃物製作所の四代目に当たります。鍛冶職人歴は20年にも及び、鍛造の中でも一回一回を手打ちで作る、本鍛造の包丁職人としては三木市の中でも唯一の存在です。
本鍛造とは?
職人技によって作られる本鍛造
出典: http://www.shinkansai-steel.co.jp
そもそも鍛造とは、金属をハンマーなどで叩いて圧力を加え、空洞を潰して結晶を細かくして方向を整えることで金属の強度を上げる製造方法です。
本鍛造は熱した鋼を職人の手で一打ち一打ちして作る方法で、本鍛造によって不純物を取り除くことで高い純度の刃物を作り出すことができます。
ロリータ・ゴスロリ包丁もこの本鍛造で作られているため、製作期間に2カ月を要します。
「ロリータ・ゴスロリ包丁」切れ味の評価とは
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3月にTwitterで話題となったロリータ・ゴスロリ包丁は4月に朝の情報番組「スッキリ!」でも取り上げられ、その切れ味について検証されました。
切れ味の検証に協力したのは、プロの和食料理人で、大根のかつら剥き、鶏皮、サーモンの御造り、トマトを1㎜の極薄スライス、などで切れ味の検証を行いました。
出典: https://item.rakuten.co.jp
切れ味の検証を行った料理人によれば、普通鶏の皮などは切りづらくなるが、問題なく切れる、御造りを作る時も何の遜色もなくできるなどの高評価を得ていました。
ロリータ・ゴスロリ包丁の値段を伝えると驚いていたようですが、切れ味はそのくらいの価値があると太鼓判を押されました。
本鍛造の播州三木打刃物というのはプロが見ても非常に質のいいもののようです。
「ロリータ・ゴスロリ包丁」まとめ
出典: https://www.google.co.jp
2016年3月にTwitterで紹介され人気となった「ロリータ・ゴスロリ包丁」は、田中一之刃物製作所で作られた日本の伝統的な本鍛造という技術で作られる播州三木打刃物日本の新しいファッション文化であるロリータ・ゴスロリファッションという二つの日本の文化が融合した形であることが分かりました。
出典: http://www.nissan.co.jp
そのため、デザイン性は勿論のこと、その切れ味の評価についてもプロの料理人が太鼓判を押すほど質のいいものに仕上げられているようでした。
ただし、そのデザイン性と質の高さから値段はロリータ包丁「ラピン」が約17万円、ゴスロリ包丁「ジュリエット」が約20万円、更に製作期間に2カ月を要するため、注文は早めに行った方がいいようです。
興味がある方は一度ホームページを覗いて見てはいかがでしょうか?