洗脳されている人・されやすい人の特徴｜洗脳の意味や方法を解説

洗脳の怖いところは「洗脳されるなんてどうかしてる」と思っている人であっても、気づいたら洗脳されているという部分です。洗脳されている間、それを「洗脳」だと気付けない人や、洗脳の意味がわかっていない人も多いですよね。

洗脳されている人の恐ろしさは、洗脳されている時だけのものではありません。仮に洗脳されている状態が解けても、その後の生活に大きな支障をきたすこともあります。人間関係や仕事を全て失うことに繋がりかねないのです。

この記事では洗脳の意味や、洗脳されやすい人について、実際に洗脳されている人の体験談からその恐ろしさの意味を理解し、洗脳されないための対処法も合わせて紹介していきます。

洗脳の意味を知っているでしょうか？「洗脳」と一括りに言っても、実際洗脳されている状態ってどんなものなの？と思う人もいるかと思います。

自分は洗脳されやすい人だと思いますか？どんな人にでもその意味を知ってもらうためにも、洗脳されている状態の例をご紹介して行きましょう。

洗脳とは、その人が今まで常識として考えていた考えを取り除いてしまうことを意味します。暴力や巧みな言葉を使って相手の精神を支配し、「もう自分の感情だけではどうすることも出来ない」という状況を作り上げて相手を操り人形にする。それが洗脳です。

似た意味を持つ言葉に「マインドコントロール」がありますが、こちらは支配すると言うよりも「自分はこうなりたい・こうしたい」という自発的な感情を促すもので、洗脳とは若干意味が異なります。

洗脳の分かりやすい例の１つとしてマルチ商法が挙げられます。よくねずみ講と言われていたりもしますが、ねずみ講とは違って「連鎖販売取引」と言われている合法な販売形態を取っている商法なのです。ある意味ややこしいですね。

Aさん（勧誘側）、Bさん（洗脳される側）として、マルチ商法の一例を見てみましょう。

A「この●●という商品を販売する権利を君に1,000円で売ってあげるよ。友達に売れば利益は●●の代金の50％手に入る。そして、君が勧誘して会員を増やせば、その会員になった人たちが商品を販売したとき、君に20％のお金が入るという意味。

そしてその会員がまた誰かを勧誘して会員が増えれば、君はもう働かなくても生活が出来るよ」

B「それって怪しくないの？」

A「全然だよ。ねずみ講とは違って合法だし、この前僕の先生としているCさんは不労所得で家を購入したんだ。もしよかったらCさんに合わせてあげるから話を聞いてみなよ。セミナーもあるからやるやらないにしても話を聞くだけ損にはならないよ」

BさんはAさんからの紹介でCさんと会い、都合の良い話ばかり聞かされ、その意味を完全に理解しないまま入会してしまいます。

Cさんを信じ込んでしまったBさんは、Cさんに言われるがまま動くようになります。「会費をあと20万プラスで払えば、もっと毎月もらえる額が増えるよ」と言われれば、何の疑いもなく払ってしまうという具合に。

そして何年かして、「こんな方法では稼げない」「これは意味のないことだ」と、やっと洗脳されていることに気付くのです。

#アムウェイ #amway

特定商取引法を知りましょう。
この法律は迷惑な一部アムウェイ会員のようなマルチ商法による違法・悪質な勧誘行為等を防止し、消費者の利益を守るためのものです。

電話番号188は消費者庁で運営している消費者ホットラインです。
気軽に電話して不安な気持ちを解消しましょう。 pic.twitter.com/FRMNKYPUHB
— kitchensinger (@kitchen_singer) 2019年2月17日

セミナーを開くという洗脳方法もあります。この場合、ネットでの募集や人づての勧誘で参加者を集めます。そのほとんどが「無料セミナー」という名目なので、参加のハードルが低いこともあり、意味も分からず参加してしまう人も多いです。

セミナーの内容は、主に自己啓発。自己啓発とは、分かりやすくいうと自分を高めることを目的としたものです。ある意味、洗脳されやすい人が集まりやすい環境だと言えるでしょう。

自分を高めるかという内容から始まり、最終的には参加者の不安を掻き立てていきます。「このままだと人生ダメになる」などという脅しのようなものですね。そして、セミナーの最後には何の意味もない高額な商材を買わせたり、別の高額セミナーに参加させられたりするのです。

カルト宗教でも洗脳されている人は多くみられます。カルト宗教に入信している人も、元々は普通の人なんです。それがある日、誰かの手によって入信することになり、のめり込んでしまうことになります。

友達や知り合いに誘われて入信するケースもあるでしょう。自己啓発をうたったセミナーの参加をきっかけに入信したり、知らない人に道で声をかけられたりすることもあります。また最近では、マッチングアプリや婚活パーティーなどでも、そのような勧誘が見られます。

カルト宗教に入信してしまうと、言葉巧みに逃げ出せない状況・洗脳されている状態を作りだされてしまいます。多くの人が知っている地下鉄サリン事件は、オウム真理教というカルト宗教が関わっていますが、その信者は元々普通の人達ばかりでした。

しかし、入団した瞬間に狭い部屋に監禁されてお経を大音量で何日にも渡り聞かされたり、熱湯を浴びせられたりの暴力を幾度も繰り返されて、正常な判断力を奪われてしまったのです。いろんな意味で恐怖ですよね。

オウム真理教以外にも、このような洗脳を行い、入信した人から多くのお金を奪ったり、犯罪に利用したりする手口はあります。信者は洗脳状態にあると、反社会的なことであっても正しいことだと信じ込まされて、犯罪に手を染めてしまう危険性があるのです。

ある意味、理解して犯罪をしている人より怖いかもしれませんね。

洗脳って怖いですね。しかも、誰でも洗脳されている可能性があるのが一番恐ろしいです。実際、洗脳されている人って分かるものなのでしょうか？

洗脳されている人が他の人を洗脳してしまうこともあるので、洗脳されている人の見分け方が分かると、少しは注意深く見れるのではないでしょうか？職場の同僚やご近所のあの方、普段仲良くしてる友達なんかも、意外に洗脳されているかもしれません。

洗脳されている人の特徴を、いくつか見てみましょう。

洗脳されている人は、自分を信じ切っている傾向がみられます。「自分はこんなに良いことをしてるのに、なぜ皆分かってくれないの？」と言い出すなどがよくある例です。

自分のやっていることは絶対に正しいと思っているので、人を同じように洗脳されている状態に巻き込もうとします。そもそも「洗脳されている」と思っていないので、人に勧めることも悪いことだと思っていません。自分が見えていない状態だともいえるでしょう。

洗脳されている人は、「洗脳」というワードに敏感です。例えば「あなた、洗脳されているよ」と言われたら、普通の人なら「え？本当に？やっぱり怪しいかな」と不安になるでしょう。

しかし、洗脳されている人は違う反応を示します。「洗脳されているわけがない！」と怒る人や、「洗脳されている？何言っちゃってるの？はっはっはっ」という具合に笑い飛ばすなど、不思議なリアクションを見せる人が多いのです。

ちょっと怪しげな人がいたら、あえて「洗脳されている」というワードを会話に出して様子を見てみるのも手かもしれませんね。

洗脳されている状態を生きがいのように感じているパターンもあります。そのため洗脳されている人のなかには、やたら人生観を語る人も多いのです。

例えば「この人のこのシリーズの本オススメだよ。人生観変わるよ」などと言いながら、やたらと自己啓発本やマネーゲーム、宗教に関する本を勧めてくる場合。自分もその本を読んでのめり込んだ（洗脳された）こともあり、人にやたらと勧めてきます。

また人生について偏った考え方を語って、他人の考えを一切受け入れない人などは、洗脳されている可能性が高いと言えます。

洗脳されている人にはある程度の特徴が見られることが分かりましたが、実際どのような人が洗脳されやすいのでしょうか？

ここでは、実際洗脳されている人の特徴から、洗脳されやすい性格を紐解いていきます。

自分に自信のない人は洗脳されやすい傾向です。

このような人たちの多くは、自分ひとりで何かを決めるのが苦手で、楽観的に物事を考えられません。そのため他者の影響を非常に受けやすく、それが間違っていることであっても自分でその判断が出来ずに、ついつい洗脳されてしまいます

すぐに我慢してしまう性格も洗脳されやすい性格と言えるでしょう。我慢をしてしまう人の多くはあまり人に相談出来ず、何かあっても自力で解決してしまおうとしますよね。そのため、洗脳する側も洗脳まで持ち込むのが非常に簡単なのです。

なぜかというと、洗脳する側がどんなに言葉巧みな発言をしても、誰にも相談することなく自分の中で判断しようとするから。あとは徐々に時間をかけてマインドコントロールすれば、「そういうものなのかな」と洗脳されてしまうというストーリーが出来やすいのです。

ある程度自分の中で考えたら、その考えを聞いてもらって相談出来る人がいれば、リスクを減らせる可能性があります。

「誰も自分のことをわかってくれない」「自分には味方なんていないんだ」と考えてしまう孤独感が強い人も、洗脳されやすいです。

「私はあなたの味方だよ」「あなたを救いたい」などと言われれば、自分のことをわかってくれる人としてコロッと信用してしまうので、洗脳する人につけ込まれやすいタイプと言えます。

まだ付き合いの浅い人に対しては、安易に信用せず疑いの目を持つことが必要ですね。

面倒なことが嫌いな人も、洗脳されやすいので要注意です。面倒事や努力を嫌うために、「簡単」「楽」という言葉にすぐに騙されてしまう危険があります。

例えば「怪しいビジネスで一攫千金！」なんて言われても、普通ならまず「怪しいな」と思うでしょう。でも、「私はわずか1ヶ月で月収100万稼げるようになりました」と言われたらどうでしょうか？

大半の人は、それでも怪しいと思うかもしれません。しかし、面倒事や努力が嫌いな人の中には、「大した努力もせずにお金が稼げてラッキー！」と食いつく人もいます。

「そんなに楽に稼げるわけがない」と周りが注意しても、洗脳する側の人に「楽に稼げるよ」と言われれば楽な方の意見を聞いてしまうという、危険な傾向を持っているのです。

洗脳されている人は不特定多数いますが、芸能人でもその被害を受けた人がいます。洗脳されている芸能人って興味がありますよね。これからご紹介する人達は、決して「あぁ、あの人洗脳されやすいだろうねー」というイメージの人ばかりではありません。

実際に起きた芸能人が洗脳された例をご紹介いたしましょう。

元オセロの中島知子さんも、洗脳された芸能人の一人です。35歳頃に相方・松嶋さんの事務所独立や結婚、自身の失恋、また別れた元彼が結婚したことなどを受けて精神的に弱っていた中島さんは、占い師Aさんの元によく相談に行っていました。

占い師Aさんとは、最初は占いという名目で相談を聞いてもらう程度だった仲が、だんだんと食事に行く仲になり、後には一緒に暮らすようになります。これが、恐怖の洗脳の始まりだったのです。

洗脳され、占い師Aの言うことはなんでも聞くようになってしまっていた中島さん。占い師Aにお金を渡していたとも言われており、家賃は最終的に600万を超える額を滞納していたそうです。事務所の人や家族との面会も拒否していたのだとか。

一度、所属事務所の人が訪問した際に部屋の中にいる中島さんが見えましたが、そのときは顔をセロハンテープでぐるぐる巻きにしている姿でした。なぜセロハンテープを顔に巻いていたかというと、そうすることで電磁波から身を守ることが出来るという説もあります。

自分が洗脳されているとは思っていないので、占い師に指示されてなんの疑いもなくやっていたとしたら、納得もできますね。

芸能界から完全に姿を消した中島さんでしたが、家族に強制的に閉鎖病院へ収容され、占い師と物理的に隔離することで、その洗脳生活が終わりました。

辺見えみりさんのお母さん、辺見マリさんもまた洗脳被害に遭っていました。辺見マリさんは結婚してから離れていた芸能界に、離婚を機に復帰。しかしその仕事は、キャバレー巡りなどのあまり光の当たらないような活動ばかりになっていました。

世間からも時代遅れのような扱いを受けて精神的に参っていた1988年当時、マネージャーに「神様と会話が出来る人がいるから会ってみないか」と言われ、会うことにします。

その男は掴み屋(A氏)という人。A氏は辺見マリさんを信じ込ませるために、マネージャーとグルになり情報を横流しにして、辺見マリさんしか知り得ないことを話したりして信じ込ませました。

辺見マリさんは、A氏の指示で太り芸能界を辞めさせられました。その後、A氏やその家族、A氏の知り合いなどと共同生活を始めます。

ある日A氏は、「神と会話が出来なくなった」と言い、姿を消してしまいます。代わりに掴み屋B氏が現れ、同じような手口でデタラメを言い信じ込ませました。

それからはの辺見マリさんは、言われるがままにお金をB氏に与え、足りなくなったら保険も解約して全財産を与えたと言います。総額は5億円。こんな生活を13年間も続けていたそうです。

B氏は辺見マリさんをダイエットさせ、ヌードモデルの仕事をさせたりダイエット教室を開かせたりして、かなり儲けたとも言われています。しかし、B氏が受講生の受講料を着服したことをキッカケに、辺見マリさんの洗脳が解かれていきました。

辺見マリさんは自らB氏と縁を切りましたが、13年間はとても長い時間ですね。洗脳がいかに恐ろしいものか分かります。

洗脳がいかに怖いものか、お分かり頂けましたか？洗脳はもちろん芸能界という特殊な場所以外の人でもかかりうる現象ですし、洗脳されやすい人は意外とどこにでもいます。実際洗脳されていたことがある人の生の声を見てみましょう。

「家族が怪しい宗教に勧誘されたようで、すごくのめり込んでしまいました。その宗教の教祖と呼ばれる人はどうやら口がうまいようで、その宗教に入っている信者は大体その人の言うことはなんでも信用してしまっているようです。

高いお金を払わされたり、心身ともに影響が出てきて危険な状態になっているところを、なんとか家族で説得して脱退させました。しかし、まだ完全にはやめたことを納得しきれていない様子です。」(45歳/女性/主婦)

「私の彼氏がネットワークビジネスにはまり始めました。いろんな勉強会と称するセミナーに頻繁に出入りをし始め、言葉巧みに相手を勧誘する話術の勉強もしているようで、私にはそれに参加する意味が分かりませんでした。

何度もやめるように言いましたが、まったく効果がなく、むしろ私が変人扱いをされるようになりました。だんだん価値観も合わなくなり、お別れすることにしました。特別洗脳されやすいとかもなかったと思うんですけどね。」(27歳/女性/営業職)

ネットワークビジネスしてる人は大体洗脳されてる件。
— つんつん (@7hrg7KporX2GFbf) 2019年1月30日

この記事を読んで、自分は洗脳されやすいのでは？と思った人もいるかと思います。そんな人は今後どのようにしていけば洗脳されるリスクを減らせるのでしょうか？

また、洗脳されやすい人が身近にいるなという人は、どういう行動を取ることでそのリスクを取り除いてあげることができるでしょうか？

洗脳されやすい人は、疑わしいことが少しでもあったら人に相談することが大事です。友達でも、親でも構いません。「これちょっと怪しいんじゃない？」と思ったら、なるべく付き合いの長い人に相談してみましょう。

当たり前のように聞こえるかもしれませんが、洗脳されやすい人は人を信じてしまいがち。まだ大して親しくもない人の言う事を鵜呑みにしてしまったり、1回会っただけで「私にはこの人しかいない！」と言い切ってしまう人もいたりします。

自分が洗脳されやすいと思う人は、ほぼ初対面に等しい人にはなるべく半信半疑でいくスタンスを忘れないようにするのが無難と言えるでしょう。

周りに洗脳されやすい人がいる場合、洗脳についての会話をしてみるのも大事です。中には洗脳って何？とその意味を知らない人も多くいるといいます。

この記事を読んで、周りに洗脳されやすい人がいるなと思ったら、洗脳の意味や、洗脳されやすい人の特徴について、また洗脳された人の体験談なども共有してみてはいかがでしょうか？

あなたの行動ひとつで洗脳されやすい人の被害を防げると嬉しいですね。

洗脳被害に遭わないためには、普段から相談できる親しい友人関係を築いておくのも大切です。自分だけで考えて、自分だけで解決するような人は、思い切って親しい人に相談してみることも大事な勇気だと思いますよ。

みんな何かしらの悩みを抱えているのですから、人に相談することは決して恥ずかしいことではありません。洗脳されてしまう前に早めに対処して、クリーンな生活を送っていけると良いですね！

なかなか話せる友達なんてできないよ…と言う人は下記の記事も参考にしてみてくださいね。